機動戦士ガンダム

登録日:2011/10/19 Wed 03:17:09
更新日:2024/04/11 Thu 13:36:43
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1st 70年代テレビアニメ UC ※土曜夕方17時30分です。 アニメ ガンダム ガンダムTVシリーズ ガンダムシリーズ ギスギスシーン多し クローバー サンライズ スパロボ スパロボ参戦作 ダイターン→ガンダム→トライダー テレビ朝日 ニュータイプ バンダイ パチンコ化 ファースト ファーストガンダム ミノフスキー粒子 ロボアニメ 一年戦争 不朽の名作 伝説の始まり 修羅の連続 元祖リアルロボットアニメ 全てはここから始まった 内容・デザイン的にはザンボット3の発展 初代 創通エージェンシー 十五少年漂流記 原点 原点にして頂点 名言 声に出して読みたい日本語 大河原邦男 宇宙の戦士 宇宙世紀 安彦良和 富野由悠季 戦争 打ち切り 日本のメディア芸術100選 星山博之 月は無慈悲な夜の女王 機動戦士ガンダム 迷言 鬱展開多し




君は、生き延びることが出来るか――?

機動戦士(MOBILE SUIT)ガンダム(GUNDAM)



機動戦士ガンダムとは、1979年4月から80年1月に名古屋テレビ制作・テレビ朝日系で放送されたロボットアニメ。全43話。
アニメーション製作は日本サンライズ(現:サンライズ)、監督は富野由悠季

●目次

【概要】

ガンダムシリーズ の記念すべき第一作目にして、これまでのロボットアニメの常識を色々とぶち壊した作品であり、放送から40年以上たった現在も、日本のアニメ史に燦然と輝く名作である。
宇宙世紀シリーズアナザーシリーズSDガンダム ビルドシリーズ など多くの作品に繋がり現在も続くその原点である。
総監督であり、事実上の原作者でもある富野は従来よりもリアリティーのある本格SFでもあるロボットアニメを目指し、後述のように各方面から協力を得たり、反対にそれまでのアニメ(テレビまんが)番組のテンプレを押し付けてくる各方面と戦いながら放映に漕ぎ着けた。*1

色々とあったが、本作の成功により80年代からは“リアルロボット”路線と呼ばれる、これ以前の“スーパーロボット”路線とは別系統のロボットアニメジャンルが確立されることにもなった。
その、本来のアニメ番組という枠を越えた各方面への影響力の高さは英語版Wikipediaにて、米国市場に於ける『STAR WARS』の影響とも似ているとして分析されている程。*2

無敵超人ザンボット3』、『無敵鋼人ダイターン3』に続く、日本サンライズ(現:サンライズ)制作のオリジナルロボットアニメ第三弾(ロボット第一期三部作の三作目)で、前二作が作品、商業的にも成功を収めていたことから、三度目も富野が立てられると共に、日本のアニメ史上に残る大きなターニングポイントとなった。
番組制作~本放送時当時のメインスポンサーには前二作に続いて玩具メーカーのクローバーが就いていたが、内容はともかく従来の“スーパーロボット物”と同じ売り方が出来た前二作とは違い、クローバーが意図する超合金的玩具と『ガンダム』はミスマッチで売上が伸びず、後述の視聴率低迷と合わせての放送期間の短縮の原因となっている。
そして『ガンダム』のスポンサーといえばバンダイ、そしてキャラグッズと云えばガンプラが思い浮かぶだろうが、実はバンダイは途中からの参加。
サンライズは半ば確信犯的な企画の通し方だったとはいえ、玩具販売の不振の補填としてプラモデルの発売を別メーカーに依頼することを打診。
クローバーも了承するも版権元の創通エージェンシーはクローバーとの兼ね合いからアオシマに依頼するも打ち切りが決まっている作品で商品展開は出来ないとして次回作(『無敵ロボ トライダーG7』)からの商品展開を約束するに留まり、ここで『ヤマト』で実績のあったバンダイ模型に依頼。
長い交渉の末に本放送終了間近の79年の暮れに商品化権を取得し、放送終了から半年程経過した後に販売が開始されたものである。
後述するが、このガンプラの発売は本放送終了直前~再放送~劇場版公開という『ガンダム』人気が爆発的に出た時期と重なったこともあり、店舗での恒常的な品薄や、購入した商品を恐喝して奪う者が出る等と社会問題にもなった。


【制作に至るまで】

それまで「低年齢向け」とされたロボットアニメで「中学生以上のハイターゲット」を念頭に、ストーリーの軸として戦争やサバイバルを据えた。
とはいえ、いきなりこんな尖った企画を通せる訳もなく、スポンサーにすんなりとを出して貰うには従来の“子供向けロボットアニメ”として見せかけるの要素も抑える必要があったことがタイトルやデザイン、主題歌からもうかがえる。本作のヒットを受けて制作された続編からのファンから「浮いて見える」との意見が出るのはそれが理由でもある。

後述にもあるが、本企画の発足には『宇宙戦艦ヤマト』の成功があった。
この当時(70年代後半)のアニメ業界では従来の“アニメは子供が見るもの”という常識から外れて、より高い年齢層に支えられた人気アニメとして『ヤマト』の他にも『ルパン三世』や富野自身も関わった『長浜ロマンロボ三部作』が存在しており、それ等の作品の分析から「30万~40万の熱狂的な固定ファン層を得られれば十分に商業作品として成功出来るのではないか?」との公算から企画が進められた。

因みに、企画の推移としては(やはり『宇宙戦艦ヤマト』を意識した)①『ヤマト』的なSF海戦物→(『ヤマト』より登場人物の年齢を引き下げた)②ジュブナイルSF*3→(やっぱりスポンサーとしてはロボットが欲しいということなので)③ロボット戦争物となった。
監督で原作、脚本も担当した富野の中に前二作にも見られた通りに、かつて仕事を共にした宮崎駿や高畑勲、更にロボットアニメという括りで言えば先輩であり盟友の長浜忠夫の影響を受けたリアリティー志向があったことから、地球人類同士の戦いを描いた作品となったという訳である。
尚、本作のアイディア元となったのは米国のSF作家ロバート・A・ハインラインの『月は無慈悲な夜の女王』と『宇宙の戦士』であり、この他にもスペースコロニーの形にも当時の最先端の科学的考察を踏まえる等、世界観の構築に可能な限りの注力がされ、演出面でも従来のロボットアニメどころか、それまでのアニメ作品以上にリアリティーのあるドラマを目指して演出された。

番組タイトルはこの間に→①『フリーダム・ファイター』→②『ガンボーイ』(『起動鋼人ガンボーイ』『宇宙戦闘団ガンボーイ』『フリーダムファイター ガンボーイ』)→③『ガンダム』へと変遷した。
特徴的な『ガンダム』という名称は、①~②の期間までのタイトルをまとめて縮めたもののようなのだが、発案は(サンライズの前身である)創映写創業メンバーの一人で、当時はタカラ*4に移籍していた沼本清海による。
他に『ガンボット』なんて案も出されていたそうなのだが、自分達が目標とする企画の方向性にそぐわない(ガキっぽい)ので没になったとのこと。
四文字に纏められたのは、当時流行していた米映画『コンボイ』の響きから『ガンボイ』の案が出され、そこに此方も当時人気だったチャールズ・ブロンソンのCM『(うーん)マンダム』がフリーダムとの“ダム”繋がりから連想されただのとの、中々にカオスな逸話が伝えられる。ダムってふくらはぎの膨らみのことじゃなかったのか……。
更に、御大自身が「四文字でンの入ったタイトルは当たる」と言ったとか言ってないとか。皆もタイトルに困ったら“ン”を入れて四文字にしよう。

前二作からの付き合いで、文芸、脚本に協力していた『スタジオぬえ』代表(当時)の高千穂遙*5により、企画の方向性にあった“従来のロボットアニメよりもリアルなメカデザインのイメージ”として、前述のように富野が本作のアイディア元とした作品の一つである、ハインラインの『宇宙の戦士』に登場してくるパワードスーツのアイディアが提示された。
これを受けてモビルスーツ(MS)という、敵も味方も等しく使う統一性のあるメカニックの概念が誕生し、更に世界観が磨かれていくことになった。
…しかし、肝心の『スタジオぬえ』のデザインは線が細かく現場のアニメーターが疲弊してしまうと考えた安彦良和は「あえて『ぬえ』では無いところに発注したい」と発言。
これを受けてタツノコプロ出身の中村光毅と大河原邦男の『デザインオフィス・メカマン』に話が行き、特に大河原は後々のシリーズにまで渡る数多のMSデザインの生みの親となっていくことになる。
当初は『宇宙の戦士』にならってか数m程度のパワードスーツをイメージしていたとのことだが、ロマンを追及する一方でリアリティーも考慮して十数mのロボットとなったことから、それが暴れても平気な環境としてスペースコロニーの設定までもが加わることになり、後々までの『ガンダム』シリーズの根幹が出来上がっていき、更に番組中の演出上の都合の辻褄合わせから膨大な後付け設定が誕生。
番組の途中から登場し、本作を象徴する用語となったニュータイプも、後のシリーズは勿論、他の分野にまで波及していくことになった。

方向性が定まると共に敵も同じ人類としたことで、従来のロボットアニメに求められていた、主人公サイドを完全な正義として扱う「ヒーロー性」や「勧善懲悪」といった要素の大半を排除。
MSも現代の戦闘機や戦車の延長線上にある単なる兵器としてのみ扱い、多数の量産機を登場させる等の試みが取られた。*6

【放送打ち切り~ブームへ】

このように制作側も覚悟を決めての意欲作ではあった訳なのだが、放送当時は内容の難しさから当然のように従来のターゲットである低年齢層には受けず視聴率が伸び悩み、放送期間短縮による打ち切りの憂き目に合ってしまう。

よく視聴率が低かった為と言われるが初回の放送は平均20%台でそんなに悪くないと言うよりむしろ高い方。
90年代末から00年代あたりに名古屋テレビは「初回の視聴率は名古屋では9%、関東では5%」としていた。*7
メインターゲットの低年齢層の視聴率が低かった(平均5%台)がメ~テレは「積極的に打ち切りを考えるほどではなかった」らしい。実際、この一見すると低い視聴率も『ガンダム』シリーズ全般で見ると寧ろ高い方だったり。まぁ、再放送では余裕で平均して10%越えと本放送時とは比較にもならないのだが。
まあこの辺は「中学生向け」というサンライズの意図では「スポンサーが集まり辛い」ので結局従来通りの「低年齢層向け」ロボットアニメという体裁をとっていたせいでもあるのだが……。

その一方で狙い通りに中高生以上の熱狂的なファン層の獲得に成功。

実際、皮肉にも打ち切りが決まった頃に中高生以上のアニメファンをターゲットにしていたアニメ専門誌等での特集記事の甲斐もあってか急激に人気が出始めたとのこと。
クローバーも年末商戦にて不人気だと思っていた「DX合体セット」が売れ始めたことで慌てて再延長を打診したものの叶わず、このことが放送終了から短期間での再放送に繋がり、前述の新たにスポンサーとして加わったバンダイによるガンプラの空前のヒット→MSVへの派生による番組を越えたメディアミックス展開へと繋がる訳である。

そして、テレビアニメを再編集しつつ、更に製作者の意図に近い(趣味に走ったともいう)劇場版三部作が上映。
前述の通りの今度こそ番組の方向性と合致した関連商品であるガンプラの異常なヒット等、社会現象として扱われるるまでの熱狂ぶりは文字通り『宇宙戦艦ヤマト』以来のものとなった。

因みに、打ち切りでなかった場合は敵味方関わらず主要人物はほぼ全滅という悲壮なエンディングだったという。黒富野ェ……
尤も、単純に放送期間が短縮されたから全滅エンドが回避されたという訳ではなく、上述のように本放送時でも打ち切りが決まった頃に“十分に商売になるだけの固定ファン層”を確保出来ていると判断出来たので、確実に見込める再放送や、将来的な続編企画の余地を残す為のプロデューサーからの鶴の一声もあったらしい。


【ストーリー】

U.C.0079――
人類が宇宙に進出し、スペースコロニーで生活するようになって半世紀が過ぎた。

地球から最も遠いコロニー・サイド3が『ジオン公国』を名乗り、地球連邦政府に独立戦争を仕掛けた。地球連邦軍の物量攻勢に対して、ジオン軍は新兵器モビルスーツを投入。戦局は泥沼化していった。

サイド7に住む少年アムロ・レイは、ジオン公国軍の襲撃に巻き込まれ、偶然にもガンダムのパイロットとしてジオン軍のザクと交戦。二機のザクを撃破し、そのままガンダムのパイロットとして、ホワイトベースに乗艦。ジオン軍との戦いに巻き込まれていく。



【登場人物】

地球連邦軍


アムロ・レイ(cv:古谷徹)
ご存知日本で最も有名なアニメキャラの一人。現代で言う所の引きこもりのヲタ系少年というキャラだったが、幾多の強敵との戦いを通して成長し、やがて一人前の戦士となった。
序盤ではとにかくうじうじしているので、それ以前のロボット物の主人公とのギャップがありすぎで批判もされたらしいのだが、現在では等身大の思春期の少年を描けているとの評価も。
マスコットロボット「ハロ」を自作したり、説明書読んだだけでガンダム動かせたり、途中からはガンダムの方がアムロに追従できなくなったり、さらに外伝作品では事実上専用機であるガンダムNT-1を開発してもらってたりと、かなりのチート。
後の地上波作品と異なり、主役機であるガンダムは単純な機体スペックでは最終的に敵の量産機にすら劣っていたりするが、反応が追いつきさえすればエースを相手にしても性能差を感じさせないくらい圧倒的。(というか完全にスペックを引き出してる限りはガンダムのが強い)。
ランバ・ラル戦前くらいから既に一般兵では相手にならない腕前になってきているが、中盤からはニュータイプなんて作中でも訳の分からないものに目覚めて、正に手が付けられない化け物と化していった。
その能力は、序盤では辛酸を舐めさせられ続けたシャアでも犠牲を払いながら逃げるだけで精いっぱいといった程だった。
しかし、流石に矢継ぎ早に出るジオンのビックリドッキリ面白メカ新兵器の数々にはピンチになることも少なくなかった。特にビグロ


ブライト・ノア(cv:鈴置洋孝)
アニメ史上最も気苦労が絶えない19歳*8。士官学校上がりで19歳にして少尉というバリバリのエリートさん。
負傷、戦死してしまったパオロ艦長の後を継ぎ、正規の軍人達から睨まれつつも民間人と素人ばかりのホワイトベースを率いて戦う。
実戦の経験は無かったものの、最初の時点で「今、何が必要か」を判断できる有能さを発揮していた、正になるべくしてなった艦長。
いつも忙しいらしく、本編で見られる決して少なくはない食事風景の大半が「食堂にも行かずに艦長の席でハンバーガーを食っている」というのが彼の多忙を物語っている。
それ故に強引に話をまとめては部下のクルーとの軋轢を起こすことも多かったが、余裕がある段階では多数決で方針を決める公正さも持っており、ミライやセイラからは信用を勝ち取っていた。
しかし、この頃は年齢の近さも顕著だったのか、戦闘要員として前線に送り込まれる立場のアムロやカイなどからは彼の下で戦うこと不満に思う者も少なくなかったのだが、数々の戦いや仲間の死を経て彼自身も成長し、一年戦争を闘い抜いた。
実際、ブライトが何だかんだで兄貴分としてアムロ達を挑発したり誉め殺したりで盛り立てたからこそのホワイトベース隊の戦果と生存に繋がったのは間違いない所である。
クルーとなったミライとは何となく自然にいい雰囲気になったものの、一時は優柔不断さから愛想を尽かされかけたが、婚約者のカムラン、スレッガーというライバルを制してミライをゲットした漢(主にスレッガーさんの漢らしい行動と早すぎる死が大きい)。後のシリーズでも主要なポジションで登場しており、同じく戦争の英雄ではあるが軟禁状態にあったアムロに比べると冷飯も食ったが出世もしている。しかし息子が……。


セイラ・マス(cv:井上瑤)
金髪美少女というか美人で、立ち位置的にはヒロイン……なんだろうなあ、多分。
アムロ達よりちょっとお姉さんなだけにブライトやミライさんに近い纏め役的な役割の方が大きい。アムロとベッドインしてる小説版の方がバックボーンも含めてヒロインっぽい。
オペレーターや医務に限らず、時にはGファイター(劇場版ではコア・ブースター)に乗って出撃する強い人。
軟弱者には容赦しない。

実はシャア
幸薄い身の上だがシャアが兄というのがある意味一番不幸。更に妹のためとは言えシャアからKYな金塊渡しを喰らって無駄に疑念を抱かれたりも。
何だかんだで言い訳ばかりの兄よりもニュータイプの意味を正しく捉えられていた模様。

フラウ・ボゥ(cv:鵜飼るみ子)
アムロの同級生。甲斐甲斐しく尽くす幼馴染みタイプ。
戦争前は生活能力皆無のアムロをお姉さんやオカンの様に世話を焼いていたが、戦争の中でパイロットとして急成長し、段々と遠い存在になっていく彼に戸惑う。
家族と逃げる準備をしていたのに、第一話にてご近所さん共々に爆発に巻き込まれて一人だけ生き残っており、それ故にアムロや子供達の世話を焼くことで自分を繋ぎ止めていた部分もあったのだが。
それ故に、どっちかと言えば中盤位まではフラウの方がヒロインっぽく、だからこそ終盤でのアムロとの距離の離れ方がエグい。


◇ミライ・ヤシマ(cv:白石冬美)
アムロ達と同様に成り行きでホワイトベースに乗り込んだ民間人組だが、父は連邦の元高官という旧家のお嬢様で習い事の甲斐もあってか、船の舵を任されることに。
その為、ミライさんのお蔭で緊急時とはいえ越権、特例続きのホワイトベースの処遇が甘くなったりもした。
設定年齢は若い(18歳)のに、スレッガーさん曰くホワイトベースのお袋さん(笑)古風で真面目なイメージだが、劇中三人もの男を惑わせている色々な意味で包容力のありすぎる隠れ魔性の女。そしてムチムチで巨乳
作中の目の小ささは異様。
実は、アムロに先駆けてニュータイプへの覚醒の兆しを見せており勘が非常に鋭い。


リュウ・ホセイ(cv:飯塚昭三)
頼れる黒人の先輩兼デブキャラ。一応正規の軍人でありパイロット候補生だが、第1話の時点で「シミュレーションを二度やった(だけ)」という訓練状況だった。
それでも他に「成り行きで実戦経験をやったアムロ」や「大型特殊の免許(モビルスーツではない)を持っているカイ」などしかいない状況下では貴重なパイロットで、
初期の頃にはコアファイターやガンダム以外の2機のどちらか(特にガンタンク)の操縦者として活躍していたが、第22話で負傷中に無理をしてコアファイターに乗りこみ、
意図的なのか事故なのか(メタ的には皆の成長と結束を促す為に)マゼラ・トップに激突し道連れに戦死
「ラッキーボーイだぜぇ!」 …と言う暇は本編には無い。


ハヤト・コバヤシ(cv:鈴木清信)
アムロ、フラウとは同年代で、フラウへの横恋慕もあり、一方的なライバル心を抱くえなりかずき。
リュウと共にガンタンクを駆る。機体がないので宇宙でもガンタンクで出撃したでもある。
流石に宇宙でタンクはアレなので劇場版ではガンキャノンを貰えた。

結局、パイロットとしては異常な覚醒を遂げたアムロの足元にも及べなかったが、凡人である自分の器と弱さを認められるようになったタイミングで、同じくアムロの支えになることすら出来なくなったことを悟ったフラウを受け止め、見事に恋は成就。
7年後ではメタボ化&妻子持ち。フラウと結婚するついでに身寄りのなかったカツ達をも引き取るという大人の男になっており、アムロとの関係も良好になったが…。


カイ・シデン(cv:古川登志夫)
軟弱者!で皮肉屋で気分屋。当初「大型特殊の免許があるから」という理由だけで戦車っぽいガンタンクを操縦させられたが、その後は主にガンキャノンを駆る。
戦いに嫌気がさし一度はホワイトベースから離脱するが、ミハルとの出会いと別れを経て大きく成長する。
乗機のお陰か、何となくガンタンクを預けられてしまっているハヤトより強いイメージを持たれている。
戦後には軍属から距離を置いてジャーナリストとなり、寧ろ続編以降の方が有能、かつ信念の人として評価も上がれば便利に扱われてもいる。


◇カツ、レツ、キッカ
サイド7の戦闘で親を亡くし、最後までホワイトベースに留まった戦災孤児。フラゥになついており、上記の通り結婚したハヤトとフラウに引き取られている。
子供だから素直ということなのか、終盤にはニュータイプに覚醒していると思われるのだが、続編以降はニュータイプがすっかりと戦争の道具と化していったので、意味も活躍の場も狭まって省みられることもなくなっていった。
その中で唯一活躍の場を与えられた7年後のカツに関しては……カミーユの犠牲になったのだ…?


マチルダ・アジャン(cv:戸田恵子)
地球連邦軍補給部隊中尉。思春期真っ只中のアムロやカイ達が揃って猿と化す程の超美人。アムロの初恋の人。
色々とおっかなかったりガキっぽいホワイトベース組の女性陣に辟易していた彼等にとっては、余計に憧れの存在に見えた大人の女性だったが……。将来を誓った相手がいると女性でも死亡フラグが立つという証明をしてみせた。
約30年後ドラマ「電車男」にゲスト出演していた。


スレッガー・ロウ(cv:玄田哲章、劇場版:井上真樹夫)
「悲しいけど、これが戦争なのよね」
補充パイロットとしてホワイトベースに加わったプロの軍人。Gファイターで戦ったり砲撃手としても有能な人。

リュウに替わる兄貴キャラで、途中からミライさんと良い雰囲気になった。
という事は・・・

「指輪を頼むよ、ミライ少尉!」


レビル将軍(cv:池田勝、劇場版:村松康雄) 
地球連邦軍大将。破竹の勢いのホワイトベースをニュータイプ部隊として目を掛けている。戦争終盤、ギレンのソーラ・レイによって殺害される。何気に死の直前にはニュータイプ覚醒と思われる感応を発揮していた。
彼が生き残っていたら、戦後の連邦軍の腐敗は食い止められていただろうと良く言われる程の名将だが、これらはほぼ後付け設定である。
しかし開戦当初に大将として捕虜になったのに、何故か脱走出来てすぐ戦場に舞い戻っている設定は原作からある辺りは凄いおGちゃん。
(脱走の経緯は後発作品でもあれやこれやと描かれていてはっきりしない)
ジ・オリジンでは萌えキャラ。

「そうか…辛いのだな、ジオンも…」



ジオン軍



シャア・アズナブル(cv:池田秀一)
説明不要の赤い彗星。真っ赤な軍服にマント、変な仮面という奇抜なスタイルで「御覧の通り軍人だ」とか言っちゃう人。*9
いわゆる流浪の元王子様キャラで、仮面の下に復讐心を燃やす。
素顔や声などがかっこいいし人気もあるのだが、性格は何気にとてもあくどい。
速さ以外にも色々なモノが通常の三倍。カリスマ性と実力を兼ね備えている……はず。
後発作品で彼の残留思念やらクローンやら何故か彼の意思を継ぐなどの要素があるだけで、ほぼ惨劇に繋がる大きすぎる影響力を持つ罪作りなお方。


ランバ・ラル(cv:広瀬正志)
青の巨星。ゲリラ戦法を得意とする戦争屋。アムロに漢の生きざまを見せつけた戦士。ザクとは違うのだよ、ザクとは。
男らしい愛機や奥さん共々人気がある。後のビルドシリーズにそっくりさん?が登場した。


マ・クベ(cv:塩沢兼人)
後付けではロマン機ギャンを次期主力に推薦していたりする変態。キシリア様LOVEを貫き、彼女に良い壺を送った。
水爆で脅すも後が無くなったので実際に撃つような卑劣過ぎる手を容赦なく使うガチ悪役だが、詰めが甘いだけで戦術眼も補給線の重要性なども認識していたりする辺りは本作の中では貴重な人物。
策略によりギャンでの白兵戦に持ち込むことで後半のアムロとガンダムに善戦する凄いことをしているが、最後はあっけなく死んだ。
意外と出番があったことと印象的過ぎるせいか、後発作品ではキャラクター性を維持しつつも美化されていることが多い。
漫画版では打ち切りの余波で、連邦軍によるジオン公国総攻撃へ道中、彼の操縦するゾックとの対決がまさかのクライマックスとなった。


ガルマ・ザビ(cv:森功至)
ザビ家の四男*10シャアとは学生時代からの友人。キザったらしいがナルシストでも嫌なヤツでもなく友達思いで向上心もある他人を疑うことを知らないただのお坊ちゃん。運動は苦手。
女性のために功を焦り、最後はシャアに謀られて死んで、死んだ後まで馬鹿にされた(いい奴だったので以後はすっきりしない気持ちになっているけど)。
『常に前線の兵士と同じ目線に立つ』という信念の元、司令官でありながら部下と共に前線に出ようとしがちであり、本編ではカトンボの様な専用カラーの戦闘機ドップに乗っている。流石にそこは誰か止めるべきでは?
一応指揮官が前線に出る問題を除くと悪手ではないが、相手がアムロとガンダムだったのが悪かった…。
もっと言えばホワイトベースが自分の占領地区に事故で降りてきたのが運の尽きだった。
唯一ザビ家で青臭い人物だからか、彼だけは父も気にかけていた。障害と見なされていないからか他の家族とも仲は悪くなさげ。
逆に言うと家族全員と仲が良かった彼が死んだ事で、家族間の仲が急速に冷え込んでいったと言えなくもない。


ギレン・ザビ(cv:田中崇=現:銀河万丈)
ザビ家長男。一年戦争において本当に倒すべき敵。冷徹非道で地球人も宇宙に出た民も自らの父も全て手にかけることを躊躇しない本作最大級にアレな人物。
選民思想と偽りの愛国心でジオン・ズム・ダイクンの意思をねじ曲げ、国民を戦争へと駆り立てた。IQ200を超える天才。
作中でのジオン内最大派閥だと思われ、ギレン派で彼の主張に近いエギーユ・デラーズはマジキチのおじさんになっているように影響力もやばい。
最後には父を謀殺するなど家族への情はないのかと思いきや、ドズルが死亡した事にまるで感心を示さないデギンにキレているので、彼なりの兄弟愛はあった模様。
ラスボスでありながら、一度も主人公と顔を合わせることなく退場するハメになった打ち切りの犠牲者でもある。
彼のおかげでジオン公国のモデルが変わった。


キシリア・ザビ(cv:小山茉美)
ザビ家長女で冷徹な性格をしていると目されている。兄ギレンとは同じく政治に力を入れていて別の派閥として激しく敵対関係にある。
対してドズルとは内心は不明だが個人間での関係は悪くなく(派閥の争いは別として)、間に合わなかっただけで救援しようとはしていた。
ガルマとも将来の力関係のためにかそれなりによく接していたらしく、保護者的な立場として後方に下げていて、謀をする気もなかった。
確か24歳だったはずだが、気苦労の為か老けて見られるのを気にして、変なマスクを着けている。
政争を繰り広げていることから父からは冷たくされていたり、ガルマを謀殺したシャアを勧誘するためにそれはそれと置いているものの、
ギレンに比べれば情があるらしくガルマの死の時は家族の和を取りなそうとしたり、父を殺したギレンの言質を取った後は静かに怒り即射殺したりしている。
善人とは言えないからか、目をかけてやったシャアに実にあっさりと暗殺されたかわいそうな犠牲者でもある。
ギレンが余りにもやばすぎるのでバランスを取るためか、後発作品ではより酷い悪役として描かれやすいあたりもかわいそうな犠牲者である。
死にざまが非常にグロいが、あれでも当初よりマイルドになったとのこと。


ドズル・ザビ(cv:長堀忠夫=郷里大輔、劇場版:玄田哲章)
ザビ家次男(三男説も)。見た目は典型的な粗野で力押しタイプの悪役幹部の様だが、実態は弟や部下を気遣う武人。
ただし情に流されすぎて悪手を打ったり、特定人物に対して私情を挟んだいやがらせのような事をしたりする悪面もある。
政治嫌いなのかそこらは兄達に任せているが、軍内では彼の派閥が出来ているうえに、彼自身がヨソの縄張りに自分の部下を送り込んでは内紛や軋轢を引き起こす(政治的な悶着を起こす)ため、ジオン軍が深刻に分裂している要因にはなっている。
いくつか名言を残しているが、ビグザムを量産など出来ないし出来ても自身の『戦いは数だよ』発言通り物量の差で負けるだろとか言われている。
後発作品ではよく美化されて高潔な感じになっているが、
主人公であるアムロの反応や、ガルマと違って他の兄妹と同じく父から疎まれている場面を見るからに、恐らく原作では戦争屋の色が強い。
娘「ミネバ」の16年後は外見は美人の母に似ていて父の様に芯が強い。…本当に良かった。


◇デギン・ソド・ザビ(cv:永井一郎、劇場版:池田勝→柴田秀勝)
ザビ家当主。波平。ジオン・ズム・ダイクン暗殺し、ジオン公国を乗っ取った、とシャアは思っている。(真偽は不明)
権力争いに明け暮れる子供らを見るのに疲れ果て実は終戦を望んでいた。
ジ・オリジンではむしろ穏健派であった事がとても強調されていた。
ジオンを暗殺して国家元首になったと思ったらやる気がなくなり、中途半端に隠居して(しかも完全隠居ではなく君主の地位と権力は握ったまま)子供たちを軍閥化させ、
さらにそれも嫌になって中途半端に握ったままの権力を使って策謀し、果てはその策謀まで放り出して勝手に和平交渉を……と、実はザビ家の中でも一番フラフラしていた男。
というかザビ家の内紛とかジオンの政争とかはだいたいこの人がまじめに指導者をやらなかったせい。要は最高指導者のくせに手綱を握っていないのだ。そりゃ一番近くで見ていたギレンも嫌になるだろう。
ついでに家族に対してはガルマを除き基本冷酷・無情で、ギレンはもちろん父を思うキシリアをも信じていないばかりか、ドズルが死んでもケロッとしてギレンでさえ憤慨させた。
あまりにもアレすぎたためか、ジ・オリジンではドズルの死で「ドズルを見殺しにした」とギレンにキレるという正反対のものになっている。


ララァ・スン(cv:潘恵子)
やたらと貧乏臭い出で立ちのニュータイプの少女。
アムロとシャアの両方を惹き付けて、トラウマを植え付けてしまった魔性の女。TV版だとア・バオア・クーでシャアから「死にゆく運命」とか言われてた?はてなんのことやら。
14年後に出てきた時に永遠に貴方達二人の間にいたいとか抜かしていた。
原作では明言されないしされるわけもないが、戦災孤児で体を売って生活していたという設定がある。
それを考慮してもシャアに連れていかれたことが幸せだったのか不幸だったのか…よく分からないかわいそうな少女でもある。
凄く余談だがCVの潘氏の声優で、ギャグ作品にてララァ、ジ・オリジンでセイラを演じている。


シャリア・ブル
ララァと同時期に現れた「木星帰り」の「ニュータイプ」。ララァと違ってスマートな紳士。
実直で誠実、他者の内心を読み取る洞察力を持ちながらも、相手の心情に配慮して自制できる、社交性を備えた紳士であったが、そんな彼でもニュータイプの限界は越えられなかった。
テレビ版ではララァの前座、映画版では完全カット、といういささか地味目な扱いだが、小説版では超重要人物。オリジン版ではどうしてああなった。

ククルス・ドアン
作画崩壊の被害者だが、40年後に映画の主役になった。



【余談】

…とまあ所謂リアル系ロボットアニメの元祖にして名作ではあるのだが、この頃はスーパー系リアル系なんて区別があるはずもない。
そもそもスーパー系、リアル系の概念はスパロボヒュッケバイングルンガストを区別するために生まれたもの。なるべく使わないように。
熱血主題歌「翔べ!ガンダム」、マジンガーZに習った18mというガンダムの身長、マシンガンの攻撃を受け付けない本体の装甲と「戦艦の主砲並」と評される直撃さえすれば必殺の火力でザクを倒す序盤のガンダム、(中盤以降)毎週のように登場する個性的すぎるジオンの敵モビルスーツ、どう見ても悪の幹部なザビ家の皆さん、ニュータイプというある種の超能力者の存在等、リアルロボットアニメの元祖でありながら、戦争を題材にしたスーパーロボットアニメとしての一面も併せ持っている。
また巨大ロボットが実用化されているという設定に説得力を持たせるために、他のメカは現実とはかけ離れたデザインになっている。これは現代よりも科学技術が進んだ未来を表すためである。

放送当初からメディアミックスされていたが、制作時期の都合(前述のように当時はロボットアニメ=宇宙人と戦うスーパーロボット物という認識だった。)もあってか、いずれもはっちゃけていることで有名。

本作が送り出されたのには、「宇宙戦艦ヤマト」「ルパン三世」などによりアニメが「子供番組」以上に発展しつつあったことと、それを受けてサンライズが「対象を中学生以上に絞り、熱狂的なファンを30万から40万獲得できれば勝てる」と試算したことがある。

本作の大ファンの一人に漫画家の青山剛昌がおり、『名探偵コナン』にも本作の登場人物をモチーフにした人物が登場している。


【打ち切りについて】

当初はリアリティーを考えて単色にしたかった主役ロボット“ガンダム”が、リアリティーを意識した兵器としてはあるまじきトリコロールになったのは他ならぬスポンサーからの要望があったのは有名な話だが、何だかんだと理由を付けられてトリコロールは以降のシリーズにも引き継がれていたり。
また、ジオン側が新型をどんどん繰り出してくる展開も元はメーカー側から従来のスーパーロボット物のような“やられ役”が欲しいとせっつかれたのが理由だったようで、確かに一部を除いては“やっつけ”ぽい怪獣的なMS(?)が多いのも当然だったという訳である。

でもって玩具展開が「低年齢層向け」を受けたラインナップゆえ売り上げ不振に見舞われ、最終的に「年明けに新しいアニメ(後のトライダーG7)を出し、春休み商戦に新作で臨む」ということとなり、こちらが打ち切りに繋がったとされる。
ただしそのスポンサーことクローバーが80年代に潰れた事とそのクローバーの業界内の立ち位置などから、玩具周りの動向は証言の裏付けが乏しかったりするのは内緒だ。実際、前述の通り売れないと思ってた「DX合体セット」が年末商戦で売れ始めて慌てたなんて話も出てるし。
この過程でプラモメーカーのアオシマとバンダイが巻き込まれ、アオシマは次回作以降のサンライズ作品(『トライダー』~『イデオン』)、バンダイは『ガンダム』を独占することになったのだが、まさかの打ち切り話からの大人気で、バンダイ自体をもガンプラメーカーとして成長することになったという訳である。

一方で、この年に放送されたアニメではダルタニアスにサイボーグ009、ザ・ウルトラマン、タンサー5と当時のサンライズが下請けを多数抱え、製作プロデューサーがザ・ウルトラマンにかかりきりで部下任せだった制作現場はかなりの激務だったらしく、作画監督の安彦良和が途中で病というか過労で倒れて終盤離脱せざるを得なかったTVシリーズが、果たして打ち切られずとも予定された52話の完走が可能だったかどうかはまた別の話。
安彦「ウルトラマンはトラウマ」
さらに言えば冨野監督自身「(打ち切られず)1クール分のニュータイプ戦争の話に陥った時に全部がパンクするかもしれないな、っていう予感があった」と言っているので、ここまで語られる作品となったかどうかもまた別の話。

当初の52話分の構想について、富野がそれを記した「トミノメモ」と呼ばれるものが存在している。
『機動戦士ガンダム 記録全集5』などで、打ち切りによって変更された部分を読むことができる。
また、これに書かれたMSの名前などの中には、後に続編やモビルスーツバリエーションの中で用いられたものもある。


追記・修正・いっきま~す!










人の意識の源には戦いを好む癖があるのか?
Ζ(ゼータ)、それは人の雄叫びだ。
そこに僅かな希望をかけて、赤い彗星のシャアが飛ぶ。
そして、カミーユ・ビダン(とき)の涙を見る…



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最終更新:2024年04月11日 13:36

*1 とはいえ、流石に正面から反抗するようなマネをしたわけではなく、富野御大自らスポンサーに顔を出し「番組に出して欲しいアイディア」を聞いて回り、その上で“リアリティを保てる範囲にアレンジ”することで番組内に取り入れるという力技でこなしている。(Gメカとか妙に多彩なビームサーベルの変形パターンとかね。)これで、スポンサー側から喩え「話が違う」と言われたとしてもアイディアを活かしているのは嘘ではないと言い訳が出来たし、何よりも番組後半〜再放送を経て番組が大人気を獲得すると共に新たなスポンサーとなったバンダイのガンプラの路線が高い年齢層にもアピールする方向に傾いた上で人気となったこともあってか、劇場版以降は寧ろ制作側が主体で“世界観に合わないメカニックは基本的に出さなくてもいい”という、既成事実を得ることまでが出来たのである。

*2 また、英語wikiでは他にも僅かな仮想物質=ミノフスキー粒子の存在を仮定として置いているだけで、現実世界の物理、科学技術の発展として設定を作っていることも興味深いとされている。

*3 『十五少年漂流記』に着想を得たアイディアであり、この時は更に変化してしまったが後に『銀河漂流バイファム』に。

*4 クローバーのロボット玩具の開発にはタカラが協力していた様子

*5 ガンダムに関して高千穂は放送中~劇場版前後にいくつかの雑誌に書いた評価も有名だが、内部の人間による評価なのは留意したい

*6 実際には、それこそ『鉄人28号』や『マジンガーZ』の頃から敵対する勢力にも思想やドラマが描かれていたのだが、それでも大義名分として正義が悪を討つという方程式に当てはまるようにはされていた。

*7 ただしこれは全体の平均か特定世代のものか明言していない点には注意

*8 この年齢は裏設定でも何でもなく、第1話で初登場して1分もしない場面でテムに「(君は)19歳だったか?」と聞かれ「はい」と明言されている。

*9 直接的には富野も深く関わった『長浜ロマンロボ三部作』等での美形悪役の系譜に属するキャラクターである。当初は、その流れで市川治に役を依頼するつもりだったとのことだがプロデューサーより池田秀一が推され、結果的に池田が声優をメインとして活動する礎にもなった。

*10 ザビ兄弟の1人が故人なのは当時からあった設定で、放送当時に「冒険王」で連載されてた漫画版でも、ドズルが三男・ガルマが四男と明記されてた。