石化

登録日:2012/09/23 Sun 12:24:12
更新日:2024/04/18 Thu 00:44:55
所要時間:約 18 分で読めます




石化とは、読んで字の如く“石”と“化”すことである。



【概要】

太古の生物や植物が石の様になるのは化石(化石化)と言う。そちらの意味では本来は「せか」と読むのが正しい。
長い年月をかけて自然に変化していったのがこれである。

ファンタジーやフィクションの世界では、魔法や呪いなどで人が石になってしまうことを石化と呼ぶ。
代名詞と言えるのがメデューサ、ゴルゴン、バジリスク(コカトリスとも言う)等の魔物や悪魔。
人を石に変えてしまう伝説を持つ厄介な存在として危険視されている。

しかし、伝説によっては石にはならずに固まってしまい動かなくなるという表現もされている。
石化させた本人を倒せば元に戻るとも、石化された時点で死亡するとも言われている。

ゲームなどでは、状態異常(バッドステータス)として取り上げられる事もある。
初期のゲーム作品ではひらがなで「せか」と表記されることが多かったためこの読み方で覚えてしまった人も多く、今ではこちらの読みが一般的に普及している。
元々は「せきか」が音便化して「せっか」になったであろう発音が、再び先祖返りして「せきか」に戻ってしまったという稀有な例である。
効果としては、ゲームによっては「一撃死」のような扱いだったり、時間経過で解けたりするので効果にはばらつきがあるが、大抵の場合は行動不能のバッドステータス扱いである。

縛りプレイではこの『行動不能ではあるがターゲット選択はできる』という独自の特性を利用して、敵の単体攻撃から標的をそらす為の『不死のデコイ』として縛りプレイなどで利用される事もある。

この手のゲームにて「体が石のように硬くなり全く行動できなくなるがHPに影響はない」バッドステータスとして採用されたことにより、昨今の「石化では人が死なない」土壌が生まれたのだと推測される。

ゲームで印象深い石化の事例といえば
  • ドラクエ3におけるゾーマに石化されたルビス
  • ドラクエ7にて石化の雨により村人全員が石にされた町、ダイアラック・グリンフレーク
  • FF4におけるカイナッツォのトラップからセシルたちを守るために自らの意志で石化するパロム&ポロム
  • FF9で魔の森から脱出する際しんがりとなり、魔物に絡まれた状態で諸共に石化したブランク
  • FF10・10-2において石化した場合攻撃や魔法を受けた時に一定確率で粉々に砕け散る
  • 真女神転生IIIにおいて石化した場合物理や衝撃属性を受けた時に高い確率で粉々に砕け散る
  • スターオーシャン1にて、石化病で石になっていく村と、仲間の一人ドーン
  • ヴァルキリープロファイルにて子供のイタズラにより封印が解け、小さな村にいる人間たちを石にして砕いて殺す魔物*1
  • 聖剣伝説2にて小便小僧になってしまうパーティメンバー
  • ロマサガ3で徐々に石化することで防御力を高める白虎術、ストーンスキン
ほとんどスクエニじゃねーか!

一方、自分の意志で自由に石に変化するものもある。
その際は基本的に無敵状態として扱われる。
  • ストーンの能力を利用したカービィ
  • タヌキスーツで地蔵に変身するマリオ…等

石化能力を持つ敵は数は少なくても、漫画でもゲームでも厄介な存在であり、危険性は高い。
シャドウレディやピグマリオ等の漫画作品でもトップクラスの危険性を持っていたりラスボスだったりする。
ゲームでは対策としてアンチ石化の効果がある装飾品などが用意されているが……
スーパーファミコン版のテイルズ オブ ファンタジアダオスはラスボスでありながら石化能力を持つという事でその筋の人には有名である。

実際に起こすとなると、人間の生存に必要な脳や心臓などが使い物にならなくなり、一瞬にして死亡してしまう。
…しかしフィクションにおいては「生きているそのままの状態で石になったから、無傷で元に戻せる」という、視覚的にわかりやすくなった時間停止の様な扱いをされる事が多い。
また、人が死ぬ事シーンを作風上描きにくい作品においては重宝される。
人を石にする事で視聴者に「こいつはヤバイやつだ」と言うことを表現できると同時に、更に周りの人間を一瞬で物語から退場させ、主人公たちが戦闘に集中できるという、比較的使いやすい表現と言えるだろう。
死んだりはしないが苦しんだり、自分の体が変貌する「怖さ」の表現に使われることもある。
そのせいか古くから「特定の人間を一時退場させたい」ときに重宝され近年でもプリキュアシリーズのような子供向け番組でも登場する。


【石化能力キャラ一覧】

相手を石にするタイプ

伝承

ギリシャ神話に登場する妖女で、ステンノー・エウリュアレー・メデューサの三姉妹で知られる。
その魔眼の視線は、元来は「恐怖のため石のように凍りつく」効果を持っていたが、いつのまにやら相手を石化する伝承を持つに至った。
三女のメデューサは英雄ペルセウスに討伐され、その首を石化攻撃の武器として大いに利用されたという。
想像したらグロい…
その後この首はペルセウスに貸し与えられていたアテナのいわゆるアイギスの盾に括りつけられて攻防一体になったという。
だからグロいって…
ともかく、その後の時代のゴルゴン、メデューサ系のキャラクターたちはこの伝承に基づいて石化の魔眼を持っていることが多い。

  • バジリスク、コカトリス
バジリスク(バシリスク)は、元はギリシャ神話に登場する蛇。
周囲に猛毒を振り撒き、視線で死をもたらす毒蛇とされる。
その息は草を焼き石をも砕くとされており、これが転じて近年の創作作品における石化能力となった模様。
コカトリスについては、中世ヨーロッパにてバジリスクの伝承から派生したものらしい。
雄鶏の産んだ卵から生まれるとされる。
姿も当初は蛇だったのが、雄鶏と蛇の相の子の様なものに変わっていった。
時が経つと双方の話が混同されたり、同一視されたりもする様になる。

近年の創作作品においても双方の姿や関係性は多種多様。
近似種だったり全く別だったり、コカトリスが鳥型でバジリスクが蛇型だったり。
だが、石化能力についてはどちらも所持している事が多い。
手段に関しては作品により視線・直接攻撃・触れただけで石化など、かなり多彩。

近年の創作

漫画『金色のガッシュ!!』の登場魔物。
千年前に行われた魔界の王を決める戦いに参戦していた魔物の子の一体。
前回の戦いでレイラパムーンといった千年前の魔物たちを石板へと封印した石版編の元凶ともいえる魔物。
相手を本に閉じ込めた上で石板と化し封じる最悪のディオガ級呪文ディオガ・ゴルゴジオの使い手。

漫画『ONE PIECE』の登場人物。
世界政府公認の7人の海賊からなる「王下七武海」の一角。
超人(パラミシア)悪魔の実「メロメロの実」の能力者で、メロメロ甘風(メロウ)という光線で、自分の美しさに悩殺された相手を石化出来る。
また、石化エネルギーを矢にして放つ虜の矢(スレイブアロー)や、蹴った相手を石化させる芳香脚(パフューム・フェムル)という技も持つ。

漫画『ドラゴンボール』の登場人物。
暗黒魔界の王であったが魔導師バビディに洗脳されてしまい、側近として付き従っている。
実力は前章のボスキャラだったセルと同じぐらいで、に触れた相手を石化する事が出来る。
地獄に送ると喜ぶから天国に行くといきなり綺麗になったり、近年では妹が活躍したりと最近注目されている。

漫画『うしおととら』の登場妖怪。
古本や古道具に住み、人を自分の世界である結界に引きずり込み石にかえて食う妖怪。
石の鎧から石の蛇を出して噛みつかせた相手を石化させる。
人間が恐怖に苦しみながら石と化すのを眺め、最後はサクサクと喰うのを楽しみとしている。

PCゲーム『Fate/stay night』の登場人物。
第五次聖杯戦争での騎兵(ライダー)サーヴァント
真名はメドゥーサ
石化の魔眼キュベレイを所持しており、普段は宝具である自己封印(ブレーカー)暗黒神殿(ゴルゴーン)で魔眼を封じている。

ポケットモンスターシリーズに『X・Y』から登場する伝説のポケモン
口から専用技の「デスウイング」を発射する事ができ、この技が通った周囲は全て石化する。
石化を解けるのは対の存在たるゼルネアスの力のみ。
なお、図鑑等には一切そういう説明がないが、ミュウツーの力が何かとぶつかり合った時に、人を石化させたケースが二度(ミュウツーの逆襲ポケスペ第5章)ある。
いずれもメディアミックスでの話なので、ゲームで同様の効果があるかは不明。

映画『ドラえもん のび太の魔界大冒険』及びそのリメイク版映画『ドラえもん新・のび太の魔界大冒険 〜7人の魔法使い〜』に登場した敵キャラクター。
よく間違えられるが、名前はメドゥーサ(メデューサ)ではなくメジューサである。
魔王の手下の一人で、モチーフとなった怪物の伝説の通り、相手を石化する能力を持つ。
多くの子供たちにトラウマを植え付け、チョイ役にもかかわらず、強く印象に残るキャラクターだった。
また、本編ドラえもんにも人間やロボットを石にするゴルゴンの首という用途が不明過ぎるひみつ道具も登場した。

特撮『仮面ライダー』の登場怪人。
秘密結社ショッカーの手で生み出された改造人間
口から噴く石化液で人を石に変えてしまう能力を持つ。
ただ、本編中や『新 仮面ライダーSPIRITS』の描写を見るに、相手に付着した液が相手を包み込んで硬化するという風にも捉えられる。

  • メドウサ、サラマンドラ
特撮『仮面ライダーX』に登場。
GOD機関の神話怪人。
メドウサは額から放つ光線で、サラマンドラは指先から噴射する泡で、相手を石像……ではなく岩に変えてしまう。

  • カブキマンピーサード
アニメ「ふたりはプリキュア」の登場人物。
目から黒い光線を発射でき、それを浴びた人間を石に変えてしまう。
この攻撃でプリキュア石に変えようと目論見、バスにいる2年桜組の女子中学生達をカチンと石に変えてしまう。
准レギュラーの志穂と莉奈も笑顔のまま石になるのだが、肝心のプリキュアがいなかったので今度は美術館の客も石にして回るがこちらも不発だった。
その後なんやかんやあってプリキュアとのバトルになるが、その際は石化技は使わず石像にした人たちをぶつける割とひどい戦法で戦った。
アニメでは次の話で退場したが、グランブルーファンタジーに登場した際は邪魔だからと町の人たちを石化。
更にイベントバトルでは「プリキュアとサシの勝負をしたい」ということで主人公とルリアも石に変える等大活用していた。
ちなみに技名は「石化」。石像をぶつける技は「突風」

  • 彫刻ジコチュー
ドキドキ!プリキュア」に登場するジコチュー
紫色のビームを発射し、人間を石に変えてしまう強力なジコチュー。
なんとプリキュア3人を石にするという大金星を上げる。
しかも、キュアハートをかばったキュアソードはともかく、キュアダイヤモンドとキュアロゼッタはついでのような流れ作業で石にした。
実は変身後のプリキュアを石にできたのはこいつと、Yes!プリキュア5Go!Go!に登場するラスボスクラスのキャラアナコンディだけであり、隠れた強敵だったりする。

ドキドキ!プリキュア」には他に、ビームを浴びせた人間を時間停止させる信号機ジコチューや、主人公の家族を石にしたアリジコチュー等、その手の能力持ちの奴がかなり多い。

  • 東日流火
サクラ大戦Ⅴ~さらば愛しき人よ~」に登場する敵役。
石化持ちなだけでなく女嫌いであり、わざわざ社会的地位のある女性だけが参加できるパーティを開いて若い女を集めて、一気に石に変えて売り払う犯罪をしていた。
その石化は強力で、潜入していたプラムや吉野杏里他、ヒロインたちも多少耐えたくらいで即座にカチンコチンに固められた。
霊力のある女性すら即座に石にする強力な敵だが、どちらかというと主人公を女装させるために登場したようなやつで、この話が終わると同時に死亡した。

  • 葉月ユイ
ロックマンエグゼStream』に登場。
やる気はあるがドジで失敗ばかりのOLで、ある日それに目をつけたストーンマンによって触ったもの全てを石にしてしまう体質にされてしまう。
そのまま仕事をしてしまったものだから、コピーした名刺やコピー機、挙げ句上司や同僚のOLすらも石にしてしまう。
それに恐怖した同僚たちを追いかけようとし転んでしまい、地面に触れ、会社のビル周り石にしてしまう大惨事ストーンパニックを巻き起こした。
最終的にロックマンの活躍でなんとか石化は元通り…どころか、これだけの騒ぎを巻き起こした彼女も何故かお咎めは無しだった。

  • まねさせ巨人
「地底の巨人国」に登場。
え?何それ?ってアニヲタが殆どだと思われるが、出典は「小学校にて平成7年から11年の間に採用された国語の教科書」である。
ピクニックをしていたロリショタを地底の国に誘い込み、「わしの出す問題にまちがえずに答えられたら、見逃してやろう。」と良い意地悪ななぞなぞを出して、答えられなかった子供を石にしてしまう。
教科書では「かずこ」と呼ばれる少女が答えられず「石のように動かなくなって」しまう。
それに満足したのかまねさせ巨人は眠ってしまい、残された3人はかずこを元に戻す為に奔走する。
そしてイメージ図として、聖子ちゃんカットの美少女が変なポーズで固まっている写真が掲載されている。

さて、ここからが問題であり、この物語はかずこが元通りになるところで終わっている。
実はこの話は劇の台本であり、「この先の物語は皆で作って、全編を劇で演じよう」と児童に丸投げ子供たちの創造力を養う内容となっている。
それに則って大体の小学校では続きの物語を作り、固定された冒頭部を含め一本の実際に劇をした。
…つまり日本中の小学校で、実在の女子小学生が石にされる少女の役を演じたわけである。
実際に体を石にする事は不可能で、文章も良く見たら「石のように動かなくなる」なので、結局は動かない振りをするだけなのだが…

  • ウルトラ怪獣の一部
けっこうな数がおり、ガクマガーゴルゴンのように正当に石化させるものから、
ヒッポリト星人→ブロンズ化。
ジャシュライン→黄金化。
デアボリックギャラクトロン(奇機怪)→宝石化。
など多様で、いずれもヒーローを動けない彫像に変えてしまう強敵として描かれることが多い。
ただしヒッポリト星人・地獄のジャタールは例外で、ウルトラマンゼロの右手をブロンズに変えたまではよかったが、
「固まる前にお前をブッ倒せばいいんだろ?」
と、固まった手でボッコボコにされて瞬殺されてしまうギャグキャラのような最期を辿った。

  • グレイガーゴイル/ポール・デュヴァル
MARVEL COMICSのヴィラン、フランス人
特殊な薬物を浴びたことで右手で触れた物を石に変えて停止させる能力を得た。
自身に能力を使うことで名前通り灰色の見た目となり怪力となれる。

ドラゴンクエストⅤで、青年時代前半最後の敵。
死に際で最後の力で主人公と嫁を石化させ、その後ひどい鬱イベントを延々見せられ続けるので有名。
自分の分身が超安値で買い叩かれるとか。
リメイク版ではゲマがこの役割になったが、死に際のあがきだったジャミと違ってその場で始末すればいいのになどのツッコミどころが生まれてしまった。

  • メドゥーサ
神撃のバハムートグランブルーファンタジーなどに登場するキャラ。
名前の通り神話のメドゥーサがモデルのキャラだが、こちらは可愛いロリっ子。
しかし実力はかなり高く、魔眼の力は大型のドラゴンさえ一発で石に変えてしまうほどの力を持っている。
なお、姉二人も存在しているが「曲がり角」で「行き遅れ」なためにほとんどイベントにも出てこない不遇っぷりを味わっている。
ちなみに自分が石化攻撃を食らった場合普通に石になる…が、魔法少女になると石化耐性がつく不思議体質である。

  • 死神ラダマンティス
モンスター烈伝オレカバトルに登場する、不気味な容姿の死神。
専用技【ハーデン】や必殺技は、対象にじわじわ石化(呪いの一種)を与え、数ターン経過後に石にしてしまう(必殺技では一定確率で眠りも付与)。
また、既にじわじわ石化状態の対象に発動すると、石化までのターンが縮まるので、無駄撃ちの心配が無いという利点を持つ。
ただしBOSSには石化が効かないので要注意。
尚、純粋なアタッカーとしての火力もあるので、技構成次第ではBOSS戦での活躍も十分見込める。

  • ドグー
グランブルーファンタジーなどに登場するキャラ。
名前の通り土偶をモデルとした星晶獣で、ハズレのSSRの召喚石としてガチャに登場する。
しかし2020年2月、GvG「決戦!星の古戦場」にてボスとして登場。
その際に特殊技「スーパー・セッキナックル」を会得しプレイヤーに立ち向かう。
殴って相手のHPを現在値の50%にした後、石化を与えると文面だけでもかなり強いのだが、なんと一定以上の難易度だとマウント(一度だけ弱体、バッドステータス付与を無効化する)を貫通するという前代未聞の効果を持っていた。
更に石化も6ターンと非常に長いことから、一時期Twitterのトレンドで「石化6ターン」がトレンド入りした。

  • 無界
THE KING OF FIGHTERS 2003のラスボス、通称ムカイさん。
「格闘スタイル:独自の格闘術+石化能力」と言われてる通り、その波動により石を生み出したり、相手を石化したりして攻撃する。
更にガードは自分の体を石にすると徹底している。
相手を石化して無防備にする「死戒」「死界」はその後のコンボで永久ハメすら可能。CPUだとほぼしてこないけど。
ありがとうムカイさん。
傲慢ながらも相手には敬意を示す紳士だが、アクションゲームでご法度の完全行動不能やいちいち石化グラを作らないといけないことから出番は少ない。
なお、同じKOFのラスボスには負かせた格闘家を彫刻にしてコレクションしているルガールもいる。

ファイアーエムブレム 暁の女神に登場する狼のラグズで、砂漠の国ハタリの女王。
「邪眼」のスキルで敵を石化させ、行動を封じられる。
もっとも、ラグズ王だけあって普通の敵相手には無双できるほど強く、かといってボスキャラは石化させられないので普段はあまり使う必要がない。
ただし、回復の杖を持った敵がいる場合は経験値稼ぎ用のサンドバッグとして利用することができる。
彼女が行動を共にすることが多いデイン軍は経験値稼ぎの場面が限られているので使い方次第ではかなり有用。

魔法先生ネギま!』で表ボスを務めるアーウェルンクスシリーズの1体。
「地」のアーウェルンクスであり、砂や石系統の魔法に優れる。
作中では宮崎のどかを始め、主人公チームの女の子を石化しまくった。
なお、この作品の魔法は特に個人専用とかではないので、石化魔法を使えるキャラ自体は他にもいるのだが、フェイトが使用した「永久石化」のような高位石化呪文を使用するキャラは少ないと思われる。
主人公の村を焼いて村人を石化したのも…

  • マラソンマン
花子さんがきた!』「恐怖のマラソンマン」に登場。
夜道をマラソンしている緑色の顔をした男で、サングラスの下の目を見てしまうと石に変えられてしまう。
花子さんの幽霊しばりアップリケを受けたにもかかわらずラストシーンでは何事もなかったかのようにマラソンを続けているというかなりの強敵。
同時期の怪談本にも同様の妖怪が記載されており、作者の創作ではないと思われるが、現代妖怪とはいえ日本の妖怪でこのような能力を持つものは珍しい。
創作も含めれば、『ゲゲゲの鬼太郎』において妖怪・朧車が鬼太郎を石化させた事例がある。

スーパーマリオブラザーズ』当時の設定では、キノコ王国の住人を魔法でブロックに変えてしまった魔王とされていた。
この魔法を解けるのはピーチ姫だけであるため城に捕まえているが、マリオが1つずつ叩くことでも開放できる。
開放されたキノコ王国の住人達がお礼にマリオを強化している姿こそ、かの有名なキノコである。
マリオから逃げて行った上に崖から落ちるのは見なかったことにしよう。

厳密には石ではなく別の物体へ変化させる存在だが、便宜上記載する。
本シリーズには「呪死」という状態異常がある。
この状態異常が付された攻撃を受けるとゲージが溜まり、満タンになった途端身体が黒紫の結晶体と化し、問答無用で死亡する。
この危険な状態異常を使う代表格がこいつ。
落とし穴の先・走れない沼地・背後からの奇襲といった、こちらが不利な状況で素早く迫って来ては集団で石化ブレスを撒き散らし、多くの不死人を結晶に変えてきた。
特に初代での凶悪さは「詰み」の記事に詳しい。
ぎょろっとした巨大な目玉にゴキブリのごとくカサカサと走り回る姿、棲家に立つこいつの犠牲者らしき人型の結晶体など視覚的にも気持ち悪い要素を満載した、シリーズを代表する強い雑魚にしてみんなのトラウマである。
なお『2』だけは同様の状態異常が「石化」になっており、こいつの攻撃を受けたら文字通り石にされる。
またこいつらが生息する場所には被害者と思しきNPCや敵の石像が立っていることがあり、アイテム「懐かしい香木」を使って石化を解いてやることで先へ進めるようになったり、アイテムが手に入ったりする。

正体不明の魔物であり、主人公の一人・ハンイット編の果てに待つ大ボス。
劇中ではその魔眼により、ハンイットの師匠である一流の狩人ザンター、砂漠の王国マルサリムの精鋭たちが犠牲になって石化してしまう。
これに対抗し解除するためには占い師のスサンナが作ってくれるヘンルーダ薬を備えに持参し、赤目そのものを倒さなくてはならない。
なお、ヘンルーダ薬がなくとも「健全化」という薬師のアビリティが間に合えば防止することはできる。
どちらにしろその間に赤目を倒すための実力は必要である。
脅威というよりはこの状態異常を「唯一」与える赤目の異質さと、その正体に関する伏線的な意味合いが強め。

厳密には彼自身の能力ではなく、ロプト教団から与えられた「ストーン」の魔導書の効力によるもの。
これによりリーフたちの恩人であるエーヴェルが石化されてしまい、再会と解除手段を求めて逃亡劇が続くこととなる…。
この石化は絶対的なものではなく「キアの杖」の効力によって治療することが可能。



自分が石になるタイプ

  • ピーカ
漫画『ONE PIECE』の登場人物。
ドンキホーテ・ドフラミンゴを首領とするドンキホーテファミリーの最高幹部。
超人(パラミシア)悪魔の実「イシイシの実」の能力者で、石と一体化することができる「岩石同化人間」。
巨大な岩と一体化すれば巨人サイズにもなれるうえ、積み上げられたレンガなどは丸ごと「一つの石」と見なされるため、石造りの町並みが特徴のドレスローザでは凄まじい脅威となる。
また、同化中はほとんど無敵に近いが、同化している岩石が一定の体積を下回ると弾き出されてしまう弱点がある。

  • 子泣き爺
漫画『ゲゲゲの鬼太郎』の登場妖怪。
腹掛けを身につけ、蓑をまとった赤ん坊のような姿をした老人の妖怪。
主人公の鬼太郎の仲間の一人で、自ら石化し、超重量・超硬度を駆使して戦う。
5期では石化させられた状態でも動ける能力も披露した。

  • ザ・シング/ベン・グリム
アメコミ『ファンタスティック・フォー』の主要登場人物。ガンロック?誰だでそれは?
未知の放射線を浴びたことで全身が岩のような肉体となった。
見た目通りの超怪力と防御力を誇るが、他のFFメンバーと違い肉体を戻すことができず不気味な姿のままなのがコンプレックス。
マーベルのその他の自己石化系能力者として、ロックスライド、オニックスエックス、スプライト、コーグなどがいる。

キン肉マンに登場する超人で、自らを硬度10のダイヤモンドに変えることができる。
この状態になると完璧超人始祖クラスの破壊力でなければダメージを与えることはできず、攻防ともに隙がない。
しかし、師であるストロング・ザ・武道のダイヤモンドパワーには並びはできても超えることはできずにいたが、将軍流の火事場のクソ力の発動でついに神を超える硬度10♯ロンズデーライトパワーへと進化した。

  • ザカート
NEEDLESSに登場するニードレス。
そのフラグメント「岩石崩(フェルゼンアヴァランチ)」は岩石を集積した巨大な鎧姿になる能力で、いくら砕かれても再生可能。
石化というよりは石装備って気もするが。

  • 宇宙戦艦ヤマト
反重力感応機でアステロイドを艦の周りに張り付かせ、岩石に擬態してガミラスの目をごまかしたことがあった。
この岩石は防御装甲としても機能するが、解放してヤマトの周囲を回転させることで鉄壁の防御力を誇る
アステロイド・リングとしても機能させることができる。
そもそもヤマトの初期案が小惑星を改造した宇宙戦艦だったので、その名残からの装備と言える。

  • シルバーフィッシュ
Minecraftに登場するモンスター。
自然生成される施設の石レンガなどに擬態していて、掘り出すと登場する。
ダメージを受けた時に警告を発して仲間を擬態解除することもでき、そうなった場合あっという間に穴だらけになってしまう。
ほっておくと石に入って擬態しなおす。

敵対するときは常にガード態勢であり、攻撃をするときのみ解除をするので、その合間を縫って戦うことが要求されるボスとなる。
このガード態勢が初登場した「2」だと、チップ「ストーンボディ」に酷似した性能で、体色も変わりガードも固くなっている。
ロックマン側も「ストーンボディ」「アイアンボディ」「メタルボディ」というチップを使えば同じようにやりすごしが可能。

  • ハベルの大盾
DARK SOULS III』の装備品で、「岩のような」と称される伝説の戦士・ハベルの聖遺物。
戦技「岩の体」により装備者に一定時間岩を纏わせる。
岩塊と称される見た目通り、効果中は物理ダメージを40%もカットする。
また怯み耐性も高まり、軽い攻撃なら喰らっても逆に弾き飛ばせるようになる。
盾を構えながら発動するので発動時の隙を突かれにくく、また消費FPも低い。
ただし機動力は著しく下がり、移動は歩きと重いローリングしかできなくなる。
加えて雷属性の被ダメージ+60%という致命的な欠点を抱えているので特に対人戦では注意が必要。
またハベルの大盾自体も筋力40・全装備品中トップの重量28.0を持てるだけの高い体力を要求してくるため、装備するのも一苦労。
それさえ留意して使い所を選べば絶大な効果を発揮だろう。
難所になりやすいモブの群れに対しては特に効果が高く、マルチプレイで壁役になりたい人に向く。
なおこの装備を入手するには終盤エリア「古竜の頂」に登場するNPC「ハベルの戦士」を倒さなくてはならない。
名前の通り非常に堅固なハベル装備一式を纏っており、体力が減ると戦技「岩の体」を使ってただでさえ高い防御力を上げ、致命的威力の大槌・かりんとう大竜牙を両手で振り回すという豪快な戦法を使う。



余談

フィクションの世界ではショックを受けた場合、ショックで石のように動かなくなる表現を石化と表現することもある。
基本的にギャグ顔で石になるのだが、稀にすごく気合の入った作画で美しい彫刻と化す事もある。

園芸用語ではサボテンの成長点が異常を起こして表面にこぶや団子状の塊が現れる事象が石化(いしか)と呼ばれている。また発音が違うのがややこしい。







追記・修正お願いします。
なお股間が石化されました方にはこちらのマッサージ

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最終更新:2024年04月18日 00:44

*1 封印を解いた子供も石に変えたが、感謝のために100年後に元に戻すつもりだったらしく無事だったが…