BETA(マブラヴ)

登録日:2009/07/14(火) 01:43:51
更新日:2024/01/21 Sun 00:13:36
所要時間:約 7 分で読めます




マブラヴ オルタネイティヴに登場する人類と同じ『炭素生命系』宇宙人であり、ユーザーにとってのトラウマメーカーである。


Beings of the
Extra
Terrestrial origin which is
Adversary of human race.



『人類に敵対的な地球外起源種』


高度な科学技術と生物が生きる上であらゆる環境に適応する能力を備え、本編(アンリミデッド)では既に火星やはおろか、地球周辺の宇宙空間までもが支配しており、地球では1973年以来、《ハイヴ》と呼ばれる『巣』を地球上に作り、ユーラシア大陸をほぼ占領。以降28年以上に渡る戦争が続く。

人類は様々な方法でコミュニケーションを試みるが、多くの犠牲を払って得た事は「BETAは人類を生命体として認めてない」という事実のみだった。

最も恐ろしいのはその個体数であり、もはや無限とも思える物量戦術で攻め、人類を食い殺す。
倒しても倒してもキリのない戦いの末、人類は全体の1/6(約10億人)までに減らされ、絶滅の危機に陥っているが、共通の敵が現れてなお、人類は互いに争うことを辞めず、それによる犠牲や技術的革新が進まなかったのも根本的な原因の一つとなっている。

作中終盤で、特殊な条件を揃えることで重頭脳級との対話に成功。その正体は宇宙のはるか彼方の異星に生まれた珪素系生物によって作り出された創造物であることが判明する。
言わば有機的な資源調達機械のようなものであり、自身を生命と定義していない。
実は創造主はBETAに対して「生命体がいる星は襲うな、生命体を絶対に傷つけるな」という命令を出している。
しかしながら前述の通りBETAは人類を、と言うより炭素系生物全般を「生命体」とは認めない。
彼らが生命体と認めるのは、創造主と同様の珪素系生物のみ。
安定性に欠ける炭素を起源とする炭素系生物が宇宙に自然に発生して知的生命体となる可能性が極めて低いという理屈と、創造主による絶対則により生命体の存在する惑星では活動ができないように自分たちは作られているということを根拠に、
自分たちが地球で活動できている以上、人間は生命体ではなく「別の異星起源の被創造物」であると推定し、人間による反撃も災害の一種と定義している。
だとしてもよそ様の創造物傷付けるなよ…。

このように一見無茶な理論を掲げている原因かどうかは不明だが、太陽系に襲来したBETAは吉宗鋼紀氏によると「超新星爆発の影響でちょっと狂ったヤツ」らしい。*1
また彼らの元ネタは「フォン・ノイマン・マシン」という技術理論。これはいわゆる「他の星の資源を使いながら自己増殖し、銀河系の制覇を目指すマシン」である。

創造主は宇宙のどこに存在するのか、そもそもまだ存在しているのかすら不明。その創造主に関しては無敵超人ザンボット3のガイゾックを連想させ、恐らくはモデルの一つと思われる。
因みに珪素系生物の代表格として、『蒼穹のファフナー』のフェストゥム、『ガメラ2』のレギオンなどがある。

主人公たちと会話した重頭脳級によると数は10の37乗個存在するという(BETA全体を指すのか《上位存在》を指すのかは不明瞭。上位存在の個数を示すのであれば実際のBETAの数は更に7〜9桁跳ね上がる)。



以下、地球上で確認されている種。括弧内は俗称。


  • 光線級(Lux)
最近CMでレーザーぶっぱなしているお方。レーザーで岩盤を溶かす作業や宇宙でのレーザー推進を行えると思われる。
“全高3m程の小型のヤツですら380km離れた高度1万mの飛翔体を的確に補足し、30km以内の進入を許さない”

『まりもちゃん講義より』
俊敏だが防御力は大したことはなく、36mm砲が有効。

レーザー属種に共通する特性として絶対に味方誤射をしないというものがある。
もし味方に当たる場合は射撃を中止するため、乱戦に持ち込めばレーザー属種を無効化できるとされる。
ただし他のBETAが一斉に射線上から退避するという連携を取る場合もある。
また、他のBETAを盾にして攻撃を防ぐという芸当も出来ないことはない。


  • 重光線級(Magnus Lux)
通称「キ〇タマ」。
大気や気象条件で出力低下が当てにならない程の極太超出力レーザーを放つ光線属種。
捕捉されたら戦術機の装甲でも数秒しか持たずに蒸発する。
発射準備に入ると標的の追尾以外の行動を取らず、照射後に再チャージのインターバルがある(光線級は12秒、重光線級は36秒)。
BETA出現時に対応していた中国がこの種の出現を境に優勢から一気に劣勢へ持ち込まれたあたり、レーザー属種の恐ろしさが窺える。

なお、上記の二種に生物的共通点はない。


  • 要撃級(Medium)
伊隅大尉曰く『戦場で最も多く出会うお友達』
モース硬度15以上の頑強な前肢を武器とする高い近接格闘能力に加え、防御力・対人探知にも優れた戦力の中核をなす種。前腕を広げた状態の全幅は約39mにも及び、俊敏かつ定常旋回能力も高い。
突撃級が掘り出した際に出る岩石などを前肢で粉砕するので、感覚器官は後ろについている。

基本活躍できない不憫な『タコ助』(タコというよりはサソリっぽい。顔に尾節が見えるし)の初登場時には度肝を抜かれた人も多いのではないだろうか。


  • 突撃級(Ruitare)
前面に頑強な装甲殻を持ち、確認されている種の中で最大の防御力を誇る双頭。装甲殻を刃のように見立てて穴を掘る。
ただし後ろはガラ空き。戦術機の36mmの一点集中攻撃や、120mm連続攻撃で装甲を貫通するし、あまり強固でも無い。足も簡単にもげる。
直線移動は最高約170km/hに達するが機動制御、特に旋回能力は低い。対人探知も8種中最低。
勿論、最高速度に至らずとも威力は凄まじく、戦術機の装甲では頼りにならない。後半で憎んだ奴もいるはず。


  • 要塞級(Gravis)
「確認されている」8種中最大の種で武ちゃん無双のお相手。
動作は比較的緩慢で対人探知能力は高くないが、攻守ともに優れ、10本足による打撃は要撃級に勝るとも劣らず、先端が尖っているため踏みつけられると戦術機も簡単に串刺しになる。
接地圧? 知らん。
尾節に収められた触手(最長50m程)の先端には衝角があり、何かに激突した際には強酸性溶解液が分泌される。器用で、10本足や他のBETAに当たる事は無い。掘り出した土などを元素別に分解し、尾節部分に元素別に搭載し、運搬を行える。
体内からBETA小型種が現れる事もある(光線種なら6体搭載可)
大きさの関係上、ハイヴには存在しないが……こやつの所業は全国のハルー好きを怒頂点に達させたことだろう。


  • 戦車級(Equus pedis)
BETAの代名詞。最も多くの衛士を食い殺した忌まわしきBETA。
対人探知と機動力(最大約80km/h)がウリの小型種。
体液は金属臭で、硫黄に似た独特の臭気を持ち、戦術機の装甲すら噛み砕く強靭な顎を持つ。頭部は感覚器官らしい。
歩兵の重機関銃でも対処可能だが、まず当たらないうえ、群れで行動するためにたかられると生存率は著しく下がる。
最も数が多く闘士級、兵士級と合わせてよく計測不能になる(45%・15%・15%)。

脅威である光線属種以上に殺害数が多いことから、BETAの脅威とは、やはり圧倒的な数なのである。


  • 闘士級(Barrus naris)
小型種の一種。
極めて高い対人探知能力を持つが戦術機にとっては脅威たりえず、歩兵の拳銃やライフルでも十分効果的。だが俊敏な為照準は容易ではない。
象の鼻のような腕は、人間の頭を軽く引き抜く程の力がある。
横浜基地防衛戦で確認可。その行動は影の薄さを補おうとしていたように見えるが、ふざけるなと声を大にして訴えたい。


  • 兵士級(Vernator)
「戦闘中に捕獲もしくは捕食した人類を『再利用』して『生成』している」とされる小型種の一種にして、トラウマ製造機
男女性器を彷彿させる外観は殊更グロい。対人探知能力は最も高く、腕力は人間の数倍に及ぶが機械化強化歩兵の敵ではない。
その所業はあまりに衝撃が強く、涙ぐんでいただろうプレイヤーは別の意味で涙したことだろう。
何故か着ぐるみもある。


  • 打撃級(学名不明)
ソーシャルゲームマブラヴ オルタネイティヴ ストライク・フロンティアのイベントで初登場した新種。
ハエトリグモの胴体のような身体の上に、非常に強いパンチを繰り出すことができる六本の腕が載っている。
戦術機の周りをジャンプで飛び回りながらジャブを打ってくるが、後ろはがら空きなのでそこを攻撃すれば比較的楽に攻略できる。



物語最終局面にて、
  • 母艦級(Megaworm)…全長1600mを超えの通称バフンウニ
  • 門級
  • 頭脳級(反応炉)/重頭脳級(あ号標的)
が確認される。現在判別している地球圏内以外の他惑星には、更なる新種がいる可能性大。 


  • 超重光線級
反応炉(頭脳級)の材料や要塞級や光線属種などを使って生み出された新種BETA。
これを造るには資材として光線属種用を大量投入するので、光線属種が全然いないとコイツを造ってる兆候。
重光線級と要塞級を足して2で割らなかったような姿をしている。
攻撃方法は2種類あり、一つは3つある突起にある計9個の発射口からインターバル0.2秒でレーザーを発射する「連続照射」。
艦隊の支援攻撃の撃墜率は驚異の100%
つまり雨あられと降り注ぐ攻撃がただの一発も届かなかったということになる。
もう一つは9個ある発射口のレーザーを集中して発射する「極大照射」。
これで2万以上の兵力を一瞬で蒸発させた。
おまけに特殊なフィールドを発生させて光線級にエネルギーを供給し、インターバルを短縮させることも可能という、チートという言葉すら生ぬるい反則としか言いようがない能力を持つ。
なお、極大照射の際に多数のBETAを巻き添えにしているように見えたため、味方誤射をしないという法則に当てはまらないBETAかと思われたが、実際には巻き込まれたように見えるBETAは全て死体だった。



追記・編集お願いしま…



(・皿・)




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最終更新:2024年01月21日 00:13

*1 誤解のないように言っておくが「超新星爆発によるバグがなければ人類を生命体と認識できていた」ということではない。地球に来たBETAが抱えていたバグとはある種のマッピング機能であってむしろ人類にとって有利に働くものであり、もしこのバグがなければ人類はあっという間に滅ぼされていたと説明されている。よって炭素系生物を生命体とは認めないという挙動はバグでも命令違反でもなくBETAの正常な仕様である。