デイダラ(NARUTO)

登録日:2012/10/21 Sun 21:06:21
更新日:2024/03/10 Sun 22:22:52
所要時間:約 15 分で読めます






オイラはその一瞬の昇華にこそアートを感じてならない! うん!
芸術は爆発なのだァア!!


デイダラとは『NARUTO』の登場人物。

◆もくじ

【プロフィール】

所属:岩隠れ→暁
年齢:19歳(暁の中では最年少。)
誕生日:5月5日
星座:おうし座
血液型:AB型
身長:166.0cm
体重:50.8kg
性格:プライドが高い、好戦的
好きな食べ物:おでんのばくだん
嫌いな食べ物:混ぜご飯
CV:川本克彦

【概要】

岩隠れの里の抜け忍でのメンバーの一人。
暁の中では最年少のメンバーで、二人一組(ツーマンセル)のパートナーは赤砂のサソリ。指輪に刻まれている文字は「青」。
一人称はオイラ、あるいはオレで、長い金髪を括った若干幼い容姿をしている。いつも隠している左目にはスコープがついており、左目で幻術を解くことも可能。
語尾に「…うん」と付けるのが口癖。キレた時はその口癖はなくなる。
粘土造形師であり、自らの粘土細工を芸術と称している。
里では粘土造形師として名声を得ていたようだが、オオノキには「粘土遊び」扱いで一蹴されており、以降恨みを抱いている。
頑固ジジイのオオノキの性格からして、天狗になっていたデイダラを諌めるためにけなしたのかもしれない。

オオノキへの恨みもあって禁術に手を出した挙げ句抜け忍になり、当初は隠れ住んで一人で芸術活動をしていたが、能力を聞きつけた暁のメンバー(イタチ、鬼鮫、サソリ)がスカウトにやってくる。
スカウトを受けた当初はにべもなく断って得意の起爆粘土で追い返そうとしたが、最初からイタチの幻術の中で遊ばれていたことに気づく。
その時、壊れた壁から差し込む日の光を背負い、左右に仁王像を従えたイタチの姿と、影になった体の正面で輝く写輪眼の光を見て、そこに芸術を見出し呆然となる。

すぐさま我に返ったものの、爆発こそ究極の芸術だと信じるデイダラにとって、写輪眼の力を見せ付けるイタチに見出した「芸術性」は戦闘面での敗北も相まって到底受け入れられるものではなかった。
以降は、暁として活動するのもそれはそれで自身の芸術願望を叶えるのに都合がよいというのもあり、「いつかイタチを越え自分自身こそが究極の芸術を体現するものと証明する」事を目的に暁へ入る。

暁に入ってからも命令やノルマ以外で、殴られた恨みとしてナルトを狙ったり、自分が殺したかった大蛇丸を殺されたことに腹を立ててサスケと戦ったりした。

【性格】

性格は感情的で、抜け忍になってからは損得勘定ではなく自身の芸術である爆発のために爆破テロを起こしていた。

暁に入ってからはサソリとコンビを組んで活動していた。
芸術家コンビとして一見相性が良さそうではあるが、実際は芸術観が真逆で、サソリは「永く後々まで残ってゆく永久の美」こそ真の芸術とするのに対して、デイダラは「美しく儚く散っていく一瞬の美」が芸術だとし、爆発にこそ魅力を感じている。曰く「芸術は爆発だ」
また時間に厳しい方ではないらしく、そのことでもサソリにはよく怒られている。
ただそれでもなんだかんだ言ってコンビを続けているのは、芸術観は真逆であれどもお互いに実力と芸術家としての信念に一目置いているからであろう。
「一瞬の美」であるが、「人々の心に残り後々に語り継がれる」とも語っており、形で残すか心に残るのかの違いはあるがサソリとの共通点もある。後に自分の渾身の爆発があまり話題になってないと薬師カブトに教えられた際は、「だから言ったろ!カンタンに俺の芸術忍術は理解できねーってよォ!そういうのは時間が…!…かかんだよ…う…うん…!」と強がりながら地味にショックを受けていた。

自身が粘土で作るものもそのままではただの造形物にすぎず、爆発により存在を昇華させて初めて本来の作品になると語っている。
粘土造形自体は洗練された良いデザインなのだが、彼にとっての芸術の真骨頂はそれらを用いた爆発にあるため、彼の芸術理念を解する者は一人も居ない。

仲間に対しては割と親切なようで飛段角都が出発する際には「木ノ葉に行くならうずまきナルトには気を付けた方がいい」と自身の苦い経験も踏まえて忠告している他、二人目の相方のトビも(ギャグシーンを除けば)極力爆発に巻き込まないようにしていたし、爆発に巻き込む際は内心トビに対して詫びていた。
岩隠れのオオノキの孫である黒ツチや赤ツチには兄貴分として慕われていたようで、面倒見の良さもうかがえる。里抜けしなければ岩隠れでも重鎮になっていたかもしれない。

一方、ナルトに殴られた仕返しをしようとしたり、サスケに大蛇丸を殺されたことで標的じゃないサスケを狙う他、写輪眼に芸術を感じさせたイタチを殺そうとするなど、結構根に持つタイプ。


【能力】

両手の平にある口で喰った粘土と自身のチャクラを混ぜて作った「起爆粘土」を用いる。これにより様々な造形品を作り、粘土に混ぜるチャクラはC1からC4まで上げることができる。
爆発の威力は混ぜたチャクラの種類や量で調整可能、花火程度の爆発力から最大級で大国の主要都市も吹き飛ばせるほどの破壊力を持たせることができる。

穢土転生されたデイダラはオオノキとの対決の際、この起爆粘土の術を血継限界の一つ「爆遁」*1と称したこともあるが、実際は全くの別物。
これらの能力は元から彼に備わっていた能力ではなく、彼が岩隠れ在籍時に伝わっていた「物質にチャクラを練りこむ術」という禁術であり、その当時忍でありながら粘土造形師として絶賛されていた彼が更なる美の高みを追求するあまりにその禁術を渇望し、禁忌を犯してまで手に入れた能力である。
その結果彼は追われる身となってしまい、その際に追手に放った起爆粘土に己の求めていた芸術を見出した後抜け忍となり今に至る。

暁でも実力を評価されており、テロや破壊工作に便利な能力ということもあって勧誘を受けた。
飛段角都がナルトとシカマルに負けた際干柿鬼鮫は「あのゾンビコンビでも死ぬんですね。死ぬ所が見たかったですが」と揶揄していたが、デイダラが死亡した際には「彼は結構強かったと思いますが」と言っている。
他にも、ペインは自爆に巻き込まれて死んだと思われたトビに「あの程度の男ならいくらでも代わりはきく」とぞんざいな扱いをした*2のに対し、「デイダラは惜しかった」と評している。


また作中で言及されているように遠距離タイプであるため近接戦闘はあまり好まないようだが、*3
サスケの瞬身からの斬撃に「速い!」と驚きつつも焦らずジャンプして避けたり、両腕を失った状態でもガイ班のメンバーによる攻撃を巧みに回避する身体能力を見せた辺り流石は暁といった所か。

少々短慮な一面もあるが、戦闘に関してはそれなりに知恵が回るらしくイタチ、我愛羅、サスケと交戦した時には相手の能力をそれぞれよく見極めた上で様々な対抗策を編み出している他、いざとなれば肉を切らせて骨を断つような戦法も辞さない。


【使用術】


  • 起爆粘土
粘土にチャクラを練り込み、爆発性を持たせたもの。
デイダラの「喝」で任意に起爆するタイプと、地雷のように接触で自動的に起爆するタイプを使い分けられる。
チャクラを練り込んだ量や爆発の規模・タイプに応じてC1~C4の段階がある。奥の手として自爆であるCO(シーオー)も存在する。

この起爆の性質を与えるという術そのものが土遁の一種であるため、土遁が苦手とする雷遁を食らうと不発になる弱点がある。
ただし練り込んだチャクラの量と雷遁の規模があまりにも差があると不発にできない場合もある*4

チャクラを練り込む「粘土」を予め用意しておかないと使えない術であるというのも弱点。
この粘土はそう簡単に作れるものでもないようだが、我愛羅と戦った時には彼の砂に片手を飲み込まれた際に砂の一部を手の平の口で喰らってからまた吐き出すというやり方で起爆粘土を混入させている。
とはいえ基本的には腰に付けたポーチなどに入れて携帯している粘土の分だけしか術を使えない模様。

○C1
一番小規模な爆弾。
サスケとの戦いの発言から察するに、様子見に使う小型爆弾で、爆発力は起爆粘土の中でも弱いほうだが、至近距離で数発食らうと致命傷は避けられない。
我愛羅戦ではこれを瓢箪の砂に紛れこませることで、逃げ場のない状態で起爆して勝利している。
形は蜘蛛だったり小鳥だったりするが、これらはデイダラの意志またはオートで動かすことが可能で、地形と数によってはカカシレベルの忍でもかわし切れないほどの包囲網を作る事も可能。
魚型やクラゲ型の物を使えば水中の敵に対応することも出来る。爆発力は、三尾を倒したり雲隠れの島亀をひっくり返したりするほどの物。
アニメでは掌の口から伸ばした細い糸のような粘土を通して、粘土人形を傀儡のように細かく操る技も披露した。

○C2
デイダラの十八番の一つ、C2ドラゴンが出た。
チャクラを大量に込めることで飛行能力も持つものを指すと思われるが、他の大型の鳥等の形態はC1かC2か不明。
ドラゴンから強力な爆発力を持った誘導弾を飛ばしたり(ゲームでは「爆裂飛竜」という術)、地面に仕掛ける地雷を生成したりする事が出来る*5

○C3
デイダラの持つ起爆粘土の中では最も爆発力が強いデイダラの十八番の一つ。
何の備えもないまま直撃した場合は、大国の里も消し飛ばせる。
人形のような形をしており、我愛羅との戦いでは、里に落として我愛羅の気を逸らすために使われた。
ナルストシリーズではこの術が奥義として使われている。

○C4
C4カルラと呼ばれるデイダラの最強忍術。本来はイタチを倒すためのとっておきとして作った物らしい。
発動前に起爆粘土を自らの口で食ってから盛大に吐き出す。歩くだけで木々をなぎ倒すほどの巨大なデイダラの粘土分身であり、C3をも上回る爆発力を秘めた究極の芸術作品……と思いきや、実は爆発力は最弱。
その正体は超小型ナノサイズ爆弾であり、巨大粘土分身を破裂させることで目に見えない小型爆弾を大気中に散布させ、それを吸い込んだ生物の体内のあらゆる箇所に爆弾をセットし、細胞レベルで破壊するという大した忍術である。*6
超小型で不可視なので、チャクラの流れを視る洞察眼や、感知能力の類がないと何をされたかすら分からないまま塵と化して死ぬ。
更に直接相手を風船のようなデイダラ型粘土で覆い尽くすことによってダイレクトに爆弾を吸引させることも可能。
トビも「恐ろしい術」と評しており、実際雷遁使い+チャクラを視認できる写輪眼を有するサスケだから対抗できただけで、大半の忍はこの術に対処できないと思われる。

これを使ってサスケを殺そうとしたが、サスケ自らが体内に千鳥を流した事によって爆弾が無力化され、不発となった。
余談だがサスケはC4を「無力化」しただけで体外に排出したとかそういう場面は無かったため、その後も体内に爆弾が残ったままなのだろうか?
呼吸で吸い込んだだけならそのうち排出されるだろうが…






さぁ怯えろ!

驚嘆しろ!

絶望しろ!

泣き喚け!


オイラの芸術は――


爆 発 だ !!


○CO
デイダラの最後の手段。「シーゼロ」ではなく「シーオー」。いわゆる自爆。文字通りの Cast Out。
デイダラの左胸には普段は紐で縫い閉じられている口があり、心臓部のこの口に起爆粘土を直接食わせて自身を爆弾にする。
起爆が近づくにつれデイダラの身体は透明になって消滅して行き、最終的に心臓部だけが残るため、身体の細胞等も自爆用のエネルギーとして取り込んでいるのだと思われる。

半径10キロが爆破範囲というとんでもない威力を誇り、規模だけなら尾獣玉クラスである。
爆炎は「芸術は爆発だ!」の元ネタであるあの人の作品のような形状。

サスケとの戦いで追い詰められて使用した。
サスケは当然ながら退避不可能であり、緊急手段としてマンダを口寄せし、即座に写輪眼で幻術にかけて盾にした上でマンダごと時空間に逃れるという手段を取った*7が、
それでも間に合わず、大蛇丸でさえ手懐ける事ができなかったマンダが爆風をモロに受け死亡。サスケ自身もデイダラとの戦いで限界だった所にさらにいくらかのダメージを受けたようだった。
同様に近くにいたトビも巻き添えになったと思われたが、こちらは容易に時空間に逃げて離脱に成功している。

なお本人はこの地に消えない傷跡を残して自身は伝説になると豪語しており、死んだ後も穢土転生されるまで伝説になったと思っていたようだが、芸術としても大して話題になっていなかった。

デイダラはこの術で跡形もなく消し飛んだはずだが、後に穢土転生で復活している。
穢土転生で復活するには術者のDNAを含んだ何かが必要らしいが、このメガンテを使っておきながら、よくもまぁ肉片が残っていたものだ。
一応、カカシの神威で腕をちぎられた際、オビトが神威空間に落ちていた腕を回収して本人にくっつけていたため、
その際に接着面の整形などで一部肉片などが残っていた…という事は考えられるのだが。

アニオリのカブトが穢土転生の素材を集める回では、COの爆心地に残されていたサスケの仕込み手裏剣にこびりついた血液を採種することで転生させていた。
COを食らって破損しなかったのは手裏剣が途方もなく頑丈だったのか、究極芸術の威力がショボかったのか……
(半径10kmが爆発範囲なので爆風で飛ばされたということはなさそうだが)

ちなみに穢土転生後、カンクロウに捕まった際にこの術を使おうとしていたが、オモイの雷遁刀を食らって不発に終わった。裏を返せば、この時オモイが間に合わなければ奇襲部隊は全滅していた可能性が高い。


  • 粘土分身の術
起爆粘土で分身を作る。当然ながらコイツも爆発する。
他の粘土の造形物はボロボロ崩れたりスパスパ切断されたりしていたが、
コイツはデイダラ本人のつもりで加えられた攻撃を飲み込み包んで攻撃者を拘束するという粘土そのものな性質も持っている。
作中では千鳥で貫かれてしまったためにこの分身が爆発することは無かったが、本来ならば拘束した相手をそのまま爆殺することも可能。

  • 影分身の術
粘土分身とは別にこれも使用可能。

  • 自爆分身の術
影分身と起爆粘土のコンボ技。影分身に起爆粘土を食わせ、自爆させる。
普通に粘土分身を作って普通に起爆させるよりも回りくどいが、
「究極芸術」の表現とうごめく体で前フリをする事で敵を警戒させて距離をとらせて時間稼ぎをすることができる他、
デイダラ本人が自爆したと思わせる事ができるため、その後の逃走に有利になる。
両腕を失った状態でも使えるようだ。

  • 土遁・土竜隠れの術
チャクラで軟質化した地面にもぐりこんで移動する。

  • 普通の自爆
穢土転生によって蘇った際に、COのように胸の口で食うのではなく、顔にある口で普通に粘土を食って普通に自爆していた。
…が、穢土転生の性質によって自身の身体がゼロから再生されて復活してしまう。
戦略的にはただの自爆よりも良いはず(実際、扉間による穢土転生の運用法まんまである)なのだが、デイダラ本人は「一瞬の芸術の後に散る」事が重要であるため「復活してしまって散れない」ことを嘆いていた。

  • 合作・究極芸術
ナルストシリーズでのサソリとの連携奥義。
C1の鳥をサソリのチャクラ糸で操って命中させ、続けてC2ドラゴンに三代目風影の砂鉄を混ぜ込み、突撃させて爆破する。
爆発芸術なのでデイダラにとっては「即興にしては上出来」だが、サソリに言わせれば「くだらねぇ」作品。


【来歴】

過去


岩隠れの里在籍時は爆破部隊に所属していた。オオノキの孫娘である黒ツチ達の兄貴分的な存在でもあったが、土影ことオオノキとはウマが合わず、前述の粘土造形に関しての評価以降、完全に恨みを抱いている。
やがて芸術家の気性からか、生きた粘土造形を求めるようになったためか、粘土にチャクラを流し込む禁術である起爆粘土に手を出したために里を追われ、抜け忍となった。

里抜け後は爆破専門のテロリストとして気ままに活動していた。

暁入りしてしばらく経ったイタチ、枇杷十蔵*8の後任として入った鬼鮫、大蛇丸が抜けて相方がいなくなったサソリの訪問を受け、メンバーに勧誘される。デイダラ当人は芸術の探求を理由に一度は断り、結果イタチとの交戦に入る。

が、実はこの時点で幻術にかけられており、危うく自爆するところでイタチが幻術を解き敗北。
反射的に見やった先にいたのは、仁王像を左右に、壊れた壁から溢れる夕日を背に、両目に写輪眼を輝かせて敗北を宣告するイタチの姿だった。
この姿に芸術家としての魂が反応し、魅入られていたが、自らの芸術こそ至高と信じるデイダラは躍起になってそれを否定。結果、打倒写輪眼並びにイタチ超えも目的のひとつに加えて暁に入った。


第二部

初登場は27巻の第一部ラストの暁が集合するシーンだが、台詞は一言だけで大して出番は無かった。本格的に登場したのは28巻、アニメで言うなら疾風伝が始まってすぐである。
登場早々風影となった我愛羅を倒し(その速さジャンプ2週間分)誘拐した。
相方は傀儡師のサソリであり、別名芸術コンビ。

しかしサソリの忠告を無視して人柱力であるナルトを狙い、我愛羅の遺体を餌にうずまきナルトをおびき寄せたり(ちなみにこの時ナルトをして「殺してやる」とまで言わしめた)、サソリの本体を「あの弱点丸出しの造形は自信過剰なんだよ」と中傷したりと、仲はあまりよろしくない様だ。
サソリは「永く後々まで残ってゆく永久の美」を芸術とするのに対し、デイダラは「儚く散りゆく一瞬の美」を信条とするため、芸術についての見解の相違から言い争いになることもあった。

我愛羅とはたけカカシによって両腕をそれぞれ潰されたが、再登場した時には両方治っていた。
継ぎ足しのようなパーツを加えて黒いヒモのような物で縫い付けてあり、飛段からは「角都に腕を治してもらった弱輩者」と嘲られていた。
角都「首よりはマシだ」
なお恐らく胸の口の縫合も角都が行ったものと思われる。

新たな相棒のトビと一緒に三尾を捕えたり、ちょくちょくしか出番が無かったが、うちはサスケが小隊“蛇”を結成した辺りで本格的に再登場し、自分がいつか始末しようと思っていた大蛇丸を倒したサスケと交戦した。

トビに地雷を撒いてもらう、サスケに後ろを取られた際教えてもらうなどの助力を受け、我愛羅戦の時には見せなかったあらゆる芸術作品を披露し、
打倒イタチのための幻術対策をも用いてサスケを倒したかに見えたが、地雷粘土について自慢気に語ったのが仇になり、写輪眼により雷遁との相性の悪さを見破られ追い詰められてしまう。*9
また、雷遁で地雷を不発に出来たため披露する機会の無かったという術(おそらく麒麟)をもう一つ持っていることを仄めかし、イタチ同様冷静さを崩さないサスケ。

その目だ! その余裕こいた目が目障りなんだ!!

オイラの芸術を否定するかのようなその目が許せねェ!!

オイラの芸術を見て少しも驚嘆を表さないその目が…

オイラの芸術を無視するその目が許せねーんだよ!!

激昂したデイダラはサスケを道連れにすべく自らを爆弾に変えて自爆した*10


これで出番は終わりかと思いきや、第四次忍界大戦では薬師カブト穢土転生によって他の暁メンバー共々蘇った。



…のだが、土影との戦いを邪魔されたり、サイ&カンクロウによって早くも捕えられたり、雷遁によって自爆すら封じられたりと、やや不遇な扱いを受ける。更にカンクロウの説得を受けるサソリに耳を貸さないよう叫ぶも相手にしてもらえなかった。
そのまま穢土転生が解除され、退場となったのであった。


アニメオリジナルエピソードでは、白ゼツの助力で拘束から一度抜け出す。
情報を聞き出しに来た黒ツチからサスケが生きている事を聞かされて憤慨、究極芸術を超える超究極芸術を模索しようとするが、黒ツチの機転で誘い出され、蓄電池を活用したミフネに土遁を封じられて再び捕えられる。
穢土転生による不死身の体と自身の芸術性の不一致に苦悩したり、最後に超究極芸術のテーマを月を見ながら「そこに顔があってもいいじゃないか」に決めたりした。

ついでに、穢土転生の解除時の昇天シーンがやたらハイテンションである。



【人間関係】

暁での相方。実年齢がほぼ倍(サソリは35歳)であること、芸術家として一目置いていることから「サソリの旦那」と呼んでいる。
あちらの芸術家としてのモットーが「長く後々まで残る永遠」と正反対であるためしょっちゅう衝突する。
実は揃って「自身の信ずる芸術のために己自身をも材料としている」という共通点がある(サソリは自らの肉体を人傀儡に変え、デイダラは自らの肉体を爆弾に変えた)。
本編中では口論になったりサソリの指示に背いたりしているようなシーンが多かったが、サソリの弱点まで教えてもらっていたこと*11や復活後に「芸術コンビ」を自称している所などを見ると、何だかんだ曲がりなりにも同じ芸術に命を懸けた者同士として互いに憎からず思っていたのかもしれない。

勧誘に来た彼に完敗を喫したため暁に加入することとなる。
この時に見た写輪眼の輝きに芸術を見出してしまったことが後々までコンプレックスとなっており、片目を一時的に閉じることによる幻術破りや奥の手のC4カルラを編み出すに繋がった。
しかしそれらの努力の甲斐無く結局リベンジを果たすことは叶わなかった。

属する組織のリーダー。
COで自爆して死亡した際は「代わりは中々いない能力者」「惜しい男を亡くした」と惜しまれていた他、彼を弔うことを宣言している。

サソリの死後の相方。サポート役として使っていたが何だかんだで仲は悪くなかった模様。
サスケとの戦いでも、起爆すればサスケに有効打になっていたであろうタイミングでも、巻き添えになりそうなトビの「センパイターイム!喝はやっちゃダメー!」の声で起爆を止めている。*12
COでの自爆の際にも心中でトビに巻き添えにすることを謝罪していた。
ただしトビの方はどう思っていたかは不明

三代目土影。いつか殺そうと思っている相手で、里にいた頃からいがみ合っていた様子。

  • 黒ツチ
三代目土影の孫娘で、デイダラを「デイダラ兄(にい)」と呼ぶ。かつては兄妹分の関係だった。
彼女からは「いつも迷惑をかける」と嘆かれており、穢土転生されてからは「死んでからも迷惑かけやがる」とさらに嘆かれた。

  • 赤ツチ
「〜だに」が口癖なオオノキの側近。
デイダラと再会して、生きていたと歓声を挙げるもオオノキから「あれは穢土転生だ。喜ぶな」と注意を受けていた。

デイダラにとっての、尾獣捕獲の「ノルマ」であった対象。
第二部の開始早々砂隠れを襲撃して彼を捕らえた。



【デイダラ語録】


  • 「“変なの”…はねーだろ!やっぱ馬鹿には芸術ってもんが分かってねーな…うん…体で教えてやるよ」

  • 「芸術家ってのは常に新しい刺激を求めてないと、感性が鈍っちまうもんなんスよ、旦那……うん」

  • 「我愛羅は一尾を抜かれたから死んだ。お前も次にこうなるんだよコラ!」

  • 「窒息死だ…うん」

  • 「暁のメンバーなら口数は少なくもっとクールに振る舞え。要するにクール=芸術(アート)だ」

  • 「血統に恵まれただけの勘違いヤローが」

  • 「ポップは死んだ!オイラのはスーパーフラットだ…うん!」

  • (あの眼…あの眼だ…ちくしょう…)

  • 「見ろ!どうだ?この洗練されたラインに二次元的なデフォルメを追求した造形!うん!まさにアートだ!
  だがオイラのアートはこれだけじゃない!オイラの作品は流動的だ!形ある時はただの造形物に過ぎないうん!
  これは爆発する!その爆発によりその存在を昇華させて初めて本来の作品になる!
  オイラはその一瞬の昇華にこそアートを感じてならない!うん!芸術は爆発なのだァア!!」

  • (これは……芸術だ!)

  • (オイラが他人の能力に見入っちまうなんて…アレが芸術だと!?そんなワケあるか!認めねェ…認めねーぞ!!)

  • 「オイラの究極芸術を見せてやる……芸術は爆発だ」

  • 「そーゆートコが気にいらねえんだよ! てめーら兄弟のそういうトコがァァ!!」

  • 「これからオイラは自爆する! 死んでオイラは芸術になる! 今までにない爆発は、この地に今までにない傷跡を残し―――そして! オイラの芸術は今までにない賞賛を受けるだろう!」
 (トビ、悪りーな……)

  • 「さあ怯えろ!!驚嘆しろ!!絶望しろ!!泣きわめけ!!オイラの芸術は……! 爆 発 だ!!!!」

  • 「芸術は爆発だ! さてもういっちょハデに行くか!」

  • 「芸術に不発はねーんだよ!!」

  • 「不発じゃねェ! 芸術は……不滅だァァァ!!」


【余談】

NARUTOのキャラでも人気が高く、最高順位は主人公を差し置いてなんと3位にランクインしている。



「編集は…爆発だ!」 喝ッ!

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最終更新:2024年03月10日 22:22

*1 劇中では、穢土転生による爆遁使いのガリが登場。

*2 これを言ったペインはトビの正体を知っているので、建前上新入りであるトビの正体が露見しないようにわざと過小評価したと思われるが

*3 実際公式データブックである『秘伝・者の書』で公開されたパラメータによると当時データが明かされた暁メンバーの中では体術の値が最も低かった

*4 自爆用に本人が食った粘土に対する、連合の一般の忍がクナイに帯びさせた小規模雷遁など

*5 地雷はトビがセッティングしたため、彼との連携で使用するものと思われる

*6 なお作中では鳥などの動物は体が崩壊していったが、植物は全く影響を受けなかった。

*7 水月にサスケ+マンダを外部から口寄せできるセットを前もって渡してあったため、予め想定してあった手段ではあったようだが、文字通りの1回切りの最終手段

*8 アニオリ回で描かれた過去のメンバー。元霧の忍刀七人衆の一人。原作でもマイト・ガイの父であるマイト・ダイとかつて交戦した経験があることがチラリと描写されている。

*9 サスケはデイダラを殺すことも出来たようだがイタチの居場所を聞き出すために背後から顔面を殴打するだけに留まった。

*10 この時サスケはマンダを口寄せして爆発から身を守ったためデイダラだけが自爆した。

*11 カブトやゼツはサソリの本体がどのようになっているのか本人から全く知らされていなかった

*12 どちらにせよ千鳥千本で不発化されていたが。