アハマド・ハムディ

登録日:2012/01/12(木) 00:01:15
更新日:2023/02/14 Tue 21:18:06
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インシャラー



『スーパーロボット大戦EX』及び『魔装機神 THE LOAD OF ELEMENTAL』に登場する人物



パレスチナ出身の地上人で魔装機ソルガディのパイロット。
頭に常にターバンを巻いているいかにもアラブ系な顔立ちが特徴。
色物が揃う正魔装機操者の中でもテロリストとして度重なる戦乱を生き抜いてきたという異様な経歴の持ち主。

風の魔装機の操者ゆえか放浪癖に近いものがあり、寡黙で欲もあまり出さないためマサキベッキーからは無愛想な人物だと思われている。

また作中屈指のバトルマニアで戦いのスリルに飢えている節があり、パイロットとしての腕前も長けておりその実力はヤンロンも認めている。
だが当のヤンロンと対立した際は彼から「戦争屋」呼ばわりされる。

正真正銘のバトルマニアだが戦闘狂といった類いではなく、無駄な戦闘や自分から戦乱を起こすような事はしないなど本人なりのこだわりや正義に乗っ取っている。

このバトルマニアのせいか「力あるものが正義」という主義を持ち、これに乗っ取りラングランからカークス側についた。

ラングランを裏切ったとはいえ魔装機操者の義務は守っていたり、戦争を長引かせないため等彼なりの正当性は保ちながらの行動である。

魔装機操者が揃った際に食べたすき焼きに影響され、それ以後醤油を手放せなくなるといった日本人かぶれな面もある。
醤油の味を覚え味付けに口出しするなど余程醤油を気に入ったようである。

初登場のEXではシュウの章以外では敵として登場し、その前後の話であるLOEでも見ることが少ないので敵としての印象が強いプレイヤーは少なくない。

  • 活躍

【EX】
カークス側の敵としてマサキ・リューネに立ちはだかる。
戦いに敗れ敗残の身となったところシュウと出会し、「より強い敵と戦わせる」という説得によりシュウに従う。
シュウが復讐のために復活させた邪神ヴォルクルスを前にしても恐れるどころか

「フ……口の中が、アドレナリンの味でいっぱいだ……やはり、オレは戦いが好きなのだな」

と、この上ない強敵に巡り合えたというスリルとそこから生じるアドレナリンの味を堪能していた。
ヴォルクルスとの戦いの後は放浪の身となり別れたようである。

シュウの章最後の「インシャラー」で締める場面は有名で、PSでは何故かDVE(ボイスが付く名台詞)の扱いになる。


【LOE】
不遇。この事に尽きる
一章では御前試合とごく一部のマップでしかろくに出番がないまま終わる。
…まぁ、彼が参戦する「ウェンディの秘密」は通らないと邪神ルート以外ウェンディ死亡確定なのだが。そしてこのシナリオで早くも必殺技を(何の説明もなく)習得している。

続く二章ではメモリアル・デイで文章だけ登場するも暫く出番がなく終盤に入った辺りから加入する…のだが、

  • ロドニー、エリスを仲間にできなくなる上に後味もあまり良くないラセツルート(シュテドニアスとの全面戦争)でのみ加入。
  • 加入までに総ターン数が249以下であること。*1

と条件がやたら厳しく、さらに必殺技を習得するには前述の通り、一章の「ウェンディの秘密」を通らないといけない。
また総ターン数が絡むため金のデモンゴーレム狩りで資金を貯めるのが厳しい、と悪条件が多かったため避けられ除け者状態であった。



だが奴は……弾けた


【LOEリメイク】
リメイクされたが、流石にムスリムのテロリストの設定は世間的にまずく、ミオのファミリアと共に変更された。
あと日本かぶれになっており、醤油が手放せないという茶目っ気を見せている。

…だがこれが彼の扱いの転機となる。


加入する条件はリメイク前と同様厳しいままだが、
それに加えて「シモーヌとベッキーが両方加入している」という意外と面倒な条件を満たすとある特典が付く…

+ 意外と面倒な条件の詳細
<ベッキー関連>
  • ベッキーを加入させるにはプレシアを家出させて国境警備隊と戦闘しない(邪神ルート)、またはプレシアを家出させない必要があるが、邪神ルートからはラセツルートに移行できないため、家出阻止一択となる。
  • プレシアを家出させない場合、プレシアの追加技習得のタイミングが遅れるかそもそも習得できなくなるのだが、ベッキーを加入させる場合は追加技習得シナリオを通れないのでプレシアは終盤ほぼ戦力外になる。
  • ラセツルートではファングが加入しないため珍しくデメクサ加入のチャンスがあったのだが、よりによってベッキーとの択一となるためデメクサも加入させることができなくなる。

<シモーヌ関連>
  • シモーヌを第二章で加入させるには2つの方法がある。
  • ひとつは「脱走兵」でNPCのエリスを見殺しにするか味方のマップ兵器で撃墜してしまう。するとシナリオが分岐して「悲しきシモーヌ」に進む。
  • ここで敵として登場するシモーヌに攻撃や反撃をせずにターン経過で撤退させると、後の「野心、果てなく」で再登場したときにマサキで説得してシモーヌを加入させることができる。攻撃や反撃をしてしまうと説得ができなくなり、シモーヌは最終話まで敵として登場し続ける。
  • もうひとつは「脱走兵」でエリスを助け、後の「悲しみのエリス」クリア後のインターミッションでシモーヌを引き止める選択をすれば加入させることができる。ただしこちらの場合は「悲しきシモーヌ」を通れなくなるので前者の方法は使えなくなる。
  • こちらの方法を選ぶ場合、「悲しみのエリス」で敵に操られて登場したエリスをロドニーで説得せずに撃墜する必要がある。エリスは死亡、ロドニーはエリスを救えなかったことで意気消沈して姿を消す、という後味の悪い結末を迎える。
  • なお「脱走兵」でエリスを助けた後でロドニーを死亡させた場合、「悲しみのエリス」を通れなくなりシモーヌも加入できなくなる。そしてエリスは復讐鬼となって自軍の敵として登場し続けることになる。
  • 結果として、エリスを助けるとフラグ管理がややこしくなる上、クリアしなければならないシナリオも増える(=ターン数が増える)ため、初登場時に退場してもらうのがベターな選択ということになる。

以上のことから「仲間にできるキャラが少なくなる」「仲間の強化イベントも減る」「本来なら加入するキャラが死ぬor敵に回る」という苦難が待ち受ける。
まあこれはラセツルートに進む場合は元々そうだったのだが、プレシアの追加技なしとデメクサの加入不可はアハマド神イベントのための新たな犠牲である。

なんと、仲間になると同時に500万クレジットを気前良く譲ってくれるのである。

ちなみに500万クレジットは通常プレイで手にいれる資金の3倍以上の大金であり、本作は武器進化などで改造資金が必要になるゲームなので非常にありがたい金額である。
同じ金額を金ゴーレム狩りで貯めようとすると滅茶苦茶時間がかかるので、こっちの方が手っ取り早い。

この事があってかリメイク版では好んでアハマドを仲間にされるようになり、プレイヤーからはアハマド神、アハマドさんと呼ばれ称えられている。


500万クレジット渡すときのアハマドさんの台詞
「ああ、忘れるところだった。少しばかり資金を稼いできた。役に立つ様なら使ってくれ」

大金を忘れるとか少しばかりとか色々凄いこと言ってる。というより何処に保管しているんだ。
ともかくアハマドさんはプレイヤーにとっての神である。


【ROE】
サウナシーンでアハマド神の裸が見れるぞ!

ただし途中離脱し、急いで救援に来たのにジンオウが現れる等扱いは悪い…
愛機のソルガディはガエンに引き継がれ情報収集など後方支援のため前線を引いてしまう。
やはり設定的に出しづらいのだろうか…
戦死したティアンを「盟友」と呼んで宗教の違いを超えて悼み、ティアンの死を目撃したミオのメンタルを気遣っていたりと
性格的に丸くなった印象もある。


第2次OG
序盤のラ・ギアス編に登場。スーパーロボット大戦EXの再現なので敵として登場するがLOEリメイク同様いろいろ変わっている。
ただ基本的に台詞周りはそのままなので現在の彼の性格を考えるとかなり違和感がある。


【POJ】
前作から引き続いて裏方担当。
ただし、今回は(序盤だけだが)顔を見せてくれる。
カークスの娘であるレミアに気を遣ったり偶然デメクサやゲンナジーと出会い語り合うなどすっかり大人な男性として描かれている。
またアンティラス隊が金欠に困るシナリオではミオが彼の名前をだしたり彼が登場しデモンゴーレムの狩場を教えてくれるなど公式でもネタにされている。


【OGDP】
スーパーロボット大戦EXのシュウの章の再現なので当然登場。最初は敵としてすぐに味方になる。
第2次OGと異なりリメイク版に準拠した性格でシュウに対し復讐心を抱くアルバーダに声をかける場面がある。


【COE】
48話クリア時点で総ターン数が300未満だとアハマドさんのイベント発生。最後の戦いへと向かう味方部隊へ500万クレジットを提供してくれる。





「フ…口の中がアドレナリンの味でいっぱいだ…やはりアニヲタは追記・修正が好きなのだな」

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最終更新:2023年02月14日 21:18

*1 2PPの味方増援として登場するため、シナリオ開始時に総ターン数249だとアウト