螺旋丸

登録日:2012/10/14(日) 02:51:31
更新日:2024/03/06 Wed 13:30:09
所要時間:約 20 分で読めます






 螺旋丸(らせんがん)




NARUTO‐ナルト‐』に登場する忍術の一つ。
主人公うずまきナルトの第一部後半からの必殺技。
掌の上で高密度に圧縮・乱回転させて球状にしたチャクラを相手に叩き込む直接攻撃系忍術。


概要

四代目火影・波風ミナトが実に三年をかけて開発した術で、チャクラの「形態変化のみ」を極限まで突き詰めた術とされる。
キラービーの見立てによれば「尾獣の尾獣玉を参考に考案された術」で、チャクラの乱回転も、尾獣なら容易だが人の身では難しいチャクラ圧縮のコントロールを安定させるためのものとのこと。
人柱力として尾獣玉を扱う彼をして「チャクラの回転以外はそっくりだ」と評するほど、その模倣具合は完璧な様子。
見た目こそ文字通り掌サイズで小さいが、高密度で圧縮されたチャクラの威力は凄まじいもので、
これを受けた対象は螺旋状の傷を負うと共に、螺旋軌道を描いて吹き飛ばされる。

発動に印を必要としないものの、掌の上でチャクラを乱回転させながら高密度に圧縮して球状に留めるには、非常に高レベルかつ複雑なチャクラコントロールを必要とする。
それ故、ただチャクラを形態変化させるだけの術でありながら、会得難易度A級・超高等忍術に分類されている。
精密なチャクラコントロールを得意とする後の五代目火影・綱手をして、「会得できるのは四代目と自来也くらいのもの」と言わしめる程。

習得直後はそれこそうちはサスケの千鳥のように、ナルトの最強必殺技として描写されていたが、
物語が進むにつれ、体自体が魔改造されていたり特異体質だったりと、こんなもんどうすんねんレベルの高い防御瞳術を駆使する敵が増えたために、
ナルトが自分流のアレンジを加えた螺旋丸を使用し始めたことも手伝い、ノーマルの螺旋丸は徐々に扱いが悪くなっていった。
が、上記した特殊な防御手段を持っていない相手に対しては依然強力な攻撃手段に変わりはなく、ノーマル螺旋丸も会得難易度に見合った大した術なのである。

この術の真価は「一撃昏倒の威力を、印なし・高速・片手で撃てる」ところにこそある。
これを開発し、メインウェポンとしたのは、これまで劇中に登場した忍者の中でも速度に関してはトップクラスの波風ミナトである。
飛雷神の術を交えた超高速戦闘の中で連発可能なワンパンK.O.が飛んでくる脅威は作中で描かれた通り。

因みに原作とアニメ版でチャクラの色が異なることを反映して、螺旋丸の色もそれぞれ黄色と水色になっている。

この技のもう一つの優れている点として、ネーミングが普通であること。
というのも、これを開発した波風ミナトのネーミングセンスは非常に独特(オブラート)であり、
「螺旋閃光超輪舞吼・参式」だとか「時空疾風閃光連段・零式*1」「灼遁・光輪疾風(以下略」だのとまあオリジナリティに溢れ、
同時に穢土転生されたことで共闘していた二代目火影・扉間からは「戦闘中じゃなかったらお前のネーミングにツボっている」と言われるレベル。
ミナトの技は「開発者が二代目火影・扉間で普通のネーミング」なのと「ミナトが開発者ですごいネーミング」なのに大別されるのだが、
螺旋丸はミナトが開発して命名したので、普通に考えれば後者になるはずであり、使えば戦闘中に敵味方が爆笑しかねない名前を叫ばされた可能性もあったのだ。

ただ完全無欠の術かと言われればそうではなく、欠点もいくつか存在している。
ひとつは、片手で出せるが故の攻撃範囲の狭さ
手の平から離せないこぶし大の玉を相手に当てなければならないので、ほぼ徒手空拳と同じリーチになってしまう。
現実でも刀やら銃やらで武装する相手を素手で倒すのが極めて困難なのと同じである。
ミナトのような高速移動の術や、自来也やカカシのように多彩な術や高い体術スキルがあれば十分にカバーできる程度だが、
そのどれもなく影分身を併用する関係で予備動作が大きくなってしまったナルトは技が来るタイミングがモロバレになってしまうため、この欠点が顕在*2
事実、音の四人衆・左近にはあっさりと受け止められ「当たる前に捕まえれば意味ない」と言われている*3
結果、攻撃範囲の拡大を求めて「大玉螺旋丸」の開発に繋がった。

また、もうひとつ無視できない欠点が手掌でぶつけるが故の腕への反動
ただ螺旋丸を相手にぶつけるだけであれば何もない様子だが、何かしらの術で押し返されるとモロに反動が来る。
作中に描かれただけでも、
 ・ナルトの新術の完成具合を確かめるために自身の螺旋丸とぶつけ合った結果、手のひらを負傷(カカシ)。
 ・最終決戦時、サスケの建御雷神と打ち合いになり利き腕が吹き飛ぶ(ナルト)
 ・モモシキの巨大な螺旋丸に対し、超うずまき螺旋丸で対抗した際、押し合いの最中右腕全体に火傷のようなダメージを負う(ボルト)
等々、必殺の威力を至近距離でぶつける関係上、無視しえないダメージが発生する。
派生技では特に顕著。未完成時の風遁・螺旋手裏剣や圧縮螺旋丸に至っては、相手に正しく当てた通常使用ですら反動ダメージが発生し、使用の禁止が言い渡されるほど。


会得

作中で登場した使い手の全てがこの手順を踏んだかは明確でないが、
自来也→ナルト、ナルト→木ノ葉丸、木ノ葉丸→ボルトへの伝授の際には以下の手順が使われている。

会得のための修行は「回転」「威力」「留める」の三段階に分けて行う。

第一段階は、手に水風船を持ったままチャクラを掌で乱「回転」させ、それによって内部の水を回して水風船を破裂させる。

第一段階をやり始めた時点ではナルトはそもそも「乱回転」という発想が無く、
一方向に回し続けた結果、風船は横に伸びるだけで割れる気配が微塵も見られなかった。
ここで行き詰っていた時、宿泊していた宿で飼われている猫がイタズラで水風船を割ってしまった時、
左右など色々な方向から風船をつついていたのを見て「乱回転」の必要に思い至る。
ナルトはチャクラコントロールが苦手だったこともあり、乱回転を思いついたものの実行には難儀したが、
「片手で乱回転できないなら、左手の上で右手をいろんな角度から押し当てればいい」という発想で、両手で行うやり方を編み出して第一段階を突破。

第二段階は、乱回転時のチャクラ密度を高めて「威力」を増幅し、水風船より硬く、水ではなく空気しか入っていないゴムボールを破裂させる。

当然ながら、第一段階クリア時と同じやり方ではゴムボールは全く割れる気配が無く、乱回転させてもグニグニ動くだけだった。
チャクラを集中する(密度を高める)ことに苦戦するナルトを見かねた自来也が、
ナルトの掌の中心に小さな渦巻を筆で描き、そこに意識を集中させるよう指示したことと、
何度も失敗を重ね、負担がかかった腕の経絡系が痛み始めたのを逆手に取り、「腕の痛みが増すほどチャクラが多く集まっている」という指標にすることで、
掌の渦巻に意識を集中させながら、自身が耐えられる痛みの限界までチャクラ放出を続けるというやり方で、掌が焼け付くほどの高密度のチャクラを集めて突破。
ゴムボールの一か所に穴が開いただけではあったが、自来也にはクリアとされた。

第三段階は、これまでの修行の成果を最大限まで引き出した上で、形状を掌サイズに「留める」。

第三段階は、いわば第一・第二段階の成果を結集させ、それを掌の上に「留める」というもので、
これまでとは違って新しく何かを会得する必要はないと判断したナルトは軽く見ていたが、
自来也の「第二段階までのものと、第三段階まで極めたものをそれぞれ木の幹にぶつけて違いを見せるという実演で、第三段階がとんでもない難易度である事を悟る*4
結局ナルト1人で第三段階を突破することは出来なかったものの、「『一人』で出来なければ『二人』でやればいい」という「コロンブスの卵」的な発想から、
得意技の影分身の術によって自分を2人に増やして「使える手」を擬似的に増やし、
それぞれが「威力」(チャクラ放出)と「回転」(形態変化)を役割分担することで「留める」ことに成功し、第三段階を突破。
薬師カブトとの戦闘中にこのやり方を思いついたナルトはぶっつけ本番で会得したばかりの螺旋丸を使い、彼を一時戦闘不能にまで追い込んだ。
ただし、分身が現れる関係上相手に見破られやすくなるため、習得難易度は下がるが同時に強みの一つである奇襲性も下がるという欠点もある*5
また両手螺旋丸も少年篇で二度ほど使用したが、一度目は次郎坊によってチャクラを吸われていたため完成せず、二度目は当てる前に左近に腕を掴まれて失敗した。

ミナト、自来也、カカシ、ボルトは会得時点から螺旋丸を片手で作れるが、ナルトは終盤まで片手で作れないでいた*6
九尾モード会得後は、九尾チャクラを腕状に変化させて影分身の代わりにしている。
六道仙術を会得して以降は、影分身や腕状のチャクラ抜きで螺旋丸を形成出来るようになっている。

後に木ノ葉丸もナルトから影分身式を教わる形で会得している。
成長した後は影分身なしで片手で形成できるようになっている。

ミナトは更に性質変化を加える予定だったが、天才と呼ばれた彼の手を以てしても開発できず*7、真の完成は息子であるナルトによって果たされることになる。
と言っても、ナルトも性質変化の組み込みに難儀しており、「右を見ながら同時に左も見ろと言われるようなもの」*8とその難しさを称したが、
この八つ当たりに対するカカシの解答「影分身して右を見ながら左を見る」で性質変化担当の分身を追加することで解決した*9

+ 外伝~渦の中のつむじ風~』で明かされた開発秘話
ミナトが螺旋丸を開発した理由、それは当時すでに九尾の人柱力であったうずまきクシナが戦力として駆り出された際、他の人柱力達に対抗できる術を授けたかったため。
術の参考元や乱回転の理由はキラービーの見立て通り。
四尾・五尾の人柱力と戦場で相対して目の前で尾獣玉を見た経験を基に、尾獣玉を参考にして「対人柱力戦に特化しつつ、クシナの人柱力としてのチャクラ量に呼応する術」として開発された。

チャクラコントロールの難しさは当初からの課題だったようで、最初の頃は形に出来なかったり暴発したりを繰り返すなど難航していた。
しかし、修行の最中に自来也から「チャクラを練り上げる時は頭のつむじの回転に合わせると良い」というアドバイスを受け、休憩中に差し出された二分割式アイスバーに対して「どっちでも......」と答えかけた事でついに閃きを得た。
つむじが右巻きと左巻きで両方あるミナトは、チャクラをどっち巻きも同じように練ることで完成に至ったのである。

なお、ミナトによる命名は…


光輪冷菓発起旋毛自来也双式ノ丸(こうりんれいかはっきつむじじらいやそうしきのがん)!!!」


分かりにくい単語を細かく解説すると、「冷菓」=アイス、「発起」=ひらめき、「双式」=双方向回転。
「光輪」は開発当初からの案だったのだろうか......。
ともかく、術が完成するまでの経緯をとにかく盛り込みまくった、案の定のトンデモネーミングであった。
これをダサ長いと却下し「自分のための術なら自分で名付けたい」と提案したクシナによって、先代の人柱力・うずまきミトからの教えの中で印象に残っていた「螺旋階段」の話から引用する形で、改めて「螺旋丸」と名付けられている。
やっぱりミナト命名じゃなかった。


使用者

開発者。
性質変化の組み込みまで視野に入れていたものの、そこまでは実現できずじまいだったが、自身もメインの攻撃手段として常用していた。


ミナトの螺旋丸を模倣する形で習得。自身もそのまま攻撃手段として取り入れ、さらにナルトに伝授した。

(恐らくミナトの)螺旋丸をコピーして会得。
だが性質変化の組み込みはやはりできず、実戦では自ら開発した千鳥(雷切)を優先している。
なお、ナルトに螺旋丸を披露する際に「ここまでならオレでもコピーできる」と発言しているが、
これは「写輪眼でコピーした」という意味ではなく、単にナルトに伝わりやすい表現をしただけと思われる。

写輪眼によるコピーは、おおざっぱに言えばその「卓越した動体視力」や「チャクラ識別能力」で術の印や仕組み、チャクラコントロールを見切り、
それを寸分違わず自力で再現することで、視認した術をコピーしているというもの。
それは一方で、術者、あるいはその一族のチャクラ性質が必要など、術の発動に再現できない部分があるとコピーできないということでもあり、
事実として、それが伝わる一族の血・チャクラ等を持つことが使用条件となる血継限界はコピーできないとカカシも認めている。
また、術に必要なチャクラコントロール精度、身体能力、チャクラ量などが不足していれば、コピーできても術は発動できない。

よくこの点を誤解した読者によって、カカシが螺旋丸を会得した経緯について、
「螺旋丸の性質変化が出来なかったから千鳥を開発し、写輪眼の獲得で完成となったはずなのに、写輪眼を持ってから螺旋丸をコピー・会得したというのは矛盾していないか」
と言われるが、そもそも螺旋丸が写輪眼コピーではないため、写輪眼を得るよりもずっと前に螺旋丸を会得していたとすれば矛盾は無い。

「複雑な印が苦手なナルトにとって、チャクラコントロールのみで使用できるこの術はまさにうってつけ」として自来也から伝授された。
通常攻撃から必殺の一撃まで幅広く使いこなし、最終的に風の性質変化を組み込み術として完成させた。


ナルトから影分身方式を伝授され会得。
実戦投入したペイン襲撃編では地獄道を撃破する大金星を挙げた。
影分身式なので大きな予備動作が必要なのだが、他の影分身を囮にして稼いだ時間と不意打ちにより完璧にクリーンヒット。
木の葉丸が才能溢れる人物であったのを差し引いても、下忍以下の子供のチャクラ量でもペインが一撃で戦闘不能になったことから術の威力が窺い知れる。

アニオリでは修行の様子が描かれていたが、新作エロ忍術の修行と勘違いしたまま第二段階までクリアするというミラクルをした後、
第三段階に入る際に実物を見せられ、ナルト直々に修行に付き合ったことで会得に繋がった。

アニオリの過去編で使用。
井戸を掘るために使っていた風遁の球体が大本で、インドラとの戦いでは巨大な螺旋丸の中に小型のものを複数仕込むという小技も披露している。

うちはサスケへの弟子入りの条件として、木ノ葉丸から教わって会得。
無意識に雷の性質変化を組み込んでおり、投擲可能+投げると消えるという独自の特性が付与されている。
なおこれとは別に通常の螺旋丸もきっちり習得済みであり、のちに力不足に悩んだ際は真っ先に強化を試みるなど、ボルトが扱える術の中では最高の威力を持つ。
ただしボルト自身のチャクラ量が平均的なため、威力の描写は控えめ。
戦う相手が軒並み強すぎることもあってか、ナルトと比べて必殺の一撃としての描写も少ない。

謎の組織「」の一員にして、そのリーダーであるジゲンを殺すため「造られた」存在。
自来也を思わせる要素を多く持っており、ミナト・自来也の弟子筋以外では会得者のいないこの術を使いこなす。

で自身の「器」となったボルトの体を乗っ取る形で使用。
それまでの螺旋丸とは一線を画す桁違いの威力を有しており、ただの螺旋丸でも超大玉以上の破壊力を叩き出せるなど、最早同じ名前をした別の忍術となっている。


『NARUTO』でのバリエーション

ナルトの独創的な発想により、様々なバリエーションが存在する。

  • 九尾螺旋丸
サスケ奪回編のラストで九尾モード(一尾)時に放った螺旋丸。
全身のチャクラを収束させる形で発動し、片手で放った。少年時代で放つ片手の螺旋丸はこれだけである。

  • 大玉螺旋丸
通常よりも巨大になった螺旋丸。分身と2人がかりで叩き込む。
巨大な分練り込むチャクラ量も膨大なため、使用には九尾のチャクラや仙人モードが半ば必須であり、
実際にうずまきボルトがカカシにレクチャーを頼んだ際も「お前には無理」ときっぱり言い切られている*10
この「大玉」系統の螺旋丸は、そのサイズを利して攻撃するよりも、敵の術や接近を阻む「攻性防御」に用いられることが多い。

  • 螺旋連丸
3人に分身し、両手に螺旋丸を作る。劇場版2作目では影分身によるものではないが似たような術を使用している。

  • 螺旋超多連丸
多重影分身の術との組み合わせ。
大量の分身がそれぞれ螺旋丸を持ち、一斉に対象に叩き込む。

  • 風遁・螺旋丸
影分身2体を併用してチャクラ放出係・形態変化係・性質変化係を役割分担させ、風の性質変化を加えることに成功し、術としてひとまずの完成に至った螺旋丸。
この状態でもカカシの螺旋丸に打ち勝ち、彼の右手を痛め付けた。
螺旋丸の威力向上を目指したボルトもカカシのアドバイスを受けて習得に至ったほか、木ノ葉丸も習得していると思しき描写がある。
なお、同じ術名ながら、

ナルト :螺旋丸の周囲に小さな手裏剣状のチャクラが付く
木ノ葉丸:目に見える変化なし
ボルト :螺旋丸の周囲に土星の環のような同心円状の薄い風のチャクラが付く

と、使用者によって微妙に差異がある。


  • 風遁・螺旋手裏剣
風遁・螺旋丸を更に突き詰め、完成させた真の螺旋丸。
螺旋丸を中心に巨大な手裏剣状の風のチャクラが覆っており、発動時には周囲に凄まじい轟音と震動が響き渡る。
命中すると螺旋丸が展開し、表面の風のチャクラが中心に収束、更に微細な針状に形態変化し、
攻撃濃度とまで表現される圧倒的攻撃回数により対象の経絡系を細胞レベルでズタズタにする。
開発当初は完成度が50%であり、「ゼロ距離で当てなければならない」、「持続時間が数秒」、「ナルトの莫大なチャクラ量を以てしても使えるのは3回だけ」、
「あまりの威力にナルト自身の経絡系も傷つき、最悪忍としての力を失う」といったデメリットから禁術指定された。
ちなみにこの術は、ゲーム的に表現すると「1ダメージ×すごい回数」なので、元々の防御力が高い相手にはさして効果がない(三代目雷影や須佐能乎、貝類の口寄せなど)。
そのため、この形態を使用したのは角都戦のみ。

  • 仙法・風遁螺旋手裏剣
螺旋手裏剣の完成形。ナルトが仙人モードを会得、仙術チャクラを練りこめるようになったことで全てのデメリットを解消し、更に遠距離から投擲することもできるようになった。
ただし、元の螺旋手裏剣同様に仙術チャクラの消費量は膨大で、ペイン戦時点のナルトが一度の仙人モードで練られる仙術チャクラでは2発撃つのが限界*11だった。
九尾(九喇嘛)モード習得以降は自然エネルギーの収集速度の向上や、ナルト自身の仙人モードへの習熟もあり、燃費の問題は解決されている。
『THE LAST』の時点では、通常状態かつ片手で掌サイズの螺旋手裏剣を生成、飛び道具感覚で連発できる程になっている。

  • 風遁・超大玉螺旋手裏剣
九尾モードで使用。超大玉級の螺旋手裏剣。

  • 仙法・大玉螺旋丸
仙人モードで使用する大玉螺旋丸。
仙術チャクラによる威力向上に加え、1人で持つこともできる。

  • 超大玉螺旋丸
仙人モードで使用。
大玉螺旋丸より更に巨大な螺旋丸。

  • 仙法・超大玉螺旋多連丸
仙人モードで多重影分身し、大量の超大玉螺旋丸を叩き込む。

  • 螺旋吸丸
九尾モードで使用。
腕に変化させた九尾チャクラで複数の対象を捕え、本体の腕で展開された螺旋丸に叩き込む。

  • 螺旋乱丸
九尾モードで使用。
螺旋吸丸と同じように複数に変化させた九尾チャクラの腕に、一つ一つ螺旋丸を作り直接相手に叩き込む。

  • 惑星螺旋丸
九尾モードで使用。
螺旋丸の周りに3つの小型螺旋丸が衛星のように浮かんでいる。
小型螺旋丸は大型のものと違い逆回転のため叩き込むと更なる乱回転が発生し、対象を凄まじい威力で吹き飛ばす。

  • 太極螺旋丸
劇場版「ザ・ロストタワー」で放ったナルトとミナトの連携技。本編では互いに九喇嘛モードで尾獣化し、かつ仙術を加えた状態で使用した。

  • ミニ螺旋手裏剣
九尾モードで使用。
指先で作った超小型の螺旋手裏剣。

  • 超ミニ尾獣玉
九喇嘛モードで使用。
螺旋丸の要領で作り上げた、掌に収まるほど小さな尾獣玉。
人柱力として完全になったナルトでも一人で発動するのは困難なようで、以前の螺旋丸同様、影分身の補助が必要。

  • 尾獣螺旋丸
疾風伝オリジナルエピソード「力」で発動。完全な偶然から発動した九尾チャクラモードで使用した螺旋丸が、尾獣チャクラを完璧な配分で練りこまれたことで尾獣玉化した。
サスケとの最終決戦では残りのチャクラに九喇嘛の残存チャクラを加えた九尾螺旋丸仕様で発動、サスケの建御雷神と激突・相殺した。

  • 仙法・熔遁螺旋手裏剣
六道仙術を会得したナルトが、四尾・孫悟空の熔遁の力を借りて作り出した螺旋丸。
六道化したマダラの反応が(先のガイとの戦いで幾らか弱っていたが)追いつけない程の生成・発動速度を持ち、
灼熱で対象を焼き尽くす効果と神樹をも軽く両断する切断力を持つ。

  • 仙法・磁遁螺旋丸
一尾・守鶴の磁遁の力が練り込まれ、封印術の性質を持った螺旋丸。
磁力で相手を吸引して確実に命中させると共に、守鶴の得意である封印術を発動して動きを完全に封じる。
同じく六道仙人から力を授かったサスケの使う陰遁の術「黒き千鳥」の雷撃を引き寄せ、
初代火影の明神門すら脱した六道マダラをも縛り上げたが、輪墓の影で変わり身の術を使用され逃げられた。

  • 尾獣玉螺旋手裏剣
九尾・九喇嘛のチャクラを借りた六道仙術。
螺旋丸ではなく、尾獣チャクラを加えた求道玉を核として作り出す。
一度に複数個作れる上に破壊力は極めて高く、着弾すると風遁・螺旋手裏剣と同じく爆発が持続して発生、マダラが大量に作り上げた地爆天星を全て爆砕した。

  • 仙法・超尾獣螺旋手裏剣
9人に影分身し、各々が尾獣それぞれのチャクラを付与した螺旋手裏剣を叩き込む六道仙術のひとつ。
螺旋手裏剣の核には尾獣達のそれぞれのチャクラ性質が反映されており、
一尾・守鶴からは磁遁が、二尾・又旅からは青い炎が、三尾・磯撫からは水が、四尾・孫悟空からは熔遁が、五尾・穆王からは沸遁の蒸気が、
六尾・犀犬からは水泡が、七尾・重明からは渦が、八尾・牛鬼からは墨が、九尾・九喇嘛からは従来通りの螺旋丸の特徴が現れている。
カグヤの弱点を探るためのけん制に近い術だったが、叩き込まれた尾獣チャクラにカグヤの中の尾獣本体が反応し、暴走することになった。

  • 六道・超大玉螺旋手裏剣
サスケとの最終決戦にて使用。名称はナルスト4で判明。
六道仙人モードからさらに尾獣化した状態で影分身二人と融合。
九喇嘛が溜めに溜めた大量の自然エネルギーを取り込むことで三面六腕の阿修羅のような姿となり、
右には風遁・超大玉螺旋手裏剣を、左には尾獣玉螺旋手裏剣をそれぞれ腕三本で形成することで超巨大なものを作り上げた。
その威力はサスケの全尾獣のチャクラを収束して作り上げたインドラの矢を相殺するほど。
ちなみにサスケとの連携奥義として、インドラの矢と同時に放つ「六道・神羅天叫」という技がある。

  • 炎遁・螺旋手裏剣
風遁・超大玉螺旋手裏剣と炎遁・須佐能乎加具土命を同一チャクラ比率で合体させた術。メインはサスケ。
十尾に直撃させたが、燃えている部分を分離されたためダメージは与えられなかった。
ちなみにこの術を見たミナトはその厨ニセンスが全開なネーミングセンスで灼遁・光輪疾風漆黒矢零式と名づけた。

  • 炎遁・螺旋手裏剣(小型版)
風遁・螺旋手裏剣と炎遁・加具土命を同一チャクラ比率で合体させた術。メインはナルト。ベースの螺旋手裏剣は改良前の近接タイプで、直接たたきつける。
六道オビトに飛雷神互瞬回しの術との連携でヒットさせたが、六道仙術が陰陽遁ベースであることが判明する前だったので無効化されてしまった。
ちなみにミナトがまたもネーミングしようとしたが、最後まで名付ける前に扉間が遮り「とにかくそのままいけェ!!」となったので、
最終的なミナトネーミングは不明。(ゲームでは灼遁・光輪疾風黒旋丸という名前であることが明らかになった。)どうでもいいんだよ

  • 螺旋閃光超輪舞吼参式
ミナトが何度も使おうとしたがチャンスを逃し続け、結局実行できずに終わった謎の術。
マーキングと影分身を使用するらしく、おそらく分身と飛雷神の術との連携術。ゲームで見られる同系統の技から推測すると、飛雷神で飛び回りながら敵を攻撃し続けるものと思われる。
原作での描写と疾風伝の回想シーンを見るに、大量のマーキングクナイを敵陣に投げ込む→螺旋丸を持ったミナトが飛雷神で飛び回りながら広範囲を同時に攻撃する、という術らしい。

  • 仙法・螺旋丸
仙術が苦手であるミナトが、六道の力を得て通常の忍術が効かなくなったマダラに対抗するため使用した術。
カカシ、我愛羅の援護で不意打ちを狙うもカウンターで左腕を斬り飛ばされてしまい、螺旋丸は腕ごとカカシの方に飛んでいき、ぶつかる直前に神威で消し飛ばされてしまった。


BORUTO』でのバリエーション

  • 消える螺旋丸/雷遁・螺旋丸(仮)
BORUTO‐ボルト‐』にてうずまきボルトが偶然会得した新たなバリエーション。
雷の性質変化を加えたことで原理は不明だが投擲できるようになった上、見えなくなる特性が付加された。
そのまま相手に着弾することで完全な不意打ちになる。
この性質に加え、生成した段階では非常に小さいため、最初は術者であるボルト自身も未完成と思い込んでいたが、
写輪眼を持つサスケにははっきり見えており、後に鬼と化したモモシキに放たせることで不意を打ち、ナルトを含む五影を救った。
なお、輪墓のように空間から消えているわけではなくチャクラの塊が見えなくなっているだけであるが、これを目視できると明確に描写されたのはサスケの万華鏡写輪眼(or輪廻写輪眼)のみ。*12
BORUTO‐ボルト‐』の劇場版ノベライズでは風の性質変化と説明されていたが、TVアニメ版で設定が変更された。
このため、TVアニメ版では消えた直後に雷が迸るエフェクトが追加されている。

  • 超うずまき螺旋丸
ボルトがモモシキを撃破した一撃。
ボルトの消える螺旋丸にナルトのチャクラを加えることで超大玉サイズまで巨大化させ、それを叩きつける。
劇中では直接叩きつけたが、実はベースがボルトの術なので、投げつけると一瞬で収束して視界から消える特性がそのまま。
ノベライズではモモシキが迎撃で放ったコピー螺旋丸を巻き込んで収束、そのまま炸裂した。
TVアニメ版では巨大化後に一度見えなくすることで不意打ち効果をある程度保持し続けた。

何にせよ、親子三代で使われてきた術と考えると感慨深いものがある。

  • 圧縮螺旋丸
アニメ版でうずまきボルトが使用。
ナルトのようなチャクラ量がないため大玉螺旋丸は難しいと知ったボルトが逆転の発想で螺旋丸を圧縮して威力を高めることを思いつく。
狙いは成功し、最終的にインナーのディーパの防御を突破するほどの威力を得た。
しかしボルトの腕に対する負担が大きすぎたため、禁術扱いとなって以降使用していない。

  • 螺旋弾
モモシキが編み出した螺旋丸。
手元に螺旋丸を展開した後で指先に圧縮し、貫通力が高まった超小型の螺旋丸を射出する。
消える螺旋丸と同様に通常の螺旋丸よりは決め手に欠けるものの、相手の不意を討つ事にかけては抜きん出た性能を秘めている。


ゲーム等でのバリエーション

  • 螺旋元気玉
DSのゲーム『ジャンプスーパースターズ』にて、悟空との合体技として使用。

  • 連環螺旋丸
DS『ジャンプアルティメットスターズ』の5コマ第2必殺技。
発動の隙をカバーするために、影分身が前方に蹴りを放つ。

  • うずまきナルト螺旋連弾
上に同じく『ジャンプアルティメットスターズ』の6コマの第2必殺技。
蹴り上げた相手を影分身が地面に押さえ込み、本体が上から「螺旋丸」を叩き込む多段技。
起点の蹴り上げのリーチが短い。

  • 火遁・豪炎螺旋丸
PS2『ナルティメットヒーロー3』から自来也の技として登場したコンボ技。
猿飛一族由来の術である「火遁・豪炎の術」を螺旋丸の乱回転に巻き込み諸共炸裂させる。
ゲーム発売当時は原作で性質変化が登場していなかったため、どう見ても性質変化させたようにしか見えないのはご愛嬌

  • 双迅螺旋丸
PS2『ナルティメットアクセル』から登場した自来也の奥義。
右手の螺旋丸を相手に当て、そこに更に左手で作った螺旋丸を重ねるようにぶち当てる。
原作の螺旋連丸を超ド派手にしたような技。

  • 豪傑螺旋丸
PS3『ナルティメットストームレボリューション』における自来也の奥義。
本編でペイン餓鬼道に螺旋丸を叩き込んだシーンの再現で、ゲタキックで吹き飛ばした相手を超大玉螺旋丸で圧殺する。

  • 尾獣惑星螺旋手裏剣
PS3『ナルティメットストームレボリューション』におけるナルト(九喇嘛モード)の必殺技。惑星螺旋丸と尾獣玉のコンボ技。
尾獣モードでナルト本体は螺旋手裏剣、九喇嘛の方は小型尾獣玉を3発放ち、螺旋手裏剣の展開と共に巨大な爆発を起こす。

  • 飛雷神・時空疾風閃光連の段・零式
PS3『ナルティメットストームレボリューション』におけるミナトの必殺技。穢土転生バージョンの奥義に設定されている。
クナイを6本投げつけ、敵を吹っ飛ばした後に影分身して飛雷神の術で追撃させ、本体が九喇嘛モードを発動して螺旋丸を叩き込む。
自分で名付けておきながら「ないな」とのこと。

  • 風遁雷遁・颶風雷旋丸
PS3『ナルティメットストームレボリューション』におけるナルト(第二部)とサスケ(鷹)の合体必殺技。
風遁・螺旋丸をナルトが掲げ、サスケが千鳥を地面に叩きつけ、雷の竜巻を起こして牽制。
その間にナルトの螺旋丸にサスケが千鳥を加えることで雷遁・螺旋丸を生成。二人がかりで敵に叩き込む。
ヒット後、第一部ラストにおける螺旋丸と千鳥の激突時のエフェクトが発生する。

  • 真・太極螺旋丸
PS4『ナルティメットストーム4』におけるナルト・ミナト・クシナの合体奥義。通称「家族螺旋丸」。
三人がかりで超絶大玉螺旋丸を形成し、たたき付ける。

  • 加具土命螺旋丸
ナルスト4での「THE LAST」版サスケとの合体奥義。
螺旋手裏剣で吹っ飛ばした相手の背後にサスケが天手力で移動して蹴り飛ばし、螺旋丸と建御雷神で挟み撃ちにして粉砕する。



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最終更新:2024年03月06日 13:30

*1 ナルスト4

*2 対カブト戦では初撃はあまりに大きい予備動作を警戒されて回避され、次は確実に螺旋丸を当てるためにクナイの刺突を左手で受けてカブトを捉えたが、自来也からは「攻撃の度に毎回手に風穴を開けるつもりか」と指摘されている

*3 一応、キバの牙通牙を当てるための陽動ではあったが…

*4 自来也も第三段階に移行する前日、「ここからが本番」と難易度の高さを暗示するようなことを内心で考えている。

*5 おまけに、このやり方でポンポン螺旋丸を連発できるのは規格外のチャクラ量を持つナルトくらいのものである

*6 オビト戦では片手で放っている

*7 時勢が許さなかったのか、ミナト自身の力量の問題だったのかは不明

*8 九尾チャクラ抑え役として修業に付き合っていたヤマトも「そりゃ無理だ」と頷いている

*9 なお、カカシとしては半ば冗談のつもりだったため、ナルトがそれに手ごたえを得た様子を見て困惑していた

*10 なので性質変化の方をレクチャーすることになった

*11 仙術チャクラ供給役の影分身2体を加味して6発が最大と思われる

*12 モモシキは輪廻眼と白眼を持つが何故か視認できなかった。白眼は未発動状態だったのでまだ分かるが、額の第三の輪廻眼で見えないとはどういうことなのか…眼としての機能が実は無いのだろうか。