アンサイクロペディア

登録日:2010/01/16(土) 20:48:31
更新日:2024/03/18 Mon 12:22:52
所要時間:約 7 分で読めます




「アンサイクロペディアのやつめ、いつもデタラメに記事を書きおってけしからん!」
~アンサイクロペディアについて、波平

「俺の物は俺の物。アンサイクロペディアも俺の物」
~アンサイクロペディアについて、ジャイアン

「アンサイクロペディアの記事を頑張って書いたんだって? まあ俺が削除依頼してやったけどな!!!」
~アンサイクロペディアについて、外道赤さん

アンサイクロペディア(Uncyclopedia)とは、内容がデタラメやネタ満載の記事しかない(嘘八)百科辞典サイト(軍)である。元がふざけていると逆にまともになることがあるが。
要はウィキペディアのパロディサイト。名前の由来は、百科事典を意味する単語「encyclopedia」に、打ち消しの意味を持つ接頭辞「un」をひっかけた言葉遊びから。
また、アンサイクロペディアの兄弟サイト、「ChakuWiki」というのも存在する。こっちはフリー百科辞典と言うよりは掲示板みたいな感じだが。


●ルール

つまらない項目(兵器)は即削除されるか、改善要求をしてくる。
秀逸な記事はひよこ陛下が褒めてくれるが、ユーモア不足なら容赦なく切り捨てられる。
量より質(←笑うところ)の為、どうしてもWikipedia軍より兵士の士気が今一つである。


●内容

面白さが全てという諧謔思想のサイト(軍)なので記事の内容は様々なネタで溢れている。
ブラックジョークや時事ネタ、不謹慎ギャグにあるあるネタ等。

ネタとして必要以上に口が悪かったりするので好きな作品等の項目を見る時は注意しよう。
皮肉めいた記事やを小馬鹿にするような記事もあった。

面白いので、興味を持ったのなら検索してみるといいよ。
ただし、ある程度のスルースキルと煽り耐性が必要。匿名板のスレを見てキレちゃうような人は見ない方がいい。
項目(兵器)の中には、ハンス・ウルリッヒ・ルーデルのようにアンサイクロペディアから有名になったものもある。

また、某軍では書けない真実を比喩的に暴露する場合もあったり。
例:そうかそうか


●アンサイクロペディアならではの用語、単位


  • 鉄道教徒……鉄ヲタ
  • 拝火教……喫煙者
  • しR束日本……JR東日本
  • 1hyde……156cm
但し現在では鉄道教徒以外はほぼ死語扱いされている。


●主な記事(兵器)


  • マスコミ
この記事は右に寄り過ぎています。
ここが真ん中です。

マスコミを売国奴と評した記事。特に業界のドジっ子、TBSがイジられている。
例:今日の料理からプライバシーに関わることまで何でも暴こうとする犯罪集団である


  • ネットウヨ
「今さらこんなヤツラに弁護されても嬉うないわ」
~ネットウヨについて、東条英機

真実に目覚め、ネットで日本を解放する為戦っている新時代の勇敢なる愛国者(プロ奴隷)の記事。
例:アニヲタがネットウヨになりやすい理由
1.ネットで「南京大虐殺の嘘」「在日特権」「偏向報道」等を信じ、同時にアニメファンを不当に差別している既存マスコミUZEEEE! と思うようになる。


  • 天皇
「天皇なんて飾りです。偉い人にはそれがわからんのですよ」
~天皇について、リオ・マリーニ曹長

アンサイクロペディアンの手にかかれば天皇をネタにするなど容易いことである。
例:日本のカルト「天皇教」の教祖。生まれてからすぐに手の振り方を学ぶ


  • あああああああああ!
秀逸な記事。アニヲタWiki軍でパクり項目が立てられるほど凄い。


  • 盥回し
同じく秀逸な記事。同じくあまりの面白さにアニヲタWikiにパクられる(現在は削除)。


  • エクストリーム・謝罪
これも秀逸な記事。企業や有名人の不祥事を勝手にランキング化し、顰蹙を買うほどポイントを加算する。


  • ニヒリズム
秀逸な記事。記事全体でニヒリズムを表現。どんな辞書よりも完璧にニヒリズムを説明している。もはや芸術の域。


  • バイキング
秀逸な記事。アンサイクロペディアで久々に話題となった記事。


本人のエピソードがぶっ飛びすぎていてジョークが作れない「アンサイクロペディアに嘘を書かせなかった男」。

また、読んだ人がキレてしまうようなブラックジョークもふんだんに盛り込まれている。


●諸行無常の歴史

このように2000年代には大規模な隆盛を誇ったアンサイクロペディアだが、2010年代に入ると、様々な理由から衰退の一途を辿るようになってしまった。原因は様々だが、

  • 他のwikiサイトの登場
ニコニコ大百科、ピクシブ百科事典の登場により、編集者が大量に流出してしまった。
我らがアニヲタwikiも然りと言えるだろう。

  • サーバが貧弱
読んで字の如し。ただこれは過去の話であり、現在は改善されている。

  • 馴れ合いによる新参の排除
熱心な編集者がコミュニティを形成していった結果、そのコミュニティを維持するために新参編集者を排除するようになってしまった。
また、人数が減る事によって内輪ノリが強くなり、排除されるまでもなく新参が寄り付かなくなっていった。ただ現在はそういった要素は内部でも排除されつつある。

  • 管理者の強権と暴走
アンサイクロペディアの管理者は、wikipedia同様にユーザーの一部に与えられる形式となっている。
にも関わらず管理者権限が非常に強く、結果として一部管理者が暴走し、根拠もなく荒らしのレッテルを貼って追放するような行動が罷り通ってしまった。これにより数多の優秀な編集者が不当に葬り去られてしまい、活動は更に鈍化した。

  • 時事ネタの風化
(当時)最新のアニメネタやスラングなどを記事に取り入れた結果、それらが風化した事で「古臭い」記事が増えてしまった。
元々wiki系サイトは「追記するのは気軽だが、修正・削除は慎重にしないと批判される」傾向が強い(アニヲタwikiも例外とは言えない)が、アンサイクロペディアは特にその影響を強く受ける事となった。


こうして、アンサイクロペディアは全盛期から見る陰もない程に衰退し、2010年代後期にはネット上でもこのサイトについて語る者はほとんど居なくなった。
まさに『兵どもが夢の跡』と言った趣であった。

だが、2020年に入り、この衰退の最大の原因とも言われていた管理者がついに追放され、管理方針の全面的な見直しが行われている。
これにより、去っていった編集者も段々と戻って来ているようだ。
かつての古豪ユーモアサイトが復活を果たすのか、それともやはりこのまま時代の流れの彼方へと消えていくのか。
最大の岐路に立たされている。

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最終更新:2024年03月18日 12:22