夜刀神十香(デート・ア・ライブ)

登録日:2012/07/25(水) 22:18:09
更新日:2022/11/08 Tue 11:19:28
所要時間:約 5 分で読めます




……本当に、私は生きていてもいいのか?


夜刀神十香(やとがみとおか)は、『デート・ア・ライブ』の登場人物である。
1巻の表紙を飾り、また副題にも十香の名前が使われているなど、恐らくメインヒロインである。
アニメでの声優は井上麻里奈。

容姿は、黒髪ロングの美少女。精霊時(霊装を纏っている時)はドレスと鎧を足して2で割ったかのような服を着ており、大剣を持っていた。おっぱいは手のひらサイズ。
精霊の中でも特に強い力を持つとされており、ASTからは「A級精霊」として扱われ「プリンセス」というコードネームを与えられていた。


○本編での活躍(ネタバレ含む)
五河士道が初めて出会った精霊。
現界した時に起こる空間震で周りが廃墟になった中で出会う。
その当時は精霊の存在すら知らなかった士道に何者かと訊かれるものの、四糸乃や狂三と違い名前を持った精霊ではなかったので、「そんなものはない」としか言わなかった。
生まれた直後から現界する度にASTから攻撃を受けていた為、「人間は自分を殺しに来るのが当たり前」と考えており、士道が攻撃の意思はない事を説明しても全く信用せず、殺そうとした。
その直後、鳶一折紙含むASTと交戦。だが、ASTが十香に敵うはずもなく、結果として十香が消失(ロスト)して戦闘は終わる。


二度目には士道が通う高校に現界。
建物内ということでASTが突入を躊躇う隙をついて浸入した士道と再会する。
この時も相変わらず士道を信用しなかったが、十香を昔の自分と重ねた士道の「俺はおまえを否定しない」という言葉を聞き、わずかにだが心を開く。
その後、士道から世界の情報を得るためというのは建前で、本当は話相手が出来て嬉かったのだろうに話をし、その中で「十香」という名前を与えられる。
士道は「四月一〇日に会ったから」という安易な理由で付けたのだが、十香自身はとても喜んでいた。
ちなみに琴里のセンスで「トメ」という名前をつけられかけた時は激怒していた。
そのまま士道と話す中で、ラタトスクから指示を受けた士道からデートに誘われる。
十香はデートというのが何か知らなかったのだが、説明する暇もなく単独で特攻してきた折紙とまたも戦闘が始まり、そこで士道と別れる。


三度目に現界した時は、自分から士道に声をかける。
デートとは何かを聞いた後(ちなみに士道は「男と女が二人で出掛ける事」と教えていた)、興味を持ち、士道とのデートをOKする。
パン屋でたらふく食べたりファミレスでたらふく食べたりして士道の財布にダメージを与えながらも、十香は初めてのデートを楽しんでいく。
最後に高台に来た時は、士道に対する不信感は消えていた。
そして十香は、自分を攻撃してきたASTの考えも少しだけ理解できたと言う。
デートする事によって、世界の優しさ、楽しさを知った十香は、自分がこの世界に来る度にそれを壊していた*1事を知り、ナーバスになってしまう。
そしてASTの言う通り自分はいないほうがいいと言いかけるが、士道にその考え方を制される。
この世界の事も教え、寝床も食べ物もどうにかするから生きていてもいいと言われ、士道の手をとりかけるが……


直後に折紙から狙撃され、十香を庇った士道は致命傷を負ってしまう。
士道が殺されたと思った十香は激昂し、霊装と天使鏖殺公(サンダルフォン)を召還し、圧倒的な力でASTを一蹴。鏖殺公の最強の一撃で折紙を殺そうとする。
しかし、再生能力で蘇生した士道に制される。が、既に臨界まで鏖殺公の力を溜め込んでいた為、制御が効かなくなってしまう。
焦る十香と士道だが、精霊の力を封印する方法として士道とキスをし、事なきを得る。


精霊の力が封印された後は夜刀神という名字をラタトスクからつけられ、「夜刀神十香」として、士道の通う高校に転校してくる。
その容姿から「恋人にしたい女子ランキング・ベスト13」に速攻でランキング入りしたという。
士道に対しては四糸乃とキスをしているところを見て激怒したり、狂三に校舎を案内している士道を折紙と一緒にストーキングしたりと明らかに恋心を抱いているが、本人はそれを恋心とはまだ自覚していない。
元精霊プラス折紙にとっては恋敵という事で鳶一折紙とは人間になってからも仲が悪く、いつも士道を間に挟んで張り合っている。
しかし、とある一件を以降この関係性は見かけこそ変わらないものの内実は大幅に変わるように。

前述の通り士道に会う前はかなりの人間不信であり、人間を見るだけで問答無用で臨戦体勢になるほどだった。
言葉等の根本的な知識はあるものの、実質的に生まれたばかりなので(それは十香に限らず四糸乃等もそうだったが)世界の事をほとんど知らない。
士道のクラスの机(数は40近く)を見ただけで「こんなに人間がいるわけがない」と言ったり、女子生徒を気絶させて服を剥ぎ取る事で衣服を調達しようとしたりしていた。
士道なぜ止めt……ゲフンゲフン
だからアホの子なのは仕方がないというか当然なのである。あまり言わないでおいてあげよう。公式でINT32とか書かれてるけど。
後の士道曰くドライヤーの熱風を攻撃と勘違いしたりトレーナーを足に穿いたりと世間知らず故の奇行はだいぶ長く続いたらしい。


封印後は人間不信がなくなったおかげでトゲトゲしさは無くなり、無邪気で好奇心旺盛に振舞う子犬系女子となった。
クラスではそんな言動が庇護欲をくすぐるのか男女問わず人気であり、士道が爆発しろと呪われる要因の一つにもなっている。


また昼食=昼餉とかお金=金子といったように古風な喋り方をする。
デートをデェト、士道をシドーと言うふうに独特のイントネーションで喋る。
さらにブラジャーの付け方も知らず士道に教えてもらうまではノーブラだった。士道爆発しろ。
裸を見られると慌てるなど、恥じらいはしっかりあるもよう。

かなりの食いしん坊であり、士道の作る食事を毎食楽しみにしている。お弁当のメニューを聞いて喜びで慄いたことも。
好物はきなこパンで、好きなおかずは肉類。『或守インストール』の折紙の弁によると、十香が五河家で食事を摂るようになってからは士道のおかずに肉類の割合が増えたとか。


巻数が進むにつれて士道への想いも深まっており、精霊を助けようとする姿を見て嫉妬に駆られたこともあったが、士道の全てを肯定し、受け入れることを決めてからは精霊を助ける士道に好意的になった。

士道からも最初に封印した精霊であり、精霊を助けたいと思ったきっかけであるのも手伝ってか大切に想われており、囚われた十香を救い出すために敵の本拠地に命懸けで乗り込んだことも。
この時には敵の策略で反転し、黒化しているが、『存在が裏返る』ほど絶望した理由は『自分が乱暴(性的暴行も含む)されるかもしれないこと』ではなく、『士道を救えないこと』だった。
黒化した際は『もうひとりの十香』とも言うべき人格が身体を支配し、士道を殺そうとしたが、武器を捨てた士道にキスされたことで涙を流しながら再び反転し、元の十香に戻った。
この時点で『士道を救えないことが何よりも辛い』だけでなく、『強制的に押さえつけられていた自我が士道への想いで完全覚醒する』ほど士道を想っているということが判明。なんというメインヒロイン…
また、基本的には士道に甘えることが多いが、本当に士道が思い悩んだりしている時には逆に十香の言動が士道の心の支えになることも少なくない。

最後の精霊・星宮六喰により士道に関する記憶を閉ざされた後に、とある人物により士道の存在を伝えられた時には、無意識下で『士道を失った』と考えたことで再度反転。
反転した十香(面倒なので以降は裏十香と呼称する)は、相変わらず士道に襲いかかろうとし、士道を独占しようとする六喰と対峙するが、すんでのところで止められ、以降はしばらく平和な形で二人は「対決」することになる。


この際、士道は裏十香に対して反転とは何かを問うが、裏十香は「反転状態こそが本来の精霊の姿」と語った。
その言葉が意味するものとは……

その後、色々あって六喰は封印され、十香も元に戻っている。ただ、裏十香は以前と異なり自ら元に戻った他、元の十香に戻る直前に「あまり私を、『十香』を悲しませるな」と士道に言い残している。


士道以外の人物では、士道のクラスメイトである通称亜衣、麻衣、美衣トリオに可愛がられているだけでなく、封印された精霊ともほとんどの相手と友好的な関係を築いている。
かつては嫉妬した四糸乃に対しても明るく接しており、琴里については『自分を救ってくれた恩人』として士道と同等の信頼を寄せている。令音にも結構な信頼を寄せている模様。
八舞姉妹とは精神年齢が近いためか仲が良く、よく遊んでいる。美九に対しては友好的ではあるが、百合っぽい行動からは逃亡する。
裏十香と命のやり合いをしていた六喰は最初は十香を避けていたが、後にフードファイトを通じて打ち解けている。



○天使
<鏖殺公(サンダルフォン)>
十香の天使。
見た目は巨大な剣が納められた玉座。
ちなみにこの玉座、移動するためにも使える。
【最後の剣(ハルヴァンヘレヴ)】という最終形態になると玉座が砕け、破片が剣に纏わりついて10mにもなる巨大剣になる。その威力は一撃で広大な大地を縦に両断するほど。
精霊の力を幾分か取り戻した時には少し小さめになる。
特に特別な能力は持たず、戦闘スタイルは真っ向からの力押し。脳筋とも言う
士道が他の精霊の力を使えることを自覚してからは単純かつ扱いやすいこともあってか彼のメインウェポンとしても使用される。


<神威霊装・十番(アドナイ・メレク)>
十香の霊装。
ドレスと鎧を足して2で割ったような美しい十香の「領域」。
霊力を部分的に使用したときはその時の衣装に光のドレスが追加される。


<暴虐公(ナヘマー)>
反転した十香が持つ、『天使』ならぬ『魔王』。
闇色の柄や鍔をもった片刃の巨大な剣であり、闇色の玉座に納められている。
【最後の剣(ハルヴァンヘレヴ)】と同じく、玉座が破片となり、剣にまとわりつくことで巨大な剣【終焉の剣(ペイヴァーシュヘレヴ)】となる。
振るわれると闇色の光で射線上の一切合切を破壊する破滅的な威力を持つ。ちなみに反転した十香の方が霊力は高いため、威力は【最後の剣】よりも上であると予想される。


黒い霊装(名称不明)
反転した十香の纏う霊装。
本来の十香の霊装と比べると露出度が高く、闇色で統一されているのが特徴。


<神威霊装・十番>【万】(アドナイ・メレク・エンスフォール)
劇場版デート・ア・ライブ万由里ジャッジメント限定の霊装。
万由里の力で精霊6人分の霊力を集結したいわゆる特撮的特別フォーム。
<神威霊装・十番>をベースに
  • 腕輪&氷のような質感&うさみみ風リボン……四糸乃
  • 羽衣……琴理
  • ボンテージ風アンダー&羽……八舞
  • 百合と月の装飾……美九
  • 鳥の羽のようなスカート……万由里
と、各精霊の特徴を落とし込みつつ、露出度が若干上がりゴテゴテした感じもなくスマートに仕上がったデザインになっている。


<滅殺皇(シェキナー)>
<神威霊装・十番>【万】と同時に現れた大剣型の天使。
<鏖殺公>と同等のサイズで、黄金の装飾と蒼、紫、紅の宝玉がはめ込まれている。





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最終更新:2022年11月08日 11:19
添付ファイル

*1 実際には現界自体も現界する時に起こる空間震も精霊の意思とは関係なく起こる