ファントン/アンフ

登録日:2010/03/08(月) 23:56:54
更新日:2021/03/03 Wed 19:50:28
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この戦いは、神の御前に捧げられる、聖戦である。

伝統を軽んじ、神の土地を荒らす不信仰者共に、我々が鉄槌を下すのだ。




機動戦士ガンダム00』に登場する機体。



【ファントン】

型式番号:MSJ-04
頭頂高:17.3m
本体重量:134.9t
動力機関:化石燃料
装甲材質:Eカーボン
所属:人類革新連盟

武装:
155mm×50口径長滑腔砲
カーボンスピア
シールド

搭乗者:
人革連一般兵

人類革新連盟(人革連)が開発した量産型MSで、電気式MSが主力になる以前に大量に生産された。

基本的には化石燃料による内燃機関で発電した電気で駆動するが、一部は化石燃料エンジンがそのまま動力となっている。
他陣営の機体に比べて動きは鈍重だが、圧倒的な装甲の厚さが特徴。

武装は首下に装備された滑腔砲と、カーボンスピアの2つのみと至ってシンプル。
指揮官機には通信強化の為のアンテナが付く。

石油資源の枯渇と、後継機であるティエレンの開発と共に退役していったが、仕様変更され他国に輸出された。
ティエレンがロールアウトした直後に、「少々改造すれば兵器として運用出来る程度の」マイナーチェンジを加えた上で情勢が不安定な土地にもバラ撒かれた点から、政治的な意図も窺える。

インターフェイスは人革連系のヘッドマウントディスプレイだがコクピットの居住性はティエレンよりさらに悪く、パイロットは窮屈な中腰の姿勢での操縦を強いられるため、やはり長時間の連続行動には不向きである。


◆武装
  • 155mm×50口径長滑腔砲
本機の首(というか突き出た長い顎のような部位)に装着された遠距離用火器。後のティエレンに採用されるものより小口径だが砲身は1.5倍も長い。
但し、開発当時の技術力故か胴体で大型火器を支える状態で砲身は上下の可動しかできず、照準を合わせるには機首を標的に向けるしかないので取り回しは悪い。

高硬度Eカーボン製の接近戦用武器。刀身も腕部並に長いが、柄の部分も加えれば機体の頭頂高並とかなり長大。
このリーチの長い武器を振り回す事で、機動力の不足を補う。

Eカーボン製のシールド。左腕に装備している。
同様のものは両脛の部分にも存在し、機動力に難点がある本機の関節部が晒されないようにしている。



【アンフ】

型式番号:MSER-04
頭頂高:17.3m
本体重量:134.9t
動力機関:化石燃料
装甲材質:Eカーボン
所属:中東諸国・テロ組織・カタロンetc…

武装:
200mm×25口径長滑腔砲
30mm機銃

搭乗者:
アルズ
テロリスト
etc…


人革連の旧主力機である、ファントンの輸出仕様機。アンフとはアラビア語で「鼻」を意味する。
ファントン同様、動力源に化石燃料を用いている。

武装はカーボンスピアが無くなり首下の滑腔砲が30mm機銃に変更され、代わりにティエレンと共通の滑腔砲を左腕に装備している。
左腕のシールド、脚部の装甲は取り外された。

最新の機体を持たない中東諸国やテロ組織等に流出し、各地の戦場で長期に渡って使用され続けている。

間接部が他のMSに比べて広く露出している等の理由からかなり脆い上、接近戦に不向きで動きも鈍重な為、正面からまともにやり合ったらまず勝ち目は無い。
その代わり、数m程度のパワー(改造ワーク)ローダーには搭載不可能な大口径火器も扱え、MSやMA以外の機動兵器が相手ならほぼ無双状態。
作業用の大型ワークローダーの一種として輸出されている事もあり、安価で数も確保し易い。24世紀におけるAK-47とでも言える悪辣なMSの一つ。

本編登場時点で既に旧式となっており、ガンダム相手にあっさり蹴散らされていた。第2期でもカタロンが運用していたが、やはり戦力としてはアテにならない。
劇場版にも一応登場。アザディスタン王宮の警護に当たっていた。


◆武装
  • 200mm×25口径長滑腔砲
ティエレンのものと同様の遠距離用火器。シールドの代わりに左腕に装着している。旧式の武器に該当するが、様々な弾頭を使用可能。

  • 30mm機銃
本機の首下に装着された近距離用火器。旋回砲塔のため照準がつけやすく、主に対人・小規模機動兵器の制圧に使われる。



【アンフのバリエーション】
アンフは世界中で使われているが、地域等によって仕様が異なっている。
因みに本編に登場するのは輸出基本仕様と呼ばれるタイプである。


◇工場出荷状態
人革連から各地の商社に下ろされた状態。赤茶色の地色が剥き出しで塗装はされていない。
防腐処理だけが施されており、下ろされてから商社がユーザーの希望に応じて塗装やマーキングを行う。


◇人類革新連盟軍仕様
ファントンと全く同じ色のアンフ。武器など一部に差違があり、軍でも別機体扱いされている。
新規製造機だけでなくファントンから改造された機体も多数あるらしい。


◇輸出用作業仕様
武装が全て取り払われ、ワークローダー扱いで輸出されている。
兵器の輸出が禁じられた所にも輸出されている所為で武装をくっつけて使われる場合もよくあり、社会問題にまで発展しているとか。


◇冬季迷彩仕様
ロシアやヨーロッパ付近で使われているタイプ。
機体の上面が白く塗装されているが、これは塗料の節約と空からの攻撃を受けないようにする為。


◇AEU軍市街地戦仕様
市街地用の機体。
有視界戦闘を前提として上半身は制空迷彩、下半身はACU迷彩で塗装されている。
主にアフリカ等に配備されている。


ユニオン軍標的用鹵獲機
人革連軍がアラスカ等に攻め込んできた際に鹵獲。
グレーのスプリッター迷彩状の塗装が施されており、テストや訓練での的として使われている。


連邦平和維持軍仕様
治安維持に特化した対人用。
脚や上半身に装甲が追加され、カメラにはカバーが取り付けられている。
MS相手だと無力。


【余談】
劇中では登場回数は多かったものの、ほぼやられ役としてしか活躍していないこともあってか、立体に恵まれていない。唯一1/144ガレージキットが存在していた程度。

ゲームでもあまり登場しない。例えば第2次スパロボZでは、オリジナル設定であるアクシオン社の「アクシオ」が普及してシェアを奪われたからなのか、アンフは登場するどころか文章でも存在が語られていなかった。





この追記・修正は、アニヲタ民の御前に捧げられる、聖戦である。

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最終更新:2021年03月03日 19:50