キングジョー

登録日:2012/09/16 Sun 06:24:46
更新日:2023/12/28 Thu 15:20:48
所要時間:約 12 分で読めます





┫・ ┳ ・┣


キングジョーとは、『ウルトラセブン』に登場した怪獣、もといスーパーロボットである。
キングジョーブラックなどを始めとする亜種のキングジョーに関してこちらへ。⇒キングジョーの強化派生一覧

別名:宇宙ロボット
身長:55メートル
体重:4万8000トン


●特徴

  • 分離、合体機能
体を頭部、胸部、腹部、脚部の4つのパーツに分離する。
移動時は4つのパーツがUFOのように浮遊して飛行し、潜水も可能。

「グワァシ……グワァシ……」と聞こえる作動音と「フォォゥン!!」といった電子音を鳴らす。


●武器

  • デスト・レイ、怪光線
媒体によって名称が異なるが目から放つ破壊光線。主に遠距離攻撃への迎撃用

  • 分離怪光線
劇中で原子力潜水艦を破壊した攻撃。分離した各パーツから破壊光線を一斉発射する。
ゲームなどではキングジョー最大の必殺技として扱われる。

  • 電磁バリア
全身に強力なバリアーを張り巡らせ、エメリウム光線を軽く防いでしまう。
ゲームなどでは攻防一体の攻撃手段として用いられることが多い。

  • 怪力と装甲
キングジョーが持つシンプルかつ最大の武器。セブン以上の腕力を持ち、数十万トンのタンカーを簡単に持ち上げる。
ペダン星の科学力を駆使して作られた合金装甲はセブンのあらゆる攻撃にもびくともしない。


●弱点

動きが遅い。
突然倒されると起き上がれない。
注:全く起き上がれないわけではない。


●ウルトラセブンでの活躍

第14話「ウルトラ警備隊西へ 前編」、第15話「ウルトラ警備隊西へ 後編」に登場。

人工衛星を侵略兵器だと勘違いしたペダン星人の指令により地球に飛来。
国際会議に向かっていた科学者を乗せていた原子力潜水艦アーサー号を分離状態で破壊、その後六甲山の防衛センターに現れ合体、ロボットとしての本性を現した。

防衛センターの砲撃にも全くダメージを負わず、駆けつけたウルトラセブンと交戦。
エメリウム光線アイスラッガーを浴びるがほとんどダメージはなく、格闘戦でも終始圧倒。
一時はセブンを失神状態に追い込むが体当たりで体を倒されて起き上がれず、再び分離して逃げ去った。

ペダン星人はモロボシ・ダンとの宇宙人同士の話し合いによって、対キングジョーの兵器開発を中止するのであれば地球から撤退すると停戦の約束をするが、セブンさえ上回るキングジョーの性能からこれを反故にして地球侵略を決意。
人質の科学者ドロシー・アンダーソンを解放した直後、(これはペダン星人の罠であり、ペダン星に関する詳細な情報を持つドロシーは記憶喪失になっていた)
神戸港に出現して船舶や港の建物を破壊、セブンと再び交戦した。

セブンとウルトラ警備隊を相手に暴れ回るが、
その間に記憶が奇跡的に戻ったドロシーの協力によって開発された特殊爆弾「ライトンR30爆弾」をセブンに御羽交い絞めにされた上で受け大破。
突如両腕を脇腹に着け、仰向けに倒れると神戸港の海底に沈んだ。
そしてペダン星人の宇宙船がキングジョーから脱出したが、こちらはワイドショットで破壊された。

セブンのあらゆる攻撃が通じないと言われがちなキングジョーだが、確かにアイスラッガーとエメリウム光線は通じなかったものの、
ワイドショットに耐えるシーンは存在しない(上記の通りワイドショットは円盤を破壊しただけで、キングジョー自身には使用されていない)。
ただ、エメリウム光線だけはバリアで防いでいるので、ノーダメージとはいかなかった可能性もある。

同じくアイスラッガーとエメリウム光線が通じなかったアイロス星人がワイドショットで倒せた事実、
後述のキングジョーⅡがワイドショットを分離して避けた事実も合わせて、ネットでは「ワイドショットなら倒せたのではないか」という話題が上がる事がある。
(90年代に円谷が発売していた再編集VHSなどでは、ライトンR30射出をカットしてさもワイドショットで倒したかのような捏造が行われたりしていた)
ちなみに『ウルトラマンギンガS』に登場したキングジョーカスタムは、ギンガストリウムのワイドショットで倒されている。


平成ウルトラセブンでの活躍

1999最終章6部作第5話「模造された男」に登場。

キングジョーⅡと称されているが、上記のキングジョーと同一機であり劇中でも「キングジョー」と呼ばれる。
かつて倒されたキングジョーを新甲南重工が神戸港の海底から引き上げ、ペダン星のテクノロジーを解析して復元・改修したもの。地球人の手が入ってもパワーと強固な装甲は相変わらずで、エメリウム光線の直撃を受けてもびくともしなかった。
対侵略者用スーパーロボットとして量産・配備する予定だったところ、ラハカムストーンの影響でレスキューロボットへのプログラム変更を経て最終的に暴走、再びセブンと戦った。

体に施されたモールドなどリアルロボット寄りの造型が特徴。
作動音が変化しており「バディル、バディル」といった音を出す。
そして起き上がれる

搭乗型から無人化されたために安全性に配慮しなくて良くなったからか、合体・分離機能の超高速化がされている。
これを利用して、ワイドショットを分離で回避→分離形態で撹乱→セブンの背後に回り込み再合体して反撃といったゲッターロボ並みの高速戦闘を披露した。

ライトンR30爆弾という切り札のない状況でセブンをピンチに追い込むが、ウルトラ警備隊の活躍で反撃を許し、
30年前にライトンR30爆弾を受けた部分の修復箇所にアイスラッガーの連続攻撃を受け、さらにウルトラノック戦法を受けて破壊された。
この直後、アイスラッガーが刃こぼれしている(次回には直っていた)。

セブン以外でキングジョーが登場する話の中では比較的キングジョーそのものにスポットが当たっており*1、難解なストーリーが多い平成セブンの中でも「復活したキングジョーに対するセブンの実質リベンジ戦」という分かりやすく単発で完結するストーリーの為か「列全」や「Z応援配信」などⅡが登場するこのエピソードが選ばれている。

ウルトラマンマックスでの活躍

第14話「恋するキングジョー」に登場。

本作ではゼットン星人が開発したロボットになった。
4つに分離するのは変わらないが、
頭部が「キングアルファー号」
胸部が「キングベーター号」
右脚部が「キングガンマー号」
左脚部が「キングデルタ号」
に分離、分離しなくて飛行ができる。

悲しきかな分離形態のデザインが違う。
まあそこは「ゼットン星人製だから」と割り切っておこう。
頭部に操縦席がありゼットン星人に操られた夏海を操縦士兼人質にした。
原子レベルまでの分解・再構築が可能な金属「ゼットンニウム」で造られている為、縮小も可能。

ゼットンの地球侵入を支援する為、地球に侵入。
町工場で開発されたラジコン操縦ロボットを装い、子供達の人気者になるという謎の行動で身を隠すが、名前・構造からDASHに目をつけられたため巨大化。
ウルトラマンマックスとの戦闘時にはロケット頭突きや二分割分離でキックを回避など今までのキングジョーと比べてトリッキーな戦いを披露した。
夏海が操縦していたこともありマックスを苦戦させたが、マックスギャラクシーが放つ特殊フィールドと、
説得で正気を取り戻した夏海が脱出すると、動きが鈍くなり形勢は逆転、マクシウムカノンで破壊された。


ウルトラマンゼロ外伝 キラー ザ ビートスターでの活躍

正式名称はキングジョー(BS)。
かつてペダン星人が地球に送り込んだキングジョーのデータがビートスターによりコピーされたもので、
ビートスター天球の内部でビートスターが率いるロボット怪獣軍団の一体。

レギオノイド(BS)がレイの召喚するゴモラに倒された直後に
エースキラー(BS)やインペライザー(BS)と共に現れ、3対1でゴモラをリンチして勝利。

レイ達を亡き者にしようとするがウルティメイトフォースゼロが登場。ウルトラマンゼロと交戦する。
光線技の使えないゼロに格闘戦を挑むが、ゼロスラッガーアタックで上半身を切り落とされて爆散した。
ビートスタータワー付近で大量量産もされており、ウルティメイトフォースゼロやゴモラと戦ったが、
やはり量産ロボ、戦闘シーンはカットでビートスターの爆発に巻き込まれて全滅。
天球と運命を共にした。


ウルトラマンXでの活躍

第11話「未知なる友人」

宇宙から分離形態で登場。装甲が金色の為、Xioはゴールド星人の円盤と勘違いしていた。
地球に着くと合体し破壊活動を始めた。

グルマン曰く、「7つの星の文明を滅ぼした」「交渉が通じる相手では無い」との事。
恐らくペダン製のキングジョーであると思われるが、破壊活動をする目的は何なのか、
ペダン星人が操ってるのか、などの疑問は劇中で語られることは無かった(分析で無人機である事は示唆されていたので暴走している可能性もある)。

Xioを一蹴しウルトラマンエックスと交戦。
装甲と怪力でエックスを圧倒、ザナディウム光線を分離で避けつつ分離形態での光線一斉発射など変幻自在な戦法も披露。
エックスを敗北寸前まで追い詰めた。

しかしゴモラが心を開いた事によりサイバーゴモラが実体化した事で形勢逆転。
エックスとサイバーゴモラの2対1の戦いとなり、それでも互角に戦うもダメージにより分離機能が故障。
最後はサイバーゴモラのサイバー超振動波を浴び、更にエックスのギャラクシーキャノンを喰らい「気を付け」状態でぶっ倒れ大爆発した。

余談だが、この時エックスは一時的にゼットンアーマーを着用している。
「硬くて速くて怪力で無機質」と共通点の多いゼットンとキングジョーだが、
大怪獣バトルでのキングジョーブラックとの戦いを除けば、共演したのは事実上この回くらいしかないのは哀しい所。

と思われていたのだが…?


●ウルトラファイトオーブでの活躍

レイブラッド星人の血を引くレイバトスにより蘇らされる。
「なんでロボットなのに生き返るんだ」と思うかもしれないがメカゴモラとかも生き返っているため突っ込むのは野暮である。
怪獣墓場の場合は概念も流れ込むためにロボット怪獣も存在するので、レイバトスも怪獣墓場みたいな感じに概念を蘇生できるのだろう。

共に復活したビクトルギエルハイパーゼットンツインテールグドンバードンといった亡霊怪獣と共にゼロとオーブと戦う。

そしてツインテール、グドン、バードンと共にゼロを追いつめるものの、
駆け付けたゾフィージャック、そしてウルトラセブンに妨害される。

かつては手も足も出なかったキングジョーではあるが、何百もの場数を踏んだ今のセブンの敵ではない。
以前とは逆にパワーで完全に押し切ると、かつての意趣返しとばかりにセブンはキングジョーを地面に引き倒す。
最後は逆手に持ったアイスラッガーで滅多切りにされ、キングジョーは爆散した。


ウルトラマンジードでの活躍

キングジョー自体は登場しないが、伏井出ケイゼットンとキングジョーの怪獣カプセルを使いフュージョンライズしたベリアル融合獣・ペダニウムゼットンが登場。
第11話にてジードと交戦する。
なお、テレビ本編に先駆けてDCDカードゲーム「ウルトラマンフュージョンファイト!」カプセルユーゴー2弾に登場している。


ウルトラマンR/Bでの活躍

ウルトラマンオーブダークを援護する防衛組織の設立を計画していた愛染マコトが、その組織の兵器として開発していた。
アイゼンテックの設備内に分離状態で秘匿されていたが、何者かに外部からハッキングされたダーリンによって、合体させて起動させられる。
湊アサヒ を捉えて市街地で暴れまわったが、 カツミ の変身したウルトラマンロッソがキングジョーを引き付け、
美剣サキが自身の能力と愛染の置き土産(飛行ユニット的な装置)を使ってキングジョーの内部からアサヒを救出した。
ロッソ1人ではキングジョー相手に苦戦していたが、ダーリンのハッキングの解除作業を済ませた イサミ ウルトラマンブルに変身して参戦。
ロッソとブルが得意とする、コンビネーションを活かした2対1の戦いに発展する。
クロススパークシュートとダイナマイトスラッシュによる温度差攻撃で装甲に亀裂を入れられるも、それでもウルトラマンルーブとも対等に渡り合う。
最後はダーリンがサキの指示で対怪獣拘束システムを作動させたために動きを止められ、ルーブボルテックバスターで倒された。

相手を額のコックピット部分に吸引するペダニウム・トラクター、バリア能力のペダニウム・シャッターという新機能が追加されている。
なお、コックピット部分は過去作品で殆どマトモな描写がなかったため、昭和ウルトラシリーズのテイストで新規にデザインされている。


ウルトラマンZでの活躍

第9話「未確認物質護送指令」にて防衛軍が回収したウルトラメダルを狙うバロッサ星人の手駒兼宇宙船として登場。
ボイスドラマによるとペダン星人から奪い取った噂が囁かれている。

冒頭で「ウルトラマンジャック」「ゾフィー」「ウルトラの父」のメダルを強奪。
残る「コスモス」「ネクサス」「メビウス」のメダルを狙い、メダルが発する特殊な電波を追跡して護送中のストレイジを襲撃。
護衛のウインダムを分離機能で撒いた後、護送車を包囲しケースを強奪するも、実は同じ電波を発する装置で偽装した偽物を掴まされており、本物のメダルは電波を遮断するケースに入れられて別ルートで研究所に運ばれていた。

しかし、研究員に化けていたカブラギがケースを開けた事で本物のメダルを見つけてそちらへ急行。
メダルを持ったカブラギを追跡するも、後から追ってきたゼットアルファエッジと戦闘を開始。
ゼスティウム光線をも耐え抜く装甲と強靭なパワーでゼットをあしらい、メダルを回収しようとするも、寸前でゼットに横取りされてしまう。

その後、メダルを奪う為に「コスモス」「ネクサス」「メビウス」のメダルの使い方をド忘れして考え込んでいるゼットをお得意のマウントポジションで痛めつけるも、ベータスマッシュの怪力で脱出され、
ガンマフューチャーのガンマイリュージョンからのゼペリオン光線ソルジェント光線クァンタムストリーム・ゼスティウム光線の一斉射を喰らって堪らず分離したところをガンマミラクルホールドで捕獲され、
「コスモス」「ネクサス」「メビウス」のメダルを使った必殺技・ライトニングジェネレードを食らって機能停止した。
その後、残骸が綺麗に残っていた為、防衛軍によって回収されて、解析されることになった。

その後、第10話「宇宙海賊登場!」において回収されたキングジョーはストレイジによって解析が進められていたが、バロッサ星人がキングジョー奪還の目的でストレイジ基地を襲撃。
バロッサ星人によって急速充電が進められて、あわや基地内でキングジョーが起動しかかるも、イナバ コジローをはじめとする整備班とハルキの活躍でバロッサ星人を基地内から追い出すことに成功。
その後、ウルトラマンゼットによってバロッサ星人が倒されたため、残ったキングジョーは完全に防衛軍のものとなり、ストレイジ主導の基に新たな特空機として改修され、「特空機3号 キングジョー ストレイジカスタム」として生まれ変わることとなる。


●派生作品

グラビア版『ウルトラ兄弟物語アンドロメロス』

てれびくん1982年1月号に登場。
30倍に強化された「改造キングジョー」として登場。
先月号でメロスとウルフに改造ブラックキングを倒された再生ナックル星人が連れてきた。
戦艦を折る等して暴れ、メロスを海底に引きずり込んで水中戦に持ち込んで苦戦させる。
だが駆けつけたウルフが、ナックルが装着しているキングジョーのコントロール装置を破壊した事で形勢逆転、ナックル共々、メロスとウルフの光線技・アンドロタイフーンの同時発射攻撃であるビームハリケーンで倒された。
小学三年生1982年1月号によると、体重は9万6000トン(オリジナルの2倍)、6000万馬力の怪力を誇り、両耳のボルトから500万ボルトの電流を放つとされている。

居村眞二氏の漫画版では10倍にパワーアップされているとされ、ナックル星人2号に連れられてSP5星雲の宇宙基地を襲撃、駆けつけたウルフをそのパワーで苦しめるも、メロスが駆けつけた事で形勢逆転、2人のビームハリケーンでナックル共々倒された。

後に1983年2月号で他の改造怪獣達と共に復活、全員でメロスとウルフを取り囲んで高速旋回しながら炎の渦を発生させる火炎車戦法を仕掛けるも、結局は破られ、2人のアンドロビームで倒された。

漫画『ウルトラマンSTORY 0

プロトタイプ(と思われる機体)が登場。
非常にヒョロヒョロしていて頼りない体型であるが、それでもセブンのパンチをまるで寄せ付けないなど装甲は立派な物。

バルタン星人により氷河期が訪れたバッファロー星を襲撃したペダン軍により合体させられ、
ペダン星人が食用として乱獲していた野牛を持ち帰るためにバッファロー星人たち(人間に近い姿)を皆殺しにしようとした。
仲間を護るため地底から現れた野牛の王・ミクラスに胸を突き破られるも、逆に角をへし折って撃退*2
次いで現れたセブンを悪天候をバックに追い詰めるものの、ミクラスが命を振り絞って吐き出した火球で雲が破られると形勢逆転。
太陽エネルギーを受け取ったセブンがバッファロー星人のブーメランを巨大化させて投げた時には分離して回避するも、戻ってきたブーメランに動力回路を貫かれて行動不能に陥り、最後はミクラスの攻撃で損傷した箇所へウルトラノック戦法を受けて両断され、中のペダン星人諸共大爆発して消し飛んだ。

漫画『ULTRAMAN

ペダン星人が操る無人兵器として「黄金の城塞」の名で登場している。
絶望的なほどの巨体でウルトラ戦士(本作においては人間が強化アーマーを着た姿)たちを追い詰めるも、
駆け付けた諸星弾の装着した新型スーツで頭部をズタズタに斬り落とされ、破壊された。
諸星とハヤタが集結したことで、昭和ファンには感涙もののとある構図が完成することとなる。

漫画『ウルトラ怪獣かっとび!ランド

セミレギュラー的に顔を出し、ロボットである事からヒゲソリに改造されたり自分自身の同型機を作った他、分離できることからダルマ落とし代わりにされた事もある。ロボットのクセにちゃんこを食べ過ぎて太った事から子ども相撲大会に駆り出された。
また、ウルトラマングレートの作った合体マシンによって、レッドキングと合体したレッドキングジョーも登場*3したが、キングジョースカーレットとの関係はもちろんない。

スーパーヒーロー作戦

宇宙脱獄囚「ETF」によって操られたロボットとして登場。浮遊都市ペガッサのコントロール機能を破壊した。
これによりペガッサシティは地球側の打ち込んだ爆弾で破壊され、
ETFのもくろみ通り信頼を失った地球は銀河連邦警察から管轄外に指定されてしまう。

その後、原作通り神戸を襲撃し、デュオ・マックスウェルの駆るガンダムデスサイズヘルの猛攻を物ともせずに暴れ回るも、
ライトンR30爆弾が撃ち込まれたことで装甲が破られ、デュオやウルトラセブン、R-GUNによる集中砲火を受けて沈黙した。
ガンダムの攻撃にもビクともしないキングジョーの装甲を打ち破る爆弾を見て驚愕したデュオは、
TDFがスペースノイドへの弾圧のために武装強化に臨んでいるという懸念を抱くこととなる。


●『ウルトラ怪獣擬人化計画

KADOKAWA版では谷裕司氏のデザインによるキングジョー(愛称はおジョーさん)、まめっち氏のデザインによるキングジョーIIがラインナップされている。
とても巨乳であり胸元から臍にかけて大きく露出している。髪は金髪と思いきや、なぜか黒髪ロング。
元が人間型なので、イジリが比較的少ないデザイン。

アニメ『怪獣娘~ウルトラ怪獣擬人化計画~』では第1期ではモブ出演に留まっていたが、第2期にて新レギュラーとしての登場が決定。
小説版『始まりの物語』におけるクララ・ソーンという本名がアニメ版設定にもしっかり適用されている。
担当CVは『ウルトラマンジード』でもレム役で出演した三森すずこ氏。
変身前は女子高生モデルとして知られておりとてもファンが多い。
怪獣娘の中でもトップレベルの防御力を持ち、裸のように見える部位も鎧部分と同質の頑丈さを有しており、
他の怪獣娘たちにもダメージを与えうるシャドウジェネラルの攻撃も終始ノーダメージというムチャクチャさである。
パワーは旅客機を持ち上げると称され、作中でも舞台のリノリウム床にクレーターを作るほどだが、あまりに直線的なため技巧は低い(本人は指摘されると怒っていた)。
腰の部位はドローンのように飛ばしたり、ワイヤーを放出して相手を拘束したりできる。

漫画『ウルトラ怪獣擬人化計画 ギャラクシー☆デイズ』ではレッドキングと共に怪獣墓場から出現する謎の敵と戦っていた。
常に冷静であり、恥ずかしがり屋なレッドキングをからかっている。

漫画『ウルトラ怪獣擬人化計画feat.POP Comic code』ではまさかのラスボスとして登場
ペダン星人が怪獣娘に使われている擬人化技術を利用して作り上げた少女型兵器だったが、暴走したため地球の神戸港の海底に封印されていた。
しかし、地球侵略を目論むとある怪獣娘の手で復活、地球に集結した他の怪獣娘達を全滅に追い込み、一度は地球を完全に滅ぼして見せた

●『ウルトラ怪獣モンスターファーム

冒険で3つのパーツを集め、最後に大会に優勝することで再生可能になる。初代モンスターファームのヘンガーと同じ扱い。
基本性能は回避が5段階評価で最低のEで、力・ライフがA、丈夫さがBと高い。賢さ・命中もCと適性は低くはないが、いまいち命中率の高い技に恵まれない。
このゲームはD以上であれば育て方次第ではカンストが狙えるのだが、サブ枠がキングジョーだとほとんどの能力がD以上になるので結構優秀。
最大の特徴は「自爆」。名前の通り、自爆して大ダメージを与える。当然自分も威力比例のダメージを受ける。また、自爆技という特殊カテゴリに属しており、カテゴリ強化の特徴で強化できない。
消費ガッツも超必殺技並みだが、命中C・威力Sという破格の性能を持つ*4。瞬殺してしまえば問題なし。
ちなみに倒された時は普通に前にバッタリと倒れる。残念ながら気を付けからの仰向けに倒れるお約束は再現されておらず惜しい。

ちなみに、先述したウルトラ怪獣擬人化計画でキングジョー役を担当していた三森すずこ氏の楽曲からは、最初から技を覚えていたり、ガッツ回復が通常種と異なるといった特殊なキングジョーが複数誕生する。

●余談

  • 日本最古の合体ロボットとして有名。
    キングジョーが生まれなければ日本のロボットの歴史も違ったものになったかも知れない。

  • シリーズを通して「強い」。これはほぼ確実に言える。強化武器や強化形態を使わず、真っ向勝負を挑んでサシで勝てたウルトラ戦士は今のところいない。

  • 初期の構想では、無数の部品が飛来して訳の分からないうちに合体して巨大ロボットになるというものだったが、60年代当時の特撮技術では表現が困難(CG技術の発達した現代ならば再現可能)だったために現在の形態となった。当時の技術でもミニチュアを使った分離合体の表現は難しかったはずだが、それを成し遂げたスタッフの功績は大きい*5

  • 元々はキングジョーという名称は存在せず、本編では「ペダン星人のロボット」と呼ばれていた。
    ソフトビニール人形発売に際し「キングジョー」と命名された*6
    名前の由来については脚本の金城哲夫の名から採ったというものと、金城の父親のあだ名から採ったというもの、戦艦のキング・ジョージから採ったもの、との3つの説がある。
    前述の「黄金城塞」もそれにちなんだネーミングであろう。

  • 『マックス』版キングジョー分離形態のデザインは板野一郎。
    マックス全体にも言えるがダッシュバードとの戦闘は板野サーカスしてくれる。

  • なぜかいつも倒れる時は「気を付け」の状態になってからバッシーンと仰向けに倒れる。

  • ウルトラマンタロウ』放送当時には、ヤプールがペダン星人にキングジョーを注文したが、製作期間が一体につき三年掛かるという問題でキャンセルしたという雑誌設定もあった。
    ちなみに『ウルトラギャラクシー大怪獣バトル NEVER ENDING ODYSSEY』のキングジョーブラックはかなりの量産体制を築いていたが、その頃の時代には製作期間の諸問題は解決できたのだろうか?

  • ウルトラかいじゅう絵本「三匹のかいじゅう」ではおおかみ役のペダン星人が操るロボとして子豚役のミクラスとアギラの家を破壊する。怪獣たちとの対比を考えるととてもつもなくでかい。



追記・修正はキングジョーの建造効率の改善プランを提出してからお願いします。


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最終更新:2023年12月28日 15:20

*1 元々セブンのストーリー内において侵略ロボットでペダン星人とのドラマ前後編という事情もあるが、マックス以降の再登場では他でメインのドラマが展開されたり連続話形式だったりとキングジョーそのものにスポットが当たる事が意外と少ない

*2 このため、『STORY 0』ではミクラスは元々5本角だったのが現在の4本角になったとされている

*3 レッドキングがメカ化しただけで、キングジョーの意識はない

*4 命中Cは命中をカンストさせれば最高位の敵相手でもヒットが期待でき、威力Sは一撃死を覚悟するレベル。

*5 「無数の部品が合体して巨大ロボになる」という設定は「ウルトラマンコスモス」に登場したヘルズキングで描写された。

*6ウルトラファイト」では「キングジョオ」と表記された。