勇者ヨシヒコと魔王の城

登録日:2012/06/30(土) 17:07:09
更新日:2023/11/13 Mon 17:27:24
所要時間:約 5 分で読めます




おきなさい。

おきなさい わたしの

かわいい よしひこ や……。


おはよう よしひこ。

もう あさですよ。


『勇者ヨシヒコと魔王の城』とは、魔王討伐を目指す勇者ヨシヒコの壮大なる物語である。
仲間であるダンジョー、ムラサキ、メレブと共に、数々の苦難を乗り越え、魔王が差し向けてくる数々の追手を退け、魔王の城を目指す。

しかし次々と忍び寄る魔の手。
果たしてヨシヒコは無事魔王を倒し、平和を取り戻す事ができるのだろうか?

涙なしには見られない、感動のストーリーが今ここに!





ハンカチの用意はできた?\ウルッと/











笑いすぎて、ある意味ハンカチなしでは見られない。




『勇者ヨシヒコと魔王の城』とは、2011年にテレビ東京系列で放送された連続ドラマである。

冒頭のストーリーはあながち間違っていない。「魔王を倒す旅」は本当。

このドラマが話題となったポイントはいくつかあるが紹介する。

  • 設定がほぼ『ドラクエ』
登場モンスターがスライム、ゴーレム、爆弾岩、キメラなど。
また出てくる呪文がザラキやザオリクなど、まんまドラクエ。SEまでドラクエ。
主人公の衣装がドラクエ5の主人公そのまま。
でも世界観はどう見ても日本
しかし版権元のスクエニが「協力」しているので問題ない。がスクエニよ、それでいいのか。

  • 予算が少ない
オープニングで「予算が少ない冒険活劇」と銘打っている通り、作りがところどころ甘い。というよりだいぶ甘い
というかかなーり甘い。しかしそのチープな甘さが逆に視聴者の笑いを誘っている。
例1:馬で村を発ったという展開だが馬は映らない
例2:モンスターがハリボテ、しかも糸で動かすためひっくり返る(ある回ではひとくいばこを演出する為の糸をモザイクで隠していたことも)
例3:とあるモンスターとの戦いを実写でなくアニメで済ました
例4:そもそもロケが9割方庄内映画村で完結している
(なお、予算消化のためか、最終話だけは妙にクオリティが上がる)

  • RPGをもし現実でやったらどうなるか」という疑問を解決してくれる
他人の家に勝手に上がってツボを割ったりタンスを漁ったり、
また村人に話しかけても同じ内容しか話さないなど、RPGの特徴を上手く笑いに転換している。

  • 出演者が豪華
予算が少ないと言っておきながら、出演者が無駄に豪華。
パーティーメンバーは言わずもがな、1話限りのゲストキャラに至るまでキャスティングに全力を注いでいる。
しかし出演者が豪華なだけでは面白い作品は作れない。この作品のすごいところは……


出演者がノリノリである。


出演者がノリノリなのである。



演技力に定評のある(無駄に豪華な)出演者たちが、全力で馬鹿馬鹿しいことに取り組む。
制作側も楽しみながら作っているのがよくわかる作品である。


【主な登場人物】

本家Wikipediaの方が詳しいのでそちらも合わせて参照されたし。

  • ヨシヒコ
演:山田孝之
主人公。勇者。
村に伝わる「いざないの剣」を引き抜いてしまったため、妹を村に残し勇者となって魔王退治へと旅立つ事に。
性格は礼儀正しく、クソ真面目で純心。その反面、天然でいまいち空気読めない。本性は大スケベ。お尻と巨乳が好き。
基本的にはお人好しな底抜けのいい奴なのだが、底知れずのバカでもあるために、その場のノリに流されるまま暴走する事もしばしば。
何故か呪文にすぐかかりたがる。そのせいでパーティーが全滅した事がある。でもバカなので学習しない。
ピュアゆえにメレブの微妙な魔法にもいちいち感動する。「すごい……! これで無敵ですよメレブさん!」
道中いやにヒゲが目立ち始めるが最終回で村に帰った途端突然綺麗になる。これ1話と同じ時期に撮ったろ!
ちなみに衣装の元ネタのドラクエ5主人公は勇者ではない。

  • ダンジョー
演:宅麻伸
モミアゲ。
ワイルドな戦士だが、ヨシヒコに同行した理由が、
「自分の話に耳を貸さないヨシヒコにいつか最後まで聞かせて油断させて殺すため」というとんでもない理由だったりする。
ただ、正式に仲間入りしてからは危険な一面は鳴りを潜め、良くも悪くもヨシヒコを勇者として深く信頼する相棒的ポジションに収まる。
最年長者らしい振る舞いをする事も多く、戦士としての実力は確か。
オヤジらしく女好きな様子も見せるが、本性はとても女々しいオカマである。

  • ムラサキ
演:木南晴夏
ヨシヒコを父の仇と思い込み襲ってきた、職業「素人の女」。
短剣を装備していたがヨシヒコによって「引っ込むやつ」にすり替えられてしまった。
性格は強気だがイケメンに弱いイマドキ女子。
胸が平らとことあるごとに弄られまくる(が、中の人はそうでもないのでスタッフに慰めの言葉をかけられたらしい)。
途中ダーマ神社で「魔法使い」に転職を果たすが、魔法使いとして呪文を覚える気配は全くない。
それどころか「大きな目」や「不思議な踊り」といったよくわからない方向へ向かっている……と思ったら過程をすっ飛ばしてザオリクを覚えていた。それじゃ僧侶じゃん、とは言わない。
本性はぶりっ子。

  • メレブ
演:ムロツヨシ
金髪マッシュルームカットの魔法使い。色々あって仲間になった。
魔法使いらしく呪文を覚えるが、どれも微妙なものばかりでムラサキによく突っ込まれるが役に立ったことも割とある。
ただヨシヒコを始めとしてボケ揃いなパーティーの中で、ツッコミを入れてくれる稀有な存在である。というか確実にドラクエを知っている
比較的常識人ではあるが、本性は紛れもないバカだった。

  • ヒサ
演:岡本あずさ
ヨシヒコの
兄の帰りを村で健気に待つ。かと思いきや、ちゃっかり兄の後ろをストーキン……ついてきていた。
回を追う毎にチャラい格好になったりグレたり脱獄したりと出オチ要員と化していたが……。

演:佐藤二朗
愛すべきクソ仏。詳しくは項目参照。


【主なゲスト】

ここでは特に話題になった登場人物を挙げる。その他は本家の方が詳し(ry

3話冒頭に登場した盗賊。

  • 盗賊D(演:沢村一樹)
5話冒頭、セクスィー部長が満を持して登場。ニヒルでかっこいいのにあっさり退場。お疲れ様でした。

6話中盤に出てきた盗賊。

  • スズキ(演:鈴木拓(ドランクドラゴン))
7話に登場する五重塔3階の住人。
弱そうな見た目に反して、あの呪文を唱えパーティーを教会送りにした男。

  • 魔法戦士バッカス(演:小栗旬)
10話に登場。魔王の城の門番。
魔法にかかりやすいヨシヒコを操り味方につけたが、天然なヨシヒコを抑える事はできなかった。
「分身の術」にノッちゃうあたり、当人もどっこいのアホなようである。
余談だが、ヨシヒコ役の山田孝之と小栗旬は、実写版荒川UB村長。2人とも何やってるんですか。

ラスボスであり一連の事件の黒幕。フリーザでもばいきんまんでもないが声だけ聞くと勝てる気がしない。
悪魔神官に似たような顔付き。
便利な道具やおいしい食べ物で誘惑してこの帝国「魔王の城下街」を作り上げる。ヨシヒコに対して「これで皆さんは喜んでおりますよ。あなた方もここに住むのはどうです?」などとほざく外道。


他にもここには書ききれないくらい素敵な俳優さんがたくさん出演されているので、興味がある人はDVDを買うか借りて観てみよう!



2012年秋に、前作の100年後を描いた続編『勇者ヨシヒコと悪霊の鍵』が、
2016年秋に第3作『勇者ヨシヒコと導かれし七人』が放送された。


よしひこ たち の まえに

こうもく が あらわれた!

ついき
しゅうせい
たたかう
 とくぎ
  おおきな め
 じゅもん
  スイーツ
  メラチン
  ハナブー

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最終更新:2023年11月13日 17:27