戦術オーブメント

登録日 :2011/11/27 (日) 14:45:00
更新日 : 2016/05/11 Wed 22:39:25
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戦術オーブメントとは、ゲーム『英雄伝説 軌跡シリーズ』に登場する機械群である。


作中世界には、『導力』と呼ばれるエネルギーで動く『導力器(オーブメント)』が存在する。
照明や各種拠点同士の通信、車両や飛行船をはじめとする機械動力、銃や砲などの武器類に至るまでありとあらゆる分野に応用されているこの導力器だが、その一部として戦術オーブメントも誕生した。
各登場人物はこれを使用し、他作品の“魔法”にあたる『導力魔法(オーバルアーツ)』(以下、アーツ)を発動させるのである。この際にはオーブメント内部に蓄積された導力(作中では『EP』というポイントで表現される)を消費する。要は他作品におけるMPのようなもの。


戦術オーブメント開発元のエプスタイン財団は七耀教会と密かに提携していて、教会が提供するノウハウを元に法術を機械的に再現したものがアーツである。
使用者の肉体とシンクロし魔法現象の展開プロセス構築を代行する、というメカニズムであり、機械単体で現象を起こしている訳ではないらしい。

シリーズ初作品であるFCはまだ「機械が発動させる現象」として納得できるアーツも多かったが、それより後の作品では前シリーズの魔法を出してきたり 悪魔を召還して攻撃する など、ややぶっ飛んだものが追加されている。




【始めに】

導力とは、天然資源として採れる七耀石(セプチウム)から引き出される特殊なエネルギーのこと。
導力器はこれを様々な仕事に変換する『導力機関』を有するが、そうして消費されても 時間経過で勝手に充填される のが導力の最大の利点。この発明がなされてからは、作中世界ではガソリンなどの化石燃料は過去の物となっている。


史上初の導力器は約50年前、過去の文明が遺した古代遺物(アーティファクト)の研究過程で発明された。エプスタイン博士という人物が成し遂げたこの偉業は『導力革命』と呼ばれ、以降の様々な技術の根幹となった。
彼の弟子の一人であるラッセル博士は導力技術をより躍進させたことで有名。ラッセル博士の出身国であるリベール王国はその恩恵を大いに受け、王国各地を結ぶ飛行船など先進技術を実用化している。



以下、本題。


【戦術オーブメントとクオーツ】

冒頭で述べたとおりのアーツ発動用導力器で、見た目は大ぶりの懐中時計に近い。
内部には7つ(空の軌跡FC時点の旧型では6つ)のスロットがあり、ここにクオーツ(結晶回路)という物をはめ込むことで、オーブメント所持者がアーツを使用できるようになる(詳細は後述)。

各種クオーツの入手に関しては、セプチウムのかけらであるセピス(作中では主に敵を倒して入手する)を入手→ショップでセピスを加工……という手順を踏む必要がある。


クオーツにはオーブメント所持者の身体能力や精神力を高める作用もあり、その効果はクオーツの種類により様々。
例を挙げれば
『攻撃』:攻撃力を○○%増加
『HP』最大HPを○○%増加
『駆動』:戦闘中、戦術アーツの発動が早くなる
『○○の刃』:攻撃命中時、敵を一定確率で各種状態異常にする
といった感じ。
アーツをあまり使わない物理アタッカー系のキャラには、能力上昇を重視したクオーツを持たせると効果的。


ちなみに全てのクオーツはセプチウムと同じ7種の属性のうちいずれかを有しており、それぞれ
茶:地属性
青:水属性
赤:火属性
緑:風属性
黒:時属性
金:空属性
銀:幻属性
という具合に色と属性とが対応している。




【属性値・ライン構成とアーツ】

戦術オーブメントの機構内では6つ(あるいは7つ)のスロット同士が繋がってラインを形成しており、使用可能となるアーツは個々のクオーツに設定された『属性値』をラインごとに合計した数値で決まる。
例えば1本のラインで繋がった4つのスロットにそれぞれ火2、水×3、風×1、空×2を属性値として持つクオーツをはめた場合、火×1で使用可能となる攻撃アーツ『ファイアボルト』などの他、
水×2 & 風×1 & 空×1が必要な範囲回復アーツ『ラ・ティア』も使用可能となる。


また、戦術オーブメントは一つひとつが「使用者の素質に合わせたオーダーメイド品」であるため、ライン配列もキャラごとに千差万別。
この仕様上、使用できるアーツの程度も各人で異なってくる。
配列の大まかな傾向は以下の通りで、長いラインを持つほど最大EP(他作品で言うMP)が高くなる。


戦士系キャラ:ラインがばらばらに分かれており、その一本一本は短い
→属性値も各ラインごとで分けて計算される=初歩的なアーツしか使えない

魔法に長けたキャラ:全スロットが一本のラインで直結している
→全クオーツの属性値が余すことなく合計される=高度なアーツが使用可


ちなみに主人公であるエステル・ブライトロイド・バニングスの二名は上記のほぼ中間にあたるライン構成を持つ。
後述の『属性持ちスロット』を一切持たないという特徴も合わせて、他のパーティーメンバーに合わせて自在にスタイルを変更できる万能タイプと言える(器用貧乏とも言えるが)。


余談だが、オーダーメイドなだけあり戦術オーブメントは大変高価。
しかし自分用でなくても使用自体は可能なようで、未登録のものが裏ルートで流通しているとか。




【属性持ちスロット】

スロットやラインの構成にはもう一つ特徴がある。
キャラによっては……というよりは殆どの戦術オーブメントが、いずれか決まった属性のクオーツしかはめ込めないスロットを(1~3箇所)持っているのである。


例を挙げれば
苛烈な性格のアガット:火属性固定スロット持ち
どっしり体型で高耐久のジン:地属性固定スロット持ち
……といったように、キャラの性格や容姿から連想できるものが多い。

優しく穏やかな気質のクローゼも水属性スロットを持ちであることを容易に納得できるが、彼女の場合はラインが一本に纏まっているにも拘らず、3つものスロットが水固定なせいで組めるアーツに偏りが生じやすくなっている。
せめて2つならもっと使いやすいのに……。


ちなみに、 一撃死などの剣呑なアーツが揃う時属性 のスロット持ちキャラは、妙に高い割合で 洒落にならない程の暗い過去 を抱えていたりする。
例を挙げれば ヨシュア・ブライトとかケビン・グラハムとか (ネタバレの為ステルスで)。

零、碧でも固定スロットは本人の気質、見た感じに合わせて設定されていたりする。

赤毛で凶暴さが見え隠れする火属性なラニキ。

人を幻惑させる謎(笑)の凶手、銀は見たまんま幻属性。



【次世代機『エニグマ』】

零の軌跡にてバージョンアップされ、エニグマと呼ばれるように。
エニグマには通信機能がついており、基地局の範囲内か端末同士が導力波の届く距離にある時限定だが携帯電話のように使うことが可能。

碧の軌跡ではエニグマⅡにバージョンアップし、成長するクオーツ「マスタークオーツ」が使用可能に。
最大レベルまで上げた場合、大量の属性値と強力な効果を得ることができる。


【ARCUS】

閃の軌跡で登場した新型。エプスタイン財団とラインフォルト社の共同開発によるもので、試験運用中の段階。
後述する戦術リンク機能を使うのに適性が必要なこともあり、現在は帝国軍関係者の一部など限られた範囲でのみ使用されている。特化クラス設立の目的の一つもこれの試験である。

エニグマⅡの通信機能やマスタークオーツ機能も備わっている他、新たに戦術リンク機能が追加された。
使用者同士をリンクさせ、互いの感覚を共有し高度な連携を可能にするというもので、条件次第ではより多人数での連携も可能な様子。適性さえあればそれこそ初対面の人間とでもリンク可能だが、一方で不仲な者とはリンクできないという弱点も。
ゲーム中ではパートナーの攻撃に追撃、パートナーをかばう、パーティ全体での総攻撃などの効果を発揮し、使用者同士が親しくなるとより高度な行動が可能になる。

また、アーツの仕様が大きく変更。属性値の概念が消失し、クオーツごとに封入されたアーツを使用する形式に変更された。
スロット数もMクオーツ+8個と大幅に増加し、属性縛りスロットも2属性3個となった。


閃の軌跡Ⅱでは、リィンが騎神の起動者になった影響で、パートナー同士で連続行動する「オーバーライズ」を使えるようになった。(もっともロイド達にも使えるので騎神とは関係無い可能性も)
また、騎神戦での準契約者によるサポートもARCUSを介しているような描写がある。

1204年末から1205年にかけては徐々に使用範囲が広まりつつあるようで、トールズの貴族生徒が持っている他に、何らかのルートでクロスベルにも流れている。
ロイドたちによれば「エニグマⅡよりも実戦的」とのこと。




七耀歴1202年 旧型(FC)→新型(SC)への切替
1203年(あるいはそれ以前) ARCUSの試験運用開始
1204年初頭 エニグマ普及開始→同年夏 エニグマⅡへの切替

というように、作中では数年の間に大きなバージョンアップを何度も繰り返しており、開発元のエプスタイン財団からの連絡もいつも突然であるため現場レベルでは切り替えに戸惑うことも多い。

ちなみにバージョンアップされるたびに規格が変わり、従来のクオーツは一切使えなくなる。もうちょっと何とかならないものか……。
まぁゲーム的な都合なので仕方ないけど

なお、OVAではアーツの発動時に必要な属性値のクオーツと導力回路を指でなぞる演出があった。


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  • 閃のARCUSは属性値が撤廃されて組む面白みが減っちゃったな。次作で戻らんかねぇ -- 名無しさん (2013-11-08 16:33:55)
  • 正直あれはないわ。ライン長いやつの価値がEP高いだけになってしまってるしスロットのコストが高いからその分辛いという。 -- 名無しさん (2013-11-08 16:44:30)
  • エプスタイン財団っていまだ明らかになってないところ多くて怪しいな。碧のあれ見ると身喰らう蛇と星杯騎士団両方と繋がりありそうな感じがする -- 名無しさん (2014-01-09 16:32:07)
  • ↑3 まぁ、軌跡初心者にはやりやすくなっただろうけどね。次回作では、碧タイプと閃タイプのどちらかを開始時に選べるようになったらいいなぁ、と -- 名無しさん (2014-04-11 07:56:34)
  • エニグマとARCUSって同時に開発したということになるんだよね?それで性能テストしてるんだな? -- 名無しさん (2014-04-11 09:11:13)
  • ↑ARCUSは試験運用の段階だけど、エニグマは次世代機として採用されてんじゃね? -- 名無しさん (2014-04-11 09:51:06)
  • なんか、身体能力を上げる機能があるって言ってたけど、空の軌跡以外じゃ全くこの点には触れられないな。忘れられたのかな、この設定? -- 名無しさん (2014-09-22 20:38:17)
  • ステータスの強化がその設定に当たるんじゃないの? -- 名無しさん (2014-09-22 20:46:36)
  • そうかもしんない、サンクス。 -- 名無しさん (2014-09-22 20:59:27)
  • Ⅶ組の全員が -- 名無しさん (2014-09-28 13:19:00)
  • 試作品とか言ってたクセに、アークス結構出回ってたよな。ロイドたちは、エニグマをそのまま使うと思ってた。 -- 名無しさん (2014-10-04 11:03:01)
  • 試験導入から1年以上は経ってるだろうしある程度は出回んじゃない ? -- 名無しさん (2014-10-07 21:54:21)
  • 個人的には今の仕様の方が好きかな。自由に組めるのも勿論だけど、ラインが多いことにもメリットがあるのが良い。自由度が増えた分面倒も増えたかもしれないけどさ。 -- 名無しさん (2014-10-24 19:48:41)
  • 2↑むしろすぐに出回ってそうだけどな。試作品とはいえ新作の横流しは普通にあるだろうし、クロスベルってそういうのが集まる街だろうし。 -- 名無しさん (2014-12-17 11:40:31)
  • たぶんアシェリーさんが横流しがんばってくれました -- 名無しさん (2015-01-10 21:38:53)
  • 魔導杖の作動原理も戦術オーブメントと同じなのか? -- 名無しさん (2015-01-10 21:57:12)
  • 新作の東京ザナドゥにも導力ネットワークって出てくるけど、これはやはり、ファンサービスの範囲内なのかな? ゾディアックとネメシスの関係が、なんか星杯騎士団と蛇の関係に似ているように思えるんだが…… -- 名無しさん (2015-05-16 20:48:21)
  • ゾディアック主導で提唱されたってのがきな臭いしな・・・しかしそうした場合蛇の規模がとんでもないことになるから無いとは思うがw -- 名無しさん (2015-06-27 19:44:49)
  • ↑いやいや、あの結社だったらありうるぞ。次元を超えて支部持ってるとか。外の理なんて謎なものを持ってるほどだし -- 名無しさん (2015-06-27 20:00:41)
  • そういえば、自分の適性に合わないオーブメントを使っても影響はないのかな?まぁ、威力が弱くなったり不安定にはなったりするかもしれんけど。 -- 名無しさん (2015-06-28 08:14:39)
  • 属性値の仕様に戻しちくり~。暁か閃Ⅲで……! -- 名無しさん (2016-05-11 22:39:25)
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