スーパーダンガンロンパ2 さよなら絶望学園

登録日:2012/07/30(月) 21:51:31
更新日:2024/04/19 Fri 11:16:52NEW!
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お待たせしました、そしてお久しぶりでございます!






スーパーダンガンロンパ2 さよなら絶望学園』(Danganronpa 2: Goodbye Despair)はスパイク・チュンソフトが2012年7月26日に発売したPlayStation Portable専用ソフト。
ダンガンロンパ 希望の学園と絶望の高校生』の続編。
今作は南の島「ジャバウォック島」を舞台に、「コロシアイ修学旅行」が繰り広げられる。いわば、クローズドサークル。

PSVita/PS4向けには前作の物語と同時収録された『ダンガンロンパ1・2 Reload』が、Switch向けには『V3』及びボードゲーム『ハッピーダンガンロンパS』とカップリングされた『ダンガンロンパ トリロジーパック』がそれぞれ発売されている。


■あらすじ

「超高校級」と呼ばれる優れた才能を持つ高校生だけが入学を許可される「希望ヶ峰学園」。
主人公「日向創」は、あこがれだった希望ヶ峰学園に入学することとなる。

しかし、その入学式の日、突然現れた「ウサミ」と名乗る謎のぬいぐるみによって、
教室にいた日向や超高校級の生徒たちは、「修学旅行」に参加させられる。
教室の壁が外側に倒れ、日向の目に飛び込んできた光景は、南国のリゾート地「ジャバウォック島」。
わけのわからぬまま、日向たちは平和でほのぼのとした修学旅行を送ることとなる。

だが、そこに突然「モノクマ」が襲来。
モノクマは生徒たち全員を島に軟禁し、さらに「修学旅行のしおり」のルールを書き換え、
「島から出たければほかの生徒を殺せ」と、日向たちに「コロシアイ」を強要する。
果たして、彼らは「コロシアイ修学旅行」から無事に脱出できるのだろうか?


■ゲームシステム

基本的なゲームシステムは前作と同じ。
ゲームは複数の章(CHAPTER)で構成され、1つの章は事件が起きる前の「(非)日常編」と、事件が発生した後の「非日常編」に分かれている。

  • (非)日常編
ギャルゲーパート。
ストーリーの節目に発生する「自由行動」の時間では、他の生徒たちと交流したり島の生活を楽しむことができる。
また、「モノモノヤシーン(“マ”シーンではない)」でゲットしたアイテムをほかの生徒にあげることで、親睦を深めることも出来る。
親睦が深まると「希望のカケラ」が集まり、一定数集めると……。

  • 非日常編
殺人事件が発生すると「非日常編」となる。
「捜査」パートでは事件現場の調査や生徒への聞き取りなどを行い、事件の手がかりや証拠品を集めていく。
調査で得られた手がかりは「言弾(コトダマ)」として入手でき、必要なコトダマをすべて集めると「学級裁判」パートが始まる。

  • 学級裁判
「学級裁判」パートでは、生徒たち全員で「事件の真犯人」=「クロ」はだれか?を議論する。
その結果は生徒全員の投票によって決まり、正しいクロを指摘できた場合はクロだけが「おしおき」され、
残りの生徒は修学旅行を続行することとなる。
だが、間違ってクロではない生徒を指摘してしまった場合は、クロ以外の生徒全員が「おしおき」され、
シロの生徒全員を欺いたクロだけが島から脱出することができる。
なお、「おしおき」とはモノクマが生徒たちの前で行う公開処刑のこと。


■学級裁判

「学級裁判」では「ノンストップ議論」などのさまざまなアクションを繰り返すことで議論が進行する。
基本的な流れやルールは前作と同様。以下は本作の新要素、および新アクション。

  • ノンストップ議論
今作の「ノンストップ議論」では生徒の発言に「賛成」が出来るようになった。
「論破」できる発言は前作と同様に黄色の文字で表示され、
「賛成」できる発言は青色の文字で表示される。
どちらの場合も正しい「コトダマ」を発言に撃ち込むことでブレイクでき、議論が進行する。

  • 反論ショーダウン
『その言葉、斬らせてもらう!』
本作では、主人公の発言に対しほかの生徒から「反論」されることがあり、反論されるとこのアクションが始まる。
「反論ショーダウン」では、反論した生徒と主人公が1対1で議論を行う。
反論セリフを斬り返していき発展させ、相手の発言の矛盾を「言刃(コトノハ)」で論破する。

  • 閃きアナグラム(改)
前作の「閃きアナグラム」のパワーアップ版。
同じ文同士を融合させて、組み合わせることで事件の真相に関わるキーワードを完成させる。
違う文字がぶつかるとダメージを受ける等、パズル要素が強くなった。

  • ロジカルダイブ
考えをまとめたい時に始まるレースゲームのようなアクション。
スノーボードにのってパイプ状のコースを進行し、障害物をよけたりしながらコースの奥をめざす。
特定の地点まで進むと事件に関する問題が表示され、選択肢に応じてコースが分岐する。
正しいルートを選べば先に進めるが、間違えた場合はコースから落ちてしまう。
すべての問題を正しい選択肢で進むとクリアとなる。

  • パニックトークアクション
略して「PTA」。いわゆる音ゲー。他の生徒と対立した時に行われる。
相手の発言を撃ち落とそう。

  • クライマックス推理
学級裁判の終盤になると発生する。
事件の全貌を再現したマンガの抜け落ちているコマに、正しいコマを当て嵌めていく。
本作では選択肢のコマや抜け落ちたコマにヒントのメッセージが表示されるようになった。


■登場人物

今作も「超高校級」の学生達をはじめ、前作に負けず劣らず強烈な面々が登場する。

(cv.高山みなみ)
超高校級の???
本作の主人公。
彼だけ超高校級の才能が明らかになっていないが、これは島に連れて来られる前の記憶を無くしているため。
「希望ヶ峰学園」に対し誰よりも強い憧れを持つ。
公式イラストを見る限りでは標準的な体系に見えるが、身長は179cm胸囲は91cmとわりとガタイがよい。
なお、中の人が人なので連想する人も多いかもしれないが、某バーローではない。
「それは違うぞ!」

(cv.朴ロ美)
超高校級の体操部
スイマー格闘家を足したようなオレっ娘。考え事は苦手だが、勘は中々冴えている。
そして朝日奈さんも真っ青の爆乳である。しかしさくらちゃんには敵わない。
「めんどくせーから勘で言うぞ」

(cv.岸尾だいすけ)
超高校級の極道
構成員は3万人を軽く超える国内最大の指定暴力団「九頭龍会」の跡取り。
規模的には東城会と同じぐらい。慣れ合いを嫌う一匹狼。童顔で、背は低め。
「……オレは殺れるぜ?」

(cv.小林ゆう)
超高校級の写真家
人物写真が得意で将来を有望視されている写真家。
面倒見が良く、個性派揃いの16人の中では比較的常識人だが、勝ち気で男子に対してはやたらと厳しい。
「その推理はピンボケだよ!」

(cv.緒方恵美)
超高校級の幸運
絶望的な状況下でも「仲間」と「希望」を信じている。
自分を卑下する発言が多いが「幸運」の肩書きに偽りはなく、自分の幸運を「つまらない才能」と言いながらも信じている。
才能、中の人、名前、希望に対する思いから、を思い起こさせるが……。
「それは違うよ」

(cv.三森すずこ)
超高校級の日本舞踊家
高校生に見えない容姿と声だが、日本舞踊界期待のホープ。
見た目の可愛さとは裏腹に、蟻を踏み殺したり、口を開くと毒を吐いたりと中身は残酷。
意外と打たれ弱い。
「深爪こじらせて死んじゃえ!」

(cv.細谷佳正)
超高校級のメカニック
機械類に滅法強い。ギザ歯。派手な外見と能天気な性格だが、じつはかなりの小心者で、悲鳴を上げることが多い。
この状況に一番ビビッている。ソニアに惚れているが……。
「俺が整備してやる」

(cv.荒川美穂)
超高校級の王女
ヨーロッパの小国、ノヴォセリック国から留学中の王女様。
30ヶ国語を操るが、所々文法がおかしかったり死語を使ったりする。オカルトやドラマが好き。
「お妃に行けませんわ!」

(cv.杉田智和
超高校級の飼育委員
厨二病だが、どんな動物も手懐け、絶滅危惧種の繁殖にも成功させたことがある。
ストールには「破壊神暗黒四天王」が潜んでいる。
ちなみに公式設定資料集の解説によると、彼の名前の由来は『闘将!! 拉麺男』のあるキャラクターが元ネタとのこと。
「これぞ秘技、田中キングダムだ!」

(cv.茅野愛衣)
超高校級の保険委員
人にご奉仕することを生きがいにしているが、挙動不審な行動と自信のなさから友達には恵まれなかった。
簡単な検死が出来たり、優秀。
「あ、そうだ。実は海亀の産卵の真似とかも得意なんですよぉ」

(cv.石田彰
超高校級の御曹司
巨大財閥である十神一族の御曹司。
あらゆる帝王学を叩きこまれており、物凄い威圧感を発している。体型的な意味でも。
責任感が強く、リーダーシップを取る。
前作にも登場していたキャラクターで、前作のプレイヤーに衝撃と笑撃のダブルパンチを与えた豚神。
いったい彼の身に何が起きた……。
「お前……俺がこの体になるまで、一体どれだけの金額を要したかわかっているのか? それでも痩せろと言うのかっ!」

(cv.花澤香菜)
超高校級のゲーマー
ゲームはオールジャンルでいけるクチ。ゲーム中の集中力はすごいが、会話中に寝ることも。
まとめてからじゃないと話せないので、会話のテンポが悪い。
「人や物を見る時は……悪いところより良いところをみましょう」

(cv.安元洋貴)
超高校級のマネージャー
男塾にいそうなマネージャー。無名の不良校のラグビー部を全国優勝させたりとその実績は数知れず。
見た目によらず胃が弱い。
「クソがでるぞおおおっ!!」

(cv.福山潤
超高校級の料理人
「超高校級のシェフ」と呼ばれたい。
料理と性に対し、並々ならぬ情熱を燃やしている。辺古山とソニアを狙う。
しかし、性への情熱は女子だけにとどまらず、男子にも……。
「僕の下半身も賛成しているよ!」

(cv.三石琴乃)
超高校級の剣道家
可愛い名前だが、鋭い眼光を持つ寡黙な少女。
仕組まれたコロシアイに翻弄されず、モノクマの思惑を阻止しようと決意している。モフモフと黒色が好き。
「またつまらぬものを斬ってしまった」

(cv.小清水亜美)
超高校級の軽音楽部
ガールズバンドでギターを担当していた。
CD「放課後ポヨヨンアワー」はミリオンヒットとなるが、現在はソロで活動中。
名前のモデルは、彼女達だろう。
「こうやって寄り目になると、みんなが二重になって見えるよ!」

(cv.大山のぶ代)
「希望ヶ峰学園の学園長」を名乗るぬいぐるみ。
日向たちに「コロシアイ」を強要し、殺人事件を起こすためにさまざまな「動機」をしかけてくる、いじめっ子マスコット。
学級裁判後の「おしおき」の執行もコイツが担当。
「うぷぷぷぷ……」

(cv.貴家堂子)
「希望ヶ峰学園の先生」を名乗るピンクと白のぬいぐるみ。
当初はウサギのような姿の「ウサミ」だったが、
モノクマにより「モノクマの妹」という設定のキャラクター「モノミ」に改造されてしまう。
その後もモノクマにはボコボコに虐められ、肝心なところはごまかすために生徒達からは信用されずと散々な目に遭うが、それにもめげず健気に頑張っている。
ちなみにモノミ役を担当した貴家さんは、タラちゃんやアクビちゃんで知られるが、今作がじつはゲーム初出演。
モノクマ役の大山さんは初代カツオ役をしていた為、実に40年以上ぶりの共演となった。
「外道でちゅ、まさに外道でちゅ」


■おまけモード

  • 魔法少女ミラクル☆モノミ
モノミが主役のアクションゲーム。

モノクマのいない世界で、修学旅行を楽しめるモード。
お出かけチケットを使うことで、好きなキャラと出かけることが出来、さらには個別エンディングも。

  • ダンガンロンパIF 希望の脱出装置と絶望の残念無双
ノベライズに定評のある成田良悟が書いた、前作のifストーリー。
あるキャラクターの視点で話が進んでいく。


■余談

公式では前作を知らなくても楽しめると評しているが、前作及び『ダンガンロンパ/ゼロ』と繋がる要素も多く、
また『2』そのものが前作の壮大なネタバレになっている為、どちらにせよ先に前作をプレイすることを強くお勧めする。
というか、前作クリア済みじゃないと確実に話に付いていけなくなる。

前作の評価が高かっただけに、今作はファンどころか製作陣にすら「前作は越えられないだろう」とか思われていたらしい。
もっとも、実際は「ダンガンロンパ」ならではの練られたトリック、前作で不評だったゲームシステムの削除や難易度の見直し、おまけモードの追加など、細かいところでユーザーの要望に応えた良作となっており、特にストーリーは全体的に前作以上に評価が高く、多くのユーザーを絶望に叩き込んだ。
元々前作時点で口コミ的に広まっていた評判の良さが本作で更に好転したのは確かであり、本作発売からしばらくして放送された前作のアニメ版と併せてダンガンロンパシリーズの人気を決定付けた作品とも言える。

また、発売前にはタイトルからもわかるように「前作から続く物語の完結編」と語られていた。実際、前作及びダンガンロンパ/ゼロで発生した多くの謎、伏線はほぼ本作で回収しきっており、『2』時点で一旦物語としては完結する。
だが、しばらくして『絶対絶望少女 ダンガンロンパANOTHER EPISODE』の製作が決定し、更には『3』も製作の方向に向かっていることが判明した。
もっとも『3』と今作がつながらない可能性はあり、この時点では本作の立ち位置がどのようになるのかはまだ不明であった。

その後、本当に『3』……もとい『V3』が発表されるも、こちらは新しい世界観であると語られた。
そして――

何故か、本作のアニメ化をすっとばして、『1』から続く正真正銘の完結編が完全オリジナルアニメで製作されることが決定された。
そして同時に、何故か本作の登場人物たちが「コロシアイ」に巻き込まれる前の学園生活を描いた過去編も同時放送されることとなった。

詳細はそれぞれ、
ダンガンロンパ3 -The End of 希望ヶ峰学園-未来編
ダンガンロンパ3 -The End of 希望ヶ峰学園-絶望編
を参照。
ただし両作自体、及び上記の該当項目は性質上ネタバレのオンパレードなので、留意すること。

結果、本作は完結編という立場を撤回し、ダンガンロンパワールドはこの後更なる広がりを見せることとなる。


なお、公式で「2章」以降のプレイ動画公開の自粛を呼びかけている。本wiki内でも「2章」以降の内容についてはネタバレはしないように。

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最終更新:2024年04月19日 11:16