忍風戦隊ハリケンジャー

登録日:2011/07/30 Sat 19:18:47
更新日:2023/10/09 Mon 09:55:19
所要時間:約 7 分で読めます






人も知らず!

世も知らず!

影となりて悪を討つ!


忍風戦隊!


ハリケンジャー



あ、参上~!



忍風戦隊ハリケンジャーとは2002年に放送されたスーパー戦隊シリーズ26作目。話数カウントは「巻之〇〇」。
忍者戦隊カクレンジャー」と同じく、忍者をモチーフとした和風戦隊第二弾。
21世紀戦隊第2号となる本作はそれまでのシリーズとは異なり、


忍風戦隊ハリケンジャー(3人)

電光石火ゴウライジャー(2人)

天空忍者シュリケンジャー

というメインの戦隊とは別の戦隊が存在するという変則的な組み合わせとなっている。
そのため、形式としてはいわゆる「追加戦士」は存在せず、「ハリケンジャーは最初の3人のまま、協力する戦隊が追加される」という形になっている。


本作中盤よりアバンパートが追加される。


【ストーリー】

古き時代より勢力を二分してきた二つの流派、疾風流と迅雷流……。
その御前試合の日、疾風の里は『アレ』を求めて地球にやって来た宇宙忍群ジャカンジャによって滅ぼされてしまう。
残されたのはハムスターに変身して難を逃れた館長とその娘・おぼろ、そして三人の落ちこぼれ忍者だった……。




【登場人物】

〇忍風戦隊ハリケンジャー

戦国時代から続く伝統ある忍者の流派であり、風が起こす揺らぎのエネルギーを利用した忍法を駆使する疾風流に伝わる伝説の戦士。
鷹介たち3人は疾風流忍者を養成する「忍風館」の第507期生であり、同校はジャカンジャの襲撃を受け全滅してしまう。
しかし、その時偶然にも朝礼をサボっていて無事生き延びたことから200年以上現れなかった「伝説の後継者」としてジャカンジャと戦うことを命じられる。


椎名鷹介/ハリケンレッド(演:塩谷瞬)
「風が哭き、空が怒る! 空忍、ハリケンレッド!」

運動神経抜群な楽天家のリーダー。
最初は軽い気持ちでハリケンジャーに変身していたが、ゴウライジャーとの戦いを経て立派に成長を果たす。
個人武器はドライガン。
普段は便利屋をしており(その女社長である九十九かなえはかなり気性の荒い性格で、社長からいびられている鷹介は頭が上がらない)、後に「椎名鷹介なんでも屋本舗」を設立し、世界中の紛争地域のボランティア活動を行い世界中を旅していた。

野乃七海/ハリケンブルー(演:長澤奈央)
「水が舞い、波が踊る! 水忍、ハリケンブルー!」

唯一のくノ一。「よゆぽん」が口癖で些細な事ではへこたれない。
普段は売れない演歌歌手「野乃ナナ」として活動し、戦いが終わった後はアイドルデビューを果たした。
Vシネマ『轟轟戦隊ボウケンジャーVSスーパー戦隊』では一気にトップアイドルにまで上り詰めるが、おっかけの中に彼女をスカウトしようと轟轟戦隊ボウケンジャーボウケンシルバー/高丘映士が入っており…。
朝から素晴らしいパンチラを見せてくれるスーパー戦隊唯一の戦士。
個人武器はソニックメガホン。
後に女優の傍ら、結婚して一児の母親になっている。また子供の保育園がいっしょだったことが縁で礼紋茉莉花(旧姓)/デカイエロー小津芳香(旧姓)/マジピンクとママ友になっている。

尾藤吼太/ハリケンイエロー(演:山本康平)
「大地が震え、花が歌う! 陸忍、ハリケンイエロー!」

三人の中で一番慎重派。普段は介護士の仕事をしている。
ものすごく可愛い妹とものすごく綺麗な女子高生おばあちゃんがいるリア充。
後に結婚して、二児の父になっている。引き続き訪問介護士を務めてる様子。
個人武器はクエイクハンマー。



電光石火ゴウライジャー

霞一甲/カブトライジャー(演:白川裕二郎)
「真紅の稲妻、角忍・カブトライジャー!」

迅雷流のエリート忍者で、一鍬の兄。当初は「アレ」を手にする為にジャカンジャ側についていたが、「アレ」を入手するには兄弟で殺し合わなければならない事、それをジャカンジャに利用されていた事に気付きハリケンジャーの味方になる。
無口で近寄りがたい雰囲気があるが、一鍬のデートにはこっそり同行していた。
10年後にはJUN烈のメンバーとして活動している。

霞一鍬/クワガライジャー(演:姜暢雄)
「蒼天の霹靂、牙忍・クワガライジャー!」

兄一甲同様エリートとしての厳しい訓練を受けている。基本的に真面目な性格だが、敵の策略のせいで七海とフラグを立てた事がある。しかし恋愛の経験が全くないせいで、牛をプレゼントしてしまった。
最終的には七海の恋人になった模様だが、後々の続編を見る限り、チャラ男のホストに成り果てた影響か破局している。


〇宇宙統一忍者流

天空忍者シュリケンジャー(CV:松野太紀)
「I am Ninja of Ninja! 緑の光弾・シュリケンジャー!」

疾風流、迅雷流双方の忍術を使える謎の忍者。普段はキザなエセ外国人風の口調だが、ファイヤーモードに変身すると江戸っ子の口調になる。得意な忍術はなぜか野球関連のものが多い。
変装の名人で、様々な一般人(演じているのは各種戦隊OB)に姿を変えた他、鷹介や吼太、一甲に化けた事も。

覚羅(演:三輪ひとみ)
シュリケンジャーや無限斎館長から「御前様」と呼ばれていた存在で、当初は顔を隠し、声を変成されていた。
「アレ」を目覚めさせる鍵の一つである嘆きの弓のメダルを体内に秘めた女性。サンダールとの戦いで命を落とす。
後にワームとして覚醒。


〇忍風館関係者

ハムスター館長/日向無限斎(CV/演:西田健)
疾風の里で忍者学校「忍風館」を纏めている。普段はがっちりとした体の中年男性だがジャカンジャの襲撃でハムスターに変身して難を逃れたはいいが、その際に呪文を忘れてしまい以降は劇場版と最終回以外はずっとこの姿。
PS版のゲームではチートキャラと化す。
かつては宇宙犯罪組織にいたり怪獣攻撃部隊にいたようだ。その後は銭湯を経営していたが、借金取りと化したタイムグリーンに潰されそうになった。

日向おぼろ(演:高田聖子)
無限斎の娘で、あっけらかんとした陽気な口調で話す関西弁のおばちゃ…お姉さん。
デカレンジャーのスワンさんやボウケンジャーの牧野さんと並ぶ天才キャラで、カラクリボールや旋風神を作り上げた。


宇宙忍群ジャカンジャ

タウ・ザント
「アレ」を手に入れるため、暗黒七本槍を率いて暗躍するジャカンジャの首領。
寄生要塞センティピードに体を巻き付ける程長いが、「アレ」の力を得た後は人間のような体つきになった。

一の槍・フラビージョ
怪人達の査定を担当する宇宙コギャル。
元は落ちこぼれくノ一だったが、宇宙センター街でタウ・ザントにスカウトされる。
一度七海とアイドルユニットを結成した。
ウェンディーヌと二人でアバレンジャーやデカレンジャーの劇場版に出た他、『ボウケンジャーVSスーパー戦隊』にも登場。

二の槍・チュウズーボ
ゴツい外見をした緑色の大男。見た目とは違い力押に加え頭脳戦を得意とするが、ハリケンジャーとゴウライジャーの協力の前に破れ去る。
チュウボーズという弟がいる。

三の槍・マンマルバ
「〜ラ」が口癖の予言者。当初は名前の通り丸いボールのような姿だったが、後に人間大に成長。一甲の体にサソリを埋め込むなど残虐な性格になった。
最後は押し寄せる予言に体が対応しきれず怪獣のような姿になった。

四の槍・ウェンディーヌ
ナイスバディでグラマラスな女幹部。フラビージョとは当初は敵対していたがチュウズーボの死後辺りから協力し始めた。
怪人の巨大化を担当するが、自らも巨大化して戦う事が出来る。
サーガインに好意を抱いていたような言動をみせた。

五の槍・サーガイン
漆黒の鎧に包まれた武人系幹部と思いきや、本体はアリのように小型な宇宙人で、巨大ロボの製作も担当している。
技術者であり、武人でもあるというスーパー戦隊でも稀有な敵幹部。

六の槍・サタラクラ
中盤から加入した歌舞伎役者のような派手な幹部。
タウザントがセンティピードに呼び寄せることを少し迷うくらいのお調子者。見た目に違わずお笑い番組のようなふざけた作戦を取るが、その分残忍さはピカ一。サタラクラJr.という子供がいる。

七の槍・サンダール
終盤に加入したサメのような外見の幹部。暗黒七本槍でも最強の力を持つ武人で、単身でハリケンジャー達を幾度となく圧倒していた。
此方もサンダールJr.がいる。他人は一切信用しないのに嫁はいた…?
声が声なので某赤い人を思わせるセリフを多用する。狡猾な性格で、「アレ」を入手するためにジャカンジャの内紛を煽った。


【邪悪なる意志】

ジャカンジャが探し求めていた「アレ」の正体であるエネルギー体。
ブラックホールの化身であり、宇宙全てを飲み込もうとジャカンジャを裏から操っていた。そこ、ジャマールホールとか言わない。
タウ・ザントに乗り移り、他のジャカンジャを操ってハリケンジャーに襲いかかったが、最終的にハリケンジャーに破れ消滅した。
だが、10年後…


カラクリ巨人

今作の巨大ロボは、カラクリ巨人と呼称される。該当項目も参照されたし。

旋風神
ハリケンホーク、ハリケンドルフィン、ハリケンレオンの三機のシノビマシンが合体して生まれるハリケンジャーのカラクリ巨人。
旋風神ハリアーという高速形態になる事が可能だが、1分という時間制限がある。
前作のガオキング、次作のアバレンオーとは違いすでにスーツがないらしく199ヒーロー大決戦での全一号ロボ集合シーンではどこかおかしな方を向いていた。

轟雷神
ゴウライビートルとゴウライスタッグが合体して生まれるゴウライジャーのカラクリ巨人。
装甲と機動力に優れる。

風雷丸
カラクリボールから生まれるカラクリ武者。
自我があり、自身がパーツになり旋風神、轟雷神と合体する事で轟雷旋風神になる事が出来る。ジャカンジャ討伐後も活動しており、後に海賊に力を貸す。

天空神
シュリケンジャーが乗る空中戦用カラクリ巨人。
旋風神および轟雷神と合体出来る他、トライコンドルのシノビメダルを介して旋風神&轟雷神と合体する事で天雷旋風神となる。

リボルバーマンモス
マンモスを模したカラクリマシン。ハリケン・ゴウライ・シュリケンジャーの面々は搭乗せず、絡繰大巨神の操縦席からニンジャミセンを奏でることにより召喚・コントロールされる。
マンモスビームで敵を牽制したり、轟雷旋風神及び、天雷旋風神が背中に搭乗させ、カラクリボールを鼻のレールから弾丸のように発射することができる。


【他媒体展開】

忍風戦隊ハリケンジャー シュシュッと THE MOVIE

夏に公開された『ハリケンジャー』の劇場版作品。
はるか宇宙の王女・ライーナを守るためにハリケンジャーが立ち向かう。
銀河を超越する技術を用いた最強のカラクリ巨人・天雷旋風神がテレビ本編に先駆けて登場した。

忍風戦隊ハリケンジャーVSガオレンジャー

『ハリケンジャー』のオリジナルビデオ作品。
前作『百獣戦隊ガオレンジャー』の面々がゲスト出演し対決の末共闘する。

爆竜戦隊アバレンジャーVSハリケンジャー

次回作『爆竜戦隊アバレンジャー』のオリジナルビデオ作品。
『ハリケンジャー』の面々がゲスト出演し、アバレンジャーと共闘する。

海賊戦隊ゴーカイジャーにて】

25〜26話に鷹介、七海、吼太の三人が登場。
マーベラス達がサタラクラJrの「ボキ空間」にさらわれた際、残されたハカセ、アイム、鎧の前に現れた。
レンジャーキーでハリケンジャーの力を取り戻し、超忍法を駆使してボキ空間に突入。当初はマーベラス達を信用していなかったが、「ビッ(クリ)」にされた人を救おうとする姿を見て、彼らを「スーパー戦隊」として認めていく。
そしてレジェンド大戦以来3年振り(視聴者的には8〜9年振り)にハリケンジャーに変身。あの長い名乗りも披露し、ゴーカイジャーとの奇跡の共闘を果たす。

鷹介『頼んだぞ、伝説の後継者!

レンジャーキーからゴウライジャーはハリケンジャーの一員のような扱いになっている。

【忍風戦隊ハリケンジャー 10YEARS AFTER】

10年の時を経てまさかのVシネマ化。ゴウライジャーも含め、懐かしのメンバーが揃ってシュシュッと参上。
JAEの秘蔵っ子も見事なアクションを披露してくれる。
素顔名乗りもあるよ。しかし、巨大戦はない。

【忍風戦隊ハリケンジャーwithドンブラザーズ】

暴太郎戦隊ドンブラザーズ』とのコラボ作品。東映特撮ファンクラブにて配信。

【忍風戦隊ハリケンジャーでござる!シュシュッと20th anniversary】

生誕20周年記念で制作されたVシネクスト作品。
江戸時代を舞台とし、ハリケンジャーとゴウライジャーの先祖の激闘を描く。ハリケンジャー自身も登場したが、こちらはどちらかと言うとゲスト的な立ち位置。
今回も巨大戦はなかったが、代わりに鷹介の先祖が変身するハリケンレッドの新形態「大江戸ハリケンレッド」が登場。

【47戦隊47都道府県】

京都府を担当。
和の雰囲気を今も色濃く残すという点や、嵐山がある事などが理由と思われる。




「各々方、追記・編集でござる!」
25.百獣戦隊ガオレンジャー←26.忍風戦隊ハリケンジャー→27.爆竜戦隊アバレンジャー
この項目が面白かったなら……\ポチッと/

+ タグ編集
  • タグ:
  • スーパー戦隊シリーズ
  • 第26作
  • 特撮
  • 忍風戦隊ハリケンジャー
  • 忍者
  • 忍びの風吹けハリケンジャー
  • レジェンド戦隊
  • 塩谷瞬
  • 山本梓
  • 電光石火ゴウライジャー
  • シュシュッと参上
  • ハムスター
  • パンチラ
  • 市民への被害が気になるロボットの合体
  • 00年代戦隊
  • テレビ朝日
  • 東映
  • 長澤奈央
  • 山本康平
  • シュシュッと忍者さん
  • 光と闇の果てしないバトル
  • アバン追加
  • 平成忍者戦隊三部作
  • 巻き起こせ正義のハリケーン
  • 本名呼び戦隊
  • 宮田浩徳
  • 豪華声優陣
  • 日笠淳
  • 宮下隼一
  • 各話タイトル「●●と××」
  • 忍風鬼
  • 塚田英明
  • 終盤は鬱展開
  • 京都府
  • 荒川稔久
  • 酒井直行
  • 前川淳
  • 吉田伸
  • 2000年代特撮ヒーロー

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

最終更新:2023年10月09日 09:55