ツインローバ(ゼルダの伝説)

登録日:2009/11/05(木) 08:46:57
更新日:2023/08/10 Thu 20:26:46
所要時間:約 4 分で読めます




「アタシの炎で骨まで焼いてやる…」


「アタシの冷気で魂まで凍るがいい…」


双生魔導士
ツインローバ


ツインローバとは、『ゼルダの伝説 時のオカリナ』、『ムジュラの仮面』などに登場する双子魔女
名前の由来はそのまんま「双子(ツイン)の老婆」だろう。

2人とも100歳を軽く越えるババァである。
それぞれ相方を「コタケさん」「コウメさん」と呼ぶ。
コタケが氷コウメが炎を操る。
また、魔女らしく箒に乗って空を飛ぶことができ、登場するほとんどのシーンで飛行している。
なおゲームでは言及されていないが、とがった鼻や丸い耳などの外見的特徴から、彼女らもおそらくゲルド族だと思われる。

『時のオカリナ』



魂の神殿のボスキャラ“双生魔導士ツインローバ”として登場。
ガノンドロフの育ての親でもあり、彼が成長してからは部下として暗躍する。
また、ゲルド族の長ナボールを魂の神殿で誘拐し、それから7年間、彼女に洗脳を施し操っていた。

元から魔の根源の転生体という宿命こそあったものの、
この時代のガノンドロフが歪んだ支配欲を持つようになった原因はツインローバにあるといってもよく、そういった意味では真の黒幕と言えるかもしれない

物語の終盤ということもあり、神殿の攻略も相まって難易度は高い。
終盤にしては専用BGMがコミカル。しかし、明るい中にも底知れない狂気を感じさせる曲である。

戦闘時には髪がそれぞれ炎or冷気を帯びて逆立ち、的がデカく体が一回り巨大化する。
炎と氷、さらにこの神殿で入手したのがミラーシールドという点からおのずと攻略法は見えてくる。
同時に攻撃してはこないため、ノーダメージでいくのも簡単。ただ双方離れた方向にいることも多く、撃破に時間がかかることも。

魔法は床に着弾すると広範囲に残留し、炎は焼けただれてダメージ床に、氷は連続凍結となるため、受けない場合速やかに待避すべし。
ちなみに攻撃を返しても追撃はできない。

ちなみに、魔法を発する時の声はなぜか“けぇーい!!”である。



しばらくダメージを与えていると合体し、ボンキュッボンで超セクシー熟女の姿に変身する。リンクよりも図体がやたらデカくなるが気にしない。


「コタケ&コウメのセクシーダイナマイツアタ〜ック!」
(原文抜粋)



ウィンクするツインローバに、リンクの驚愕する顔が映る。果たしてどんな意味で驚いたのだろうか。

合体後は対象が一つになるので最初よりかは楽。
今度はミラーシールドが敵の魔法吸収するようになる。
同じ魔法を3回吸収すると、ミラーシールドがそれまでに溜めこんだ魔法を放出するので、これをぶつけて墜落させれば近づいて攻撃できる。
ちなみに攻撃されると喘ぐ。誰得

墜落位置次第では注目したままだと祭壇から落ちてしまうので一旦解こう。

ただし、炎と氷、どちらかの魔法を吸収した後に別の魔法を吸収すると暴発し、こちらがダメージを受けてしまう。
攻撃直前まで両手を振り上げるので、どちらなのか撃たれてから即座に判断する必要があるが、攻撃する瞬間にポーズすれば簡単に見抜ける。

吸収した状態のミラーシールドは実にかっこいいので、一見の価値あり。

またしばらくダメージを与え続けると合体が解除されて元のババァ×2に戻り、それでもなお戦おうとする。

だが時既に遅し。いつの間にか2人の頭の上には天使の輪っかが……



「あたしゃ、まだ400年しか生きてないんだよ!」

「あたしなんて380年だよ!」

「ふたごなのに20年もサバよむんじゃないよ!」



を悟った2人はリンクを尻目に姉妹喧嘩を始め、そのまま仲良く天に召されることに。




「バケてでてやるぅ〜!!」


余談だが、400年も生きていて「まだ400年」と言っている。いったい何歳まで生きるつもりだったのか……?

さらに余談だが、64・VC・3DSのバージョン問わず本当にバケて出るバグが存在する。
方法は後一発で倒せるように寸止め(マスターソードならジャンプ斬り5発)にして、魔法を至近距離で跳ね返したら、足場の飛び移り中に素早くジャンプ斬りをしてとどめを刺すという物。
撃破のやり取りの後、8分ほど(およそ10000フレーム、3DSでは少し短縮)放置すると、魔法をぶつけた悲鳴が聞こえて見えないツインローバが出現する。
見えないツインローバは注目できないが、瀕死状態で魔法を跳ね返して再び倒す事もできる。
またハートの器を取らずにいた場合、増殖もできる。
バグに成功したかは、とどめを刺した時の演出開始時に魔法をぶつけたエフェクトが出るのでそれで判別しよう。

『ムジュラの仮面』



一転してモブキャラとして登場し、前作のプレイヤーを驚かせた。
前作から容貌も名前もそのままの出演で、しかも専用BGMまでも引き継がれている。
ただサイズは明らかに違うし、敵ではないのでまったく敵意は向けてこない。

コウメは沼地の観光大使に。弓矢を何十発ぶち込もうが怒るだけで怪我もしない超BBA。
的当てゲームをクリアするとハートのかけらをくれる*1
コタケは“オババの薬屋”を経営している。

ちなみに最初コウメは森の奥でスタルキッドにやられて戻れなくなっている。
その際、コタケは、「コウメさんがスタルキッド如きに不覚を取るなど信じられない」といった発言をしているので、この世界でも強大な魔女ではあるらしい。

シナリオ上の流れとしては、まず森でキノコ採取をしていたところでスタルキッドに不意を突かれて動けなくなったコウメを見つけるが、助けられるアイテムをこの時は持っていない(そのせいで「見掛け倒し」呼ばわりされる。おいおい……)。
そこで一度森を出てコタケのいる薬屋を訪れ、事情を説明しておくと、彼女を助けるために「赤いクスリ」をあきビン入りで渡してくれる。これを持ってもう一度コウメの所を訪れることで、コウメは復活。
お礼に沼のボードクルーズに招待してくれるので、それに乗せてもらおう。ボードの船は頑丈で、道を塞ぐダイオクタを一撃で仕留める威力がある。これによりリンクはデクナッツの城へ進めるようになる。
シナリオ上での出番はこれだけだが、コタケからもらえるあきビンはその後もいくつかの場面で活躍するし、コウメからもらえる「写し絵の箱」もグレートベイ以降で必須となる。ウッドフォールの神殿攻略時には、不安ならコタケの赤いクスリか緑のクスリを買っておくと良い。
また、シナリオの進行には「青いクスリ」の入手が必要不可欠である。青いクスリは「魔法のキノコ」が必要なために現在は在庫切れとなっているが、ウッドフォールの神殿クリア後に貰える「ブーさんのお面」で「魔法のキノコ」を入手し、コタケに渡しておけば、最初の内は無料で提供してくれる。付近にある「魔法のマメ」と一緒に調達しておこう。
一応別の場所で購入できるが、100ルピーとぼったくりなのでこっちの方がお得である。

なお、デクナッツの姿でコウメに話しかけると変な奴呼ばわりされて死んだふりをされてしまう。付近にデクナッツの城があるというのに。
同様にデクナッツの姿でコタケに話しかけても自身の薬は人間以外に効く保証はないため、安全のために販売をお断りされてしまう。とはいえ実際は別に人間状態でないと薬が使えないなんてことはない。
また、2日目以降になるとコタケがコウメを探しに森へ出かけてしまうが、この状態でも事情を話せばクスリを貰える。
2周目以降はあきビンがあるので、最初から赤いクスリを買っておけば2回森を訪れる必要がなくなる。

『ふしぎの木の実』



「リンクシステム」を使った最後に現れる隠しキャラとして登場。
二つの作品のボスを背後で操り、魔王ガノンの復活のためすべてを手配していた黒幕。

ゲームボーイカラーの作品だが、二人で炎と氷の魔術を使う、最後は合体するなど、概ね『時オカ』と同じ戦い方を再現する。
敗北後には自らの肉体をもいけにえにささげて、魔王ガノンをよみがえらせるという大奮闘を見せた。
しかし、その復活は不完全なもので……?

実はこの作品のツインローバに関しては、任天堂公式ガイドブック『ハイラル・ヒストリア ゼルダの伝説大全』にて「ガノンがかつてゲルドの盗賊ガノンドロフであったころの、育ての親。」という記述がある。
ここから察するに、今作のツインローバも『時オカ』に登場したツインローバと同一人物だと思われる。

つまり、時のオカリナで倒されて幽霊と化した際の「化けてでてやる」との発言を有言実行したということに

『風のタクト』



『時のオカリナ』の続編の一つである本作だが、別にツインローバ自体は登場しない。

しかし、本作のガノンドロフが最終決戦で使用する双剣には、実はハイラル文字で「コウメ」と「コタケ」という文字を刻んでいるという設定がある。
ガノンドロフは乳母であるツインローバに対しては親愛の感情を持っていた可能性を示唆している。

『ケイデンス・オブ・ハイラル:クリプト・オブ・ネクロダンサー feat. ゼルダの伝説』



シンセサイザーの魔物SYNTHROVA(シントーヴァ)としてパズルモードのラスボスを担当。
巨大なマシンの赤と青のモニターにそれぞれ彼女らの姿が映っている。正面を向いた顔や箒に乗った全身、片目のズームなどバリエーション豊か。

ダンジョン内で見つけたシンセをマシンに嵌め込むと起動し「ホウビ ニ ラクニシテ アゲマス オメデトウ」と戦闘に。
本体は無敵だが、それぞれのモニターに繋がったケーブルを通電中に雑魚ごと切断することでダメージを与えられる。

『ティアーズ オブ ザ キングダム』



ツインローバというキャラクターとしては登場はしない。
ただし、ラウルへ謁見した際のガノンドロフの両脇にいるゲルド族の女性2人のそれぞれの肩の装飾に『コタケ』『コウメ』の名が書かれており、彼女達がツインローバに相当する人物だと思われる。
ただし、容姿に関しては歴代のツインローバとは全然異なるため、歴代シリーズのようにガノンの育ての親だったのかは不明。
ガノンドロフやファントムガノンが用いる武器には『風のタクト』と同様にコウメとコタケの名前が刻まれていることが確認できる。

姫川版『時のオカリナ』


原作では接点が無かったシークを直属の部下のような形で使っている様子。
原作でナボールに行った洗脳はシーク曰く「趣味」。当然のごとく「とんだ悪趣味」と言われている。
リンクにエポナを奪われた件で処刑されそうになったインゴーを洗脳し、リンクをロンロン牧場で罠に嵌めようとするが、
シークが洗脳の鍵となる宝石についてリンクに明かしたことでその企みを打ち砕かれる。

その後はリンクが幻影の砂漠へ足を踏み入れる前に立ち寄った市場で、占い師に身をやつし「探している人がおるかもしれないよ」と示唆し彼がゲルドのアジトへ向かうよう仕向ける。
この時点でナボールを洗脳しており、さらにシークと協力してリンクを倒す算段だったが、インゴーと同じくナボールの洗脳を解かれ、
さらにシークに裏切られた(というかシークは最初から仲間のつもりはなかった)ことで失敗。
その後、魂の神殿でシークの正体を知り激怒。リンクもろとも亡き者にしようとするが、彼がナボールからミラーシールドを手に入れたことで形勢逆転し倒された。

姫川版『ふしぎの木の実』


前編となる大地の章から登場。ゴルゴンの城の前で足腰の弱い老人を装いリンクを罠に嵌めようとした。
その後はリンクの動向を探る姿が示されるも、ゼルダ誘拐等の策謀は行わず、
時空の章の最終盤でベランから嘆きの力を受け取ると、即座に自らを捧げてガノン復活の儀式を行った。
原作と違い直接の戦闘描写が無いこともあり、かなり影が薄くなっている。

余談



名前の元ネタは横溝正史の『八つ墓村』に登場する双子の老婆と見られている。

更にどうでもいいが小学館出版の、『時オカ』公式ガイドブックのボス戦攻略ページでは、二人の名前にだけはゲーム中と同じく敬称が付けられている。
編集部からも愛される(?)キャラクター、それが彼女たちなのだ。





コウメ「この哀れなオババの姿を見て追記、修正しようとは思わないのかい!?」
コタケ「この哀れなオババの姿を見ても何もせずログアウトするつもりかい!?」

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最終更新:2023年08月10日 20:26

*1 リメイク版ではあきビンに変更されている