デッカードラモン

登録日:2011/08/25 Thu 02:54:58
更新日:2024/04/09 Tue 13:24:28
所要時間:約 5 分で読めます




『デッカードラモン』とは、『デジタルモンスター』に登場するキャラクター。


【基本データ】

世代 成熟期
タイプ サイボーグ型
属性 ウィルス種
必殺技 デッカードランチャー
背中に搭載されたランチャーから放つ複数種類の対空ミサイル。
いかなる飛行型デジモンをも撃墜する能力を秘めている。
得意技 スモーキーファング
煙を出す牙で煙幕を張る。
ヘビーテイルフック
の強烈な一撃。対地戦闘で活躍。

【概要】

ワニのような姿をしたサイボーグ型デジモン。
対空ミサイル『デッカードランチャー』を備え、全高が低く上空から発見されにくい、煙幕で姿を隠すこともできるなど対空戦闘能力に長けるため、飛行型デジモンにとっては天敵。
対空能力以外にも『ヘビーテイルフック』という強力な打撃攻撃を持っているため、地上戦も優秀である。

アニメデジモンクロスウォーズ』からの新種であるため、世代・属性は無かったが、2020年10月2日に世代・属性が判明した。
成熟期に分類されたのはグレイモンやメイルバードラモンと合わせての事であろうが、やや違和感を感じなくもない。

また、どこぞの勇者警察とか光の巨人とも関係ない。
……たぶん。

アニメでの死に様(後述)は嫌な意味で涙を誘うことで有名。


【関連作品でのデッカードラモン】

アニメ『デジモンクロスウォーズ

CV:矢田耕司(日本語版) / マイケル・ソリッチ(英語版)

ジャングル地帯『フォレストゾーン』の守護神として登場。
ワニなのでジャングルにいるのはおかしくはないのだが、機械的な見た目と、昆虫型デジモンが多く住む地域のため、少々ミスマッチな気がしないでもない……。
登場する前から「最強のデジモン」「伝説のデジモン」と呼ばれ、ダークナイトモンが勧誘したがるなど相当な実力の持ち主として描かれていた。

「愛」を重要視しており、愛のない者には断じて従わない。
また、デッカードラモンのいる場所には結界が張られており、それを開くためには『ラブラブダンス』なる珍妙な踊りを披露して自らを愛ある者だと示さなければならない(異性や仲間など愛の種類は関係ない)。

ちなみに、結界自体には愛の有無を識別する能力はなく、デッカードラモン自身が確認して開閉するため、隙を伺えば誰でも結界内部に潜り込める。
デジタルらしからぬアナログ結界……。

デッカードラモンを狙うダークナイトモンと、それを阻止するタイキキリハの戦闘の最中、ネネに強さを説くキリハなぜか愛を見出だす。
そして、フォレストゾーンをスティングモンに任せてキリハのデジモンとなった。

ちなみに、これ以前も以降もキリハに際立った愛がある描写は皆無だった
それどころかスティングモンやライラモンをフルボッコしていたような……
視聴者「あれ……?」


こうしてデッカードラモンはブルーフレアに加入。
そして、ここから伝説と謳われる最強の力を発揮する……かと思いきや、次の回ではキリハ共々ダークナイトモンに洗脳されていた
視聴者「……あれッ?!」


その後、彼の出番はろくになく、たま~に出てきて雑魚掃除する程度で“その他大勢”みたいな扱い。
声は技名や雄叫びを上げるくらいでまともに喋ることもなかった。
また、彼の加入によって可能になったメタルグレイモン(XW)の強化形態『デッカーグレイモン』も、強いには強いが特に際立って活躍することもないまま、進化形態『ジークグレイモン』の登場でお払い箱に……。


アニメ『デジモンクロスウォーズ ~悪のデスジェネラルと七つの王国~』(第2期)

第10話(通算第40話)および第11話(通算第41話)にて、ゴールドランドで久し振りに活躍し、喋った。
キリハ曰く「口うるさいからあまり出したくない」らしいが、視聴者的にはまともに喋ったのは初登場以来である。
その際、フロートモードを初披露している。
しかし、スポットが当たったのは死亡フラグだったらしく、その次の回(第12話(通算第42話)および(第13話(通算第43話))でデッカードラモンは散ることになる。


だが、問題はこの死亡エピソード……クロスウォーズに否定的な者はおろか、肯定的な者さえ「これは酷い…」と言わざるを得ない有り様だった……。

掻い摘んで説明すると
@.前回まで共闘していたのに突然タイキに勝とうと功を焦るキリハ。
 だが、仲間を使い捨てる作戦を強行した挙げ句、読みが甘く失敗。そのことにショックを受ける。

1.グラビモンに「強くなりたいならタイキを倒せ(要約)」と吹き込まれてタイキを倒す気になるキリハ。
 注:もちろん、洗脳されたりはしていない

2.当然、キリハを止めるデッカードラモン。
 しかしキリハは構わずデッカードラモンへ攻撃命令
 そして、異論もなく命令通り無抵抗な仲間をリンチするキリハのデジモンたち

3.リンチの末、キュートモンでも治せない致命傷を負うデッカードラモン。
 クロスローダー(死にかけのデジモンでも即効治癒可能)にデッカードラモンを入れてやろう=治してやろうという気の利くヤツは、もちろんいない。

4.その機会に攻撃をするグラビモン。みんなを庇うためデッカードラモンがに。

5.キリハが怪しい電波を受信したとしか思えない急な流れ突然改心。
 それを見届け、消え行くデッカードラモンに「(両親も死んだのに)お前まで俺を置いて行くのか!!」

6.視聴者いや、殺したのお前じゃんかよ!?

7.グラビモン…デッカードラモンの仇…許せない…。
 どう見ても殺したのはキリハである。

こうして、最強(笑)で伝説(笑)のデジモンは一切活躍することなく消えていった……。

過去、自分の未熟さ故にパートナーを死なせてしまった者はいたが、自分のデジモンに自ら手をかけて殺したのは前代未聞。
しかも、自分で殺しておきながらの「俺を置いて行くのか」発言には誰もが「どの面下げて」と突っ込んだ。
恐らく作中で最も酷いエピソードだろう……。


ちなみに死ぬ前に、新たに作られたハニーランド(フォレストゾーンを含んでいる)に立ち寄った時「ライラモン(リストラされて仲間内で全く気にかけてもらえなかったアカリとゼンジロウを唯一心配してくれた)が肝心のデッカードラモンの事を忘れている」という場面があった。
しかも、元フォレストゾーンの危機にデッカードラモンは一度も登場していない。


愛を重要視する彼だが、残念ながらスタッフからの愛にはあまり恵まれなかったらしい……。



だが第24話(通算第54話、第2期最終話)では、コードクラウンの力で他のデジモンと共に復活
再会をずっと望んでいたキリハは泣きながら喜ぶのだった。
終わり良ければ全て良し……ということにしておこう。

なお、第3期ではデジタルワールドにいたためか登場しなかった。

ちなみに漫画版本編では第11話でのキリハの紹介の1コマしか登場シーンはない。


アニメ『デジモンアドベンチャー:

第28話にて無限大陸で光子郎&テントモンコンビが跳ばされた先の廃棄所じみた区域で登場。

上空を飛んでいたサイバードラモン(XW版)達の一部を撃ち落とし、捕食するという
『クロスウォーズ』を知っている者も知らない者も驚かせるショッキングな光景を披露した。
視聴者の中には「『クロスウォーズ』で攻撃を受けたのを、今作でやり返したんだ」などと言うものも。

第32話でも登場し、タンクモン軍団と交戦していた。


【余談】

日本語版の担当声優である矢田氏は黄金聖闘士の老師等を演じている大ベテランである。
クロスウォーズはよく「声優がすごい」と言われるが、こんな大御所の方をキャスティングしている辺り、確かにすごいと言える。
そして『クロスウォーズ』終了から2年後(厳密には出番終了から3年後)の2014年に矢田氏は81歳という高齢で逝去した。


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最終更新:2024年04月09日 13:24