ガオガイガー

登録日:2010/04/25(日) 04:08:39
更新日:2024/01/14 Sun 22:56:58
所要時間:約 15 分で読めます






ついに


我々の待ち望んだ


真の勇者が誕生した




その名も



勇者王


ガオガイガー



画像出典:勇者王ガオガイガー©サンライズ,米たにヨシトモ



ガガガ、ガガガ、ガオガイガー!
ガガガ、ガガガガ、ガオガイガー!







『ガオガイガー』は『勇者王ガオガイガー』に登場する主役勇者ロボである。




【概要】

ガオガイガーとは、地球外知性体〈ゾンダー〉に対抗するために造られたスーパーメカノイドである。

外宇宙から飛来したメカライオン〈ギャレオン〉がもたらしたオーバーテクノロジー、そこに記録されていたデータ、および無限情報サーキット『Gストーン』が用いられている。

ギャレオンが人型に変形したメカノイド〈ガイガー〉を核にして、ライナーガオー・ドリルガオー・ステルスガオーの三機のガオーマシンがする事で誕生する。

主役機ではあるが、ガオガイガーはギャレオン内部にあったオリジナル機体である〈ジェネシックガオガイガー〉のデータを元に開発された地球製コピーである。

ギャレオンは地球よりもはるかに優れた異星の科学技術の結晶だが、そこに合体する3機のガオーマシンは地球の技術でなんとか再現を試みたもの。

解明しきれていない技術を無理やりコピーし、機械的にも未完成のまま実戦投入したものだから物語開始時は到底万全とはいえず不具合が続出していた。

合体自体が超不安定、合体の度に各部がぐしゃぐしゃ、必殺技で内部にダメージ…そして敵もその辺を容赦なく突いてきた。

本編ではそういったマシーンの未熟さと敵との技術差を技術のアップデートと新勇者ロボの参加などで補うといった展開が見られた。「勇気」や「ガッツ」という言葉がしばしば飛び交う「勇者王ガオガイガー」の物語であるが、人類の英知と不断の努力によって強大な敵に立ち向かうテクノロジー競争という側面があった。

ギャレオン

全高:9.8m、重量:112.5t
最大出力:120,000kw
最高走行速度:440km/h
最高飛行速度:マッハ2.5

天海護こと『緑の星』の子供“ラティオ”を地球に連れてきた黄金の獅子
ガオガイガーの中核を成しファイナルフュージョン時は眼が光る。

護を天海夫妻に託した後は姿をくらませていたが、獅子王凱がEI-01と接触した際再び出現。
EI-01にダメージを与え、ガイを救出した。その後は〈ゾンダー〉が活動開始するまでGGG内で沈黙を保っていた。

護の実の父である『緑の星』の指導者“カイン”の人格のコピーを持っているが、EI-01との戦闘でデータが破損してしまっている。
護を守るために行動するため、護の危機を感知すると隔壁を破壊してでも現場に向かおうとする。

またギャレオンの咆哮にはバリア分解能力があり、この技術がボルフォッグのメルティングサイレンに応用されている。
合体状態ではガイの身体を破壊する恐れがあるため、ギャレオンの時しか使用できない。


ガイガー


フュージョォォォォンッ!


ガイッガァァァァァッ!!


サイボーグガイは、ギャレオンとフュージョンすることにより
メカノイド・ガイガーに変形するのだ!


全高:23.5m、重量:112.6t
最大出力:185,000kw
最高走行飛行速度:350km/h
最高飛行速度:マッハ1

ギャレオンがサイボーグガイとフュージョンし、変形して誕生するメカノイド。
等身大ヒーローとメカが融合し、メカノイドになる行為は『勇者指令ダグオン』の「融合合体」を踏襲している。
それとは違う点は、憑依するようなものではなく(描写ははっきりしていないが)コックピット内に乗り込むような形となっているところである。

主に格闘戦を行う。
固定武装はなく、武器らしい武器はギャレオンの爪を展開して拳に装備する〈ギャレオンクロー(ガイガークロー)〉のみであるが、ドリルガオーを両腕に装備して武器として使用可能である。
ファイナルフュージョン中にも装備可能であり、EMトルネード内に敵が侵入した際には足に合体予定だったドリルガオーを装備して迎撃したこともある。
また、ステルスガオーを背面に装備すれば飛行能力を得る事もできるのだ。
企画段階では銃を武装し、この形態のみで戦う予定だった。



【ガオーマシン】

〈ジェネシックガオガイガー〉に使われる〈ジェネシックマシン〉のデータを元に開発した地球製合体用マシン
ガイガーと合体する事でガオガイガーを形成するパーツとなる。
基本的に自動で動くが、コックピットも備え付けられており、有人による操縦も可能になっている。

ライナーガオー

全長:24.6m、重量:55.4t
最大出力:50,000kw
最高走行速度:526km/h
500系新幹線を模したマシン。ガオガイガーの両肩と両上腕部を形成する。
実車と比べると、キャノピー周囲の黒枠がライトを囲んでいないのが最大の差異。
全ての路線に対応しており、また全ての車両と対応する連結器を持つ。短時間の飛行も可能だが、線路のない場所にはステルスガオーで空輸される。
唯一ガイガーの装備としての機能を持たない。

ちなみに合体後はいつの間にか車輪が消えているが、これには毎回合体時の衝撃で吹き飛んでいるという裏設定が存在する。
他にもヘル・アンド・ヘブンで負担がかかり、ブロウクンエネルギーを使う右腕部分は序盤の整備シーンでの破損個所の定番であった。

列車型なのは(ジェネシックガイガーの時点での仕様ではあるが)ガイガーの内部に謎のレールが敷かれているためかもしれない。

number.15(第15話)では凱の父である獅子王麗雄博士が搭乗。
老体でありながらもマニュアル式ファイナルフュージョンに耐え切った。
FINAL(最終回)では竜型ビークルロボである氷竜&炎竜の超AIを搭載。最後のファイナルフュージョンに挑んだ。


ドリルガオー

全長:18.2m、重量:298t
最大出力:110,000kw
最高走行速度:120km/h
二本のドリルを装備したマシン。戦車型だが唯一モデルになる実在の乗り物が存在しない。
ガオガイガーの両足を形成する。また、ガイガーの両腕に装備する〈ドリルアームモード〉も可能になっているがガオガイガーでは足の部位で削るためのものである。
地面の下を通じてどこにでも現れ、ドリルを持つため合体しなくても若干ながら戦闘力がある。

number.15ではGGG整備部オペレーターの牛山一男が搭乗、マニュアル式ファイナルフュージョンに挑んでいる。
FINALでは竜型ビークルロボの風龍&雷龍の超AIを搭載している。


ステルスガオー

全幅:34.7m、重量:164t
最大出力:80,000kw
最高飛行速度:マッハ0.95
ステルス戦闘機を模したマシン。ガオガイガーの翼、下腕部、頭部、ボディ側面を担う。
ガイガーの背面に装備され、飛行能力の付加も行う。だがガイガーは短時間飛行が出来るのは秘密だ。
後述のステルスガオーⅡ開発後も地上戦では基本的にこちらを使用する。

number.15ではGGG参謀の火麻激が海パン姿のまま搭乗、マニュアル式ファイナルフュージョンに成功している。

◇ステルスガオーⅡ
全幅:34.7m、重量:250t
最大出力:28,000,000kw
最高飛行速度:マッハ0.95
後半で宇宙用パーツを増設されたステルスガオー。
パーツをパージして通常状態に近い状態に戻る事もできる。
なお、初代とⅡは別機体でもあるようで、Ⅱをガオファイガーガオガイゴーが使用している場合は初代を使用することもできる(ただし宇宙での機動力は劣る)。

FINALではGGG諜報部のボルフォッグの超AIを搭載している。


【ガオガイガー】

全高:31.5m、重量:630t
最大出力:7,500,000kw以上
最高走行速度:172km/h
最高飛行速度:マッハ3

ガイガーとガオーマシンが〈ファイナルフュージョン〉して誕生するスーパーメカノイド。
ガイガーが真っ白だったのに対し、カラーリングはほとんど黒に覆われている。
中盤で『ウルテクエンジン』を搭載されてバージョンアップ。出力が上がった。
ちなみに、前半と後半で背中(ステルスガオー)のGGGマークの色が異なる(初期=黄、後期=緑)。
これは黄色(というか金色)が『ガッツィー・ジオイド・ガード』のエンブレムで、翠が『ガッツィー・ギャラクシー・ガード』のエンブレムのため。


《ファイナルフュージョン》
ガイガーとガオーマシンが合体し、最強の勇者王となるために必要なシークエンス。
合体にはGGG本部に合体要請を送り、それを長官が許可し、その後合体プログラムの実行ボタンを押さなければならないというお約束がある。
ダ・ガーン以降の勇者シリーズにあった、合体発動のトリガーを他者に委ねるパターンを踏襲しつつ、よりリアリティを持たせたものとなっている。
実行ボタンはガイの彼女である卯都木命が担当。



命「長官、ガイガーからファイナルフュージョン要請シグナルです!」

長官「よし、ファイナルフュージョン承認!」

命「了解! ファイナルフュージョン――プログラム……ドラァァァイブ!!」

バキンッ!!

凱「よっしゃぁあああああああああああ!!」

ファイナルフュージョン


毎回保護ガラスを破壊してボタンを押すので、観てるとだいたいの人は「もうガラス要らなくね?」と思う(しかしお約束である)。
もっとも毎回合体しているのでそう思わないかもしれないが、本来ファイナルフュージョンは長官の許可が必要なほど重要かつ危険が伴うもの。
なので、この一連の流れを行う必要があるという状況自体が現状の深刻さを物語っているとも言える。
余談だが保護ガラスは怪我防止で割ってもバラバラにならない。一応、ガラスではなく保護プラスチックという設定のようだが……。
テイク2の場合、命の腕時計のガラスが割れる。
18話のみ命が医務室で眠っていたためスワンが代行している。

合体する際はガイガーが周囲に電磁竜巻「EMトルネード(Electoro Magnetic Tornado)」を展開して合体の妨害を防ぐが、敵機のパワーによっては突破される事もある。
というかシリーズ通して一番合体に失敗しているロボットで、他の勇者ロボや護の援護がないと大体失敗する。

当初は合体プログラムが不完全であったため成功してもガオーマシンが破損していたが、回を追う毎にプログラムは更新されるため次第に問題はなくなっていった。

ちなみに失敗すると衝撃でサイボーグガイやガイガー、ガオーマシンはバラバラに砕けてしまう。
というか成功してもガオーマシンのパーツが吹っ飛ぶぐらいの衝撃はある。ほんとうにやばいのだ。


初期の合体成功率はほぼ0%である。

ほぼ0%である。

滅茶苦茶大事な内容で敢えて二度ツッコむ要素でありガオガイガーにとって重大な事である。


だが、勇者はこんな事では止まらない。

なぜなら「確率なんてのは単なる目安だ。足りない分は勇気とガッツで補えばいい!」からである*1

ガオーマシンが自動制御出来ない、合体プログラムを消去されたなどの非常事態には、各ガオーマシンにパイロット及び超AIを乗せて〈ファイナルフュージョンマニュアル〉を行なった。

合体完了時、当初、凱は一息で「ガオガイガー」と呼んでいたが、次第に「ガオ、ガイガー!!」とガオの部分でワンクッション置いてから名乗っている。

実は合体機が登場するロボット物の創作物の中でも非常に珍しいものだが、ガオガイガーは任意で合体どころか分離すら出来ない。
分離するにはGGG基地内にある合体解除(フュージョンアウト)用の設備で行う必要がある*2
前半、ファイナルフュージョン時の衝撃やヘル・アンド・ヘブンの負担でボロボロになったライナーガオーを引き抜くシーンが印象に残ってるものも多いだろう。
戦闘能力は高いのだが、様々な危険性があるせいか扱うのが不便になってしまっている。

これらは後続機ガオファイガーやガオガイゴーでも引き続いている仕様であり、任意で分離できるのはおそらくジェネシックだけである*3

なお、凱だけをフュージョンアウトすることも可能であり、その場合はガオガイガーやガイガーは合体・変形を維持したままにできる。
ガオファイガーやガオガイゴーも同様でフュージョンアウトする余裕や設備がない場合は片膝をついた状態等で駐機させている。
もっともガオガイガーの場合はギャレオンに負担もかかるので、ファイナルフュージョンの危険性も含めて早急に分離させておくべきなのだと思われるが。


《武装》

基本的には前衛での格闘戦を担当。
ブロウクンマグナムも動作が大きいので、メイン飛び道具は炎竜・氷竜ほかの仲間達に任せる。

◆ブロウクンマグナム
回転有りのロケットパンチ
高速回転した右腕を撃ち出すというガオガイガーの基本技であり、高い貫通力を持つ。発射後腕は自動で戻ってくる。
水平軌道を保つため拳と腕部装甲は逆回転する。
バリア貫通用装備だが、描写される大抵のバリアに対して弾かれることが多かった。


◆プロテクトシェード
左腕から発生させるバリア。受けた攻撃がエネルギー系だった場合、五芒星の形に収束させて跳ね返す事ができる。
ただし威力が高過ぎると反射できない*4。自機は防げても、受け切れなかったエネルギーが拡散して周囲に被害を広げることもあった。
また全身に纏うように発動させたり(深海などを長時間は無理)、応用だがディバイディングドライバーのように海の水を押し広げることも一時的にだが可能。
ちなみに合体しているギャレオンが任意で発動可能である。


◆プラズマホールド
左腕から電撃を発生させ、相手を捕縛する技。
プロテクトシェードの機能を反転させて行うためシステムに負荷がかかる。そのせいでTV版では2話と最終話しか使用されなかった。


◆ドリルニー
ドリルガオーのドリルを使った膝蹴り。
作中では割と多用しているのだが、技名を叫ばないためか凱役の檜山氏には「あまりテレビでは使われなかった地味な武器」と言われてしまっていた。


必殺技

ヘル・アンド・ヘブン


ゲム、ギル、ガン、ゴー、グフォ……!


右腕の破壊のエネルギーと左腕の防御のエネルギーを合わせたガオガイガー最強の必殺技。
二つのエネルギーを両手に集めた上で両掌を組みエネルギーを融合させた後、電磁竜巻で相手を拘束。
そのまま磔状態の相手に向かって突撃して腕を叩き込み、核(コア)を抉り出す。
ゾンダー核は人間を使用しているため、救出するためにはどうしてもこれを使わなければならない。

攻撃と防御の力を同時に使用するという無茶な技である上に、ギャレオンのデータが破損していたため発動呪文の最後の一章節が分からず、不完全な形で使われている*5
そのため使用する度に凱の身体に強い負担が掛かる諸刃の剣である。
両腕を使うため片腕を破壊されると使用不能。発動してしまうとゾンダー核を引き抜いた後は完全な無防備と化してしまう。
また引き抜いた後に発生する大爆発による街への被害も甚大なもので、これの解決にはディバイディングドライバーや後述のゴルディオンハンマーの開発を待つ必要になった。
あまりやらないが、一応、二つを同時に引き抜くことも可能ではある。

本来のヘル・アンド・ヘブンはラティオやペイ・ラ・カインが使用した場面から光線状に放射する技である可能性が高い。
覇界王~ガオガイガー対ベターマン~』での、縒り合わされたエネルギーを纏い攻防一体となった状態でそのまま敵に突っ込むという現在の技は、凱が考案したものとしている。

多くの設定と謎を秘めている、単なる必殺技にとどまらない存在。詳しくは独立項目を参照のこと。



ハンマー・ヘル・アンド・ヘブン


ハンマーヘル! ハンマーヘブン!!

光になれぇえええええええええええええっ!!


ゴルディオンハンマーを使って放つ新必殺技。
従来のヘル・アンド・ヘブンとは違いガイの身体には負担が掛からず、かつ絶大な威力を誇る。

ただしその圧倒的破壊力からガオガイガーの機体を保護するために、専用ツールロボ「ゴルディーマーグ」が変形した「マーグハンド」を右手に接続しなければならない(通常の右腕部はステルスガオーに収納)。
ゴルディーマーグが未竣工だった時に、そのままハンマーを使用した際は機体の右半身がボロボロになってしまった。
次にプライヤーズが合体した「ディメンジョンプライヤー」を保護ツールに転用して使用したが、ガオガイガーは無事だったもののDプライヤーはただの一撃の使用で中破してしまった。

「ハンマーヘル」でエネルギーの釘を打ち込み、「ハンマーヘブン」にて核を掴んだ釘を引き抜く。核は最大二つまで対応。
残った敵機体はゴルディオンハンマーを叩きつけ光の粒子に変換してしまうため、爆発による被害を心配する必要はない。
またマーグハンドを装着するためブロウクンマグナムが破損しても使用可能である。

これまでの勇者シリーズ主役機の主力武器は剣が殆どだったが、本作ではハンマーというのも珍しい要素である*6


◆ゴルディオンマグナム
PSのゲームで登場した技。通常の右腕の代わりにマーグハンドを撃ち出す。
ブロウクンマグナムのような貫通力はないが、大質量故に重い一撃。
基本的にゴルディオンハンマーのほうが威力が圧倒的に強いので緊急時以外にわざわざ使用する必要はない技。
例外はブロウクンマグナムやファントムでは突破できない大質量が必要な防御を突破するとき等か。

後に後継機ガオファイガーも使用した。


【スターガオガイガー】

全高:38.5m、重量:716t
最大出力:38,000,000,000kw以上

ステルスガオーⅡで合体した状態。機動力がアップしている他、翼の左右に〈ファントムリング〉〈ウォールリング〉という追加装備を備えている。
ちなみに劇中での呼称は「ガオガイガー」のまま(もしくは宇宙用ガオガイガーなど)。

宇宙用だが、最終決戦ではブロウクンファントムとプロテクトウォールを使用するためにこちらに合体した(もしくはありったけ燃料を詰め込めるのがこちらだった)。
その合体時には物質昇華によってプログラム・ドライブもファイナルフュージョン・マニュアルも行えなかったため、勇者ロボ軍団の超AIと、艦内に残されていたありったけの燃料とGSライドを詰め込んで合体した。

ドラマCD「帰ってきたマモル」ではファイナルフュージョンシーンで「スターガオガイガー」と呼称される非常に珍しい場面がある。


《武装》
◆ブロウクンファントム
ファントムリングを腕に装備したブロウクンマグナムの強化版。
ブロウクンマグナムが通じなかった原種のバリアも易々と突き破る。


◆プロテクトウォール
ウォールリングを腕に装備したプロテクトシェードの強化版。
防御力が上がった代わりに反射機能が失われた。



【専用ハイパーツール一覧】
ディバイディングドライバー
◆ガトリングドライバー
◆ディメンションプライヤー
ゴルディオンハンマー
◆モレキュルプラーネ
◆ゴルディオンモーター
◆グランドプレッシャー


【覇界王~ガオガイガー対ベターマン~】

無印本編が終わり、その続編のFINALで真のガオガイガーとも言えるジェネシック・ガオガイガーが登場したため、この機体の登場はもうないと思われていたものの、物語終盤でまさかの再登場を果たす。
2005年のガオガイガーが初戦闘を行ったEI-02戦直後の時空から、ベターマンによって2017年の時空へとギャレオンのみが連れて来られ、
エヴォリュダーガイと2017年製の初代ガオーマシンと合体し、始まりの勇者王であるガオガイガーが再びその雄姿を現した。
オービットベースを襲撃しようとしていた覇界王キングジェイダーをベターマンと合体した夢装ガオガイガーで退ける。
その後も、残る敵である覇界王ジェネシックに備え、リスクはあるものの運用をされることとなり凱が搭乗することとなる。*7

ギャレオン自体は2005年の初戦闘直後のためブラックボックスや各部が損傷したままの状態であり、2017年の今なら修復も可能ではあったがタイムパラドックスが発生する恐れがあるため、あえて修復は行わずに運用されることになった。
それでも性能自体は、搭乗する凱がサイボーグではなくエヴォリュダーとなったため、性能の最適化が可能になったこと。初代ガオーマシンも2005年当時よりも進歩している2017年の技術で建造されているため、2005年当時のガオガイガーよりも高い性能を発揮している。

なお地球製ガオガイガーはコアマシンも含めて地球製のガオーマシンなのでテクノロジーが混在している初代ガオガイガーよりもパイロット・機体共に安定性が高く、安全な設計となっているのだが、テクノロジー不足を補うためにエヴォリュアルウルテクパワーやリンカージェルを補助動力としているため、初代ガオガイガーより瞬間的な出力アップに優れる代わりに継戦能力が著しく低下している。
旧式の設計がベースではあるが、継戦能力だけでみればオリジナルのジェネシック・ガオガイガーに次ぐものがある。そしてガオーマシンにしても、ナンバリングでスーパーメカノイドの性能に与える影響は小さく、あくまで最適化のために設計を変えてきた結果であり、大きく出力が変わった要因としては原種大戦でGGG各機やGBRシリーズに搭載されたウルテクエンジンがガオーマシンに搭載されたことが最大の恩恵なのでナンバリングが古いから弱いということも実はなかったりする。線路を利用する前提で戦闘するなんて限定戦況がパスダー戦役の頃のように頻繁に来ることもないだろうし、それ以外の状況では明らかに機能面で全面的に劣るライナー・ガオーは全部IIにしてもよくね?とか言ってはいけない。

覇界王ジェネシックとの戦闘終了後は、この時代のギャレオンであるジェネシックギャレオンを奪還でき、(その時点では)トリプルゼロの脅威は去ったと思われたことから、ギャレオンは2005年の時代へと帰されることとなった…が帰還前に近い未来でもう一仕事し、危機一髪な事態になりかけたが、勝利のきっかけを作った。




【玩具】

玩具もそれなりに発売されており、タカラトミーやバンダイ、コトブキヤ等が販売し、種類もプラモ、ガレージキット、食玩など様々。
中でも最も高い知名度を誇ったのは超合金シリーズであろう。
このシリーズだけあり出来栄えは完璧。
特に超合金魂は塗装や変形機構のギミックは勿論、各種オプションパーツも完備。
全長25cmを超える迫力は飾り映えする。
後にスター換装パーツやゴルディマーグも発売し、ほぼ全ての要素が揃うことに。
ちなみにこのシリーズはガオガイガー以外にも他の勇者ロボが沢山販売されている。

ただこのシリーズ共通の難点としてはとにかく高いということ。
この出来栄えなので当然と言えば当然なのだが、只でさえ数万するガオガイガー本体にスターのオプションパーツとゴルディマーグは別売りなので、
超合金魂を全部揃えると5万は愚か10万近くいくという驚異のお値段。
手が出せなかった人も多い筈である。


しかし2022年にて遂にバンダイが(非食玩の)プラモデルのガオガイガーを販売!
これには多くの勇気ある者たちが大歓喜
しかもブルーバンダイ製で、なんと企画はRG!
RGは2010年に作られた新規格で出来栄えもMGに匹敵する程に良く、ガンプラでも販売されていない有名機体が数多くあるというのに、それがまさかガオガイガーで出るということに驚愕し喜んだファンも多い筈。

その出来栄えもRGの技術を惜しみなく積み込んだ素晴らしい代物。
まず一番の要素はなんといってもガイガーとギャレオン、各種ガオーマシンがそれぞれ独立して揃ったトンデモ仕様。
つまりガオガイガー単品で組み上げるのではなく、各種マシンを組んで、それを最後に変形させてガオガイガーが出来上がるのである。
超合金ならいざ知らず、これがプラモで出来ることには驚愕である。
またそれぞれのパーツに最適化したシールも付属しており、これを貼るだけで塗装せずとも十分な迫力と完成度を誇るガオガイガーに仕上がる。

各種オプションパーツも充実しておりプロテクトシェードやディバイディングドライバーも完備。
というかディバイディングドライバーは金属使用であり、まんまマイナスドライバーだったりする。
そしてポージングも完璧に再現出来、シェード展開やマグナム発射、必殺技のヘル・アンド・ヘブンも迫力十分である。

難点としてはやはりRGの宿命なのか変形させたり合体させたりするとパーツが外れることがしばしば。(まあかのZより大分技術が進み改善されている)
特に手がアドバンスドMSジョイントエモーショナルマニュピレーターなので油断すると指が直ぐにすっぽ抜ける。
変形合体メカのため、パーツ数の多さも相まって組み立て難易度は並みのHGやMGよりも高い。特に合体の難度は高く、ここで組み間違いに気づいた場合、合体前に戻して修復しなければならないので説明書の熟読は必須である。
なお、合体用のジョイント部分にはABSやKPSといった剛性の高い素材は使用されていないため、無理やり動かそうとすると捩じ切れる危険性が高い。
また残念だがスターパーツはついていないし、今のところ販売される予定もないし、プラモの出来的にも着けることは無理そうである。
あとはRGなので、6600円とそれなりのお値段がする。

後にゴルディマーグも別売りで販売され、ハンマー・ヘル・アンド・ヘブンも出来る。
こちらも4000円以上、二つ合わせると10000円を超えるが迫力は十分なので、是非とも欲しいところである。


【余談】

勇者シリーズには主役ロボ(所謂1号ロボ)と合体するロボ(所謂2号ロボ)が共に合体する、グレート合体が定番になっていた。
しかし、ガオガイガーにはグレート合体するための2号ロボは存在しない。

これは「合体を繰り返すと1号ロボの存在感が弱くなるから」という米たにヨシトモ監督の意向によるものであり、
強化も外見はそのまま、かつウルテクエンジンに換装されて出力がアップする程度に収められた。

勇者シリーズコラム「俺と勇者」によるとスターガオガイガーは当初、
ガオガイガーが一度退場して2号ロボである天海護が操縦する『スターガオー』という宇宙空間用の龍型メカと合体する予定だった。
結局スターガオーは登場せず、ステルスガオーⅡとの合体にとどめられたという。
もしも実現していたら、初代勇者である勇者エクスカイザー以来のライオン+ドラゴンのグレート合体が実現していた(グレートゴルドランは空影も合体するため割合とする)。

なお、パーツの改良やOSの更新は常に行われているため、number.01とFINAL時点では外見は同じだが中身は完全な別物と(なっている

後にスターガオーはガオファイガーのファントムガオーのアイディア元となった。

また、企画当初はギャレオンがガイガーに変形した時点でロボットが完成していることを考えると、
ガオガイガーこそが既にグレート合体であるという見解もある。(DVDボックスの解説書より)
実際、下駄要素としてガイガーの脚部にドリルガオーが装着されるし、ヘルメットパーツを被るため、合体プロセスだけ見ればグレート合体である。



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最終更新:2024年01月14日 22:56
添付ファイル

*1 しっかり準備した上での発言であり、決して呑気に構えていたわけでもなければ、ヤケクソで言っていたわけでもない。「人事を尽くして天命を待つ」という意味に近い。

*2 ジオイド・ガード時代は水陸両用整備装甲車、ギャラクシー・ガードの場合はアマテラス等の整備用ディビジョン艦で行われている

*3 今のところ覇界王ジェネシックの状態でしか現段階はやっておらず、その際には驚かれていたが、ジェネシックマシンの仕様的には任意で分離できておかしくないと思われる。

*4 毎回、調整・強化されていくため、原種との初対戦でも3原種の攻撃を跳ね返していた。

*5 その最後の言葉「ウィータ」は力を集約させるものであり、これを唱えないとヘル・アンド・ヘブンのエネルギーは全身に纏った状態になってしまう。

*6 他に鈍器が主武装な主役機というと、ガンダム・バルバトスくらいしかない。

*7 ベターマンから傷つけるなと忠告はされてはいたものの、この時は覇界王キングジェイダーとの戦闘で勇者ロボは全機損傷で修復が必要、修復無しでまともに稼働できるのはガオガイガーとガオガイゴーのみで戦力が低下している状態だったため、やむを得なかったと思われる