登録日:2010/11/28 Sun 01:55:55
更新日:2024/02/22 Thu 14:02:08
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かの
石川賢は言った――「人は誰でも自分の中に宇宙を持っている」
それがどういう事かはわからないが、少しでもそれを表現しようと思った――その結果生まれたのがこの能力である。
この能力は漫画作品『
虚無戦記』に登場する数々の超能力の、いわば完成形。この能力あるいは同等の力を持つ事がイシカワ式強キャラの第一歩である。
作品内では標準的能力なので、この能力を持たない者は戦闘に参加する事すらできない有様。
たとえ無限の広さを持つ宇宙で体ができていて、物理的に空間を食べることができても全くの無力である。
その程度はチャチなオモチャ扱い。
概要としては、その名の如く空間(「領域」と思っても差し支えない)を支配する能力であり、支配した空間の中ではほぼ何でもできる。
「自分の宇宙を確立する」などと言われる事も。
メジャーな作品で例えるならパーソナルリアリティ、小宇宙などの親戚さん。
いろんな作品で割と良く見るタイプの能力だが、実例が半端ない所が石川的。
原理は進化が行き着いた「生態」で、人間が息をするのと同じように常に空間を支配する。
とは言っても普段支配している空間は身の回り数m程度だと推測され、戦闘時になると個々の像(ビジョン)を持って展開される。
その形は例えば
美勒王なら巨大な仏の形で、
虎空王なら巨大な虎の顔。
「ほぼ何でもあり」なんて身も蓋もない能力で物語が進められるのかだって?
ご心配なく、この能力は同じ力を持っていれば圧倒的な領域差がない限りは対抗できるし、
支配領域が拮抗する場合は空間の像(ビジョン)同士で肉弾戦をする。
大切なのはあくまで空間内ではなく外の方なのだ。
逆に、支配できる領域に差があると
「ここは俺の空間だ!」→「なに寝ぼけた事言ってんの?これは俺の空間だよ」
となって負けてしまう。つまりはどれだけ広い空間を支配できるかが勝負の鍵。
「ほぼ何でもあり」なだけに空間や物質、果ては時間や運命までもが意のまま。その力の前では人間などは煮ようが焼こうが自由自在と説明されている。
実例が凄いから個性的と書いたので、支配の実例を一部紹介。
- 「オラァ!このブラックホールを食らえ!」→直撃、超重力空間に引きずり込まれる→しかし「ハイ残念でしたー」とブラックホールを逆に喰う
- 「おまえなど赤子の姿で充分」とただの嫌味で姿を化物から赤ん坊に変える
- 攻撃→反射
- 2人の敵に「死ねえ!」と襲われた→敵1「ああ、俺は何という事を……許してくれ」と攻撃をやめて心から謝罪、敵2は「あぶー あぶぶー」と幼児退行
- 相手の「心の中の憎悪」を化け物として実体化して喰い殺させる
- 魂を吸収する
- 「宇宙広すぎてどこにいるか解んないけど○○の所へ行きたい」→気付いたら空間を割って○○の所へ
- あの爆風浴びたら死ぬ→自分でもよくわからないけどいつの間にか爆風を吸収して自分の力に
- なにがあろうが一瞬で再生する
- 完全な無から再生する奴を完全に消滅させる
- 空間を振動させて宇宙を粉砕
……などと枚挙に暇がない。
便利な物で、能力を使う事・能力で効果を起こす事には意思が必要なくオートでどんな事にも対応してくれる。
ありがたやありがたや。
シンプル故に生半可な能力は通用しない、能力バトル物の王道を行く能力と言えるだろう。
「ぼくのかんがえたさいきょうのロボット」の究極系と言われるゲッターエンペラーが石川時空ではほんの中堅どころでしかないのも、この空間支配能力を持たないところにある。
と、思っていたらアニメ版アークにおいて「エンペラーの存在する宇宙はエンペラー自身が特異点となり、特殊な閉じた宇宙を形成する」と、空間支配能力を彷彿させる力を持つことが明らかになった。
空間支配能力を持ったゲッターエンペラー……それならばラ=グースを倒せても納得がいく。
「きさまわしの建てた項目まで編集できるのか!」
「ふざけるな!このWikiは私の物だ、きさまらのような物が編集できる項目ではないわ!」
- ラ=グース細胞がS〇Xってどういう事なの -- 名無しさん (2017-02-27 22:17:07)
- ↑幸村の姿になった細胞が、幸村と女の姿になってセクース。幸村のアヘ顔、子供産んで、その子供がブラックホールを食べて。 -- 名無しさん (2017-03-02 10:52:14)
- ↑そうか・・・そうだったのか・・・・・・ -- 名無しさん (2017-03-04 20:55:04)
- ワームホールを握りつぶして粉砕するゲッペラーはこの能力を持っているのかいないのかどっちなのか -- 名無しさん (2017-03-05 17:23:50)
- ビックオーダーの主人公もこれに近いと思う。 -- 名無しさん (2017-03-05 19:28:15)
- ZEROが因果律操作の果てに空間の支配を身に付ければエンペラー共々虚無の戦いへ殴り込みをすることも可能だろうな -- 名無しさん (2017-03-05 19:34:49)
- 「無限の宇宙そのもの」はこの能力の前では無力だからね。 -- 名無しさん (2017-03-05 20:11:22)
- ↑悪意が詰まった無限の広さを持つ意志ある宇宙、というドグラがチャチな兵器呼ばわりされてるぐらいだからな。虚無の戦いの中では無限なんてものは単位の一つに過ぎない -- 名無しさん (2017-03-05 21:04:54)
- 才蔵も「この宇宙中では私の思うがままだ」と言ってたから、ドグラ宇宙の中なら全能の力を発揮できたのかもしれん。 -- 名無しさん (2017-03-05 22:29:37)
- 無限の宇宙1つ支配している程度では脅威度がせいぜい名ありのモヒカン程度で終わるのが虚無戦記の恐ろしさ -- 名無しさん (2017-03-05 23:11:47)
- ウルトラマン助けて!と言ってもノアさんすら「前提条件を満たしてる」だけで、あとは石川ワールドの力比べの中に飛び込んでいかないといかんのか -- 名無しさん (2017-05-23 04:47:27)
- ケンイシカワの凄いところは、こういうインフレ概念を生み出す一方で、それすらも小癪な理屈として破壊しそうな説得力を持ったヤクザをも生み出したことだ。 -- 名無しさん (2017-05-23 08:06:10)
- キングストーン「なんと卑怯な」 -- 名無しさん (2017-09-27 10:49:00)
- 「ラ=グースまで距離142∞虚無」とかいったいどういう距離なんだろう。 -- 名無しさん (2017-12-04 04:02:05)
- 文章で書くと意味不明だけど、実際に読むとこれ以上ない説得力があるのがケン・イシカワの天才的なところ -- 名無しさん (2017-12-04 12:06:32)
- ↑2 地球に来た細胞は4千500億ギャズ 宇宙にさまよってたんだってな ギャズってなんだよ… -- 名無しさん (2017-12-12 18:30:32)
- これのすごいところは、これほどのインチキ能力なのに「特別な能力」じゃないことだ。こういうのは大抵ラスボスとかのこうう -- 名無しさん (2018-02-15 23:39:02)
- (途中送信失礼)固有能力のはずなのに、スタンダードとしてみんな持ってると言う -- 名無しさん (2018-02-15 23:40:14)
- ラスボス倒す方法思いつかなくて作品寝かしてたら作者が亡くなったっていう凄く悔しい作品…… -- 名無しさん (2020-09-17 01:20:33)
- 他作家に引継ぎしようとしてもそんなん出来る人いないよね… -- 名無しさん (2020-11-04 06:04:06)
- ↑強いて言えば永井豪先生くらいかな。次点でヒラコーとか -- 名無しさん (2021-02-23 15:03:27)
- 虚無戦記世界じゃモブの一人一人が作品から飛び出せばどうしようもない絶望の存在と化す。その法則で言えばチートの塊であるラグースもゲッペラーに倒されてしまうのも全てはケン・イシカワが生きているかいないかで描写も変わってしまう。完全無欠の存在ではいずれ時天空でさえも終焉を迎えるのだろう -- 名無しさん (2021-06-21 16:11:29)
- ↑修正 完全無欠の存在では〜× 完全無欠などこの世にはない○ -- 名無しさん (2021-06-21 16:13:32)
- \(≖‿ゝ○)/ -- 名無しさん (2022-07-30 23:34:18)
- ここまで万能で無敵なのにこれといって弱点・制限・デメリットの類いが一切ないってのがチートって言葉がこれ以上ないほどふさわしいと思う -- 名無しさん (2022-07-31 17:30:54)
- やろうと思えば他のどんなチート能力でもこれだけで再現可能。まさにチートの最高峰 -- 名無しさん (2022-09-25 13:15:30)
- どれだけ広い空間を支配できるかが勝負の鍵…最早陣取りゲームのそれ。 -- 名無しさん (2023-03-31 16:31:59)
- この力を目にしてから10年掛かったが神座を見たおかげでようやく理解できた。超端的に言えば「デカくて硬くて重いやつが強い」ってことなんだな -- 名無しさん (2024-01-11 13:51:35)
- ログ化を提案します。 -- 名無しさん (2024-02-11 21:27:46)
- ログ化しました。 -- (名無しさん) 2024-02-22 14:02:17
最終更新:2024年02月22日 14:02