第二期平成ライダーシリーズ

登録日:2011/11/05(土) 01:16:13
更新日:2024/03/14 Thu 20:09:57
所要時間:約 17 分で読めます


タグ一覧
MOVIE大戦 お悩み相談 きだつよし どんなミラクルも起き放題 よく喋るベルト コメディ路線 シリーズ項目 スーパーヒーロー大戦 テレビ朝日 フォーム増量 ライダー削減 一冊の本などには纏められない程に豊潤な歴史 三条陸 下山健人 中島かずき 人が一番の怪物 人との交流 仮面ライダー 仮面ライダーW 仮面ライダーウィザード 仮面ライダーエグゼイド 仮面ライダーオーズ 仮面ライダーゴースト 仮面ライダージオウ 仮面ライダードライブ 仮面ライダービルド 仮面ライダーフォーゼ 仮面ライダー鎧武 伝説は塗り替えるもの 凸凹で、石ころだらけの道 小林靖子 平成ジェネレーションズ 平成ライダー 平成ライダー2期 平成ライダーシリーズ 平成二期 新たな個性!コレが平成!! 東映 武藤将吾 瞬瞬必生 破壊に始まり創造に終わる平成2期 福田卓郎 虚淵玄 高橋悠也



流星追う軌跡と
果てなき旅路で


『第二期平成ライダーシリーズ』とは毎週日曜日朝9時(2017年9月24日までは朝8時)に放送されている仮面ライダーシリーズの総称である。


概要

仮面ライダークウガ』~10周年記念作品『仮面ライダーディケイド』までの10作を第一期とし、それ以降を第二期とする分け方において使われる呼び名。
  • ディケイドがそれまでの平成ライダーを全員集結させた総括的作品であったこと
  • ディケイドの次の作品『仮面ライダーW』放映前にあたって、製作側が「次の10年に向けて平成仮面ライダーシリーズ再始動」と同作品のPV内で告知
上記の旨を受けて、ファンの間でこの概念が誕生したとされている(ディケイドを「一期でもあり二期でもある」として、二期にも含める解釈もある)。
この単語は製作側にも逆輸入が為された様で、シリーズ中で演出を手掛けている田崎竜太、坂本浩一監督等もインタビュー中で使用している。

一つの大きな特徴は、メタルヒーロー時代から長らく続いた1月または2月からの新作スタートの流れを断ち切り、
9月に放送開始して翌年8月に終了というスケジュールになっていること。これは商業展開の時期をスーパー戦隊シリーズとずらすための措置である。
鎧武からはウィザードを一ヶ月延長し、10月開始、翌年9月に終了という形を取った。
ビルドからはエグゼイドを一ヶ月短縮してウィザード以来5年ぶりに9月に放送を開始し、その後放送枠の改変によって2017年10月1日から放送時間が朝9時に移動した。

またもう一つの特徴として、全体的に陰惨だったりシリアス気味だった第一期と比べて明るい雰囲気になっている。
これは、暗い世情が続いている今だからこそ明るくしていこうという制作側の意向である。
実際には、年々テレビの表現規制がキツくなってきているという面も否定はできないようだ。
コミカルな描写も多くある一方、設定の根幹(変身能力などの世界観)は変わらずシリアスなものが用いられていることが多い*1

関連商品もコレクション要素の強化、ゲームとの連動等を取り入れている。
その甲斐があってか売上は100億いくのかレベルで伸びに悩んだ一期の頃よりも格段に増えており、
二期に入ってから平均で200億、150億以上の売上が殆ど確定で、期間をずらしたこともありスーパー戦隊シリーズを追い抜き、非常に売上が安定している。
最終作では遂に300億以上の売上を叩き出している
プレミアムバンダイとの連携も積極的で、ファン垂涎のコレクターグッズも度々発売されている。
たまにやりすぎてコレクター泣かす事も。


その他の特徴(ほぼ全作共通)

  • 敵となる怪人は人間から誕生・変身する
  • コレクション要素があり、多媒体と連動する変身アイテム
    • 主役ライダーのエネルギー源と怪人のエネルギー源は同質のものとする
    • コレクション系の変身アイテムは「子供が触ると親に怒られるもの」からモチーフを選ぶ
  • ベルトの名称が「◯◯ドライバー」に固定された。
  • 喋るベルト。うるさいベルト
  • ノーマル段階(パワーアップ以外)で主人公が複数フォームチェンジする(ただしこれはクウガ、アギト、電王、キバの踏襲要素でもある)
  • 前作ライダーとの競演を軸とした『MOVIE大戦』シリーズ開始。前作夏映画や前作最終回に誰かしらが先行登場し、冬映画で共闘する
  • 必殺技全体を指す固有名詞が存在する
  • 最強フォームの初登場は32話~33話前後が多い

その他の特徴(いくつかの作品のみ)

  • 本作ライダーと本作戦隊との競演を軸とした『スーパーヒーロー大戦』シリーズ開始。第2期平成ライダーは中間フォームの初登場は23話前後が多く「春休みの祭りでの繋がり:合体ヒーロー祭り/合体1時間スペシャル」(鎧武以来)等として1年に1度共闘する。(エグゼイドまで)
  • 腹に巻いたベルトに怪人を生み出す元と同質のものをセットして変身する(ウィザード、ドライブ以外*2*3)。
    • 変身アイテムは差し替え可能でそれによってフォームチェンジする
      • 第一期と違いメカ系ライダーでも機能特化型のフォームチェンジを持つ
  • ライダーバトルは控えめ*4
  • 一作品毎のライダーが少なく、基本的に本編のライダーは2~3人前後
    • ただし、鎧武など本編のライダーが多数存在する例外も存在し、基本的にウィザード以降はその傾向は見られなくなってきている
  • 2号ライダーはMOVIE大戦に先行登場し、TVシリーズでの本格的な登場は年末年始から
    • ライダーが初期段階で複数登場する鎧武・エグゼイド、2号が既に本編で登場していたゴースト・ビルドに関しては新型ドライバー・フォームや3号ライダーなどの先行登場が行われている。ジオウはこれらの先行登場が一切行われなかった
  • 小型サポートメカが存在(W、オーズ、フォーゼ、ドライブ、ゴースト、ジオウ)
  • 敵側の幹部キャラを明確に設定。戦闘員キャラが存在*5
  • 人外の相棒が存在する
  • 本放送終了後、サブライダーを主人公としたVシネマが製作される。ここで主役ライダーの最強フォームに匹敵する*6強さの限定フォームが登場することも。また本編の主人公は変身前は登場するものの、変身はしない場合が多い
    • 劇場版キバ劇場版ウィザードまでに製作されていた夏のネットムービーの廃止がきっかけで、鎧武以降の作品は毎年リリースされることとなる
  • 講談社キャラクター文庫の小説で本編のアフターストーリーや裏設定が語られる(鎧武以降では公式年表も掲載)
    • 本編で放置されたまま終わったキャラの救済編でもある『フォーゼ』、映像作品で未解決となった謎とキャラに決着をつけた『ゴースト』、本編でスルーされた主人公の背景を抉る『エグゼイド』等ここまで読まないと分からない話も多い
  • メインキャラの父親と主人公が敵対する。大体怪人やライダーにも変身する(W、ウィザード、ドライブ、エグゼイド、ビルド)
    • このうち、ウィザード、ドライブ、エグゼイドには斧型の武器が登場しているという共通点がある
    • 敵首領格がメインキャラの兄という作品もあり、それを含めると敵の身内率は高め
  • 劇場版には特別なフォームが登場する
    • その力は本編最終フォームをベースとしたフォームであることも
  • 企業(ユグドラシルコーポレーション、デミア、幻夢コーポレーション、難波重工)やその他巨大組織(ミュージアム、財団X、天ノ川学園高校)が敵組織である、あるいはそのサポートをしている
    • 味方サイドのサポートをすることもあるが、基本的には善意というより主人公側との利害の一致によるもの(鴻上ファウンデーション)

世界観の繋がり

監督の坂本浩一の考えでは『仮面ライダーW』以降のシリーズは基本的に世界観共通と考えている。

ただし、各作品同士を繋げるにしても、時系列や世界観設定の面で大きな矛盾や齟齬が起きてしまう面がある(同一世界の理由付けが語られているジオウのみは例外)。
上記の坂本監督などの発言こそあるが、公式でも各作品の世界観の繋がりに関する設定を明確に説明したことはない。
最終回などにおいてお披露目を兼ねて次回作のライダーとクロスオーバーするパターンもあり、『ゴースト』のみはTV本編内において前作『ドライブ』について言及する場面がある。

平成二期はアギトのような『前作品までのストーリーと限りなく近い出来事』が起きている世界観設定と考察しているファンもいる。
ぶっちゃけるとスーパー戦隊シリーズも矛盾なんかクソ食らえなレベルで新作ごとに独特の世界観を持たせながら世界を共有しているので(キュウレンジャー等の例外はある)、平成二期からそうなったとも考えられるので深く考えるだけ野暮と思われる。

『平成ジェネレーションズFINAL』では、『仮面ライダービルド』の世界は『エグゼイド』以前のシリーズ作品とは異なった世界観のパラレルワールドとして語られている。
ビルドの世界観も、最終的には別の平行世界と融合した「新世界」と呼ばれる新たな世界になっているが、大森敬仁プロデューサーによるとビルド世界と融合した世界はエグゼイドまでの歴代平成ライダーがいる世界と想定していた模様。
ジオウも新世界の世界観で描かれる想定をしていたようで、『劇場版 仮面ライダービルド Be The One』ではそれを示唆する描写が描かれたが、『ジオウ』スタッフの判断で新世界と同一世界観にすることは見送られた。
そのため、現状はビルドの新世界と歴代平成ライダーの繋がりはどのように扱われているのか不明となっている。
…だったが、2022年に『ビルド』の登場人物がスピンオフ作品に登場。新世界は彼らと同じ世界に統合された可能性が高まった。

記念作品である『ジオウ』は平成一期を含めた歴代平成ライダー作品の事件が同一の世界で起きているという世界観設定に見えるようになっている。
白倉伸一郎プロデューサーによると、「設定的に衝突する歴代作品の話が同世界で発生できているのはタイムジャッカーの歴史改変による影響」である模様。
ジオウでは歴代と異なる世界設定とされている『ビルド』も同一世界観に組み込まれているように思えるが、ジオウにおけるビルドは『ビルド』本編及び『ビルド』の新世界とはパラレル設定であると大森氏や白倉氏から語られている。
ジオウにおける世界観設定のカラクリについてはこちらを参照。
なお、白倉氏は上述の坂本氏や大森氏とは異なって世界観が繋がっているという解釈には否定的な見解を述べており、平成ライダーシリーズは二期を含めて各作品独立しているという自論である。

ちなみに『MOVIE大戦』や夏映画などの本編連動は二期から増えており、そのことに関して本編で触れる場面も存在する。



○作品紹介

2009年9月~2010年8月:『仮面ライダーW


俺達は僕達は、二人で一人の仮面ライダーさ!

最高のパートナー 出逢う時 奇跡おこる

平成ライダー第十一作にして平成ライダー十周年プロジェクト秋の陣。
テーマは原点回帰
極めてシンプルかつ左右で色が違うデザインは同じ石ノ森作品の『キカイダー』を彷彿させる。
変身アイテムは「USBメモリ」。ドーパントの「ガイアメモリ」とは別仕様の「W専用ガイアメモリ」を使用。
フォーム名称は無し(使用するガイアメモリの組み合わせがそのままフォーム名になる)、必殺技音声は「マキシマムドライブ」。
サブタイトルルールは「○○/□□」で、2週連続で同じタイトルが使われる○○の方には、話のキーワードの一部である大文字のアルファベット1文字が入る。
例:「Wの検索/探偵は二人で一人」「Wの検索/街を泣かせるもの」

主役ライダーは「2人の人間が1人の仮面ライダーに変身する」、「フォームチェンジは使用するアイテムにより部分的に変化する」というシリーズ初の設定を持ち、放送前より注目を集めた。
主役ライダーのフォーム数は12。
一つの街を舞台とした探偵モノというシリーズでも珍しい内容だが、三条陸&同等の話数を務めた長谷川圭一の筆による笑って泣けて燃えるシナリオ、トイアドバイザー予定の三条氏を脚本に引きずり込み世界観や脚本を練りに練った練り過ぎて製作が遅延しかけた事実上のシリーズ構成的な塚田英明プロデューサーたちが手掛けた、魅力的なキャラクター達、整合性のある設定で人気を集め、本編・劇場版共に好評を博した。

高い人気を得たからか、翌年にはサブキャラ(アクセルエターナルが主人公の番外編『RETURNS』シリーズも製作されたり、以降の劇場版にもちょくちょく客演したりしている。
2017年には週刊ビッグコミックスピリッツにて、三条陸脚本・佐藤まさき作画による漫画媒体での続編風都探偵』が連載を開始。タイトルに「仮面ライダー」の文字こそないが、内容は完全にいつものWである。
更に2022年には『風都探偵』がアニメ化され、シリーズの中でも異色なメディア展開を辿った作品となった。

変身ベルト「ダブルドライバー」は、2003年の「ファイズドライバー」を超え、長年更新されていなかった売り上げ記録を更新した。

怪人デザインはメタルダー・ゼイラムに携わった世界的イラストレーターの寺田克也が手掛けている。



2010年9月~2011年8月:『仮面ライダーOOO(オーズ)』


!!!

その心が熱くなるもの 満たされるものを探して

シリーズ第十二作。
変身アイテムは「メダル」。ヤミーの体を構成しグリードの核となる「オーメダル」。
フォーム名称は「○○コンボ」、必殺技音声は「スキャニングチャージ」。
サブタイトルルールは「○○と××と△△」。記号の中には話の内容をイメージさせる言葉がそれぞれ入る。
例:「メダルとパンツと謎の腕」

前作Wの「ハーフチェンジ」を発展させ、主役ライダーは「ヘッド・アーム・レッグ」の3箇所を部分的にフォームチェンジさせ数々の能力を得る。
主役ライダーのフォーム数はダントツで歴代最多の127フォーム。だが設定上のみで登場しなかったフォームも多い。
人間の欲望から生まれた敵「グリード」との戦いと、三つ巴によるメダル争奪戦を主軸に物語が展開される。欲望の真の意味や大切さを視聴者に一年間伝えた。
そのデザインはどこか『超神ビビューン』を連想させる。
また、石ノ森先生の描いた絵本『ちいたかわしわしごりらんらん』もモチーフとされているが、企画段階からあったわけではなく、一致したのは偶然であり、製作の後押しとなった形である。
メイン脚本は『電王』以来となる小林靖子で、特に最終決戦の熱さを評価する声は多い。また、放送中に東日本大震災が発生したことにより、登場人物の最後が変わったという逸話もある。(当初は伊達明が途中で死亡、恐竜グリードになる予定だったとか)

なお、2011年4月3日の放送を以て、仮面ライダーシリーズのTV放送が全シリーズ通算で1000回目を迎えた。
この日は奇しくも、40年前に初代・仮面ライダーの放送が開始された日でもあった(東北地方太平洋沖地震の影響で放送がずれたため、偶然一致した)。
劇場版ではあの暴れん坊将軍こと松平健と共演を果たす。

変身ベルト「オーズドライバー」は、昨年の「ダブルドライバー」の売り上げ記録を早くも更新。
さらに、劇中アイテムの「オーメダル」が全国的な品薄状態となり、劇中さながらの争奪戦が繰り広げられた。現状売上も263億と平成歴代1位でもある。



2011年9月~2012年8月:『仮面ライダーフォーゼ


青春スイッチ・オン! 宇宙キター!!

限界なんてぶっ壊してやれ 自分の手で


平成ライダー第十三作にして仮面ライダー生誕40周年記念作品。
変身アイテムは「スイッチ」で、ゾディアーツに変身するのと同じだが製作者が違う「アストロスイッチ」。
フォーム名称は「○○ステイツ」、必殺技音声は「リミットブレイク」。
サブタイトルルールは「○・○・○・○」で、記号の中には漢字が1文字ずつ使われる。
例:「青・春・変・身」

仮面ライダーシリーズ初の学園青春ドラマ。
舞台設定やデザイン面(白を基調としたスーツ、ライダー共通のモチーフである『涙ライン』がない等)の異色さから前評判はいま一つであったが、一癖も二癖もある登場人物たちと友情を築いていく主人公の姿は多くの人に元気を与えた。
スイッチによって多彩な武器を使用するが、その代わり前二作と比べてフォーム数が少なく7個しかない。(とはいえ1期と比較すれば充分多いが)
だがスイッチの数だけ技があり、組み合わせ次第でいろんな技が使え、1000を超える組み合わせが存在する。
メイン脚本は中島かずきが担当し、『W』の三条陸と長谷川圭一もサブライターとして参加している。
怪人デザインは漫画家の麻宮騎亜が担当した。

デザイン段階で意識されていたわけではないものの、『宇宙鉄人キョーダイン』の兄貴スカイゼルに似ていると発表段階から話題となり、夏の劇場版ではリメイクキャラとのまさかの競演を果たした。
売上は去年より1億減少したが、歴代売上は2位でベルト売上はオーズドライバーを超え平成歴代一位である。


2012年9月~2013年9月:『仮面ライダーウィザード


今こそ指輪の力を 出でよ使(ウィザード)

昨日今日明日未来 全ての涙を宝石に変えてやるぜ

シリーズ第十四作。
変身アイテムは「指輪」「ウィザードリング」。
フォーム名称は「○○スタイル」「○○ドラゴン」、必殺技音声は「○○ストライク」(○○は技によって異なる)。
サブタイトルの法則性は特に無し。至って普通のタイトルがついている。

の四属性の指輪を変える事でスタイルチェンジを行い、それぞれ異なる絵柄の指輪を使うことで様々な魔法や必殺技を発動させていく。
コンセプトが『絶望からの救済』であり、魔力の強い者が絶望の底に追いやられることで生まれる怪物「ファントム」から人間を守るという目的から、前三作よりもシリアス寄りな展開。基本フォームも4つと1期に近い雰囲気であるが、よく喋るベルトは健在。
構成は基本的に2話完結だが、初回やクリスマス、ビースト初登場回など1話で完結するものもある変則方式だった(後に、1話完結回があるのはメインのきだの要望による物だったことが明らかになっている)。
『魔法使い』という物語としては定番のテーマと仮面ライダーの要素との融合だけでなく、最終的には錬金術や賢者の石という組み合わせも絡んできて、希望と絶望の織り成す物語となった。
メイン脚本は『響鬼』前期以来となるきだつよしだが、香村純子が同等の話数と劇場版2作を務める、実質的なダブルメイン体制である。「侍戦隊シンケンジャー」を手掛けた宇都宮孝明が初のチーフプロデューサーを担当した。

最終回後には、先行登場ライダーの鎧武を加えたオール平成ライダーの特別編が放映された。


2013年10月~2014年9月:『仮面ライダー鎧武(ガイム)』


 この、君はどう使う!

強さで何を証明するのか?

シリーズ第十五作。
変身アイテムは「フルーツの種」の形をした「錠前(ロックシード)」。食べるとインベスになる実を加工したもの。
フォーム名称は「○○アームズ」、必殺技音声は「○○スカッシュ」「○○オーレ」「○○スパーキング」(○○にはロックシードの名前が入る)。
サブタイトルは「○○!××!(!?)」という形式が目立つが、あてはまらない回も多い。
例:「変身!空からオレンジ!?」「ドリアンライダー、参戦!」

主人公は「戦国武将」をモチーフにしたライダーに変身し、「西洋騎士」「中国武将」などをモチーフとした多くのライバル達と戦うことになる。
平成一期シリーズへの回帰志向を明言しており、クウガ~555あたりまでの雰囲気や要素を盛り込んだ。
久々にライダーバトルを実装、『龍騎』のようなシリアスな展開になると告知され、誰が敵で誰が味方かわからない、まるで未知の森に迷い込んだかのような混沌としたストーリーが展開される。
また、よく使われる「1エピソードにつき2話の前後編構成」を撤廃。
「ビートライダーズ編」「ユグドラシル編」「ヘルヘイム・オーバーロード編」「黄金の果実編」の全四部構成で、激動に次ぐ激動が連なる展開が綴られた。
そしてこの作風の肝となったメインライターは、エロゲ会社ニトロプラス所属で、近年アニメにも進出し名を上げていた虚淵玄
彼がキャリア初期に『吸血殲鬼ヴェドゴニア』という明らかにライダーをオマージュした作品を作っていたことも含め、この起用はアニヲタの中でひときわ大きな話題となった。

制作には虚淵以外にもニトロプラスの関係者が少なからず関わっており、『デモンベイン』シリーズを手掛けた鋼屋ジンもサブ及び劇場版の脚本として参加、エピローグである最終回も執筆している。デザインにはニトロプラスの原画家NiΘ・中央東口をはじめ、イラストレーターの山田章博らが参加している。
このためか、全体的な雰囲気は二期ライダーの中でも最もファンタジックかつ重苦しいものとなっており、鬱展開の連続についていけない視聴者を生んだ一方でその作風に惹かれる者も多い。

他作品とのコラボレーションも盛んで、『烈車戦隊トッキュウジャー』『キカイダー REBOOT』とも競演したが、後番組の仮面ライダードライブの先行登場は夏映画やテレビシリーズ最終回でも果たされなかった。

放送終了後はW RETURNS以来となる、サブキャラクター(斬月バロンデュークナックル)を主人公とした、Vシネマ『鎧武外伝』が製作された。W RETURNSシリーズとは異なり、一作品に2人のライダーのエピソードを収録している。
(第一弾には前者2人、第二弾には後者2人のエピソードが収録。時間は約30分×2)
2019年に新作『仮面ライダー斬月』が舞台化されている。


2014年10月~2015年9月:『仮面ライダードライブ


この男、刑事仮面ライダー!!このライダー、ドライバー!!

始まる運命には バックギアはない

シリーズ第十六作。
変身アイテムは「シフトカー」or「シグナルバイク」というミニカー。ロイミュードと同じ機構を持つ。
フォーム名称は「タイプ○○」、必殺技音声は「フルスロットル」。
サブタイトルルールは「疑問系」で、必ず「なぜ」「なに」「だれ」などの所謂5W1Hがひらがなで使用される。
例:「俺の時間はなぜ止まったのか」

『鎧武』が視聴率を大きく落としてしまったため、TV局の要望により『W』のような2話1エピソード、コメディ&ドラマ路線に戻された。
後半に入るとコミカルな演出を残しつつも作風が大きく変わり、敵であるロイミュード側の描写の増加や、主人公・泊進ノ介の父の死に隠された真相、ロイミュードでありながらライダーとなったチェイスの処遇を巡る詩島剛の反発と葛藤、メインライダーの「死」がはっきり描かれるなどシリアスな展開が多くなった。
キャッチコピーの通り、刑事である主人公は「車」をモチーフにしたライダーに変身し、意思を宿した変身ベルトの「ベルトさん」ことドライブドライバーと共に戦う。
そしてなんと「バイクには乗らない」と宣言。今までの作品はどこかで必ずバイクが関わっていたが、ドライブが乗るのはベルトさんの指示で動く6WD車「トライドロン」のみ。
『ライダー=バイク乗り』の暗黙の了解を打ち破ったという意味では、とてつもなく型破りな仮面ライダーと言える(一応前例はいる。なおその車の名前は「ライドロン」と一字違い)。
その代わりバイク要素はマッハチェイサーが受け持っている。
重加速現象を引き起こす謎の生命体「ロイミュード」を敵とし、「捜査」と「事件解決」といった刑事ドラマの要素を取り入れている。

メイン脚本は『W』以来となる三条陸が担当、サブライターに『W』『フォーゼ』でも参加した長谷川圭一、『ウィザード』にサブとして平成ライダーシリーズに初参加の香村純子が担当する。
特に香村純子は、30分後の『Go!プリンセスプリキュア』にもサブとして参加することになり、ちょっとした話題になった。
なおそちらにも「洗脳されて悪の道に堕ちるが、苦悩の果てに正義のために戦うことを選ぶ」ライバルキャラクターが登場する。
怪人デザインはSICやFFシリーズで有名な造形作家・竹谷隆之が担当した。
平成ライダーでは定番の2話完結形式が基本だが、ロイミュードが及ぼす影響によっては2話以上のエピソードを費やす場合もある変則形式。

前年度と同様に『手裏剣戦隊ニンニンジャー』と競演する春休み合体スペシャルも放送されたほか、本編最終回後にはウィザードのように後続の新仮面ライダーとのコラボレーション回を放送(後に後番のエピソードに組み込まれている)。

放送終了後の2016年には、Vシネマ『ドライブサーガ』シリーズがリリース。
4月20日には第1弾『仮面ライダーチェイサー』、続けて11月16日には第2弾『仮面ライダーマッハ仮面ライダーハート』、更に1週間後の11月25日にはCDドラマ『仮面ライダーマッハ夢想伝』がリリースされた。
そして2019年、まさかの新作である『仮面ライダーブレン』が制作、公開された。


2015年10月~2016年9月:『仮面ライダーゴースト


命、やすぜ!! ヒーローは、一度死んで甦る。

同じ時代に今 出逢えた仲間たちよ

シリーズ第十七作。
変身アイテムは「ゴーストアイコン」という眼球の形をした眼魂(アイコン)眼魔の魂の代わりに偉人の魂が宿る。
フォーム名称は「○○魂」、必殺技音声は「オメガ○○」(○○はベルト単体では「オメガドライブ」となり、ガンガンセイバーでは形態によって○○が変化する)。また、この作品から必殺技音声がそのまま必殺技名称と一致するようになった*7
また、ベルト単体では4回に1回発動する「オオメダマ」もある。
サブタイトルルールは「○○!××!」で、前半部は必ず漢字二文字、後半部は自由。
例:「開眼!俺!」

主人公は「幽霊」をモチーフにしたライダーに変身し、歴史の偉人の魂の宿ったゴーストアイコンを巡り、異世界に存在する謎の怪物・眼魔(ガンマ)と戦いを繰り広げる。
今作もアイテムは変身ベルトだけでなくスマホにも連動、DCD『仮面ライダーバトル ガンバライジング』にも対応する。
主人公が一度死んで甦るという、ファンタジー要素の強いライダー。
その他にも
  • 1~2話完結回と連続エピソード回の混在
  • 2号ライダーが比較的早い段階から登場
  • 1号ライダーと2号ライダーの使うベルトが待機音声こそ異なれど、ほぼ全く同じベルト
等、これまでの2期ライダーとは異なる点が幾つも存在する。

前3作ではシリアス寄りの作風であったが、今作ではコメディ色が強めのエピソードが多く制作された。
一方で、新ライダーが仲間となっていく過程や、眼魔世界を舞台としたエピソードはシリアスかつ連続性が強くなっている。

チーフプロデューサーには『仮面ライダー4号』を手掛けた高橋一浩、メイン脚本は過去に『ウルトラマンマックス』や『ULTRASEVEN X』に参加、東映特撮初の脚本担当となる福田卓郎。
福田は過去に『警部補 矢部謙三』シーズン2でライダー俳優を集めてライダーネタを散りばめた、ライダーファン歓喜の話を制作した事がある。
両者とも初のメイン担当で、これまでの主要スタッフを一新する顔合わせ。
敵怪人のデザインには『仮面ライダーBlack PartX イミテーション・7』に漫画版『仮面ライダーZO』などを手掛けた、石ノ森先生の熱烈ファンでもある漫画家の島本和彦らが率いるビッグバンプロジェクトが手掛けており、ファンの間で話題を呼んだ。

春の劇場版は『スーパーヒーロー大戦』シリーズではなく、仮面ライダー1号を主人公とした映画が製作された。そのためかは不明だが、前2作まであった映画公開時期放送のスーパー戦隊(本作は『動物戦隊ジュウオウジャー』)との合体スペシャルは制作されず、通常通りの双方の番組に主人公が客演する形となった。

放送終了後は、スペクターを主役としたスピンオフVシネマ『仮面ライダーゴーストRE:BIRTH 仮面ライダースペクター』が製作され、2017年4月19日に発売された。
更にその後、同スタッフによる令和ライダーシリーズ2作目『仮面ライダーセイバー』とのクロスオーバー作品『仮面ライダーセイバー×ゴースト』『仮面ライダーブレイズ×スペクター』が製作された。


2016年10月~2017年8月:『仮面ライダーエグゼイド


ゲームスタート! ノーコンティニューで、運命を変えろ!!

高鳴る心が導くあの場所へ 駆け抜けてくだけ

シリーズ第十八作。ライダー生誕45周年を迎える。
変身アイテムは「ライダーガシャット」と呼ばれるゲームソフト。
フォーム名称は「○○ゲーマー」、必殺技音声及び名称は「△△クリティカル○○」。△△にはガシャットの最初の単語が入る(マイティ、タドル、バンバン等)。○○はスロットホルダーでは「ストライク」、武器で「フィニッシュ」に変化する(ガシャットギアデュアルなどの例外も存在する)。
サブタイトルルールは「英単語or英文を英字表記で含む」で、それ以外は自由。
例:「I'm a 仮面ライダー!」「暴かれしtruth!

主人公は変身ベルト「ゲーマドライバー」にライダーガシャットを差し込んで「ゲーム」をモチーフにしたライダーに変身し、謎のゲームウイルス「バグスター」と戦い、人々の救助を目指す。
主人公や関係者は医者であるなどドライブ同様、明確に職業が設定されている。
多数のライダーが登場し、龍騎・鎧武に続いてライダーバトルがメインに描かれる。

メイン脚本は高橋悠也が担当し全話の脚本を執筆した。
ドライブの映像特典「シークレット・ミッション type TOKUJO」を手掛けたことはあるが、テレビシリーズのメイン脚本を担当するのは本作が初となる。
怪人デザインは『W』以来7年ぶりに寺田克也が手掛ける。

今作は前作品のゴースト以上に従来のライダーとの違いが盛り込まれており、何と姿からして根本的に異なっている。
上記の様にドライバーにガシャットを差して変身するのだが、その姿はなんとレベル1と呼ばれる二頭身状態
そこからゲーマドライバーのレバーを開く事で、ようやくこれまでのライダーと同じ頭身をしたレベル2へとレベルアップ
これだけでも十分過ぎる程に衝撃的なのだが、より衝撃的なのが何と言ってもレベル1・2の両方にバッチリ存在するキリッとした瞳と、トレードマークでもあるトゲトゲした髪のような形状をした頭部
これまでのどのライダーとも似つかぬ異質な姿はあらゆるファンにド級のインパクトを残した。
一見するとライダーが代々受け継ぐ「複眼」が存在しないように見えるが、よく見るとオレンジの部分がしっかり複眼になっている。

ちなみにWに始まり、4年の時を経て鎧武、ドライブ、ゴーストとサブキャラクターが主役の作品は基本的には本編終了後にVシネマで主役の作品が作られていたが、エグゼイドでは本編放送中の現在の段階でYouTubeでの公式チャンネルやBlu-rayの特典などの様々なメディアで早くもサブキャラクター達(ゲンムブレイブスナイプレーザーパラドクス)を主役としたスピンオフ作品が多数制作された。ちなみに『仮面ライダーブレイブ』には久々に財団Xが登場している。

また今作は先程のスピンオフでパックマンやゼビウスといったゲーム作品とコラボをしマクドナルドとのコラボアイテムも登場した。

スーパー戦隊とのコラボレーションは映画『超スーパーヒーロー大戦』及び、『宇宙戦隊キュウレンジャー』との交換主演キャラゲスト出演だが、その後の戦隊との公式コラボは2021年の『仮面ライダーセイバー』と『機界戦隊ゼンカイジャー』まで待つことになる。*8

テレビ放送終了後は、エグゼイドとクロノスを除いた仮面ライダー達全員がそれぞれ主役を務めるスピンオフのVシネマ、『仮面ライダーエグゼイド トリロジー アナザー・エンディング』が3本制作された。



2017年9月~2018年8月:『仮面ライダービルド


さぁ、実験を始めようか。

強くなれるよ愛は負けない

シリーズ第十九作。この時期に平成時代が2019年4月30日に終わることが決まったため、このビルドは最後の「平成内で終わる」平成ライダーを務める事になった。
実質的な平成ライダー最終作であり新たな元号に向けてか今まで繋がっていた世界観の一新がなされている。
変身アイテムは、有機物・無機物問わず様々なモノの力を秘めた「フルボトル」。
フォーム名称はなんと原点回帰の「○○フォーム」、必殺技音声及び名称は「ボルテック○○」。○○はベルトの際は「フィニッシュ」に、武器の際は「ブレイク」となる。なお、双方とも発動する際には「Ready Go!」の音声が鳴り響く。ライダーや形態によって大きく変わるが多くは「○○フィニッシュ」が多い。
サブタイトルルールは「カタカナ表記の単語(大抵は英単語)を含む」ことで、それ以外は自由。
例:「ベストマッチな奴ら」「ハザードは止まらない」

主人公は変身ベルト「ビルドドライバー」に「フルボトル」を2つセットして変身し、謎の組織「ファウスト」に利用される怪人「スマッシュ」と戦い、フルボトルの種類を増やしていくと共に失われた自身の記憶の奪還を目指す。

メイン脚本は過去に「電車男」や「テルマエ・ロマエ」等を執筆した武藤将吾が手掛け、井上・高橋に次いで3人目の全話担当となった。
クリーチャーデザインは、「仮面ライダーキバ」や「仮面ライダーディケイド」で馴染み深い篠原保が担当する。

フォーム名からも伝わってくるように、本作は個性が際立った前作と対比させるかのように「仮面ライダーのド真ん中を行く」作りとなっている。
具体的には、主人公が平成ライダー最強のIQを持つ天才物理学者であったり、物語の根幹に隠す事無くハッキリと人体実験が関わってきたり等。
しかし新機軸も盛り込まれており、特に目立つのが「スカイウォール」という壁によって3つに分断された日本という設定、そして次に主人公の謎の鍵を握るとされる脱獄犯、「万丈龍我」とのライダーでは初となる逃亡劇。
中盤以降は分断された日本の戦争とそれに巻き込まれるライダー達が描かれる展開への突入。
そして第1話開始数秒後半では物語全ての黒幕にしてラスボスが登場し、衝撃的なラストを迎えることになる。
一方で番組冒頭にはあらすじを紹介する漫才が挿入されており、清涼剤となっている。本編にもちょっと侵食している*9

なお、「2つのアイテム」を用いて変身する「2色の仮面ライダー」という事で、Wを意識する人が多く見られた。
大森プロデューサー曰く「特に意識はしていない」そうである。Wもビルドも、「仮面ライダー」が強いて言えばのモチーフになるため、姿が若干似るのも仕方がないのかもしれない。
更にオーズのように組み合わせ自由でどんなフォームにもなれるという部分もある。



2018年9月~2019年8月:『仮面ライダージオウ


俺は仮面ライダーの王となる! 祝え!新たなの誕生を!!

過去の意思は嘘では欺けない

シリーズ第二十作。ビルドの項で言及している通り、平成は2019年4月30日で終了した為、ジオウが名実ともに最新にして最後の平成ライダーとなる。
内容も平成ライダー最終作に相応しく、タイムトラベル能力を持つジオウが時空を越えて歴代平成ライダーと出会い世界を救うという、平成ライダー祭りとでもいうべきもの。
変身アイテムは歴代ライダーの力を宿した時計型のアイテム、「ライドウォッチ」。
フォーム名は「○○アーマー」。必殺技音声及び名称は「△△タイム○○」。○○にはライダー毎に異なるようで、例えばジオウは「タイムブレーク」だが、二号ライダーのゲイツは「タイムバースト」である。また、アーマータイムでは△△の部分が増える。
サブタイトルルールは「漢字なしの文章××××」(第1~29話)→「××××:漢字なしの文章」(第30話以降)で、××××にはストーリーに因んだ(その話の主な舞台となる時代の)西暦が入る。リュウガ編からはほぼ「2019」だったが、アナザーアギト以降は舞台の時代に関係なく、その前後編に関わるレジェンドの活躍した年代(アギトなら2001)になっている。特殊なケースとして、物語の根幹を成す時代や、レジェンドも時間を移動出来る場合には全く関係ない西暦になることも。
例:「キングダム2068」「すべてのはじまり2009」「2001:めざめろ、そのアギト!」「2017:グランド・クライマックス!」

2068年の世界で世界を滅ぼす魔王にして時の王者《オーマジオウ》として君臨することを明かされた、王になることを夢見る2000年生まれの常磐ソウゴ。
彼は超科学で作られた変身ベルト「ジクウドライバー」に「ライドウォッチ」をセットして変身し、時空を超えて歴代ライダーたちと出会いながら力を得、サイテーサイアクではない最高最善の魔王を目指すべく奮闘する。
その一方で、オーマジオウではない別の魔王を生み出そうと画策する派閥や、魔王になる事が決まっているジオウを早期に倒そうとする派閥も動き出しており……。
これは、歴代ライダーの力で過去・現在・未来……あらゆる時を救い、次代の王となる仮面ライダーの物語である。

メイン脚本は「手裏剣戦隊ニンニンジャー」、「仮面戦隊ゴライダー」などで東映特撮ファンにはおなじみの下山健人
クリーチャーデザインは「超新星フラッシュマン」や「仮面ライダーアギト」等で活躍した出渕裕が担当する。

時を超えて歴代のライダーと出会いながらその力を使うという構成はさながら『ディケイド』と『電王』をミックスさせたようなものであり、早くもファンからは期待が寄せられている。*10
しかもディケイドと違いオリジナルキャストが多数登場している*11
そしてなんと言っても注目すべきは仮面にしっかりと『カメン』『ライダー』の文字が描かれたフェイスデザイン。初見で「ライダーらしくない」と言われることも度々あった平成二期ライダーだが、ここにきて「もう二度とそんな事は言わせない」と言わんばかりのデザインは放たれるや否や界隈に並々ならぬ衝撃を与えた。しかし意外にもダサい発言は少なかった。慣れきってしまったな
なお、ジオウはデザインの1つに時計を採用しており、フェイスに刻まれたライダーの文字は「イ」の部分が秒針に、「ー」の部分がリューズにそれぞれ見立てられてるなど、よく見ると芸コマなデザインだったりする。

なんやかんやで平成を締めくくり、令和へと時代を越えたジオウ。
そして『ジオウ』の完結によってライダーの歴史は次の時代の新たな戦士へと受け継がれていく。




祝え!
一冊の本などには纏められない程に、平成ライダーの歴史は豊潤だ!!




時代を駆け抜けた平成仮面ライダー達…

今その力が、未来へと受け継がれる!

祝え! 新たなる戦士達の誕生を!


点が繋がりあい 線になる一切


追記・修正は二人で一人の上下3色で宇宙に来た魔法の指輪を両手につけた戦国の刑事の幽霊のゲームキャラクターの天才物理学者の力を受け継いだ王様にお願いします。


この項目が面白かったなら……\ポチッと/

キャラクターや作品に対しての誹謗中傷等を行った場合、IP規制・コメント欄の撤去等の措置がされる可能性がありますのでご了承下さい

+ タグ編集
  • タグ:
  • 平成ライダーシリーズ
  • 仮面ライダー
  • 平成二期
  • 平成ライダー2期
  • シリーズ項目
  • 三条陸
  • 小林靖子
  • 中島かずき
  • きだつよし
  • 虚淵玄
  • 福田卓郎
  • 高橋悠也
  • 武藤将吾
  • 仮面ライダーW
  • 仮面ライダーオーズ
  • 仮面ライダーフォーゼ
  • 仮面ライダーウィザード
  • 仮面ライダー鎧武
  • 仮面ライダードライブ
  • 仮面ライダーゴースト
  • 仮面ライダーエグゼイド
  • 仮面ライダービルド
  • MOVIE大戦
  • よく喋るベルト
  • 人が一番の怪物
  • コメディ路線
  • ライダー削減
  • フォーム増量
  • 人との交流
  • テレビ朝日
  • 東映
  • 平成ライダー
  • お悩み相談
  • 新たな個性!コレが平成!!
  • 破壊に始まり創造に終わる平成2期
  • 仮面ライダージオウ
  • 下山健人
  • 伝説は塗り替えるもの
  • 瞬瞬必生
  • どんなミラクルも起き放題
  • スーパーヒーロー大戦
  • 平成ジェネレーションズ
  • 凸凹で、石ころだらけの道
  • 一冊の本などには纏められない程に豊潤な歴史

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

最終更新:2024年03月14日 20:09

*1 しかし、話の根幹は一応対象である子供でもなんとか理解が追いつく程度まで分かりやすくなり、劇中でも比較的分かりやすく解説してくれる。

*2 エグゼイドに関しては微妙だが、ガシャットを体に刺す描写や、そもそもガシャットにバグスターウイルスが入ってるのでここに含む。

*3 ビルドはスマッシュボトルの成分や、ロストボトルからでもスマッシュを生成可能。

*4 強いて言うなら『思想の食い違いによるケンカ』はある。

*5 これはカブトのワーム サナギ態から継続している要素であり、二期特有とは言い難い。

*6 アイテムも似た形状になることが多い。

*7 『カブト』といった前例や、「ネクロム デストロイ」などの例外もあるが。

*8 2018年度以降はスーパーヒーロー大戦シリーズの公開が無くなっており、それに応じてゲスト出演する必要も無くなったからと思われる。

*9 ちなみに、最終回やVシネマでこのあらすじの実態が語られることとなったが、戦兎と万丈は内海の事情を知らない為、登場人物をあらすじというていで好き勝手言っているということに……

*10 そもそもディケイド自体『電王2』の企画を練り直した形の作品であるため、ある意味電王2の没案を引っ張り出して来たことになる。

*11 主人公の出演がかなわず、2号ライダーなど他の登場人物が出た作品もある。また、ディケイド陣はゲストどころか準レギュラー級の出番があった