携帯電話

登録日:2010/10/25(月) 21:26:17
更新日:2023/06/02 Fri 23:14:14
所要時間:約 6 分で読めます




携帯電話とは、現在この文章を読んでいる約9割(推定)の人が手にしているものである。

文字通り携帯できる電話。
最近は電話というよりもインターネットを経由した電子メールやコミュニケーションツール、音楽プレイヤー、ゲーム機、文書を見る等といったマルチメディア端末としての側面が大きい。

携帯電話の種類

最初の携帯電話

1973年にアメリカ・モトローラ社のマーティン・クーパー氏によって開発された当初は、いわゆる自動車電話(車載電話)の携帯化に成功した「自動車携帯電話」という扱いだった。
コードレス電話すらまだ珍しかった時代において、従来の自動車電話よりも圧倒的な携帯性を実現した超絶画期的な代物だったのだが…

とにかくでかい。でかいのである。

特に、日本で80年代に市販されたモデルなんて、本当にただ電話機の無線化に成功しただけの代物で、子機の下にセカンドバックが付いてる感じ。

これを肩からぶら下げて歩く。
しかもバッテリーはあまり持たない。
でも当時としては超画期的。
利用料の高さから個人には需要が低かったが、ビジネスマンは重宝したようだ。
近年は平野ノラのネタで知ったという人も多いかもしれない。
「しもしも~?*1

進化した携帯電話

ここからしばらく進化の過程をぶっ飛ばして我々の身近にある携帯電話について書いていく。
面倒になったからではない。長いのである。
だから面倒になったんじゃないってば。
セカンドバッグがなくなってあとはどんどん小型化したと思えばおk。

♯スティック型

まっすぐ生きてたいの!


   ○
   |
   |
┏━━━┓
┃┏━┓┃
┃┃  ┃┃
┃┗━┛┃
┃ 123 ┃
┃ 456 ┃
┃ 789 ┃
┃*0# ┃
┗━━━┛

↑こういう折れない奴
アンテナは伸縮可能。人によってはやたら長くしている人もいた。
だからと言って13kmとかは伸びない。幻覚です。

画面は現在の携帯の1/4より少し大きいくらい。
画面は初代たまごっちやデジモンペンデュラムを想像するとだいたい合ってる。背景の光はオレンジやら緑系やら。
着メロは手で打つ
当時、いち早く新曲を入れるために着メロ本がかなり流行った。
その着メロも64和音なんて言ったらびっくりされるレベル。
勿論インターネットなんか使えない。
イメージとしては固定電話の子機である。

その後、画面が大きくなったり、フルカラーになったスティック型携帯電話も出た。
しかしこの携帯、ボタン丸出しなので、ポケットやカバンの中でよく誤作動を起こす。
ボタンにカバーがついているものもあったが…

♯二つ折り型(クラムシェル型)

顔を見せるのは…恥ずかしいです…

「ガラケー」の主流になった携帯。
ふたつ折りにする事でボタンや画面を内側に収納。
誤作動なんかも減った。

このふたつ折り型には親戚にふたつ折り+首が回るタイプも存在する。

天敵は、関節を逆方向に曲げようとする逆パカ。
一部機種では画面とボタンがコードでつながっただけの状態でも使用できたりと、案外強い子なのかもしれない。

その形や機能から、変身するのに使用されたりする。
仮面ライダー555とかプリキュアとかが有名か。

♯スライド型

(`・ω・´)シャキーン

携帯の画面の下に数字ボタンを収納するタイプ。
スライドする事でボタンが登場する。スライドさせるときに効果音を出せるという謎仕様のものもあった。
一番変身が似合う携帯かもしれない。

ただし、画面を収納する事が出来ないため、落とすとそれはもう悲惨な状態になる。
決定ボタンだけは収納されていないのでやはり誤作動がある。
また、ボタンもあまり大きくないので、馴れるまでが大変。
馴れたらなかなか使いやすいしかっこいい。

縦にスライドすることができて、なおかつ横でもスライド出来る機種がある。

横スライド時はボタンがパソコンのキーボードになったりする。

画面部分とキー部分の二つに分裂するものも存在する。


♯タッチパネル型

ボタンなんて邪魔ですわ!

下記のスマートフォンに代表される、ボタンとか使わないで携帯の画面を直にタッチして操作するタイプ。
携帯の機能を『触る』イメージが強い。
iPhoneが日本に入ってくる前にも一部機種に搭載されていた。
これも落とすと悲惨だが、ソフトケースなんかも存在するので入れとくと安心かも。
液晶保護フィルムを貼れば傷ついても安心。
この辺までを俗に「ガラケー」と呼ぶ。

▼日本の携帯事情について▼

海外の携帯事情を知らない方にはあまりピンとこないかもしれないが、日本の携帯電話というのは海外のソレと比較するとかなり独自の進化がなされている。
上記の現象は携帯の「ガラパゴス化」などと呼ばれている。

諸外国の携帯とは一線を画す日本の携帯電話、故に外国の携帯企業が日本に進出できず、
逆に外国のニーズに沿ってない日本の携帯企業は外国に進出できない…という問題点がある。

もはや日本の携帯電話は多機能・高性能すぎて、『ケータイ』という一つの新しいものになっている。

ちなみにこのガラパゴス化した日本の『携帯』は一部でガラパゴスケータイ略して「ガラケー」なんて呼ばれている。
独自の進化を遂げているという意味を示すのに、これ以上なくわかりやすい呼称なのだが、「ネットスラングをそのまま使うのはどうなの?」と考える人もおり、
「フィーチャーフォン」という呼び方も提案されているが、ほとんど定着することはなく、今や新聞でもガラケー呼ばわりである。

スマートフォン

ガラケーの時代は終わった。

2007年にアップル社から発売された、言うなればパソコンを小型化し、携帯電話としての機能を組み合わせたもの。俗に言うスマホ。
出たばかりの頃は「誰が使うん?」と半信半疑であったが、あれよあれよという間に普及。今となっては老若男女ほとんどの人がスマホ持ち。
画面はタッチパネルとし、物理ボタンを極限まで排除。あるとすれば電源とボリュームボタン、
あとたまにメーカー独自のなんかの割り当てボタンだけ。
どの機種にも共通の基本ソフトウェアであるOSが存在し、OSの規格に合致したアプリをインストールすることで自由に機能を拡張できる。

近年では音楽プレーヤーもスマホ化してきており、Androidを搭載してWi-fiを用いて高音質で動画を視聴したりストリーミングを楽しんだり各種アプリを入れて色々楽しめるプレーヤーも増えてきている。機種によってはあの娘たちのゲームだって高音質でプレイできるよ!
流石に本場のハイエンドスマホに比べると数段スペックが落ち筐体も重くなりがちだが、中にはミドルクラスのスマホと同程度の動作を保証するプレーヤーもある。
ただし中には音質のため一部機能に制限をかけている機種もあり、Androidのバージョン自体もカスタムされてる都合上、基本的にAndroidのバージョンアップは出来ない。
コストの関係で数世代古いバージョンを積んでるものも少なくなく、最近のアプリは非対応...なんてことも。

ちなみにスマートフォンの「スマート」とは英語で賢いの意味。

ガラホ・Androidガラケー


ガラケーのような折りたたみ式のボディーにスマートフォンの部品やOSを組み込み、LTEで通信可能な携帯電話。ガラケー同様物理ボタンで大半の操作を行う。
ガラホはauの商標で、同種のケータイをドコモはspモードケータイ、ソフトバンクは4Gケータイと呼ぶ。
個人向けだとインストールできるアプリが限られるなど需要はあまり多くないが、外回りが多い社員と事務所の連絡用として法人需要が多い。

携帯電話向けの通信会社

携帯電話のサービスを提供している会社。詳しくは頼みます。

♯au

あぅ…
であり庭であり鹿でありリスでもある。
ネットはEZweb、音楽系はLISMO!
我らがめいでんちゃんもauユーザー。
アプリ面が残念で、唯一自由度が高いのはオープンアプリプレイヤー。
そのオープンアプリプレイヤーもそこまで使いやすくはない。
初期不良や故障が結構多い。
アニヲタの人口比率では一番多い。

♯docomo

きのこ
茸一家&ダース・ヴェイダー
ネットはガラケー時代はi-modeから接続していた。アプリ配信なんかも比較的早く自由度も高かった。
着フル、動画共に10M(2011年夏モデルからは50M)までダウンロード可能で。
少し前まで画像は100KB以上のものは開けず、PNGにも対応していなかったが、最近の機種は画像は500KBまで見れ、PNGにも対応。
絵文字は比較的シンプルだがそれがいい。
現在はコンセプトでPRIMESTYLESMART、PR。

親方日の丸(旧電電公社)でインフラに金かけてるだけあって電波の入りは最強。
全体的に安定していて初期不良や故障はあまりみられない。

SoftBank

ソフトンバンク。旧東京デジタルホン→J-PHONE→vodafone。断じてウ○コではない。
白犬一家のテレビCMで有名。
登場当初は競合他社よりも安さが取り柄にして契約者を増やしたが、ガラケーアプリ非対応が多く、電波は3社で最悪であった。
学校内の一部で繋がらない、山などの人が居ない所に行くと真っ先に圏外になる等。
繋がりにくい以外にも色々と悪評が立っている。

 暴打フォン
(⌒\ ノノノノ
 \丶(゚∋゚)
  (m  ⌒\
  ノ  / /
  (  ∧ ∧
ミヘ丿 ∩∀`;)
(ヽ_ノヽ_ノ

一方で後発企業であるがゆえに公衆無線LANスポットは他社より多かった。

なお、SoftBankになってからしばらく、アドレス変更をしなければvodafoneのアドレスが使えていた。
…しばらくというか、スマートフォンに機種変更しなければ2021年でもvodafoneアドレスを保持可能。
おそらく2024年の3G停波までは保持可能なはず。

#Y!mobile

e-mobileとWILLCOMがソフトバンクに吸収された姿。
ソフトバンクの犬に対抗して猫。あと芦田愛菜。そしてバカボン。
ソフトバンクとは比較的安価という点で差別化されている。

#楽天モバイル

米倉涼子「日本のスマホ代は高すぎる!!」
↑うるさいという苦情が多かったためか多少マイルドになった。
大手3社に次ぐ4匹目のドジョウ狙い。

リンクスメイト

サイバーエージェント系。
いわゆる「格安SIM」というやつで、ゲームアプリを中心に通信量を90%程度カットするサービスを提供している。

+ かつて存在した会社
#e-mobile
お猿さん。
新規参入会社だが今や携帯事業はそこまで奮っておらず、後にWILLCOMと合併してワイモバイルとなった。

#WILLCOM
元はKDDI系でPHSを取り扱っていた。
WILLCOM同士の通話は無料なので学生の使用率が高かったが、携帯電話との差別化が難しくなり、業績が低迷しソフトバンク系列の傘下になった。

#ツーカーセルラー
Tu-kaとも書く。松本人志「話せりゃええやん」。
KDDIの別事業シンプル携帯の第一人者。
現在はauに吸収され消滅。

#LINEモバイル
ラインモバ・イ・ル~
本田翼「ホントに、ホントだよ」。
現在はソフトバンクに吸収され消滅。「LINEMO」に名を変え、ソフトバンクの低価格プランとして生まれ変わった。




尚、携帯という言葉は海外でも『ケータイ』で意味が通じてしまう。


追記・修正はお手持ちの携帯電話でお願いします。

この項目が面白かったなら……\ポチッと/

+ タグ編集
  • タグ:
  • 携帯電話
  • 携帯
  • 電話
  • メール
  • 相棒
  • もしもし
  • たまには掃除を
  • 便器より汚い
  • ルシフェル
  • au
  • docomo
  • SoftBank
  • 実現された未来道具
  • メガシルバー
  • 仮面ライダー555
  • スマートフォン
  • スマホ
  • ガラケー
  • 小型PC
  • パラダイムシフト
  • プリキュア
  • ガオレンジャー
  • 通信機器
  • 半ば持ってること前提
  • 平野ノラ
  • 生活必需品
  • アニヲタIT教室

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

最終更新:2023年06月02日 23:14

*1 「もしもし」を逆から読んだ言葉だが、これはザギン(銀座)やシースー(寿司)など「なんでもかんでも逆から読む」というのがバブル時代のあるあるネタだったため。また、利用料がクソ高いはずの携帯電話を所持しているというのは金持ちのステータスであるため、尚更バブルの象徴として扱われた。