カーンデジファーと配下の怪獣たち(電光超人グリッドマン)

登録日:2012/05/31(木) 00:16:20
更新日:2023/09/01 Fri 17:19:18
所要時間:約 7 分で読めます





「カーンデジファー様、このアニヲタWikiは腐っています。違反画像を貼りまくっただけなのに、この僕をアク禁にした!」


「それは酷い!よし武史よ、アニヲタWikiのコンピューターワールドを破壊して、お前の怪獣Wikiにするのだ」


本項では、電光超人グリッドマンの宿敵・魔王カーンデジファーと藤堂武史が生み出した怪獣たちについて紹介する。


魔王カーンデジファー


CV:佐藤正治

身長:70m(巨大化時)
体重:6万t(巨大化時)

あらゆる次元を移動する力を持つ次元犯罪者で、その能力から「魔王」と恐れられている。
ハイパーワールドに捕らえられていたが脱走し、藤堂武史のパソコンに潜伏。
武史の歪んだ心と悪質なプログラムを気に入り、コンピューターワールド(以下CW)を介して現実世界の征服に乗り出した。
魔王らしく残虐非道。抑え気味な武史の作戦を「面白くない」と過激なものへと変えることもあり、武史が命令を拒もうなら洗脳と電撃で実行させる。
極悪非道を地で行くが、武史の嘘(電子レンジはカーンデジファー様の秘密を探る装置なんです)を信じたり、
武史が落ち込んで帰ってくれば、「どうした武史よ」と気にかけたりする姿も見せることから、「悪のドラえもん」とファンの間で呼ばれていることも。
フロッピーディスクに収まる驚異の容量を誇る。武史の圧縮技術が凄いのか魔王様が本当にコンパクトサイズなのかは不明。
ただし、本人はフロッピーで持ち運ばれることを嫌がっていた。

そしてスカボーンの敗北で武史にブチ切れた末に武史を見捨てて本気になると遂に「巨大魔王カーンデジファー」に変身。
武史のコンピュータをホストステーションとして用い、単独で世界中のCWを操る装置に仕立て上げて世界中のコンピュータを狂わせた。
加えてホストステーション化した武史のコンピュータは空間が歪み、奇怪な緑の茨が生えて襲い掛かる不気味なモノに変貌したため現実世界からの干渉も無効化している。
武器は腕から放つ「破壊光線デジファービーム」、マントから放つ猛烈な突風、腕先からの電流攻撃、手を振りかざして取り出す「魔王剣デジファーソード」
魔王の名に恥じぬバリバリの武闘派であった。

グリッドマンと同様に巨大化し、刀を初めとした圧倒的戦闘力で一度はグリッドマンを撤退に追い込むが、直人たちの挑発にあっさり乗って、ジャンクのCWに誘い出され、フロッピーに閉じ込められかける(失敗したが)。
アシストウェポンのデータを破壊し、更には武史のコンピュータから現実世界に出ようと画策。半端じゃない絶望感をグリッドマンと視聴者に与えた。
だが、改心した武史が作り出した破壊プログラムで武史のパソコンのCWが崩壊を開始。滅びゆく世界でグリッドマンを道連れにしようとするが、最初で最後の大技、グリッドハイパービームで敗れ去った。

グリッドマンの使命はカーンデジファーを逮捕することだと高らかに宣言していたのにはツッコんではいけない。

「てれびくん」誌で展開された誌上展開『電光超人グリッドマン 魔王の逆襲』では弟の「ネオカーンデジファー」が登場。
こちらはカーンデジファーとは異なり現実世界に直接怪獣を送り込むなどして、兄の仇であるグリッドマンを倒そうと目論み、
最終的には倒された怪獣たちの魂を取り込んだ怪獣形態ガイストデジファーへと変貌した。


【登場怪獣】

CV:林延年(現:神奈延年)
記念すべき最初の怪獣。
元はただのCGであり、武史が制作したハッキングプログラム「怪獣ギラルスの拷問屋敷」のキャラクター。
井上ゆかへラブレターを渡しそびれたことに対する逆恨みからゆかの実家である病院をハッキングしようとした。
その憎悪を感じ取ったデジファーがギラルスを実体化。結晶化ガスや鋭い爪を武器に病院のメインシステムを破壊した。グリッドマンのバディとなる直人の弟・大地の手術中だったのが運の尽き。
出来立てでメモリ不足なジャンクのためにスタミナ不足のグリッドマンに、鼻先の結晶角を折られ弱ったところでグリッドビームを受け敗北。


  • 弾力怪獣バモラ
デジファーにより憎悪と悪意を増幅させられ、「思うがままの怪獣を作れ」という命令で武史が作り出した。
桜ヶ丘大学のCWに潜入、システムを空間ワープ装置に組み換え、CWから現実世界へ出ようとした。
この事件により大地はグリッドマンの闘いを目撃し、一応グリッドマンの名が全国に知れ渡ることとなる。
別名通り弾力のある身体で打撃ダメージを軽減し、重量の乗った打撃でグリッドマンを圧倒した。


  • 火山怪獣ボルカドン
背中に噴火口を持つ四つん這いの怪獣で、背中や口から火山弾を放つ。
自分にかかってくる電話が親からの小言ばかりなことにムカついた武史が電話局のCWに送り込んだ。
電話を混線させ、人間たちが混乱している隙にデジファーの恐怖を知らしめるべく脅迫状を送ったのだが…

オロカナ ニンケ゛ン ト゛モヨ

オレサマカ゛ ニンケ゛ン セカイヲ

セイフクスル ヒマテ゛

コンランニ クルシムカ゛ ヨイ

      マオウ カーンテ゛シ゛ファー

只の悪戯として処理されてしまった。当たり前である。


  • 透明怪獣ステルガン
前回脅迫状を送りつけたカーンデジファーを「バカなハッカー」呼ばわりした評論家に報いを与えるため作製。
車載電話を通して自動車制御装置のCWに潜入。自動車を暴走させた。
文字通り透明になる能力と、高い飛行能力を持つ。羽ばたいて放つ衝撃波と、口から吐く火炎弾が武器。隠しプログラム可視化コードで透明化を封じられ、羽をスパークビームでもぎとられて飛べなくなったところをグリッドビームで撃ち抜かれた。


スーパーで転んだ所を主婦や搬入業者に笑われた(武史君の被害妄想)武史が作製。
配送センターのCWに潜入させ、食料品をはじめとする全商品を倉庫に閉じ込めて物流を止めてしまった。
グリッドビームを跳ね返し、全身の刃物でグリッドマンを追い詰めるも、一平の食い意地と発想力で生まれたバリアーシールド&プラズマブレードに敗北。両腕をもぎ取られ撤退を余儀なくされた。
後に腕を強化改造され、武史が音楽を不快に感じたことから電子ピアノのCWに現れたが、アノシラスにあっさりとやられてしまった。
ちなみに、グリッドマン以外に倒された唯一の怪獣でもある。

『ウルトラ怪獣』ではないのに、ウルトラ怪獣擬人化計画で擬人化され、話題を呼んだ。デザインは津路参汰(ニトロプラス)。
日焼けした金髪のお姉さんとなっており、露出の多いけしからんムチムチボディーの持ち主。


厳密には怪獣ではなく、元々はCWに住む電子アニマル。
武史の発する汚れた音楽により凶暴化し、街中に殺人音波を流した。
大人しい性格だが、バギラを軽々倒す高い戦闘力も備えている。
彼の友達であるコンポイドの少女・ユニゾンとゆかの美しい音楽によって洗脳が解けた後は、お礼としてバリアーシールドを基に電光雷撃剣・グリッドマンソードを作り上げた。

そして、アニメ『SSSS.GRIDMAN』第6話にて怪獣少女アノシラス(CV:高橋花林)が登場。
第1話からモブキャラとして登場、スプレーがかかったような緑の模様のパーカーにアノシラスの甲羅、フードから伸びる三つ編ヘアーはアノシラスの角、そしてパーカーの下に羽織ったト音記号のマークはユニゾンの服を基にしている。
グリッドマンに変身する響裕太と接触、裕太たちが住むツツジ台の秘密を語る。
普段は落ちた小銭を拾うのが日課らしく、ビニール袋には小銭がジャラジャラ入っている。
OPで怪獣の模型の後で犬歯をむき出しにして不気味に笑う謎の少女がアノシラスの子孫だとは視聴者も思わなかったであろう。


  • 火炎怪獣フレムラー
愛しのゆかが自分以外の誰か(直人)にケーキを作ることを知った武史がゆかの家の電子レンジのCWに送り込み、電子レンジを時限爆弾に変えた。口からの高熱火炎放射が武器。
プラズマブレードに顔をもぎ取られて撤退した。その時の見た目はなかなかグロテスク。
余談だが、武史はカゴの中身をざっと見ただけでゆかがケーキを作るつもりだと察していた。レンジを使わない料理だったらどうするつもりだったのだろうか。
スーツ使い回し最多記録保持者。


  • 冷凍怪獣ブリザラー
フレムラーの兄。フレムラーのあとに作られたけど兄なのである。こまけぇこたぁいいんだよ!
復活したフレムラーと共に手分けして街中のエアコンのCWを荒らしまわった。冷凍怪獣恒例の凍結ガスと、指先から放つ氷柱ミサイルが武器。
最後はグリッドマンの誘導で兄弟喧嘩を起こし、兄弟仲良くグリッドマンソードの錆となった。
企画段階では後にメカ怪獣になるはずだったが、実現しなかった。


CV:風間信彦
オートインテリジェンス機能搭載のエリート怪獣。怪獣のくせにやたらと喋る。
模試の結果が散々(それでも全国数万人中、50位圏内に入っているのでむしろ良い方なのだが)だった武史が自分以外を全てアホにしてしまおうと、学習塾のCWに送り込み生徒や講師を洗脳、悪の教育を施し、そのまま塾の全国各支部のコンピュータを徹底的に破壊し尽くそうとした。
塾をサボらなかったら直人たちも危なかった。
刀や手裏剣状光弾で攻め立て、分身で撹乱するもサンダーアックス唯一の犠牲者となる。
「悪こそ最高の美学!」

この後も復活して人気のある怪獣のためか、バギラと同様にこちらも擬人化された。デザインはウルトラ怪獣擬人化計画 ギャラクシー☆デイズの作者でもある、爆天童氏。
怪しい笑みを浮かべたくノ一といった風体であり、そのバストは豊満である
また、アニメ『SSSS.GRIDMAN』に登場する怪獣アンチは、明らかにシノビラーのリメイク怪獣と分かる。


  • 地底怪獣テラガイヤー
公園の水道水が自分の体質に合わなかったため腹を立てた武史が、水不足を引き起こしてやろうと作った怪獣。
元々は水道の供給を止めるだけのつもりだったが、デジファーにより水道から濃塩酸が吹き出るように変更された。
地底からの塩酸ガス攻撃と足枷でグリッドマンを追い詰めるも、サンダージェットとツインドリラーの登場により敗北した。


  • 鋼鉄怪獣メタラス
「金さえあれば幸せだ」という人間の欲望に目を付けたデジファーにより、桜ヶ丘商店街のレジ管理システムに送り込まれた。
プリペイドカードのポイント残高を10万円分に設定し、0になったらレジが爆発する「恐怖の買い物ゲーム」を仕掛けた。実際、一機レジがお亡くなりになっている。
特徴的な高笑いとはさみのような腕が某バルタン星人を連想させる。
ゴッドタンクの支援により敗れる。


  • 磁力怪獣マグネガウス
契約を取り付けるために他社セキュリティと契約している家への侵入を繰り返していた「怪盗マティ」に部屋に踏み込まれた武史が、マティの勤めるキャッツアイ警備保障のセキュリティシステムに送り、システムを暴発させ会社と契約した人々を家に閉じ込めた。
角から発する強力な磁力破壊光線とバリアが武器だが、コンボイゴッドゼノンロケットパンチゴッドパンチにどちらも砕かれた。


  • 電気怪獣ジェネレドン
愛しのゆかの目の前でガチムチマッチョマンに「貧弱な体」とバカにされ腹を立てた武史がスポーツクラブのCWに送り込んだ。
電気を操り、グリッドマンのエネルギーをも吸い取ってしまう強敵。
スポーツクラブのコンピュータのシステムを破壊してトレーニングマシンを暴走させ、直人・一平・ゆかの父親を苦しめた。
サンダーグリッドマンの初合体を邪魔しようと頑張るが失敗。ドリルブレイクで粉々にされた。
ちなみに上記のマッチョマンは被害に遭ったスポーツクラブのインストラクターだが、トレーニングマシンの暴走にビビって逃げ出してしまった(その姿を見たゆかは幻滅していた)。
敗北はしたものの結果的に武史の復讐は成功したと言える。


  • 幻覚怪獣ダズルバ
グリッドマンに処刑される悪夢を見た武史が、ならば人間たちに悪夢を見せてやろうと電子枕「ドリームナイト」のCWに送り込み、グリッドマン処刑ショーの悪夢を見せた。
この悪夢は終わることがなく、ダズルバを倒さない限り目を覚ますことはできない。直人たちも危うく永遠の悪夢に閉じ込められるところだった。
グリッドキネシスで直人たちだけは夢から覚めるものの、グリッドキネシスでエネルギーを消耗したグリッドマンを口からの幻覚光線と両腕の強靭な鞭で襲うが、
ドラゴンフォートレスの援護で逆転されて敗北。
ダズルバの敗北によって、夢の中のグリッドマンも処刑執行人ピエロを無双し、
変な仮面を着けた武史と(夢の中のだけど)初めて外に出てきたカーンデジファーを倒して、ハッピーエンドとなった。


  • 植物怪獣プランドン
愛しのゆかに花束を渡せなかったことに逆恨みした武史が、全ての花が嫌われるように仕向けるため作った怪獣。
園芸センターのCWに潜入し、花の遺伝子をいじくり回して毒花粉を鬼のようにばら撒くよう改造した。
植物怪獣の割に怪力しか能の無い奴。一応、マグネガウスが実践したようにシステム組み換え光線を武器にできるくらい。
普通に毒花粉なり、毒液を出してもおかしくないのだが。
新技グリッドライトセイバーで切り裂かれ敗北。


空気を汚す人間に憤る武史が排煙処理システムのCWに送り込んだ、2話に渡るみんなのトラウマ的存在。
工場の排煙を有毒ガスに変え、政府から非常事態宣言が出るほどの大惨事を巻き起こした。
この戦いを期にグリッドマンの存在が一部に認識されるようになり、事件の規模も大きくなっていくようになる。
両肩の噴射口から吹きだされる毒ガスからはグリッドマンの中枢神経を麻痺させ怪獣の幻覚を見せつける効果があり、口からの光弾を浴びせて一度はグリッドマンを完全に敗北させた。
2回目の戦いでもグリッドマン相手に善戦するが、あと一歩のところで防毒マスク機能を持つキンググリッドマンに敗北した。
デザインがゴモラを彷彿とさせる。


  • 電波怪獣ボランガ
子供にラジコン戦車でいたずらされた武史が、子供を痛めつけるために作った。
ラジコンのCWに潜入し、怪電波によりあらゆるおもちゃを暴走させた。何故か戦車や戦闘機は実弾を放つようになっている。
メカニズムな姿をしているがメカ怪獣ではない。
余談だが、この回は「おもちゃが子供を襲う」というあらゆる意味で問題な回だったためか、視聴率が全39話中最低を記録した。


  • 盗視怪獣アイガンガー
愛しのゆかを一生自分の手元に置いておくため、武史が自身のビデオカメラのCWに送り込んだ。
このカメラを手にした武史はゆかの家の庭に侵入し(キャッツアイ警備仕事しろ)、生着替えを窓から堪能したあとで、ゆかをカメラに幽閉する。
ゆかだけでなく、自分を轢きそうになったタクシードライバーや演説中の選挙候補者など自分の気に入らない人間はどんどんビデオカメラに封印し、エスカレートした武史は電車の運転士をターゲットに定める。
ビデオカメラのバッテリー切れにより未遂に終わったものの、「ちっ! これからが面白くなるところなのに!」という武史の顔は、普段のマヌケっぷりからは想像もつかないほど醜悪である。
カメラがコードレスかつ通信機能がないためグリッドマンも捜索に手間取ったが、バッテリー切れで充電器に接続したため侵入されてしまった。
身体を赤熱化しての防御や、組み替えたシステムから拘束光線を放ってグリッドマンを苦戦させるが、復活したゴッドゼノンのアシストで逆転された。
見た目はマグネガウスがそのまんまメカ怪獣化したような姿だが無関係。
尚、デジファーへの理由付けは「現代における神隠し」であり、本命のゆかを幽閉した後も、神隠しを行うことでデジファーに怪しまれずにすむと、
フレムラーの時と違って武史も学習したものである(良い意味で褒めれることではないが)


  • 魔力超獣ジュバゴン
初登場した怪獣を超える超獣
占いを信じて行動したばかりにオカマにアッー!された武史が、占いに一喜一憂する人間をデジファーの言いなりにしてしまおうと占いマシンのCWに送り込み、言いなり光線によって人間が欲望のままに生きるよう仕向けた。
角から言いなり光線、胸の結晶体から高熱火炎ブレストバーベキューを放つ。
グリッドマンも洗脳され、ジュバゴンと共に大暴れしてCWを破壊する。
最後はゆかの愛のプログラムで復活したグリッドマンのネオ超伝導キックで胸を貫かれた。
シリアス回なのだが、「爆笑するカーンデジファー様」や「命乞いをするグリッドマン」など、見所も満載。


  • いたずら怪獣テレボーズ
カーンデジファー入りのフロッピーを拾った女子大生が、デジファーに唆されて作った怪獣。
電話局のCWに潜入し、人々の電話がいたずら電話になる(話した内容が悪口に変換されて相手に届く)よう仕向けた。
だが暴れているのではなくイタズラしているだけであり、これと言った武器はない。
ちょっとイタズラ好きだが気は優しくて、力持ちなのだ。さすがのデジファー様もこれには参っていた。
だが武史の所に帰還したデジファーはテレボーズを強化改造するよう武史に命令。ノリノリで改造した結果、強靭な肉体を持ち毒ガスを吐く凶暴な怪獣へと変貌した。
背中のツノが弱点。


  • 吸引怪獣ギュルンバ
ガムの吐き捨てをした男に注意したら逆ギレされて暴行を受けた武史が、ポイ捨てする人間をまとめて始末するために作った。
動機だけで言えば武史は悪くない。それどころか「公衆道徳を守らない奴は許せない」と、珍しく正論を述べている。
掃除機のCWに潜入し、ポイ捨てする人間を次々と掃除機に吸い込むように掃除機を改造した。
結果案の定暴走し、悪事とは言えない極めて些細なマナー違反であろうと問答無用で吸い込み始めた。
掃除機に吸い込まれた人間は一定時間経つと掃除機の真空パック処理機能によってぺしゃんこにされてしまう。
ただ一つの変わらない吸引力でグリッドマンを苦しめるが、サンダーグリッドマンのカムバック戦に敗北。
だが、ギュルンバの件で人々はポイ捨てを反省し、元凶の男は懲りずにポイ捨てをするが、武史に再び注意された上、
人間掃除機の事を持ち出されたために逃げ出すと、武史が結果的に善行を行ったという珍しい終わり方を迎えた。


  • 怨念鬼獣チドゲラー
自分そっくりなのに性格は真逆でさわやか好青年のタケオに嫉妬した武史が作り出した、武史の嫉妬と怨念の塊ともいえる怪獣。
電波塔のCWに送り込まれ、マイクロチップ入り腕時計をつけている人間を操った。
タケオを痛い目に遭わせようとポケットコンピュータ片手に出張して怪獣を操るが、やればやるほど周囲のタケオの好感度はあがっていく羽目に。おまけにタケオは腕時計を偶然つけていなかったため、被害はなかった。武史涙目。
連射可能な火炎弾と、バリアーシールドをも弾き飛ばす肋骨ミサイルが武器だが、サンダーグリッドマンにはまるで効かず、サンダーグリッドファイヤーで焼き尽くされた。
事件後、武史はタケオを刺そうとするが、タケオの正体がひねくれる前の自分が成長していた場合の未来だったことを知り、泣き崩れた。


  • 時空魔人 亜武丸
不良に絡まれた武史にボディガードをつけるべく、ドラえもんカーンデジファーが桜ヶ丘大学のコンピュータに送り込んだ。
瞬間物質移動装置の実験用コンピューターを改変し、タイムマシンに作り替え、武蔵坊弁慶を現代に呼び寄せた。
ボディガードとしての役目を果たした後は洗脳され、凶暴化して大暴れした。
棍棒二刀流を操る軽快な動きと瞬間移動でキンググリッドマンを苦しめるが、キンググリッドファイヤーで丸焼きにされた。
因みに、2023年に公開された映画『グリッドマンユニバース』にはこいつが戦闘中に手放した棍棒をラスボスにする案もあった模様。


  • ツッパリ怪獣ゴロマキング
CV:松丸卓也(現・麻生智久)
愛しのゆかが自分以外に優しくしているのが気に入らない武史が、ゆかの優しさを消してしまおうと彼女が常用しているドライヤーのCWに送り込んだ。
ドライヤーからツッパリ光線を放ち、それを浴びた人間たちを不良に変えていった(直人の母は不良じゃなくて女王様になったが)
頭部がリーゼントヘアーっぽくなっているほか、上半身には学ランのようなものを纏っている。
シノビラーと同じで自我を持ち、ペラペラ喋るが、武史に反抗するわ、消去すると脅されたことで渋々出動するわ、
一人コンサートを開くわ、CWで昼寝するわと、やりたい放題だった。
新型のゲームと勘違いしたスケバンゆかの操縦するツインドリラーで攻撃された後、サンダーグリッドマンと戦い、反省したふりをして襲いかかるも結局は倒される。
不良になっている間は記憶がないらしく、戻ったゆかは「やだ、何この格好…」と困惑していた。一方、直人の母は女王様コスにわりと満足げだった。
ちなみに、オチは不良たちにボコられる武史だった。


  • 暴君超獣デビルフェイザー
「どんなハッカーでも侵入不可能なセキュリティシステム」を破ろうとする自称天才・武史が送り込み、セキュリティをぶち破った。
武術の達人のように相手の技を受け流すため、グリッドマンとゴッドゼノンの二人がかりでも苦戦するほどの強敵。頭部から強力な電磁波を発射する。頭のドクロが弱点。


  • 毒蜘蛛超獣カーンジョルジョ
CV::川津泰彦
立ち小便を注意され逆ギレした武史が司法省のホストコンピュータに送り込んだ怪獣。
「ジョージョジョージョー!」と鳴く。
法律を「カーンデジファー憲法」に書き換え、悪事を正当化するように警察を洗脳した。これにより直人の父・宗一郎は安全運転・10年間無事故無違反の罪で死刑となってしまう。
カーンデジファー憲法の前では掃除は罰金一千万、万引きは表彰。事件が長引けば多くの支持者が付いたかもしれない。
宗一郎の死刑は執行寸前で食い止められたものの、あと十秒もすれば完全にお陀仏だった。だがキンググリッドマンはなぜかすぐにとどめをささず、キンググリッドランチャーでわざわざ戦意を喪失させてから倒していた。そんな余裕ないだろグリッドマン!


  • 悪臭怪獣スカボーン
武史曰く「最高の自信作さ!」
ゴミ処理場のCWに、焼却炉温度制御プログラムのバグを装って侵入。ごみを燃やせば強烈な悪臭を発生させるようにし、焼却炉の機能を停止させ街の環境をゴミと悪臭で著しく汚染した。
ただのバグを装っているのでグリッドマンすらも気付かず、ゴミと悪臭でじわじわと人間を苦しめる…という作戦「だった」
だが武史の個人的な感情により結局はスカボーンを暴れさせることになり、結果的にグリッドマンに気付かれてしまう。
以後はいつもと同じようにあっけなく倒されてしまった。
一応本作における最後の怪獣なのだが、お世辞にもそういった特別感があるとは言えない不格好な容姿である。しかも戦闘ではグリッドマンにまるで歯が立たず、悪臭でダメージを与えるのがやっとという体たらく。「最高の自信作」というのは隠密性の高さだけで戦闘力までは含まれていなかったようだ。
因みに失敗の原因は武史がゆかに防臭マスクを渡そうとした所、ゆかが直人に話題を振って仲良さげに会話し、自分だけ貰うのを遠慮気味だった上、唖然としている所を一平に誂われるように同情されたため。
つまらない嫉妬が原因で今度こそ作戦が成功するはずだったのに全てを台無しにしてしまい、さすがのデジファーもブチ切れ武史を追放してしまう。


改造怪獣

  • 結晶怪獣メカギラルス
記念すべき最初の改造怪獣。全身のクリスタル部分が主に機械化され、特に前回破壊された角部分が大型化している。
朝寝坊したのを目覚まし時計のせいにする武史が、全ての人間の時間をめちゃくちゃにしてやろうとグリニッジ天文台の標準時センターのコンピュータに侵入。
世界中の時間を狂わせ、更に催眠により人間の時間の感覚をも狂わせたが、サンダーグリッドビームの初の犠牲者に。
「うっかり寝坊したから」というつまらない動機でヤバい事態を引き起こした怪獣の筆頭格であり一平の恋路を邪魔した憎い怪獣。元々望みがなかったなんて言ってはいけない。


  • 忍者怪獣シノビラー(再生)
CV:江川央生
何故かメカ獣ではなく、前回そのままの姿で再生されたシノビラー。中の人は変わったが鎖鎌を装備し、火遁の術や空蝉の術を使うようになる。
ゲーセンの新作ゲーム「バーチャルシューティング」を一人で何時間もプレイしていたところ店員に注意され、その逆恨みからバーチャルシューティングのCWに送り込まれた。
ガンコンを本物のレーザー銃に変化させ、現実の人間とゲームの中のゾンビの区別がつかなくなるようプレイ中だったゆかを洗脳した。
「悪こそ最高の美学!」


  • 弾力怪獣メカバモラ
片手と尻尾の先が鉄球になり、前回破壊された角は今回は上向きになって非常に攻撃的な姿になった。
警官に無灯火自転車を咎められた上、盗難まで疑われた武史が、警察への復讐のために警察署のCWに送り込んだ。
ただし職質した警官は武史を一方的に疑った挙句耳をつねるなど、明らかに横柄な態度を取っていた。このことを踏まえれば警察側の自業自得だと言えなくもない。
警察署のコンピュータに侵入し、防犯システムを破壊して強盗殺人犯を脱獄させた。
その後は情報システムを破壊し尽くし捜査情報を撒き散らして捜査を混乱させ警察署を混乱に陥れた。
左腕に装備された鉄球が自慢であり、グローブのように開閉しながらグリッドマンの光線技を防いでみせた。
最期はドリルブレイクとサンダーグリッドビームの連続攻撃で消滅。


  • 超音波怪獣ニセアノシラス
アノシラスの偽物。
自分と同じくコンピュータしか友達がいないのに直人たちに気遣われる少年シゲルに嫉妬した武史が、パソコン通信のホストコンピューターに送り込み、世界中のパソコン通信利用者を洗脳し、デジファーの部下に仕立てようとした。
分子構造破壊光線を放ち、グリッドマンの脚を固めて移動不能にした上、洗脳中のシゲルの手でデータを損傷させられたゴッドゼノンを破壊した。
グリッドマンソードでダメージを受けた影響で正気に戻ったシゲルのおかげで脚が元に戻ったグリッドマンに倒されたが、
グリッドマン側はゴッドゼノンを失うことになったので、勝負に負けて戦いに勝ったとも言える活躍をした。


  • 裂刀怪獣メカバギラ
十八番であるブレードを備えた両腕が機械化。何気にブレードの形もサーベル状になっている。
考古学研究所のミイラに接続されたコンピューターのCWに潜入。五千年の眠りからミイラを蘇らせてしまった。今回は恨みなどではなく、「ミイラの憎悪と復讐を叶えてやる」という、武史の余計なお節介である。
ミイラと精神が連動しているのか、メカバギラが暴れればミイラも暴れる。ミイラが動きを止めれば、メカバギラもおとなしくなっていた。
右目に装着されたスコープで敵をロックし、尻尾のブレードを飛ばして攻撃する。また以前は手も足も出なかったプラズマブレードを寄せ付けず、防御力も強化されていることが窺える。
ゴッドゼノンが失われたことでサンダーグリッドマンに合体できないグリッドマンを苦戦させたが、
新兵器ドラゴニックキャノンのドラゴニックファイヤーで丸焼きにされた後、グリッドビームで倒された。


  • 火炎怪獣メカフレムラー
美人婦警に間違えて持っていかれた秘密のメモ(デジファーの秘密などが書かれている)を燃やすため、美容室のCWに潜入。
最初はフレムラーを送り込み、そこそこの火災を起こした上に柴田理恵をアフロにしたが、デジファーに火力不足とお叱りを受けた。
さすがに、これ以上は死者が出ると反発した武史だったが、当然聞いてもらえず洗脳。
強化火炎に加え、肩から高熱蒸気も放てるようになったメカフレムラーを送り込み、死者は出なかったものの大惨事を招いた。
ドラゴニックキャノンが変形したダイナファイターのミサイルで炎を発する喉を潰され、グリッドビームに敗れる。
ちなみに、秘密のメモは只のゴミとして捨てられましたとさ。


  • 透明怪獣メカステルガン
翼と胸部が機械化され、特に頭部にシャープなヘルメットが追加。目も完全に機械化して赤くなっている。
CGコンテストに応募した作品を世界的アーティストであるジロー・ダイ(直人の叔父・大二郎)に酷評された武史が、ジロー・ダイに復讐しようと彼のオフィスのPCに潜入させた。
PCのカラーパレットを壊しただけでなく、ジロー・ダイの視覚をも破壊し、色がモノクロにしか見えないようにした。更に視覚破壊の範囲を広げ、街一帯から色を奪った。
キングジェットとダイナファイターのビーム照射で透明化能力を無効化され敗北。
尚、武史が応募したCGのタイトルは「我が良き友等」
友達のいない武史が、ご丁寧に効果音付で作った作品であるため、小さい子供が見たら泣いて逃げだすレベル。司会者も審査員もドン引きしていた。
……が一人の孤独な少女にとっては救いとなっていた


  • 超鋼鉄怪獣ネオメタラス
前回はダークなボディだったが、こちらはシルバーと雰囲気がかなり変わった。
"最強の恐竜""恐竜の帝王"と称されるティラノサウルスに対し、自分の怪獣こそが最強だと憤慨した武史と「ワシ以外に帝王はいらん!」とマジギレしたデジファーが、桜ヶ丘丘陵で発掘された化石を破壊するために送り込む。カーンデジファーは「魔王」じゃなかったのかとツッコんではいけない。
発掘調査隊のパソコンを通じて、コンピュータ制御のショベルカーを暴走させ、二ホンティラノサウルスの化石を破壊しようとする。
強化された体表に加え、口からのショック閃光や腹部結晶体からの光線も使用。
発掘現場のパソコンから合体を行った直人をジャンクに呼び寄せるのにエネルギーを消耗したグリッドマン相手に優位に立つが、
ダイナドラゴンとの大怪獣対決で押されていき、グリッドビームで倒された。


  • 暗殺怪獣メカジェネレドン
最後のメカ獣。グリッドマンを暗殺するために作られた。
桜ヶ丘変電所のCWに潜入し、大規模停電を起こした。
真の目的は避雷システムの組み換えにより膨大な落雷を変電所に落として停電を起こし、自分もろともグリッドマンをデリートすること。
直人の左腕骨折と停電に加え、出入り口も塞がれたことからダイナドラゴンを送るのにも手間取ると、グリッドマンにとって最悪の状況となった。
落雷直前にグリッドマンが変電所のシステムを正常に戻したことで、落雷を回避され、グリッドビームで敗れる。
メカ獣の中で別名が違うのは、暗殺用に切り替えたからだと思われる。


  • カンフーシノビラー
CV:江川央生
犬に吠えられたせいで恥をかいた武史が、犬を甘やかす人間に報復すべく三度目のシノビラーの強化を施した。今度のシノビラーはカンフーを使うぞ!
電子首輪のCWに潜入し、最初は犬を凶暴化させるだけだったが、デジファーに手ぬるいとお叱りを受けた。首輪の信号を時限爆弾にする作戦を提唱されるがさすがの武史も反対した。レジを時限爆弾にしたくせに。
だが武史の言い分が通るはずもなく洗脳。結果的に犬一匹が犠牲となった。
キンググリッドマン相手にも怯まずに戦い続けるが敗北した。
これにより、グリッドマンの3形態に倒された唯一の怪獣になる。



上記からわかるように、武史の逆恨みとゆかへの執着ばかりが原因である。
稀に武史の方が正しかったり、相手の側にも非があったりもするが、復讐の仕方が間違っているので擁護することはできないだろう。




「僕をバカにしたアニヲタめ……思い知らせてやる。行け!拡張怪獣メイデーン!」

チュイーン!チュイーン!

「Gコールだ!」


「カーンデジファーの怪獣がアニヲタWikiのコンピューターワールドに出現した!」
「直人、追記・修正だ!」

「頼んだぜ、直人!」
「頑張ってね……!」


「アクセス・フラッシュ!!」

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最終更新:2023年09月01日 17:19