FINAL FANTASY Ⅲ

登録日:2011/08/20 Sat 23:15:53
更新日:2024/04/13 Sat 10:25:23
所要時間:約 14 分で読めます






そのグルガン族の男は静かに語った……

この大地震でさえも単なる予兆に過ぎぬと

世界の光の源であるクリスタルを地中深く引き摺りこみ魔物を生み出した

大きな震えさえもこれから訪れるものに比べればちっぽけなものである

それはとてつもなく大きく深く暗くそして悲しい…

だが希望はまだ失われてはいない

4つの魂が光に啓示を受けるであろう

そこから全てが始まり…


4人の少年達は孤児で

辺境の村ウルの僧侶トパパに育てられた

大地震でクリスタルが地中に沈みそこにできた洞窟へやってきた

4人は探検気分

ちょっとした度胸試しのつもりだった………







                                     ./
                                    //
           ヽ         ζ             .//─=二 ̄~` ヽ 、
            ゙ヽ        ((,_     入_    _..//─ ̄ ̄     _  \
             ゙、        >`-~,//  ./´.//     _   _ノ´ `\ ヽ
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                                        フ ァ イ ナ ル フ ァ ン タ ジ ー Ⅲ

【概要】

1990年にスクウェアソフトから発売されたFC最後のファイナルファンタジーシリーズの三作目。
ナーシャジベリと寺田憲史が最後に関わったFFでもある。

ストーリーは4人の光の戦士たちのクリスタルを巡る冒険で、『FF1』の延長線上にあると言える。
逆に『FF2』の特徴的な路線を撤廃し、オーソドックスでシンプルなJRPGを目指し作られた。

本作の肝となるのは『ジョブチェンジシステム』である。
FF1』にあったジョブという職業により変わる特性に着目し、更にライバル『DQⅢ』にあった転職システムに目を付けた。
本作のジョブは「キャパシティ」と呼ばれる戦闘で溜まるポイントを使う事で、移動中いつでもどこでも職業を変更する事ができる。
坂口博信によれば、本作のジョブチェンジシステムは、『サンダーバード』のように状況で対応する楽しさを追求したシステムであるとのこと。
実際、状況に応じて編成を変えるという戦略性の高さ、自由度の高さは非常に好評で、後の『FF5』では更に発展したジョブシステムが採用された。
また、後にシリーズの定番となる「召喚魔法」「海底世界」が初めて登場したのも本作である。
スクウェア作品としてはゲームボーイの『魔界塔士Sa・Ga』に続くミリオンヒットとなった。

世界観として多様な住人を描いているのも密かな面白さ。
「モブの吟遊詩人が何人も実際に歌う」
「頑丈さで知られるドワーフだが本作では泳げないという弱点も露呈する」
「闇の力を克服しようとする剣士ばっかり住む集落がある」
など、旅先で個性的な面々に出会う。

2006年には16年の歳月を経てDSでリメイクされた。
変更点はプレイヤーキャラやジョブグラフィックがFFTの吉田明彦氏デザインのものになり個性が付けられた。
さらにジョブ性能の大幅な見直しやバグ直しなどにより、バランスが良く処理落ちもないため快適に遊べる。
ただし、たまねぎ剣士や最強武器は通信しなければ手に入らなかったり、無個性主人公ではなくなった点は賛否両論。
また表示や処理の都合で敵が一度に2、3体しか出ない(代わりにステータスが底上げされている)等、再現性には若干難あり。
しかし、過去にワンダースワンでのリメイクが立ち消えになったのもあってか、リメイクそのものは非常に待ち遠しがられたものであった。
その証拠にリメイク作品ではオリジナル版とともに初のミリオンヒットを達成。

現在、FC版はバーチャルコンソールで配信中なのでオリジナル版も手軽にプレイできる。
さらに、2016年には『ニンテンドークラシックミニ ファミリーコンピュータ』に収録されたソフト30本のうちの1つに選ばれた。

2012年にはDS版(とiPhone版)に追加要素を加えたPSP版が発売。
通信無しでもたまねぎ剣士や最強武器が入手可能。
FF4のPSP版と同様、アイテム収集や経験値稼ぎに役立つ戦闘を高速化させる便利なオートバトル機能や各種版権イラストを閲覧出来るギャラリーモードが追加されている。

2021年にはついに待望となる初の2Dドット絵によるリメイクが行われた。主人公はみなしご4人組であり、たまねぎ剣士が初期ジョブとなるなど、ファミコン版準拠の設定。
現在はSteam各種スマートフォン向けに配信中。


【ストーリー】

ある日、突然大地震が世界を襲った。
世界の光の源であるクリスタルはその影響で地中深く引き込まれて光を失い、闇の魔物が世界へ解き放たれていった。
辺境の村ウルに住む4人の孤児達は、大地震によって村の近くにできた洞窟へ腕試ししようと探検にやってきていた。
彼らはその洞窟の奥で風のクリスタルに遭遇し、「光の戦士」として啓示を受けて世界を救う旅に出る。
そして飛空艇を手に入れ故郷を離れた時、海の果てで驚愕の事実を知ることとなる。
今まで自分達が住んでいた場所は「浮遊した大地の一部」でしかなく、広大な世界は洪水で沈み闇に包まれようとしていた…。


【主人公】



 、 .t--u-ュ  ___
  Y''`_i─-,,j ヾ,\
 i┘ry   /,_二'ゞ_\
 |.イ│r_"_r"-___`/
 ヾ> `Y^ヾ ィ''コ i''コ"
   .∠j-イ、└' └'|
    ∠ニゝヽ __ ノ∠ヘ
  ┌r" ┬'┐,─i--l┬┐
   |├、,┴,┘`ヽ\.i├┘
  /| T ̄ ̄ ̄` oY
 .|| `i____ノ
 ./__」   |___コ
辺境の村ウルの近くに住む4人の孤児の子供達*2。長老のトパパとニーナが面倒をみている。
性別などの設定もないFF1同様のジョブにより見た目が変わる無個性主人公。
ただしFF1やドラクエなどの無口タイプとは違いよくしゃべる。言動は基本的に子供っぽく無邪気。
ちなみにセリフには誰(何番目)が喋ったかなどは表示されず、口調も男女両方に取れる子供口調なのも特徴。
彼らが洞窟探検に向かい、落とし穴に落っこちたところからゲームは始まる。クリスタルに選ばれ、『光の戦士』として旅立つ。
後にリメイク版では下記のキャラクター付けがなされたが、DFFではオニオンナイトという「たまねぎ剣士」をモチーフにしたキャラになった。
DFFでの異名は「少年」。

【DS(PSP)版の主人公】

FC版の初期ジョブは「たまねぎ剣士」だが、本作はFF5のような「すっぴん」が基本ジョブとなった。

  • ルーネス
一番はじめに出てくる少年。地震で洞窟に落っこち、風のクリスタルを見つける。
性格は主人公気質で、ちょっと子供っぽい。OPのムービーでは戦士で、イングズと衝突する場面がある。
口調がFC版の主人公達に一番近い。

  • アルクゥ
ルーネスと一緒にウルの村で育った気弱な少年。
最初は年下の子供にいじめられていて、いつもルーネスに頼っていた。OPでは黒魔道師。

  • レフィア
カズスの村の少女。勝ち気な性格で、養父と喧嘩して家出したところジンの呪いを免れた。
OPでは白魔道師。かわいい。チョコボの世話をするシーンはナウシカのとある場面にちょっと似ている。
のちに『ワールド オブ ファイナルファンタジー』にゲスト出演している。

  • イングズ
サスーン城の兵士。レフィアと同じくジンの呪いを免れた。
冷静な性格でルーネスとは真反対。サラ姫とフラグを立てた。OPでは赤魔道師。
ルーネス達と旅に出発する前夜にサラ姫と一夜を共にするというイベントがあったが没となった。

キャラ付けと共に「シドの飛空艇に乗っていたが、世界が闇に包まれ浮遊大陸に不時着したときにシドに唯一助け出された4人の赤子たち」という設定が付いた。
また海外版では全員14歳ということになっている。それとDS版では地上では1000年前から時間が止まっている事になった。


【サブキャラクター】

ストーリー中で同行する事になるキャラクター。後ろをついて歩き、Bボタンで話しかけると攻略のヒントを聞ける。
FC版では戦闘には一切関与しなかったが、DS版以降では手助けしてくれるようになった。

  • サラ・アルテニー
サスーン城を治めるサスーン王の娘。封印の洞窟で主人公たちと出会う。ケアルとエアロが使える。
ジンの呪いにかかった人々を助けるために単身で乗り込んだという。ミスリルの指輪がお気に入りで肌身離さず持っている。
ちなみに主人公に惚れ込んでいる言動がところどころあるが彼女は21歳である。

  • シド・ヘイズ
カナーンに住む老人で、貿易商を営んでいる。64歳。昔はアーガス城で飛空挺の開発などに携わっていた。DS版では通常攻撃とファイアを使う。
妻の待つ町まで彼を連れて行くと後の冒険で海賊船・エンタープライズ号を飛空挺に改造したりとサポートしてくれる。

  • デッシュ
記憶喪失の風来坊で女好きな軟派男。バハムートにさらわれた先の巣で出会う。DS版は通常攻撃とサンダラで援護する。
逃げ惑った挙句、「ミニマム」の魔法と交換に旅についていく事に。主人公たちと旅を続けるうちに徐々にだが、記憶を取り戻していく。
その正体は古代人の生き残りで、オーエンの塔の監視人。そしてオーエンの息子。彼が炉に飛び込むシーンは多くのプレイヤーが涙した。
…が、最終盤、ドーガが主人公達を助ける仲間を求めてオーエンの塔を訪れたタイミングで塔の修理を終えて炉から這い出てきて生還が判明する。
なお、塔の修理を終えて完全に暴走を止める事ができたのもかなりギリギリのタイミングだったらしく、
もっと時間がかかっていたら浮遊大陸は爆散してデッシュどころかサラとシドも駆け付けられないばかりか、主人公達は故郷を失っていたのでタイミング的にはファインプレーでもある。
その場合4人組のじいさん全員とアルスで頭数揃えたかもしれない
ちなみにカナーンに住む町娘「サリーナ」は彼に惚れている。EDで付き合うことに。塔の管理は…?

  • エリア・ベネット
水のクリスタルに仕える巫女。15歳。世界の水没に巻き込まれ漂流していた難破船でこん睡状態だった所を主人公に助けられる。
長い間漂流していたらしく体はボロボロ。水のクリスタルの力を解放する能力を持つ。
彼女が水のクリスタルの光を取り戻す前は、世界中の人々は石にされ水の神殿の島を残して水没している。
不思議な力で主人公達がクリスタルに選ばれし戦士と理解し、欠片を用いて水の祭壇で水のクリスタルの光を取り戻す。
しかしその直後にクラーケンが放った呪いの矢から主人公達を庇って死んでしまう。DS版ではケアルラ、プロテスで援護してくれる。
クラーケン撃破後、水没した大陸が浮上する地震により事切れた彼女の遺体を残して主人公達は水の神殿に放り出された*3

  • アルス・レストー
サロニアの王子。10歳。大臣に操られた父王から追放処分を受け、酒場で不良騎士*4にからまれていたところを主人公たちに助けられる。
前作のゴードンから続く「ヘタレ王子」枠……だが、10歳児と考えるとむしろヘタレどころか立派な王子。
父に愛されていないのではと不安がる彼に主人公達が「子供を愛さない親がいるはずがない」と諭す場面は、主人公達が孤児である事を考えると非常に重い発言でもある。
力の無さは年相応だが、DS版以降は戦闘時にエアロ、コンフュを使うなど前作次作のヘタレどもとは一線を画す。
操られた王に殺されかけるが、愛する子を殺すぐらいならと王が自身を刺し目を覚ます。ガルーダを倒せずゲームオーバーになって何度も刺す羽目になる事もある
ガルーダを倒した後は亡くなった父の後を継いで王になる。

  • ドーガ
ノアの元で魔法を学んだ大魔道士。彼の死後、彼の魔力を引き継いだ。
強風が吹き荒れる土地に立つ館にモーグリと共にひっそりと住んでいる、ゴールドルが所持していた「金のクリスタル」の製作者。それ主人公にもくれよ
病を患い余命いくばくも無い体であり、エウレカの鍵を手に入れる為に主人公達に同行を願う。単体フレアと全体ファイガを使用する。
禁断の地・エウレカを開くための鍵に強力なエネルギーを注いで完全なものにするため、主人公たちと戦い、死亡。
ノーチラスに潜水機能を追加したり、死後も絶体絶命の主人公たちを救うため、魂の状態で世界中の仲間に呼びかけたりと随所で活躍する。

  • ウネ
ノアの弟子の一人で、彼の死後、夢の世界を引き継いだ。それから1000年間眠り続け、夢の世界を守護している。
そのため初登場時はずっと眠っており、ノアのリュートで目を覚ます。
ドーガと同じく、シルクスの塔を開くための鍵を完全なものにするためにドーガに続いて主人公たちと戦い、死亡。
死後もドーガと共に主人公たちをサポートする。DS版ではヘイスト、ホーリーを使用できる。
ちなみに彼らは元々人間ではない何かだったらしく、戦闘時は魔物のような姿に変わる。

【その他の人物】

同行者となるのは上記のみだが、それ以外にも特例的なキャラが登場する。
  • 4人組のじいさん
アムルに住む4人のおじいさん。それぞれの本名は不明。自分達を勇者と勘違いしており、いつも修業をしている。ただしゴブリンに負けるほど弱い。
主人公達を光の戦士と認めなかったが、ゴブリンから救ってもらって和解した。一見ギャグキャラだが、後に重要な役割を担うことになる。
なお、駆け付けてくるのは代表としてじいさんたちのリーダー1人だけ。5つの光を集めてくるという展開なので仕方ないが
ちなみに底無し沼を通る為の浮遊草の靴を持つデリラという魔女とは知り合いで、彼らの紹介で貸してもらえる。
というか、デリラはいきなり爆弾を投げてくるとんでもない人なので彼らがいなかったらこの時点で詰んでいた。
「4人組じいさんのテーマ」という専用曲が与えられており、DS版では手紙のやりとりをすることも可能と無駄に優遇されている。
ちなみにこいつらは同行者ですらないのだが、エンディングで立ち絵まで用意されている。

  • ノア
度々名前を耳にする「大魔導士」「超魔導士」などと呼ばれる1000年前にいた天才魔導士。ドーガ、ウネ、ザンデの師匠。
魔法研究の第一人者であり、機械文明による光の氾濫で滅んだ人類の文明に魔法の影響を与えた。
白黒魔法だけでなく召喚魔法をも自在に操り、リバイアサンやバハムートを従えるほどの力を持ち、浮遊大陸に竜達を封じた。
死の間際、ドーガには自身の魔力、ウネには夢の世界、ザンデには人としての命を与えたが、それが災厄の引き金となる。
…と、いうか…ぶっちゃけノアが本作のトラブルを起こした元凶と言っても過言ではない。
ルーネスからも「人間の命なんてくれてもなぁ…。ザンデって奴の気持ちがわかる気がするよ」と暗に批判されている。
ノアは良かれと思ってやったことではあるが、ザンデにとってはいきなりタイムリミット目前の時限爆弾を付けられたようなものでしかなく、余計なお世話でしかない。
というかそもそもドーガとウネはザンデがもらった贈り物が羨ましいと言ってるので、3人の贈り物を入れ替えれば全てWin-Winとなって問題は一切起こらない
とどのつまり、超魔導士であるノアは相手の気持ちを考えるという人の心の部分が欠如していると言っても良い。
仮に何らかの考えがあったのだとしても、それが一切伝わっていないのでは何の意味もないのだから。
後に『FF14』でまさかの再登場を果たし、女性である事が判明した*5



【ジョブ】

  • たまねぎけんし:主人公が最初から就いているジョブ。装備可能な武具が少なく、魔法は一切使えず、固有能力もなく、成長率も非常に悪い…。
    だがLv80後半から異常なステータスの伸び方をして、Lv99には全能力値が99に達する。さらに隠し要素でもある「オニオンシリーズ」と呼ばれる強力な武具を装備できる唯一のジョブでもある。
    (リメイク版では初期はすっぴんになり隠しジョブ扱いになる)

風のクリスタル

火のクリスタル

水のクリスタル

土のクリスタル

封印された隠しジョブ


【乗り物】

本作の飛空艇は前2作とは違い、山を越えることが出来ない。
  • シドの飛空挺
シドが作り上げた飛空挺。封印の洞窟の前の湖を越えるのに必要。
いきなり飛空挺が登場する事にプレイヤーは面食らうが、行動範囲は驚くほど狭い。
最後はミスリルの艦首を装着してネルブの谷をふさぐ大岩に体当たりし、岩もろとも粉々になる。

  • カヌー
サスーン王からジンを倒したお礼として貰える、通常は手のひらサイズに小さく折り畳める魔法のカヌー。
川や湖を渡るのに必要となる。
前2作からおなじみのキーアイテムだったのだが、次回作以降はほぼ登場しなくなった。

  • エンタープライズ号
バイキングのアジトにいる海賊ビッケが唯一所有している船。
ネプト竜のイベントの途中でも乗れるが、そのまま神殿に向かうとネプト竜にボコボコにされる。
瞳を取り戻した後は貴重な移動手段となり行動範囲が一気に広がる。

  • エンタープライズ改
アーガス王から譲り受けた「時の歯車」をシドがエンタープライズ号に組み込み、飛空挺に改造したもの。
変形して飛空艇になることにより飛行が可能になったが地上に着陸はできないため、一度海上で船形態に戻す必要がある。
最後はサロニア上空で集中砲火にあい、木っ端みじんに爆破されてしまう。

  • ノーチラス
サロニアが古代遺跡で発掘した飛空挺。上述の事情で爆破されたエンタープライズに変わる新たな飛行手段。
サロニアでの事件を解決した後に入手でき、スピードは全飛空挺の中でトップ。ドーガの館への道に吹く強風もものともしない。
後にドーガによって潜水機能が追加される(ただし潜航速度は遅く、海中では常に敵とエンカウントする)。
その時に発した呪文を覚えている方もいるのでは。ゼハピド ムウー カイネ!
ちなみに浮遊大陸の海には潜れない。浅いのだろうか。

  • 巨大戦艦インビンシブル
古代遺跡に封印されていた最大級の巨大戦艦。スピードは遅いが、急上昇で1歩分の山を越えることができる。
中にはベッドがあるほか、自販機型のショップがあったりチョコボ臭い箱もある。
空中でモンスターとエンカウントした際には最初のターンだけ援護射撃をしてくれる。
グラフィックは前作の大戦艦と似ているが、よく見比べると微妙に違う。
名前はインビジブル(「invisible(見えない、隠れた)」)ではなく、インビ"ンシ"ブル(「invincible(無敵の)」)である。


【難易度】

ここでは、難易度が高いと言われる理由をいくつか挙げる。

【難易度を上げている主な理由】

  • フェニックスの尾が有限、蘇生手段が博打
店で販売しておらず、貴重品。だいたい30個しかない。レイズがない頃の戦闘不能は致命的。
これはアイテムドロップの仕様と設定ミスによるもので、他にも個数限定のアイテムが存在している。
しかも本作はレイズもアレイズも戦闘時の蘇生成功率は100%ではない。(フィールドでは100%蘇生できるが)
アレイズで戦闘時の基本成功率は37.5%、熟練度で確率が上がり、一応熟練度MAXでやっと確実になるという具合。

  • テント・コテージの廃止、MP回復手段がエリクサーのみ
本作ではテントやコテージがなくなり、ダンジョン突入前やボス前に全快することができない。
一応、飛空艇の中に仮眠室があったりはするが、飛空艇で行けるフィールド上のみに限られている。
本作はMPが『FF1』と同じく回数制で、エーテルなどMPだけを回復するアイテムもなく、MP回復にはエリクサーを使うしかない。
もちろん終盤までは貴重品*19…といっても終盤で買えるようになるわけではない。
ラストダンジョン下層部で滅多に出ない3色ドラゴン*20から「盗む」ことで増やせるだけ。
ちなみに一匹から何個も盗めるので、出会えた時に頑張って稼ごう。

  • 回復呪文が貧弱、敵の全体攻撃は熾烈
本作の回復呪文はとにかく回復量が微弱である。最高位のケアルガも単体回復なら4桁、数千回復できるのだが…。
肝心の全体回復となると、レベル99のケアルガでも4桁に届かない。このためボス戦での全体ダメージは恐怖。
しかも上述のように回復アイテムに制限が多いので、セルフケアを怠ると即時全滅の危険がある。
この仕様にも拘わらず、敵の全体攻撃は平然と4桁を叩き出してくるのだからたまらない。
終盤は回復に頼るのではなく、回復に頼らなくていいぐらい補助でガッチガチに固めるという戦術が要求される。
補助が必須レベルのRPGはだいたい難しい。

  • 事実上選択禁止の「にげる」コマンド
JRPG定番の「にげる」コマンドだが、本作では1人でも選択するだけで全員が「にげごし」状態となり、防御ステータスと被ダメージに重いペナルティが課される。
にげごし状態でダメージを受けるとものすごい音とともにナイトなどの防御力の高いジョブであっても目も当てられないような大ダメージを受ける。
その上、成功率も高くない。
このように事実上「にげる」を選択する意味がなくなっているのはバグではなく意図的に組みこまれたものである。
救済策なのか「とんずら」や魔法「エスケプ」はある。成功確率はかなり上がるものの確定ではなく前者はやはり「にげごし」状態にはなる。
それでも「にげる」よりははるかによくなっているのだが。

  • バックアタックの初導入、鬼仕様
敵がプレイヤーの背後から襲いかかってくるシリーズ恒例の「バックアタック」は本作から。
パーティの前列・後列が逆になる上に、敵グループから先制攻撃を受ける。
何よりヤバイのがFF3は一人ずつ隊形を変更する必要があり、そのうえ上述のように迂闊に「にげる」こともままならない。
さらに戦闘中に変更したポジションが戦闘後にも引き継がれてしまうので、チェックを忘れると全滅一直線。
特にクリスタルタワーのクムクム3体によるバックアタックは8割がた全滅する。*21

  • 敵の同時出現が多い、小さい敵ほど恐ろしい
最大8匹。強い敵が1匹(サイズもでかい敵)より、はるかに脅威。
運が悪いとデス、かみなり、じしん、ほのおなどを連発され、どうにもならなくなる。
バックアタック、敵の先制攻撃に遭遇した日にはもうお手上げ。慈悲はない。

  • ダンジョンで途中セーブできない、にも拘わらず初見殺しが随所に
ダンジョン内にセーブポイントが存在しない。当然、やられたら以前のセーブポイントからやり直し。
この仕様がラストダンジョンの攻略を絶望的にした。ダンジョンも複雑で初見殺しも多いのが更に厄介。
不意打ちのイベントで強制的にダンジョンに閉じ込められるパターンもいくつかある。(救済措置はない)

  • アイテムの所持可能数が少ないのでジョブチェンジが活用できない
前作よりもアイテム所持事情自体は改善傾向で、同じアイテムなら99個持てるが、持てる種類自体は少ない。
様々なジョブを駆使して攻略したいところだが、装備品が持ちきれなくなってしまう事もあり、取捨選択が難しい。
一応、前作と違い預り所(デブチョコボ)が存在するのは救済措置なのだが…。

  • ラストダンジョンが異常に長くツラい
まず最初に、このダンジョンは初見なら攻略に平均3時間以上は掛かる。
さらに前述のようにセーブポイントは存在しない。さらにさらに、回復ポイントも店もない。入ったが最後戻る事もできない。
極めつけにザコ敵がこれまでの中ボスクラス、ラスボス以外に必ず倒さないとならないボスが4体もいる。
とどめに本作のラスボスはシリーズ屈指の難敵である。


【ボス・ダンジョン・用語など】

  • 祭壇の洞窟
かつては風のクリスタルをまつる神殿だったが、大地震で崩れ、洞窟となった。
最初に挑むダンジョン。中には回復の泉が湧いているので詰むことはまずない。
クリアした後もアイテム変換バグなどを行うために訪れることが多い。

  • 封印の洞窟
湖を越えたところにある呪われた洞窟。アンデッドモンスターばかり出現する。
ちなみにカズスのミスリル鉱山の出現モンスターは封印の洞窟と同じ。
  • カナーンの町・トーザスの村
シドが戻りたがっていた彼の住んでいる町。カナーンのすぐ横にある大きな山はドラゴンが住むと言われている。
デッシュを探して入ろうとするとすぐにバハムートが飛んでくる演出が入る為、大いにビビる。そして餌として捕まる
トーザスの村は世界で唯一の小人達の村。小人でもモンスターと戦えるよう魔法が発達している。名産品は小人のパン。
抜け道を通ればバイキングのアジトとネプト神殿がある岬に出る。

  • ネプト神殿
ネプト竜を祭っている神殿。神像の片方の目は空洞になっており、小人でなければ入ることができない。
ネプトの目という宝玉が失われたせいでネプト竜は我を忘れ、暴れまわるようになった。目が戻ればネプト竜と像を通じて話ができる。
また小人状態では攻撃力・防御力共に皆無になり、魔法位しかまともにダメージを与えられる手段がない。
最深部に宝玉を盗んだ犯人(?)である「大ネズミ」がいるが、人語と黒魔法を操るなど侮れない。

  • グルガン族の谷&オーエンの塔
アーガス城の西にある洞窟で、ここに住むグルガン族は生まれつき目が見えないが、第6感が発達しており未来が見える者もいる。
オーエンの塔に入るために必要な呪文トードを主人公たちに与え、塔にデッシュの運命が待っていることを予言する。
オーエンの塔は機械仕掛けになっていて、デッシュは見覚えがあるらしく、徐々に記憶を取り戻していく。
(この後ボコボコにされる)
  • ドワーフの洞窟&地底湖
その名の通り、ラリホーなドワーフ達が住んでいる洞窟。二本の氷でできた角が一族のお宝。
しかしその片方を盗賊グツコーに盗まれ、泳げないドワーフを撒くために地底湖に逃げ込んだ。
この角は炎を退けることができる為、火のクリスタルへの道を開くための鍵である。
  • 炎の洞窟
見るからに熱そうな真っ赤な洞窟。滝や溶岩などダメージゾーンが多くある。
元々はガラスの様な塔が建っていたらしく、奥には火のクリスタルが祭られている。

  • アーガス城&トックルの村
城内には王はおろか兵士一人いない、もぬけの殻の城。
トックルはその近くの村で、若い男達を連れ去られ女子供と老人しかいない。

ゲーム開始時点での世界であり、ストーリー前半の舞台となっていた地。
エンタープライズで脱出して、初めて自分達のいた世界がちっぽけな物だったと知る事になる。
この大陸を浮遊させたのは、デッシュの父オーエン。それに関する記述がサロニアの図書館にある。
オーエンの塔が浮遊大陸の制御装置&動力炉。しかし内部を見た感じ歯車だらけの空洞でミニ四駆の中身みたいなんだが…。*24
内容から推測すると1000年前に光の氾濫が起こる直前に誕生したとのこと。息子を冷凍睡眠にするぐらいなら自分を眠らせろよ親父
DS版では1000年間の時差ができた為か、浮遊大陸の誕生した経緯が変更されて塔以外はオーエンが造ったものではなくなった。
ドーガ曰く「ザンデが闇で世界の活動を停止させ時の流れも停止したが、その無理やりな行動によりこの星の一部が切りはなされて出来た」らしい。*25
  • バハムート
全ての竜族の頂点に立つ絶賛子育て中の竜王。最初にバハムートの巣で戦うことになるが、絶対に勝てない。*26


  • 難破船&水の神殿
浮遊大陸を抜けた時点ではこの二か所以外は全て水没している。
難破船には老人と衰弱した水の巫女エリアがいる。彼女がいないと水の神殿の先には進めない。

  • アムルの町&ゴールドルの館
エリアの死後、三日間眠っていた主人公達が起きた場所。難破船にいた老人もいる。
作中でもかなり悲壮なイベントの空気を払拭する為か、4爺さんのコミカルなイベントが盛りだくさん。

  • 都市国家サロニア
前作のフィン城を想起させる立派な城と城下町のある大きな国。
ただし敷地内に入ると砲撃でエンタープライズ号が撃墜されてしばらく外へ出られなくなる。
レプリトやダスターなどジョブに必要な専用装備を揃えたいなら迂闊に近づかないように。

  • ドーガの館・時の神殿
ドーガの館はアムルの町の西にある山だらけのダルグ大陸の奥地にある。
ただし最初は山から吹き下ろす風によって普通の飛空艇では押し戻されて行けない。
ノーチラス号だとこの風をものともせずに進んでいくことができる。
館に入るとドーガがエウレカの鍵を手に入れる為に魔法陣の洞窟の奥まで同行する事になる。
洞窟をクリアすると、ノーチラスに潜水機能が追加され、ドーガに時の神殿へ向かうよう指示される。
「時の神殿」は神の怒りに触れて海底の奥深くに沈んだ神殿で二本角の岬の海底にある。
最深部には夢の世界まで音が鳴り響くという「ノアのリュート」が眠っている。
リメイク版ではザコのメイジキマイラが「いなづま」を放ち、あっという間にこちらを全滅に至らしめる。
そのためノーチラスが海底に潜れる直後に向かうのは危険。
ちなみにドーガの館の南東には潜水して入ってね、と言わんばかりの「ドーガの村」がある。
この村で売っている魔法はドーガが古代より呼び起こした魔法で、ほとんどの魔法が揃う。

  • 古代遺跡
巨大戦艦「インビンシブル」が封印されている遺跡。学者たちが発掘調査している他、中には店もある。
最初来たときは壁が崩れているため、ウネを仲間に加えないと進めない。
入り口付近に出現するピュラリスとドラゴンゾンビは経験値がかなり多いため、サロニアに行く前の経験値稼ぎとして最適。ただし攻撃力が高いので油断は禁物。
崩れた壁を抜けた先は増殖(=仲間を呼ぶ)モンスターと分裂モンスター(後述)が大量出現する本作屈指の難関。クリアには少々頭を使う。
…が、このダンジョンの最大の敵はデタラメばかり書かれている攻略本(FC版)。増殖モンスターの記述が一切無いとか何だよ…。

  • 海底洞窟
逆三角形の形をした島の海底にある洞窟。お宝がどっさりあるが、そのうちの4つにはモンスターが潜んでいる。
経験値稼ぎスポットその3。ただしデスクローは分裂モンスターの罠。

  • 隠れ里・ファルガバード
魔剣士たちの隠れ里でサロニアの南西に位置するが、行くにはインビンシブルでの山越えが必要。
年々サロニアから追放されていった魔剣士一族の隠れ里になったが、今となっては強者どもが夢の跡。使い手も少なく高齢化が進んでいる。
FC版では魔剣士はここで装備が手に入るまで正真正銘何も装備できない*29

FF3を象徴するようなダンジョン。とにかく長く、ほとんど分裂モンスターしか出現しない。
道も普通の道ではなく、隠し通路だらけ。おまけにボスもいる。
ただ、ボスであるヘカトンケイルが弱めなのと、テレポ・ラッコの頭(いずれもダンジョン脱出魔法&アイテム)が使えるのが救い。
それが出来ない場合は徒歩で帰るしかないが、脱出するまで数時間かかるのが普通。
ところで、魔剣士たちの修行場という設定で実際中にはファルガバードから来たと思われる魔剣士がいるが、インビンシブルの山越えがなければ来れないここにどうやってきたのかは謎である。

  • ドーガの洞窟
4つの牙を全て手に入れていると、ドーガの館から強制ワープさせられるトラウマの地。

  • 古代の民の迷宮
クリスタルタワーを取り囲むように築かれた迷宮。手前の古代人の像の横を通って全滅のトラウマは誰もが通る道。
入ってすぐ土のクリスタルの間があり、ザンデの配下であるティターンが襲いかかる。
迷宮というだけあってかなり長い。テレポやラッコの頭が不可なのもつらい。
実は牙が揃ってれば入れるので、ドーガの洞窟で二人と戦う前に来てジョブを手に入れる事もできる。

  • 禁断の地エウレカ
その昔、人間には扱い切れなかった武器が封印されたという禁断の地。クリスタルが揃ってないと入れない。
クリスタルタワーに入った1階すぐの扉を入り、「エウレカの鍵」を使うことで入ることができる。
最強武器や隠し最終ジョブが手に入る…のだが、とにかく道中が長く広い。最深部に最強装備を売る店がある。

  • クリスタルタワー
古代に光の力で造られた塔。シルクスの塔とも呼ばれる。古代の民の迷宮に囲まれた中心にある。
クリスタルタワーにはイエロー、グリーン、レッドドラゴンが生息しているが、出現率は異常なほど低い。
こいつらからエリクサーを盗めると闇の世界の攻略に大きく貢献する。同時にクムクムバックアタックのトラウマの地。
最奥の魔竜と鏡の間のイベントが始まったらもう戻ってくる事は不可能になる。

  • 魔王ザンデ
「よくここまで来たな。しかし、もう闇はそこまで来ている。
 手遅れだったようだな! ファファファ…… しねい!!
この世のすべてを闇に包もうとする魔王。見た目は青紫色の肌のムキムキマッチョな大男。
古代の民が作った装置とクリスタルの力を悪用し大地震を起こし、クリスタルを地中深く沈めた張本人。
かつてはドーガ、ウネと共にノアの元で修業しており、彼から「人間の命」を受け継いだ。
しかし、「人間の命」とは「限られた命=死を待つ肉体」であった。(ちなみにドーガは「大いなる魔力」、ウネは「夢の世界」を受け継いだ)
ザンデはそれに失望し、全てを闇に包むという野望を抱くようになる。失望する前の彼はウネ、ドーガ、モーグリなどから「良い人だった」とのこと。
DS版ではドーガから「ザンデは闇の力で時間の流れを止め、限りある人間の命から解放されようとしている」という話が聞ける。
実際、1000年間は地上の時間の流れを停止する事に成功しており、1000年前から生き延びている。*31
だが停止させられなかった浮遊大陸にて光の戦士が現れた事で、停止したはずの時の流れが動き始める。
浮遊大陸を墜とそうとしたり主人公達に刺客を送ったりしていたのも、再び時間の流れを止めるため。
しかし実は途中から闇の力に操られはじめ、最期は世界を犠牲にしてまで拒んでいた自分の命の事さえ二の次になっていた。


ザンデ「グフッ…私を倒しても無駄だ…暗闇の雲はもう既に…全ては闇に包まれるのだ…」
※ちなみにDS版では「お前達を殺し(中略)そして私は永遠の命を手に入れるのだ!」と不死になる気満々だった。

ウネ曰く「人間の命こそが最高の贈り物だったけど、ザンデにはわからなかった」と残念がっていた。
…だが、言ってみれば『死の宣告』を受けたようなもんで、気持ちもわからんでもない。
作中では暗躍してたまに名前を見掛ける程度なので、かなり影が薄い。
だが彼こそ「ファファファ」と言う変な笑い方をする大ボスの始祖である*32
またドーガ、ウネと同様、彼も元は人間ではなかった事、それも恐らく不死の何か(もしくは人間より遥かに長寿な怪物)であった事がうかがえる。

戦闘ではメテオ、クエイク、炎を駆使するが、何故か頻繁にライブラを使う。
ぶっちゃけ弱いので、ここまで順調に進める実力なら1ターンで沈められるだろう。
ライブラばっかり使うのも、後述のラスボスの前座である為に消耗を抑える措置と思われる。
ただしメテオの威力はガチでやばく、下手に戦闘を長引かせるより速攻をかける方が楽。
ちなみに彼を倒すと同時に真のラスボスとイベント戦になり、更に引き返す事ができなくなる。
ここからが地獄の始まりである



  • 闇の世界
頼もしい5人の仲間達という名の壁に邪魔されて帰れないままに見守られながら突入する、ラスボスが待ち受ける闇の世界。
その特徴は、とにかく長い。暗黒の洞窟の倍はかかる。ラストダンジョンなので敵の強さもハンパない。デス、クエイク、かみなり、ほのおなどなど。
ボスも4体。リボンが欲しいなら+4体。どいつもこいつも強敵。そして、ノーセーブ。回復ポイントなんて軟弱なものはない。最大の敵はおかんか?
元々はちゃんとセーブポイントがあったのだが、デバッガーが「セーブポイントあったから楽勝」みたいな事を言って製作陣を怒らせてしまい、撤去されてしまったそうな*33
流石にノーセーブであの長さを攻略するのは過酷だと判断したのか、リメイク版では簡略化されエンディング後にセーブもできる*34
またDS版では途中のボスを倒せばパーティーが全回復するので、FC版より劇的に楽になっている。
ピクセルリマスター版ではボス戦後、解放された闇のクリスタルを調べるとHP・MPを回復できるようになった。

★攻略法やバグ


◆トード

敵や味方をカエルに変える魔法。敵がカエルになると恐れて逃げていく(システム上は即死扱い)。
序盤は実質イベント魔法だが、後半キャラクターのレベルが上がってくると一変し、デス同然に。
デスより燃費が良いため使いやすい。ミニマムやキルも有効

石化

魔法(ブレイク)ではなく、石化効果のある「ゴーレムの杖」で殴ると驚くほど敵が石化する。剣もあるが杖が一般的。

◆ヘイスト

他シリーズと違い攻撃力が上がる。激しく上がるので、かなりの高レベルでもない限り使った方がお得。

◆プロテス

防御力だけでなく魔法防御力も上がる。重ねがけすれば、はどうほうすら1桁ダメージになる。


バグ

アイテム変化バグやレベル上昇バグが有名。
序盤でLv99の最強装備が可能に。それなりに準備が大変だが、無双したいならやってみるのも一興。

アイテム変化バグのみでも十分無双できる。
夢のオニオンシリーズで進めるのも一興かも?
注意点として、玉葱剣士はHPの伸びが悪いので気をつけよう。

DS版では消費アイテムや魔法の無限増殖バグが可能。エリクサーや攻撃アイテムを増殖すれば簡単に無双できる。

攻略法とまではいかないが、隊列の2と3番目のキャラクターが狙われやすくなっているので、後列にしておくと少し楽になる。

この作品がミリオンヒットになったのも、こうした「時間をかければクリアできる」というRPGならではの窓口の広さがあったからだった。

DS版では敵の強さに大幅な変更がなされたが、全体的にはFC版より難易度はやや下がっている。

また、DFFシリーズではオニオンナイトとくらやみのくもが参戦している。FC版のドット絵とDS版の新デザインを折衷した形になっている。






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最終更新:2024年04月13日 10:25

*1 従来は指定した敵が先に倒れると何もせず1ターン無駄になっていたが、このシステムにより指定した敵が先に倒れても自動で別の敵を攻撃するようになった。ただし魔法は除く。

*2 性別は指定されていないが、小説版では全員少年という事になっている

*3 この神殿には水の巫女の力がないと入れない為、彼女のもとへは二度と行けない。またクリスタルの啓示を受けずジョブも彼女自身から授かるなど、他のクリスタルとは流れが大幅に違う。

*4 歩行グラがモヒカンという、ごろつきみたいなゴールドナイト。ゴールドルの館に登場するモンスターだが、雇い主が死んだから無職になって飲んだくれてたのだろうか。

*5 水晶に魂と記憶を保存して数千年眠っていたという。じゃあザンデに与えた人の命は…と思うかもしれないが、FF14ではザンデはアラグ帝国の初代皇帝であり、ドーガとウネはその子孫となっている。オマージュであり厳密には別人。

*6 熟練度が低い状態では格闘用武器が必要、熟練度が上がると素手の方が強くなる。ただし防具はほとんど装備できない。HPが上がりやすいので序盤の金策ついでに前衛にやらせておくと後々楽。

*7 装備できる防具は全ジョブで最弱、矢を使えば様々な特性に対応できるが矢は有限で、しかも効果的な矢は拾うかレアドロップでしか手に入らない。

*8 水上戦ではバイキング、空中戦は竜騎士、分裂など特殊モンスターには魔剣士と要所で各ジョブの活躍の場が与えられている一方、ナイトは万能型で後述の「忍者」を使わないのであってもラスボスまで倒せる。特に「かばう」は非常に有効な場面が多い。

*9 ただしこれはハイン城の段階での話。中盤以降の優遇された専用武器、終盤にレアアイテムを盗める事から使うプレイヤーは多い。

*10 そのダメージは驚きの最大HPの1/4。「風水」と言うだけあってか、水場と空中では成功する事が多く、逆にダンジョンや山場では失敗しやすい。

*11 ただし一定回数以上ためると自爆してしまう

*12 そもそも専用の装備品しか装備できないので、魔剣士の里を訪れるまで何も装備できない。里に行けるのは終盤。能力の上昇値も乏しくHPの底上げが難しい…ただ「忍者」を避けるならナイトの代わりにマサムネを装備できる唯一の職。ちなみに防具も制限が非常に多く「暗黒の洞窟」で拾える源氏シリーズぐらいだが、一応救済措置なのかエウレカのクリスタルシリーズも装備可能。

*13 もっともその分効果は非常に高いものが多いのだが、MPが純魔法系職で一番低いありさま。またはずれの効果もあるので安定はしない。

*14 なお、竪琴を装備しないと何の効果もない。装備すれば「たたかう」とほぼ同じ。

*15 敵のレベルを下げることで敵が逃げていくようになる。

*16 味方全体の攻撃力を+10。重ね掛け可能。

*17 ただし実は知性なら「魔人」、精神なら「導師」の方が高いので、戦術次第ではそちらの方が有用なこともある。賢者のメリットはMPの高さと打たれ強さ。

*18 ただし実は熟練度の上りが前衛職で最も遅い。オニオン装備を手に入れられたなら不要になる…という事はなく、たまねぎ剣士はレベル80台以降までほとんど成長しないので、オニオン装備を活かしたいという事情がなければ忍者、もしくはナイトの方が良い。

*19 宝箱やイベント等で手に入る数は最大24個。

*20 FC版では256周期のエンカウントパターンの中、たった4回の規定のエンカウント値にしか出現しない。

*21 そうでなくてもここから先に回復ポイントはなく、更に長いイベント、2時間以上かかる長大なダンジョンの攻略が待っている為、わずかな消耗がゲームオーバーに直結する。

*22 ちなみにこの影は同行者のように後ろからついてくる見るからに怪しい。調べても主人公達は「?」と訝しむだけ。お前らはMGSのボンクラ兵士か。

*23 ドワーフのお宝なので借りれない、そもそも角が洞窟の炎を消す為の物とは誰も知らないなど

*24 なお、この歯車は時の歯車ではない(時の歯車は不思議な「箱」である)が、飛空艇と動力炉の存在と本の詳細からして、オーエンの塔自体が超巨大な「時の歯車(反物質永久機関エンジン)」と思われる。鬩ぎ合う光と闇の力のバランスを保つ技術で浮いているらしい。

*25 オーエンの塔がないと浮遊大陸が墜ちる事は同じなので、恐らく時間の停止を時の歯車が防いだ為に「停止しない=異物」として排除されたと思われる。

*26 余談だが、雛が孵っているという事はバハムートとの子を宿す『つがい』がいるという事である。バハムートが雄雌どちらか不明だが、それらしい飛竜は見当たらないので永遠の謎。

*27 グツコーのサラマンダーの炎も脅威だが、あっちはたまに通常攻撃が入る上に耐性装備が直前の町に売られている。電撃耐性はダイヤ装備だが手に入らない。

*28 シーフの「とんずら」でも逃げられない。ただしなぜか白エスケプはOK。

*29 リメイク版では武器はほぼナイトと同じ剣が装備可能。防具はやや弱めだが装備できる物がある。

*30 攻略本には闇の世界でザコとして登場する予定だったらしい。闇の世界の出身なのだろうか。なおDS版だと普通に出現する。

*31 同期のドーガとウネは老衰しているのに比べ、彼は若々しい肉体のまま。また戦闘時に異形化する二人と違い、人間の姿のまま戦うのも、「魔物から人間にしてもらった」のだと推測できる。

*32 最初にこの笑い方をしたのはFF1のアストスだが、彼は序盤の中ボスダークエルフ。その他にもゴールドルや爺さんなど本作ではやたらとこの笑いをするキャラが多い。

*33 ちなみにこのデバッガーはスクエニの現社員でFFXIVの開発に関わっている

*34 ただし古代の民の迷宮前からスタート。それまでの成果は保存され、セーブデータにクリアマークが付く。ザンデと闇の世界のボスは復活する

*35 リボンとダイヤ装備でメテオ以外のダメージを半減可能。回復役が欲しいなら賢者にプロテス重ね掛けで。

*36 なお、闇の4戦士は一緒に戦ってくれるわけではなく、暗闇の雲の持つ闇のクリスタルの力を打ち砕く為にその身を犠牲にしてバリアを消滅させる

*37 ボスが容赦なくメテオで瞬殺してくる、道中の雑魚にも事故要素アリ、事故要素の少ない雑魚でもクリスタルタワーから火力が2段階ぐらい上がる