登録日:2012/01/29 Sun 10:41:24
更新日:2024/02/18 Sun 20:08:33
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槍使いはやっぱり最強でござる


概要

槍とは、主に刺突を目的とした武器であり、ポールウェポンの一種でもある。

形状としては、真っ直ぐで長い棒(柄)の先を鋭く尖らせたり、尖った穂先(ほさき)を付けたりする。穂先は刃状になっている事もある。
柄の反対側の端には、傷まないように石突を取り付ける事も多い。
ちなみに石突は青銅器時代には登場している。

いずれにしても、尖った先端で突くのが主な使い方。
一方で長い柄による遠心力を利用した払いや、石突を用いた打突、柄そのものでの叩き付けも可能。

また短めのものなら投擲も出来る。
古代ギリシア人やローマ人等は主に投げる目的で作った投槍を使っていた。
逆に投げる事を考えずリーチを優先した長槍もある。

槍と矛について

ちなみに矛との違いは接続部とか先っちょ部分などで、諸説ある。
矛は穂先の付け根が袋状で柄を差し込むようになっており、一方で槍は穂先の付け根が棒状の茎(なかご)になっていて柄の方に差し込んで固定するという。
となると、矛の穂先は結構幅広いものになると言えよう。(柄を差し込む幅+刃の幅が必要)

まぁ、だいたい同じものという認識でもそこまで問題はないとか。
実際、中国と日本以外では、いずれもまとめて槍として扱っている模様。


特徴

槍の歴史はかなり古く、中期旧石器時代まで確認されている。
最古の物はドイツのシェーニンゲン遺跡で発掘された、奇跡的に完全な形のまま見つかった木槍である。
非常に硬い細木の幹を乾燥させ、先端を礫器(握って使う石の破片)で削り尖らせている。
鋭い切っ先を「突く」「投げる」という素早い動作で刺しこむ木槍の一撃は、小さく素早い獲物でもとらえる速度と、大きな獲物の肉体にも突き刺さる威力を併せ持っていた。
これにより、棍棒や投石では難しかった獲物…素早く跳ねまわる小型獣や飛んで逃げる鳥、更には中型草食動物なら20m離れていても狩れるようになり、食糧問題は大きく改善した。

新石器時代になると、局部磨製石器の穂先をつけた石槍が登場する。
旧石器時代前期から中期にかけて使われた握斧(礫器よりも精密加工された握り石)、後期に誕生した石斧に次いで生まれた物である。

単に木や竹を尖らせただけでもそれなりの殺傷力がある為、製造が最も楽な武器と言っても過言ではない。
更に、石刃やシカの角や猛獣の牙を柄に付けただけの簡素な物でも威力は折り紙付き。

ご先祖様はこの槍でマンモスを狩っていた…とフィクションでシーンが描かれているが、流石にスケールが違い過ぎて誇張だと思われる。
まず、当時の槍に通常の大人のマンモスに易々と突き立てられるほどの強度自体がない。
そして何より頑丈で巨大なマンモスに槍のみで立ち向かうのは無謀、というより自殺行為でしかない。*1
石槍でマンモスを狩るのはかなり稀な話*2で、基本的には馬、鹿、牛、羊、山羊などの中型草食動物を狩って暮らしていた。
現在、槍がマンモス狩りに使われた事例は、せいぜい以下のパターン程度だったと考えられている。
  1. 戦闘や事故で瀕死の重傷を負ったマンモスに対し、槍で安全にトドメを刺す。
  2. 沼地に嵌り動けなくなったマンモスに槍で(以下略
  3. 足場の脆い崖にいたマンモスを槍で追い込んで地崩れに巻き込んだ後(以下略
  4. 落とし穴に追い込んで*3落として衰弱させ(以下略

尚、当然ながら槍も数に限りがある為、獲物を追い込む時の威嚇やトドメに用い、そこまで弱らせる為には石や岩による投石で痛めつけていた。
とはいえ槍が狩猟道具として、中型~小型草食動物の狩りに非常に重宝されていたのは事実である。
実用に耐え得る弓矢が出現するまでは、石斧と並ぶメインウェポンだったと言って過言ではない。

その為、積極的に改良が重ねられ、氷河期の時点ですでに「アトラトル」という靴箆の様な投槍器(投擲補助具)が誕生している。アニヲタ的には『MASTERキートン』でお馴染みだろうか。
だがこいつをただの箆と思うなかれ、腕の延長となって遠心力を増やす上に更にそれをテコの原理で強大な力に変換し飛ばすという物理法則を二重に利用したチート道具である。
当然威力の向上で大型動物の狩猟が容易になったのは言うまでもない。
しかも正確な狙いも付けやすかった。優に20~30m先の小動物を仕留める事も可能で、さらに技術力が向上し精度が増した時代の投槍器を熟練した者が扱えば、100m先の的にも当てられる
アトラトルの発明によりただでさえ野生動物の脅威だった「槍投げ」は即死火力・精度をも得てしまったのだ。
ただこのアトラトルも、氷河期終結に伴う中型~大型動物の減少と共に姿を消していく。*4

しかし文明が発達するにつれ、今度は狩猟ではなく人間同士の戦争というものが頻発していくことになる。
この戦場において槍は、非常に便利な武器として見直された。
加工技術力が低い頃は、まだ発展途上だった原始のよりも投槍器による投槍の方が射程は長かった。接近戦でもよりもリーチがある。
その為「自分が傷付かない距離から相手を殺傷可能」という優位性が注目され、斧や剣以上の主力武器の地位を築いていった。
剣に比べ加えられる力も大きく、何よりその長さで恐怖心を抑えられる事も強い。
それでいて剣よりも使う鉄の量が少なく、コスト面でも非常に優秀であった。
しかも剣は折れると現地での修復は困難だが、槍は棒とひもや布などがあれば現地でも簡単に修復、再構築が可能な点も大きい。
もっともあくまで近接武器の話であり、戦場の主役は銃が登場するまでずっと弓矢ではあるが…
長射程で戦場使用に耐え得る本格的な弓が各地でこぞって開発されたのも、この槍の射程に勝ろうとする為である。

ただたまに「槍は長いものに限る」と言われるが、これは日本における戦国時代の足軽用の長槍(3.6m以上)の事を主に指すもの。
その理由も集団戦における足軽に対して主に前に突き出して槍衾を作って前に突く様な簡単な動作をさせたかった事*5、そしてその運用が白兵戦においてそれなりに強かったからである*6

逆にややバラけた隊列を組むなり、薙ぐ・切る・打つ等技を用いるバランス重視の槍などは3メートル以下のそれなりの長さに抑えられた物が多い。
たとえば日本の武術が想定している槍の長さは概ね2.7m程度であり、中国武術ではそれよりは短い2mほどである。
一方で専業戦士(武士)が野戦で用いるものであれば、3.6m位が最善だったといわれ、一概にいえない。
ちなみに、投擲用に使うジャベリンのような手槍は1m前後である。

屋内戦では使えないという意見も見ることがあるが、これは正解でもあり間違いでもあると言える。
狭い場所ではぶん回しづらい上に構造的に間合いの内側に入られると脆かったり、場所によってはそもそも持ち込めなかったりと、どんな状況でも優秀という訳ではない。
しかし防衛の為に用意された狭い通路や、高低差や壁などを利用してほぼ一方的に先制攻撃出来る場所などにおいては、むしろ優秀な武器となる。
一本道においては、大盾の隙間から槍を構えられてるだけで容易に進む事はできなくなる。

戦はじめの広い戦場では弓、弓で倒し切れずぶつかり乱戦となれば槍、槍の内間合いに入られたり屋内戦に突入すれば剣…と状況に合わせて武器を選択するのが当たり前。
しかし弓は弓兵の技術力が高くなければ当たらず、剣の剣技は言わずもがな。屋内では振り回す事さえままならない。
斧は生活用品の為、使い慣れている者も多かったが、リーチや取り回しに難点がある為に主力には心許ない。
しかも戦争が続いたりすれば、普段は農民の足軽には当然そんな武器を訓練するような暇は取りにくい*7
だが槍は「ほぼ戦場に立った事もない新兵」でも「弓を引く腕力も衰え、機敏に動けない老兵」でも、持って突っ込ませたり、陣地を築いて守備を固めさせるだけでも充分戦力になる。
この様に雑兵に持たせるに適した様々な理由があるのだが、
その前にも書いている様にちゃんとした兵でも刀で槍に挑むのは厳しいので、結局のところ槍を始めとする長柄武器を持つことが多かった。

この「数の暴力」こそが銃が君臨するまでの戦争の正義であった。
これを如実に表したもので古代ギリシアでは密集形態(ファランクス)という、サリッサと呼ばれる長槍を構えた重装歩兵が一列に並んで突撃するという、悪夢のような陣形があった。
槍を構えた肉壁兵士の波が押し寄せ、一番前の兵が死んでも次の肉壁兵士が槍を構えて歩を進める。このまま相手を陣地から押し出して占領する。*8
発想自体は普遍的だったのかその他の地域でもごく一般的に見られており、日本にも槍衾という形で存在した。

同じく古代中国でも槍は主力武器であり、
槍を持たせた歩兵をひたすら前面に進ませる戦法が主流であった(このため側面からの攻撃に非常に弱かったとされる)。

戟? あんなのほっとけ!


さあ…数の暴力で槍で突っ込んでくる相手に、あなたならどうするだろう?

そう、槍に対抗するなら盾、矛盾だね!
槍が怖いなら槍を圧し折る重装甲で迎え討てばいいじゃない。重い?じゃあに乗ればいいじゃない。重装騎兵の誕生である。*9
古代末期のローマ帝国から人馬に甲冑を帯びたカタフラクトが軍の主力に躍り出る。
槍衾がいくら多数とはいえ、点は一人の人間。鉄塊を纏って馬の馬力により時速数十kmで突っ込んでくる暴走特急を迎え討てるだろうか?
無理だろう。仮に迎え討つ根性があっても、バイクにはねられるようなもんで無駄死にである。人力で馬が止まるか。
1066年のヘイスティングの戦いでは、ノルマン騎兵がアングロ・サクソン人の歩兵部隊を打ち破っている。
この頃から馬上での槍の持ち方が上段構え→脇抱えへと徐々に変化し、突撃に適した構えになっていった*10
これはあぶみと鞍により馬上で安定して姿勢を固定できる様になったからこそ可能になった構えである。

だがもし刺し違えてでも馬の脚に一撃を加えようと狙われたら危険であり、敵の攻撃の射程外から突き崩す方法がいる…。

そうして長槍での防衛に対抗するため、中世ヨーロッパで「ランス」と呼ばれる巨大な騎士用の馬上槍が発明された。
馬上で使う事を前提にしている為あまりに大きく重過ぎる上に、ランスチャージと呼ばれる突撃攻撃にしか使えない(振るうなどができない)。
一応、ランスの中には多少短いものや刃がついているものもあるにはある。
だが槍衾の長槍に対抗するため長く、突撃で壊れないように頑丈に出来ていることに変わりないので、やはり乱戦には向かなかったとされている。

……しかしまあ威力を考えれば、お釣りが来るだろう。
馬体重+人体重+鎧の重さ×馬の馬力と加速×穂先(点)の強さ=破壊力。マジもんの一撃必殺武器である。
上手い人だと台の上に置いた林檎を貫ける精度もあった為、当然と言えば当然ではあるが。
前面にドリルをつけた軽トラックが突っ込んでくるようなもんである。えぐい。
集団ランスチャージの奇襲を受けたが最後、ドミノ倒しのように死体の山が築き上がったそうな。重ねた鉄板鎧すら貫通するのだから止められるわけがない。

が、この騎兵隊の為に掛かるコストがあまりにも馬鹿高かった為、最終的には銃の登場と共に姿を消した。

ちなみにこのランス、槍全体からすると非常に特殊な部類なのだが(そもそも使用するためにはが必要)、
通常の槍(スピア)と勘違いしている人や作品がチラホラ見受けられる……まあ区別がつくと言う時点でマニアということなのかもしれない。
間違っている作品を見ることは当然として、フィクションではロボットが持って馬に乗らず突撃したり
人間、もしくは等身大のキャラがランスを持ちながら徒歩で突撃したり、某魔界の村に行った騎士が水平に3連射で投擲したりと
ランスを間違っても使うシーンをちょくちょく見かける事が、勘違いを助長させているのかもしれない。
ものによってはランスを横に薙ぎ払うシーンなどあるが、そんな事したら手首が折れ、最悪もげる。
一応片手武器だが簡単に突けるような代物ではなく、狙いをつけるために持つことは持つが
体か馬体に固定するようにしっかり構え(鎧に取り付けられたランス・レストというランスを固定するための装備もある)
馬の突撃を利用して刺す(突貫)のが通常(というか唯一)の使い方である。
あくまでも突撃する馬体に敵の長柄武器が当たる前に、敵に先制の必殺攻撃を喰らわせるという目的で作られたものなのだ。
なお、競技用のランスは軽く短く脆く、そして突き刺さりにくくして手軽に扱える物になっている。
例えば木製だったり、実戦で使われていた本来のランスとは性質がかなり異なる。

戦国時代の日本では、空前の槍ブームが巻き起こっていた。
歴女を魅了した真田幸村も、漢と書いてオトコと読む前田慶次も、槍の又左と名高い前田利家も、みーんな槍を持っていた。
足軽も大名も、みんな槍を持っていたのだ。まさに槍の全盛期と言えよう。
「槍働き」「一番槍」「~本槍」といった言葉があるように、戦場の主力武器は間違いなく槍であった。
長柄と呼ばれる6メートル程の長さの槍が登場したのもこの時代である。

上記のように大勢に持たせる武器として優れている槍だが、広まるにつれそれを極める武術も自然と考えられた。槍術である。
日本にも中国にも多くの流派と長い歴史があり、洗練されまくっている。
「雑兵でも軍団を編める」のが槍の強みのひとつだが、武術としてその扱いを極めようとするとこれまた非常に難しい武器であるという。
棒術(武術)のように後端の石突を使いこなすのが重要とされる流派がある一方、物理的にそれがきつい3m超えの槍を標準とする流派もある。

槍の種類

詳しくはポールウェポンの項目を参照。

  • スピア
  • ランス
  • ジャベリン
  • グレイブ
  • パルチザン
  • トライデント
  • 竹槍
  • サリッサ
  • パイク
  • ピルム

本項ではポールウェポンとは別の着眼点として主に「和槍」について説明する。
実は日本において槍が戦で武器として使用されたのは鎌倉時代中期以降。
平安時代から南北朝時代までの戦は主に一騎打ちによる馬上戦が行なわれ、馬上から薙ぎ払って倒す「薙刀」が主力武器だった。
そのため槍はそれほど使用されなかったとされる。
だが室町時代後期になると雑兵集団による徒歩戦が行なわれるようになり、鎌倉時代から合戦の主役に躍り出た。

  • 菊池槍(きくちやり)
鎌倉時代の肥後国(現在の熊本県)の豪族「菊池武重(きくちたけしげ)」が考案した和槍の起源とされている槍。
合戦の際に現場で得た竹や堅木に短刀を装着して、即席の槍を作ったことをきっかけに誕生したと伝えられている。要するに即興DIY兵器
後に同じような経緯で生まれた「銃剣」が現代まで使われている事を考えると、なかなか感慨深い槍である。
ちなみに代表名として菊池槍が有名だが、同じ用法で作られた即興槍は平安時代末期から存在している。

  • 大身槍(おおみやり)
室町時代からの槍で、刃が2尺(約60.6cm)を超える。ものによっては4尺(約120cm)を超える物も。
この頃の槍の刃長は1尺(約30.3cm)から2尺(約60.6cm)が平均的なのでゆうに二倍以上となる。
更に穂は両刃の大型で重量もあるため刺すだけでなく斬る攻撃も可能で殺傷能力が高い。
ただし扱いが難しく技術が必要で、剛腕かつ武技に優れた猛将のみが用いていた。

  • 直槍(すやり)
直鑓、素鎗、素槍とも書く日本の槍の一種。槍身に枝刃がなくシンプルで、主に足軽が使っていたもの。
存在自体は室町時代からあったが、安土桃山時代辺りから本格的に従軍用に行き渡った。

  • 鎌槍(かまやり)
名前の通り穂の途中にで鎌状の枝刃が張り出している槍。
枝刃が片側のみの物は「片鎌槍」、両側にあるものは「両鎌槍」と呼ばれる。
あの加藤清正が愛用したと伝える片鎌槍は、鎌の先端の反りとバランスの整った造形美をもって知られる室町中期の代表作。
加藤清正の片鎌槍は両鎌槍が折れたものという逸話もある*11が、実際は最初から片鎌である。

  • 十文字槍(じゅうもんじやり)
その名の通り、枝刃が三方十字に張り出した槍。両鎌槍を十文字と呼ぶ事も多いが、正確には「鎌十文字」である。
「鎌槍」の枝穂が上方に湾曲したものを「上向三日月形」、下方湾曲を「下向三日月形」と呼ぶ。
直線の十文字槍の場合は傾斜している方向によって「上向十文字」「下向十文字」となる。
戦国時代から増えていった十文字槍は世界的にも似たものが多い。一方で扱いが難しく熟達した腕を持つ武将でないと手にすることができなかった。
十文字槍の名手で有名なのは真田幸村。十文字槍を扱う流派としては宝蔵院流槍術が特に有名。

  • 鍵槍(かぎやり)
槍+十手といった感じの槍。直槍(すやり)蕪巻(かぶらまき)という金属の鉤をつけている。
この鉤は十手同様、敵の攻撃を受け止めるほか、敵の血で持ち手が滑るのを防ぐ。戦国時代の頃に登場した。
鍵槍を使う流派としては佐分利流や江戸時代に始まった内海流などがある。
利便性が高い反面使い手を選ぶ武器であり、誰でも使いこなせるわけではなく真価を発揮できる者は少なかった。
逆に真価を発揮した熟練者は武器破壊、武器巻き取り、服や鎧に引っ掛け引き倒し・引きずり下ろしと自由自在。
なんなら鉤を使って城壁を上るなんて事もやってのけている。


ライバル

しかしこの時既に、世界中に槍の天敵たるアイツが跋扈していた。

火縄銃である。

を超える射程と威力、そして誰でも扱えるという普遍性。高いコストに目を瞑れば、凄まじい戦力になる。
一見短所に見える音や煙やら銃の熱すらも、状況次第ではあるものの兵にとって恐怖を忘れさせやすいという長所に転換された。
(しかも初期にはパイクと併用されていたが、途中から銃剣が発明され、槍としても使えるようになった。)
数万のアステカやインカの軍勢も、この悪魔の存在によってわずか数十人程度のスペイン兵に大敗を喫している。

更にサブの武器としても槍はあまり相応しくなく、いざと言う時に役立つと言えば聞こえは良いが普段から重しになったり長さが邪魔になるせいで衰退。
そのため、携帯しやすい短剣や刀剣などの方が採用されるようになる。
特に短剣に関しては元々基本的にサブとして活用されていただけに銃が登場してからかなり脚光を浴びるようになった(武器にしか使えない槍と違い道具としても活用し易い事も大きい)。
槍よりはサブに向く刀剣ですら、短剣や重要な万能道具として君臨し始めた軍用シャベルなどの前に衰退していった。

これらのせいで槍はその役目を終え、戦乱の歴史から静かに姿を消すのだった……

戦い方の優劣関係

「足軽も大名も、みんな槍を持っていた」「戦場の主力武器は間違いなく槍であった」といったな?
あれは嘘だ

正確には嘘ではないが、正しくもない。
というのも戦国時代の戦いは集団戦であり、槍兵なら槍、弓兵なら弓、鉄砲足軽なら鉄砲といった感じで兵種に応じて主武器は異なっていた
サブとして刀剣を携帯するのはこの時期の日本に限らず万国共通である。接近戦担当の兵なら槍が主力武器だったと言うことが正しい。
あの戦国武将としても刀剣収集家としても名高いかの織田信長ですら、押し込まれた際に槍を持って戦っていたという話が幾度もある。
とは言え長柄武器に限定しても薙刀(長刀)長巻などがあったため、一応みんな持っていたというわけではない。

何故なら上記のように「リーチの長さ」という利点が槍にはあるが、逆に言えばその分「嵩張り、携帯に不便」ということである。
よって部下に持たせたりできる武将クラスでもない限り、弓や銃と一緒に携帯するとなるとかなり邪魔になるのだ。

とはいえなんやかんやいっても、銃が登場する前は全体的に見れば主武器は弓である。

古代ローマの頃からずっと槍<弓の関係である。
中世ではそれを防ぐ為、フルプレートアーマーや重装騎兵が現れて槍が一時盛り返しはしたが、重装鎧はコストが人命より高いと言われ
更にはクロスボウで甲冑ごとぶち抜かれたり、馬だけ射殺して落馬した重装兵を火矢で火攻めにするなど、結局弓最強。射程は正義。

「じゃあ何でどの国もこぞって兵士に槍を持たせてたんだよ!」って?
それは戦略の理にかなっていたためで、別の強みがあったからである。
弓だけで攻めきれたり防衛網を構築出来れば世話はないが、攻撃側は制圧するために攻め込む必要があるし、守備側も一度乗り越えられたら一巻の終わり。
更に高所を取られている場合は弓だけで対抗は厳しい、陣地構築がしっかりしていて弓のみでは崩せないがじっくり戦う時間もない…などの状況も当然よくある。
そこで陣地(陣形)+槍の出番となる。味方を守る盾となり、敵陣へ一点突破する突撃隊が槍の役目。『一番槍』という言葉が残っているのもここから。
また、守備側だからと言って盾だけではあっさり殺されて乗り越えられるだけ(馬による突撃の場合は時間稼ぎすら難しい)
そのため一緒に槍を構えて「来いやぁ!刺すぞオラァ!」と防衛において重要な役割を持ち続けていた。
陣取り合戦において槍は「制圧箇所の近接防御」「突撃に適した中距離武器で侵攻」という二役を担っていたのである。
おまけに生産コストが非常に安い、修理もメンテも楽、前述の通り訓練もほぼいらない、相手の装備次第ではその辺の竹を切っただけでも戦力になる…。
槍の真価は「誰でも使えて敵が簡単に近付けなくなる」という、肉盾 兼 人力移動式トラップのような点にあったのである。
金よりも人命が軽い時代において、徴兵したはいいが戦闘センスも無ければ気も弱いような兵士を手っ取り早く戦力にするのに最適だったからなのだ。

その後、日本では江戸時代に戦争の道具である槍や鉄砲や弓などは携帯が規制された。
日常的には武士の証である帯刀のみが許される様になり、その刀も長さどころか使用すら制限される。
しかも帯刀は強制であり、武士階級にもかかわらず帯刀しないものは処罰の対象となる。
そして武士の象徴としてのイメージも刀が完全に取って代わったために、江戸時代の頃には既に半ば伝説化されていた「日本刀」と比べてどうにも地味な扱いになってしまった。

…てか、武士の象徴は平安時代から戦国時代までずっと弓矢である。
刀も刀で、槍と比べてぱっとしないように見えて、当時の世相を反映してか、「刀剣類は一人前の男児が身に付けて当たり前」という風潮が平安時代から存在していた。
戦国時代には民間人の間では成人の儀式に刀をプレゼントするという風習があったりする。
そもそも槍が目立っていたのは戦国時代の後半という短期間でしかないのだが…。

時代劇では天井に隠れている忍者退治によく短めの「床槍」が使われてはいるが。
もっとも百石以上の武士は登城などの際に携帯が義務づけられ、参勤交代の際にも家柄などを示すために必ず所持され、また関所にも武器としておかれるなど必ずしも軽視されていたわけではない。
後に「忠臣蔵」として知られる赤穂浪士の討ち入りの際にも武器として多数調達されている。

なお幕末には高橋泥舟や山形有朋ら槍を使う著名人もおり、槍の他流試合も盛んだったというが明治になってからは銃剣術に統合する形で徐々に廃れてしまった。

薙刀が現在でも盛んに行われているのとは対照的である。




槍、それは漢の浪漫……















19XX年


世界は銃の炎に包まれた!


地は裂け、海は渇れ、あらゆる近接武器は絶滅したかに思われた!

だが、槍は絶滅していなかった!


\テーレッテー/


竹槍、であるっ!


しかし、やはり不遇なのは変わりがなかった。
日本は来るべき本土決戦にそなえ、国土に無尽蔵に存在する資源を活用した最終兵器として竹槍の訓練を一般民衆にさせたが、
その効果は芳しくなく、本土決戦が回避された事もあって、やはり槍は呆気なく歴史の表舞台から姿を消した……。
イギリスも竹のようにあった鉄パイプを流用して、溶接で銃剣をつけたインベーション・パイクという槍を作って本土決戦に備えたが、同じく決戦が回避されたので姿を消した。


が、ベトナム戦争ではF-4ファントム(全天候型艦上戦闘機)が竹槍によって撃墜されたらしいとの記録がある。
流石、竹槍。
俺たちの竹槍。
竹槍に浪漫は尽きない。
竹槍を舐めるな。

フィクション・創作での扱い

コマや画面の都合から現実の大きさと比較して、全長がかなり短めに描かれていることが多く、アニメやゲームに登場する槍はその大半が短槍サイズである。

槍を使うキャラクターの項目を見てもらえばわかるが、その扱いは非常にバリエーション豊かである。
主人公が使う作品ヒロインが使う作品ライバルが使う作品と色々あり、ポールウェポンの中でもポピュラーで且つ長モノなので画面映えもする。
が主人公の武器ならば、こちらは脇役やサブウェポンと言うべきか。ただ、ランスやハルバードにトライデントや戟など種類が豊富なことなどから色々な役柄が多くなる傾向にあるのだろう。
アニメや、特撮を含む実写の映像作品では、ポールウェポンの利点を生かしたダイナミックな動きや、そこから一点する直線的な突きは刀や剣とはまた違った味のある絵になるため、脇役としてはちょうどいいとも見れる。
漫画などではコマの中に自然と収める構図やポージングに作者のセンスが求められるが、同時にそれは他の武器ではあまり魅せ辛い場面を演出してくれるとも言える。

ゲームでの扱いは映像作品とはかなり違うが、こちらはこちらで明確に他の武器にはない立ち位置を確立しやすい傾向にある。
というのも長所には「リーチが長い」、短所には「それ故に取り回し辛い」、という点が直感的にわかりやすく、プレイヤーが操作するゲームではそれをシステム的に落とし込みやすいのである。
とくに短所の方は「モーションがor重量がorコストが重い」などで、ゲームジャンルごとに表現できる。
もっとも長所の「リーチの長さ」を表現し辛いドラクエのようなRPGも多いが、こういった作品は「後ろの方からでも攻撃できる」「振り回して範囲攻撃」などでリーチの長さを表現することもある。
また突くという技の性質から「防御力や耐性を貫通する技」「一撃で急所を貫く技」なども定番であり、「とにかくパワフル」で始終しやすいに比べるとテクニカルな個性を獲得している。

いずれ主役格の作品もあることにはあるが、概ね名脇役としての扱いが多く、ある種美味しい立場とも言えるかもしれない。

槍を使うキャラクター(槍がモチーフのキャラクター含む)

【神話・伝承】

必殺必中、自動で手元に戻る、不壊と何拍子もそろった神々の槍「グングニル」の持ち主。
オーディンをモチーフにしたキャラクターが武器として扱うケースも多く、大体強力である。
海の力を操る三又槍「トライデント」の持ち主。
安土桃山時代の武術家で、十文字槍を使用した「宝蔵院流槍術」の創始者とされている。
貼り付けにされたイエスキリストの死を確認するためにその身を槍で貫いたローマ兵。
彼が用いた槍は「ロンギヌスの槍」として様々な伝承を得たり、フィクションでも聖なる武器の大物どころとして扱われたりする。
  • 李書文
中国武術家。八極拳の槍術・六合大槍で見事な戦果を見せ「神槍」とまで呼ばれた。
  • 初代服部半蔵


【漫画・ラノベ】



ロボットアニメ



【その他アニメ】



RPG、SRPG】

  • 主人公(DQⅧ) (DQ8)
  • セーニャ、マルティナ (DQ11)
国民的RPGの片割れであるドラクエだが、槍をメインにするキャラの登場は21世紀になってからと遅く、斧ほどではないが…いや、下手すると斧よりも地味な役どころだった。
武器の方も、序盤の終わりを支える「てつのやり」以降、強い槍が続かないケースが多かったことがそれを物語る。
DQ8の主人公は城の兵士をしていたという出自もあって剣に次ぐメイン武器。これでしかできないことも多く、実は究めがいがある。
セーニャは過去の僧侶系キャラが槍装備できた流れを継いで使用可能。マルティナの場合はツメかこれのいずれかがメインウェポンになる。

国民的RPGの片割れであるFFシリーズにおける名のある槍使いたち。ジョブ単体では「竜騎士」も加わる。
その多くが「ジャンプ」で高高度まで飛んで敵の攻撃をやり過ごしつつ、正確な一撃を加える強力なスタイルで戦う。
ちなみにエドガー・ロニ・フィガロも槍装備キャラだが、こっちは慣れたプレイヤーだとほとんど機械一本で戦う。

ファイアーエムブレムシリーズにおける槍を装備して戦うクラス。歩きながら使うのは難しいので、重装の歩兵か騎兵が用いることになる。
槍の性能は、基本的に「軽く当てやすいが威力は低い剣」と「重く当てにくいが威力は高い斧」の中間に調整されがちだが、「紋章の謎」に限り、「軽さの剣」「威力の斧」に対して「命中の槍」という位置づけになっている。
味方の武器としても敵のメイン武器としても使われる事を考慮した調整で、これにより敵側は命中率を維持しつつも、こちらに必殺の一撃を出しにくい…と、ゲームバランスの構築に一役買っている。

いずれも物語の山場でアカネイア王家に伝わる槍「グラディウス」を携えマルスの前に立ちはだかる。
「地槍ゲイボルグ」を擁するレンスター王国の王子。主人公シグルドとは固い友情で結ばれていた。
地槍は後に娘のアルテナに受け継がれる。重いが非常に攻撃力は高く、並のユニットは一撃で首が飛ぶ。
「天槍グングニル」を擁するトラキア王国の王。貧しく険しい大地の国において自ら最前線に立ち続けた男。
天槍は後に息子のアリオーンに受け継がれる。威力とボーナスに優れており、正面切って倒すのはかなり難しい。
ルネスの王子で同作の主人公の片割れ。これまでのタイトルにはいなかった槍オンリーで戦う主人公格。
クリミア王国の志願兵。この二作においてはソルジャー→ハルバーディアというクラスチェンジルートがあるため、頑張ればそれに応える村娘。
槍装備の歌姫。再行動役だが攻撃面が伸びるために、プレイヤー次第では松の木を振り回して戦う剛の者と化す。
ファーガス神聖王国の王子で王位継承者。エフラム以来となる槍歩兵のロードだがクラスチェンジ後もそれを貫くタイプ。設定上でも性能上でも怪力無双だが、背景は重い。

槍をモチーフにしているカジオー軍団の一員。策士らしく、色々な手でマリオを苦しめようとする。自分の出世に余念がない。

「ランサー」たち。遠くからでも槍を投げれるユニットというふれこみだが、移動力と射程が微妙で魔法系で間に合うので、不遇ユニットに入る。
  • ランツェリッター、ランツェロード、ランツェグラーフ(バハムートラグーン)
敵のランサーにあたるユニットたち。量産型の雑魚だがランツェリッターに限り第1章ではなげやり(投げ遣り)でボスになってしまった。

マルディアスに於ける最大国家ローザリア王国の王太子にして野心あふれる完璧超人、ガラル・カヤキス(黒い悪魔)。リメイク版では多くのプレイヤーをクセにしてきた棒読みでも名高い。
SFC版ではアイシャが主人公のときにガーラルスピアさばきを見せてくれるのだが、その流れを継いでリメイク版では固有の打槍として「カヤキスの槍」を使いこなす。
同作における槍の扱いに長けたクラスたち。どの世代でも運用しつつ技閃きを任せられるのはインペリアルガード♂くらいで、他は変化球も混ざる。
フリーファイター男は大剣系のキャラだが、実はハルベルト使いでもあり、槍や斧の閃きに長けた者もいるので序盤から鍛えるときには覚えておくとよい。
ロマサガ2の槍技は全体的に晩成傾向であり、終盤になって「無双三段」や「活殺獣神衝」をひらめくあたりで火力や追加効果狙いが開花する。
同作で仲間にした際に槍の閃きに長けているキャラ達。特にようせいはファンシーな印象に反し、この4キャラの中でもバリバリの武闘派として登場してプレイヤーを賑わせた。
中盤から全体攻撃「大車輪」、武器限定だが成長度が高く化ける「ラウンドスライサー」なども登場し、前作よりは槍技の地位が高まっている。

風の王国ローラントの王女。6人の主人公の中では物理系のバランス型。能力変化のサポートに長ける。
リメイク版だと「魔法による支援をメインにするか」「自分で操作してメインで戦うキャラにするか」で、クラスチェンジ先を選ぶ余地が出てきている。

鎧騎士がモチーフのポケモンで両手にあたる部分がランスのようになっている。おそらく「ドリルライナー」や「ダブルニードル」のときに使うのだろう。

「次元の守人」である本作の主人公機、ファルセイバーの片割れ的なスーパーロボット。虚空から取り出す槍が本体かつ武装においてフル活用されている。
遠隔操作する「リライアブルスロウ」や狙い撃つ「エクスプローシブピアース」で、巨大人型ロボット同士の戦いでも充分な長射程を発揮。

子供ゆえの体格からリーチを補うために槍を用いて戦う。成長後も手慣れた武器として用いている。

  • オルベルク・アイゼンバーグ/トレサ・コルツォーネ(剣士/商人、武芸家、星詠士)(OCTOPATH TRAVELER
剣士や商人の装備できる武器種として槍が登場している。特に剣士は次ターンで早く動ける「一番槍」、シールドブレイク関連で便利な「千本槍」を覚え、本領を発揮できる。
  • レオン・バストラル(OCTOPATH TRAVELER)
昔は伝説の海賊とも呼ばれた場数豊富な商船船長。トレサの旅立ちのきっかけになった人物の一人。
条件を満たせばNPCとして同行させたり戦いを挑んだりできるのだが、最強クラスの業物である「歴戦の槍」の持ち主にふさわしい槍捌きを見せてくれる。
  • 双槍のミゲル(OCTOPATH TRAVELER)
アーフェン編の3章に登場する元傭兵。別の薬師に何かを見抜かれ、捨て置かれた彼をアーフェンは治療してやるのだが…
戦闘前に「戦じゃ、手練もずいぶん殺した」と豪語するのは伊達ではなく、槍の二刀流で「十字槍」でパーティ全体を薙ぎ払ってきたり、
大量の「槍投げ」をして、時間差で降り注がせてくるなどプレイヤーにはできない芸当でたたみかけてくる強敵となって立ちはだかる。



【その他ゲーム】

同シリーズで槍を持って戦った逸話を持つ英霊が該当するクラス。選定基準は割とラフらしい。

アニメの「ヤリワドルディ」の逆輸入からか、槍を持って参戦することがある。
カービィもタイトル次第では「スピア」能力で槍で突いたり、振り回したり、時には投げまくる。

いずれのヤマトマンも槍を使う。
前者は盾をも貫く「ヤマトスピアー」を振り回し、穂先を射出する。自動回収式ではないのでこちらに突撃しつつ拾いに行く。
後者は槍のリーチを生かして離れたところから攻める他、アシガルとの連携で移動エリアを狭めながら追い詰めてくる。

同シリーズの世界観で人気の特撮ヒーロー番組シリーズ第一作目の主人公。「トノサマン・スピアー」を用いていた。

一騎当千のゲームジャンルにあわせてどんどん敵を薙ぎ払う使い方ができるも、バリエーションがちゃんと存在する。
趙雲はリーチだけでなくしなりを利用した使い方ができる「龍槍」、
馬超は腕力を重視した使用感の「槍」、
姜維は柄の両端に大きな刃をたたえ空中戦につなげやすい「両刃槍」、
張飛は柄の両端が蛇矛になっており豪快に振れる「双矛」、
文鴦は主に投擲して使うため正面遠距離に強い「擲槍」を、それぞれ得意武器とする。

半人半馬のモンスターで、槍を用いた戦いを得意とする。叩く、突く、薙ぐ、投げる、無慈悲に突いて投げ捨てるなど、色々な使い方をする。
派生種も長柄の武器を持っているが、バゾクとパドックの武器はネタ感が強い。

本作のプレイアブルキャラが槍を装備できる他、槍を装備したモブ隊員もたまにいる。
使い手やどの武器と組み合わせて使うかによって、素早い連続攻撃をするか重い一撃を繰り出すか変化する。



【特撮】

ウルトラセブンから受け取ったウルトラブレスレットを「ウルトラランス」という槍に変化させる。後部が十字架になった「ウルトラクロス」も使用。

右手からブラックホールを生成、そこから光の槍を生成し左半身の赤と青のエネルギーを纏わせ投擲する「スパイラルバレード」が必殺技。

「ウイングランサー」という武器を召喚。
「ソード」ベントで召喚されるため設定上は剣なのかもしれないが、見た目は槍(ランス)である。

バトルジャパンはコマンドバットを槍に変えて秘密結社エゴスを迎え撃つ。槍は三人のカットマンを串刺しにするほど鋭い。
また、バトルフィーバーロボも「アタックランサー」という三叉の槍を使う。

ハスティー家の出身であるこの兄弟は、ハスティー家の秘宝である王冠・オージャクラウンという王冠を被ることで強化形態・キングクワガタオージャー/キングオオクワガタオージャーに変身。
その際、オージャクラウンともども王家の秘宝として伝わる長槍・オージャクラウンランサーが武器となる。
オージャカリバー/オージャカリバーZEROと併用するるだけでなく、オージャクラウンをセットしシリンダーの如く回転させることでシュゴットの力が宿り、強力な攻撃が繰り出される。



【映画】



【TVドラマ】



【玩具】


著名な槍

【神話・伝承】


【サブカルチャー】



余談

トラップとして
  • 複数の穴のあいた床や壁から槍がシャキーン!
  • 落とし穴に落ちたら底に無数の槍
  • 怪しいスイッチを押すor宝物を取る→槍の雨
と、多用されてたりする。
また長い棒状の物と刃物さえあれば素人でも簡単に作れるため、フィクションでは簡易的な武器としてたまに登場することがある。

中国では丸太に数本の槍を突き立てた「拒馬槍」や、両刃の槍を三本まとめた「拒馬木槍」という防御のための武器も作られた。

「……」
「……」
「……」
Wiki篭り「まあまあw元気出すッスよw」



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最終更新:2024年02月18日 20:08

*1 マンモスよりずっと小さく毛の鎧もない象でさえ大人十数人でも太刀打ちできない事を現代狩猟民族の男性が語っている。

*2 一応後述のアトラトルを使って仕留められたと思われるマンモスの化石が見つかっているが、そもそも狩猟され命を落としたと思われるマンモスの化石自体稀

*3 ごく短い距離を追い込むだけならば昔の熊狩りと同じく、槍と人の数を揃えるなどして威圧すれば出来る可能性はある。実際に崖や落とし穴に落とした形跡が見つかっている。近代になるまでは一寸先は餓死と隣り合わせなのでいかに危険でも挑戦していたと思われる。

*4 ただしアステカ帝国など中央アメリカやオーストラリアあたりでは中世以降まで使われていた。今でも一部競技用で使われる地方がある。

*5 (流石に戦いとなると半ば恐慌状態になるため)足軽が訓練通りに武器を運用してくれなくてまいったねといったことを武将が記した書も残っているとか

*6 雑兵足軽と呼ばれるような下級兵士による槍衾は攻撃の要ではなく、野戦における防御戦で活躍する戦術であって、牽制的な面が強かったとされる説もあり、陣形の概念が希薄な日本と海外の専業兵士による槍衾とは性質が異なるとされる

*7 ただし、足軽は一般的にイメージされるような戦闘のド素人ではなく、実際には村や町同士の紛争や共同体の治安維持のため、専業戦士たる武士や騎士には劣りながらも、刀剣や槍の扱いをある程度熟知していた…というのがここ数十年における定説である。

*8 逆に包囲殲滅される時は前の兵が死んでも次の肉璧兵士が邪魔で逃げられない。そのまま自軍が押し込まれて殲滅される

*9 ちなみに重騎兵自体は鐙が未発達の時代でもスキタイや匈奴のような遊牧民には存在していた

*10 先述のヘイスティングズの合戦絵巻「バユーのタペストリー」には、従来の上段構えの騎士多数に混じり、新式の脇抱えの構えの騎士の姿がみられる。 ※但し該当の構えの騎士は、Wikipedia(日/英)の「ランス (槍)」の掲載画像の範囲外(ずっと左側、逆側からの騎馬の4騎目)に描かれています。[参考:下中邦彦『国民百科事典-4』,初版1977,印刷1979,平凡社,p50-51]

*11 十文字三日月槍の片刃が、天草一揆討伐戦、または朝鮮の役での虎退治で噛み折られてしまったが、研磨して片鎌槍と称して愛用を続けたという伝説

*12 ちなみに変身後であるグリーンハートの武器は作品によって異なり、無印と「mk2」ではランスであったが(その為超必殺技のトドメがビーム砲となっていた)、「V」以降では変身前と同じく槍となっており超必殺技のトドメも槍投げに変更されている。