スピリット(遊戯王OCG)

登録日:2009/08/03(月) 23:13:51
更新日:2024/01/30 Tue 17:32:11
所要時間:約 7 分で読めます





遊戯王オフィシャルカードゲーム(以下OCG)の第2期パック「Mythological Age -蘇りし魂-」にて初登場したモンスター群。

元ネタは日本神話の神々や妖怪、そしてインド由来の仏教の護法神。
彼らの後ろには何か機械のような物が見える。そして彼らの体は霞んでいる。おそらく体は具象気体なのだろう。

おおよそのスピリットモンスターは共通のテキストとして以下のことが書かれている。

このカードは特殊召喚できない。
(2):このカードが召喚・リバースしたターンのエンドフェイズに発動する。

効果外テキストによって特殊召喚できず、召喚かセットでしか出せない。
さらに強制発動の誘発効果により自身をバウンスしてしまう。基本的には召喚ターンのみしか場に存在できず、役目を終えると直ぐに手札に引き籠ってしまう。
ここらへんは忠実に元ネタを再現しているといえる。

特殊召喚には対応しておらず、その神威を拝見する手段は必然的に通常召喚のみである。
の降臨に不正は許されないのだ。

そのため、「死皇帝の陵墓」や「血の代償」から出すのが割と一般的。
神の降臨にはそれなりの対価が必要なのだ。

おかげでフィールドでの展開力は最悪であり、気を抜くとダイレクトアタックを喰らいまくる。
神の降臨の代価は大きい。

一方で、これらの能力は
  • 戦闘で破壊されにくい
  • 除去やコントロール奪取もされにくい
  • 誘発効果の使い回し
  • 手札が溜まる
という独特の利点も同時に存在する。特に攻守の低い下級モンスターや強力な誘発効果持ちモンスターだと恩恵も大きい。
場持ちが悪い分出た時の能力も強力に設定されており、中には禁止カードとなったものも含まれる。

総じてプレイヤーの腕が問われるカード群である。
神々を使役する事は容易ではないのだ。

「モンスターを生け贄に捧げて通常召喚」
「モンスターが場に出るのは1ターンに1匹」
「でかいモンスターは強い」

というOCGの至極当然の鉄則を地で征く神々の御姿はまさに「ふつくしい」の一言。
その個性的かつ燻し銀的な能力から一部でカルト的な人気があるとかないとか。

この項目を見た貴方。どうか今も引き出しの中で眠っている彼の神々を見つめ直していただきたい。
それだけが私の望みです……

また、儀式モンスターかつスピリットである「霊魂鳥神(エスプリット・ロード)」なんていうのも登場している。

スピリットモンスターは「強制転移」や「死のマジックボックス」と非常に相性が良い。エンドフェイズ時に手札に戻るため、完全なコントロール奪取orモンスター破壊になる。
ちなみにスピリットモンスターの「手札に戻る効果」は召喚・リバースしたターンのエンドフェイズにしか発動しない
そのため、そのターンに「亜空間物質転送装置」や「ワーム・ホール」などで除外したり、
スキルドレイン」や「神禽王アレクトール」で効果を消せば場に留める事が可能。


【スピリットモンスターたち】

日本神話

スピリットモンスター
星2/風属性/悪魔族/攻 200/守 100
このカードは特殊召喚できない。
召喚・リバースしたターンのエンドフェイズ時に持ち主の手札に戻る。
このカードが相手ライフに戦闘ダメージを与えた場合、次の相手ターンのドローフェイズをスキップする。
遊戯王OCG史上最悪のカードと名高かったモンスターの一角。最強にして最凶のスピリット。
戦闘ダメージを与えることに成功すると次の相手のドローフェイズをスキップする効果を凶悪な効果を持つ。

ドローを封じるということは打開する手段を得られなくなるため、このカード1枚で詰みの状態になることも多い。現役であった第2期第4期の環境は現在よりも遥かに低速だったため、このモンスターの効果を通すことは勝利に直結していた。

混沌帝龍-終焉の使者-》とのコンボ、通称【ヤタロック】がトラウマになっている人も多いはず。

当然の如く禁止カードとなっており、OCG初の禁止カード指定を受けた1枚。
ちなみに2019年4月1日に同期の《サンダー・ボルト》が緩和されたため、禁止カード指定期間が一番長いカードとなっている。
今ではエラッタなしで無制限カードへ緩和されているが、18年以上の時を経てインフレした環境下でようやく赦された辺り、如何に当時のこのカードがオーバースペックであったかが窺える。
ただし、2023年現在の環境では「ドローロックは脅威にはなり得るが、あえてこのカードを使用するまでもない」といった立ち位置である。
ぶっちゃけ「最強最悪のカード」といった評価は完全に過去の物になっている

  • 月読命(ツクヨミ)
スピリットモンスター
星4/闇属性/魔法使い族/攻1100/守1400
このカードは特殊召喚できない。
(1):このカードが召喚・リバースした場合、フィールドの表側表示モンスター1体を対象として発動する。そのモンスターを裏側守備表示にする。
(2):このカードが召喚・リバースしたターンのエンドフェイズに発動する。このカードを持ち主の手札に戻す。

《月の書》を内蔵した下級スピリット。
単純ながらも幅広い用途に活用できる。何回でも使用できる汎用性の高さから、様々なデッキで用いられた。

攻撃力の高いモンスターでも、守備力が低ければこのカードで戦闘破壊可能。などがよく狙われていた。アームド・ドラゴンはLV5からLV7になると守備力が下がるため、逆に弱くなるとすらいわれるほどの影響力があった。

裏側にできることから《聖なる魔術師》《闇の仮面》などのリバース効果を再利用することもできる。

第4期でのトップメタであった【変異カオス】にも採用された。《サウザンド・アイズ・サクリファイス》を裏側守備表示にすることで、自分のターン中だけ攻撃制限を解除し、新たに別のモンスターを吸収できるようにするなど、抜群の相性を誇った。

あまりの利便性から禁止カードにまで上り詰めるが、環境の高速化により2012/9に制限に復帰。そして無制限へ……。

スピリットモンスター
星8/炎属性/炎族/攻2800/守2900
このカードは特殊召喚できない。
召喚・リバースしたターンのエンドフェイズ時に持ち主の手札に戻る。
また、このカードが相手ライフに戦闘ダメージを与えた時に発動する。次のターンのドローフェイズのドロー前に相手は手札を全て捨てる。
相手に戦闘ダメージを与えると、相手の手札を全て捨てさせる。
ドローは許してしまうが、手札が1枚の状態で戦うこと強いることができる。
最高の手札破壊だが、特殊召喚できないスピリットにも関わらずレベル8なので、専ら「死皇帝の陵墓」で使われる。
え?暗黒界?そんな時は掌をそっとデッキの上に乗せるんだ。

  • 伊弉波(イザナミ)
スピリットモンスター
星4/水属性/天使族/攻1100/守1800
このカードは特殊召喚できない。
召喚・リバースしたターンのエンドフェイズ時に持ち主の手札に戻る。
このカードが召喚・リバースした時、手札を1枚捨てる事で自分の墓地に存在するスピリットモンスター1体を手札に加える。
召喚時に手札を一枚捨てて墓地のスピリットを回収する効果を持つ。
イザナミだ。

  • 雷帝神(スサノオ)
スピリットモンスター
星4/地属性/雷族/攻2000/守1600
このカードは特殊召喚できない。
召喚・リバースしたターンのエンドフェイズ時に持ち主の手札に戻る。
このカードが相手ライフに与える戦闘ダメージは半分になる。
戦闘ダメージは半分になってしまうが、2000という下級モンスターとしては高い攻撃力を持つデメリットアタッカー
しかし、現在では攻撃力が同等でデメリットの無いモンスターも増えているので、
採用するならスピリットモンスターである事や種族にも意義を見いだしたい。

その名前とを持ち、白目に厚ぼったい唇という造形は某雷の守護者を彷彿とさせるがおそらく無関係。
「雷帝」とは言うがスサノオはどちらかと言えばもしくは嵐の神で、雷神はタケミカヅチの方である。
また後述の草薙剣とよく似た剣を持っているが、スサノオは草薙剣を発見しただけで自分では使っていない。
ちなみに英語版では「Susa Soldier」というとんでもない名前だったりする。

  • 因幡之白兎(イナバノシロウサギ)
スピリットモンスター
星3/地属性/獣族/攻 700/守 500
このカードは特殊召喚できない。
召喚・リバースしたターンのエンドフェイズ時に持ち主の手札に戻る。
相手フィールド上にモンスターが存在する場合、このカードの攻撃は相手プレイヤーへの直接攻撃としなければならない。
直接攻撃する能力を持つが、その代わり相手モンスターに攻撃はできない。
戦闘は苦手なのだ。

  • 磨破羅魏(マハラギ)
スピリットモンスター
星4/地属性/岩石族/攻1200/守1700
このカードは特殊召喚できない。
召喚・リバースしたターンのエンドフェイズ時に持ち主の手札に戻る。
また、このカードが召喚・リバースした時に発動する。次の自分のドローフェイズのドロー前に自分のデッキの一番上のカードを確認してデッキの一番上または一番下に戻す。
召喚・リバース時に次の自分のドローカードをデッキの一番上か下に移す効果を持つ。
なお、効果は召喚・リバース時にすでに解決しており、ドローフェイズにはチェーンブロックを作らない。

  • 竜宮之姫(オトヒメ)
スピリットモンスター
星3/光属性/魔法使い族/攻 0/守 100
このカードは特殊召喚できない。
召喚・リバースしたターンのエンドフェイズ時に持ち主の手札に戻る。
このカードが召喚・リバースした時、相手フィールド上に表側表示で存在するモンスター1体を選択し、表示形式を変更する事ができる。
絶望的なステータスだが表側モンスターの表示形式を変更する効果を持ち、減る事のないエネミーコントローラーだと思えばよい。
結構可愛いかったりする。あとポーズが刺激的。

  • 荒魂(アラタマ)
スピリット・効果モンスター
星4/闇属性/悪魔族/攻 800/守1800
このカードは特殊召喚できない。
(1):このカードが召喚・リバースした時に発動できる。デッキから「荒魂」以外のスピリットモンスター1体を手札に加える。
(2):このカードが召喚・リバースしたターンのエンドフェイズに発動する。このカードを持ち主の手札に戻す。
待望(?)のスピリット専用サーチャー。召喚・リバースした際にスピリットをサーチできる。
サーチできるスピリットに制限がないので、こいつ一枚で好きなスピリットを呼び込める。しかも手札に戻るのでもう一度出せばどんどん呼べる。

  • 和魂(ニギタマ)
スピリットモンスター
星4/光属性/天使族/攻 800/守1800
このカードは特殊召喚できない。
召喚・リバースしたターンのエンドフェイズ時に持ち主の手札に戻る。
このカードが召喚・リバースしたターン、自分は通常召喚に加えて1度だけスピリットモンスター1体を召喚できる。
また、このカードが墓地へ送られた時、自分フィールド上にスピリットモンスターが存在する場合、デッキからカードを1枚ドローする。
スピリット専用「二重召喚」。自分が墓地に送られた時に場にスピリットがいたら1枚ドローできる。
こいつをリリースして上級スピリットを出す事で1枚ドローしたり、
「伊弉波」のコストでこいつを捨てて回収&ドローしたりできる。


  • 八俣大蛇(ヤマタノドラゴン)
スピリットモンスター
星7/炎属性/ドラゴン族/攻2600/守3100
このカードは特殊召喚できない。
召喚・リバースしたターンのエンドフェイズ時に持ち主の手札に戻る。
このカードが相手ライフに戦闘ダメージを与えた時、自分の手札が5枚になるまでデッキからカードをドローする。
相手に戦闘ダメージを与えた時、手札を5枚になるまでドローできる破格の効果を持つ。
浪漫溢れるド派手なドロー加速だが、手札を持て余しやすいスピリットではあまり採用されない。
サーチからリリース確保まで容易く手札消費も激しい【征竜】との相性が良く、そちらで採用される事もあった。

  • 大和神(ヤマトノカミ)
スピリットモンスター
星6/闇属性/戦士族/攻2200/守1200
このカードは通常召喚する事ができない。
自分の墓地に存在するスピリットモンスター1体を
ゲームから除外した場合のみ特殊召喚する事ができる。
特殊召喚したターンのエンドフェイズ時に持ち主の手札に戻る。
このカードが戦闘によって相手モンスターを破壊した場合、相手フィールド上に存在する魔法または罠カード1枚を破壊する事ができる。

  • 天岩戸(アマノイワト)
スピリット・効果モンスター
星4/地属性/岩石族/攻1900/守1200
このカードは特殊召喚できない。
(1):このカードがモンスターゾーンに存在する限り、
お互いにスピリットモンスター以外のモンスターの効果を発動できない。
(2):このカードが召喚・リバースしたターンのエンドフェイズに発動する。このカードを持ち主の手札に戻す。
スピリットを相手が使う事はまず無いため非常に刺さる。
《霊子エネルギー固定装置》《霊魂鳥神-彦孔雀》《霊魂鳥神-姫孔雀》で相手ターンでも維持すればかなりの制圧力を発揮できる。

  • 河伯(カワノカミ)
スピリット・効果モンスター
星4/水属性/水族/攻1800/守 600
このカードは特殊召喚できない。
(1):このカードが召喚・リバースした場合、フィールドの表側表示モンスター1体を対象として発動できる。その表側表示モンスターはスピリットモンスター扱いとなり、エンドフェイズに持ち主の手札に戻る。
(2):このカードが召喚・リバースしたターンのエンドフェイズに発動する。このカードを持ち主の手札に戻す。
相手をスピリット化させる
バウンスで除去はもちろん《八汰烏の骸》で2ドローできる

  • 天照大神(アマテラス)
スピリット・効果モンスター
星9/光属性/天使族/攻3000/守3000
このカードは召喚・特殊召喚できない。
(1):裏側表示のこのモンスターを対象とする魔法・罠・モンスターの効果を相手が発動した時、このカードを表側守備表示にして発動できる。自分はデッキから1枚ドローする。
(2):このカードがリバースした場合に発動する。このカード以外のフィールドのカードを全て除外する。
(3):このカードがリバースしたターンのエンドフェイズに発動する。このカードを持ち主の手札に戻す。

なんと「召喚・特殊召喚できない。」というとんでもないことが書かれているカード。基本的にアドバンスセットで出すことになる。初出版はシークレットレアという事で非常に神々しい。
行為自体が何かを仕込んでいるとモロバレしてしまうアドバンスセット以外でフィールドに出て来れないので、
太陽の書などで能動的に効果を発動させたいところ。

登場した頃は(1)の効果にさえ成功すればほぼ自動的に(2)の効果も発動できていたが、マスタールール(2020年4月1日改訂版)の施行により発動できない場合が生まれてしまった。効果発動についてのルールが変更されたことで、(1)のトリガーになった効果で除去された場合は(2)の発動ができなくなった。*1

  • 幸魂(サキタマ)
スピリット・効果モンスター
星4/光属性/天使族/攻400/守900
このカードは特殊召喚できない。このカード名の(1)(3)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):手札のこのカードを相手に見せて発動できる。手札からスピリットモンスター1体を召喚する。
(2):このカードが召喚・リバースしたターンのエンドフェイズに発動する。このカードを持ち主の手札に戻す。
(3):このカードがリリースされた場合、自分の墓地のスピリットモンスター1体を対象として発動する。そのモンスターを手札に加える。
効果で手札のスピリットモンスターを召喚、続いて正規召喚権で更なるモンスター展開が可能。
(1)、(3)ともに幸魂自身でも良いため、基本的には自分を出して上級スピリットのリリース要員にしたり、
光属性レベル4天使族という優秀なステータスでシンクロ・エクシーズ素材に使用するのが良い。
《荒魂》を召喚してサーチ、(1)を発動すれば即座にランク4のエクシーズ召喚が可能。
カテゴリ以外の特殊召喚に強烈な縛りがかかるが、召喚には特に何も縛りのないエクソシスターなどとの相性も良い。

  • 刀皇(トウオウ)都牟羽沓薙(ツムハクツナギ)
スピリット・効果モンスター
星11/風属性/戦士族/攻3000/守3000
このカードは特殊召喚できない。
このカードは通常召喚したモンスター1体をリリースしてアドバンス召喚できる。
(1):このカードが召喚・リバースした場合に発動する。
相手は自身のフィールドのカードを任意の数だけ選んで墓地へ送る事ができる。
その場合、その数だけお互いにドローする。
この効果を発動したターンのエンドフェイズに、
お互いのフィールド・墓地のカード及び除外されているカードを全て持ち主のデッキに戻す。
(2):このカードが召喚・リバースしたターンのエンドフェイズに発動する。
このカードを持ち主の手札に戻す。
レベル11の最上級スピリットモンスターだが、条件を満たせば1体のリリースで召喚可能。
《幸魂》や《和魂》などとコンボしたい。
召喚に成功するとまず相手にフィールドカードを処理してのドローを選択させ、その後のエンドフェイズに手札以外の全てのカードをデッキに戻してしまう。
スピリットモンスターならば効果で手札に戻るため、被害を抑えられる。
自分ターンに使うと盤面がカラの状態で相手のターンを迎え撃つことになり危険だが、相手ターンに《魍魎跋扈》などで召喚すれば相手はこのターンでこちらを仕留めなければあらゆるアドバンテージを無に帰されてしまうことになる。
ちなみに「都牟羽」「沓薙」とは草薙剣の別名。

インド神話

  • 阿修羅(アスラ)
スピリットモンスター
星4/光属性/天使族/攻1700/守1200
このカードは特殊召喚できない。
召喚・リバースしたターンのエンドフェイズ時に持ち主の手札に戻る。
このカードは相手フィールド上に存在する全てのモンスターに1回ずつ攻撃をする事ができる。
相手フィールド上のモンスターにそれぞれ1回ずつ攻撃できる。
「スケープ・ゴート」の羊トークンからリクルーターを完全に潰す事ができる。
攻撃力も1700とそこそこ高く、スピリット以外のデッキに用いられる事もある。
たとえ相手が大量展開していようとオネストと一掃する事もできる。

  • 軍荼利(グンダリ)
スピリットモンスター
星4/炎属性/炎族/攻1000/守 200
このカードは特殊召喚できない。
召喚・リバースしたターンのエンドフェイズ時に持ち主の手札に戻る。
このカードがシンクロモンスターと戦闘を行う場合、ダメージ計算を行わず、そのモンスターとこのカードを持ち主の手札に戻す。
神々が生み出した対シンクロ要員。
シンクロモンスターと戦闘すると自分と相手を手札に戻す効果を持つ。
シンクロモンスターを手札に戻せるテキストに見えるが、シンクロモンスターはエクストラデッキに送られる。
似た効果を持ち範囲が広いモグラもいるので、スピリットである事に意義を見出したい。

  • 夜叉(ヤシャ)
スピリットモンスター
星4/水属性/天使族/攻1900/守1500
このカードは特殊召喚できない。
召喚・リバースしたターンのエンドフェイズ時に持ち主の手札に戻る。
このカードが召喚・リバースした時、相手フィールド上に存在する
魔法・罠カード1枚を選択して持ち主の手札に戻す事ができる。
召喚・リバースした時、相手の魔法・罠を1枚手札に戻す効果を持つ。
「くず鉄のかかし」などの攻撃反応する罠、「平和の使者」などの永続ロックカードをバウンスして攻撃する事ができる。

  • 羅刹(ラセツ)
スピリットモンスター
星4/炎属性/天使族/攻1500/守1900
このカードは特殊召喚できない。
召喚・リバースしたターンのエンドフェイズ時に持ち主の手札に戻る。
このカードが召喚・リバースした時、「羅刹」以外の手札のスピリットモンスター1体を相手に見せて発動できる。相手フィールド上に表側攻撃表示で存在するモンスター1体を選択して持ち主の手札に戻す。この効果を発動するターン、自分はモンスターを特殊召喚できない。
召喚・リバースした時、手札のスピリットを公開する事で相手モンスター1体をバウンス。
夜叉とは効果だけでなく、属性や攻守も対になっている。

東洋の妖怪

  • 《砂塵の悪霊》
スピリットモンスター
星6/地属性/アンデット族/攻2200/守1800
このカードは特殊召喚できない。
召喚・リバースしたターンのエンドフェイズ時に持ち主の手札に戻る。
このカードが召喚・リバースした時、このカード以外のフィールド上に表側表示で存在するモンスターを全て破壊する。
初の日本神話がほぼ無関係なスピリットモンスター。
召喚時に、自分フィールドを巻き込む「ライトニング・ボルテックス」を発動する。
星6なので生け贄が必要だが、効果自体は非常に強力。
帝とは違いリバースでも効果発動するため停戦協定と合わせれば地雷としても使える。

  • 偉大天狗(グレート・テング)
スピリットモンスター
星5/闇属性/獣戦士族/攻1900/守1700
このカードは特殊召喚できない。
召喚・リバースしたターンのエンドフェイズ時に持ち主の手札に戻る。
このカードが相手ライフに戦闘ダメージを与えた場合、次の相手ターンのバトルフェイズをスキップする。
相手に戦闘ダメージを与えた時、相手ターンのバトルフェイズをスキップする効果を持つ。
「タイム・イーター」との専用デッキを組めば、相手のメインフェイズとバトルフェイズをスキップする凶悪なコンボを決められる。

中国の伝説より

  • 鳳凰(ホウオウ)
スピリットモンスター
星6/炎属性/鳥獣族/攻2100/守1800
このカードは特殊召喚できない。
召喚・リバースしたターンのエンドフェイズ時に持ち主の手札に戻る。
このカードが召喚・リバースした時、相手フィールド上にセットされた魔法・罠カードを全て破壊する。
突然現れた上級スピリット。セットされた魔法・罠を相手のみ全て破壊する効果を持つ。
《魔封じの芳香》や《心鎮壷のレプリカ》との相性は抜群。

  • 金華猫(きんかびょう)
スピリット・効果モンスター
星1/闇属性/獣族/攻 400/守 200
このカードは特殊召喚できない。
(1):このカードが召喚・リバースした時、自分の墓地のレベル1モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを特殊召喚する。このカードがフィールドから離れた時にそのモンスターは除外される。
(2):このカードが召喚・リバースしたターンのエンドフェイズに発動する。このカードを持ち主の手札に戻す。
ランク1デッキと相性のいい下級スピリット。
現代環境で必須級の扱いをされる手札誘発には《エフェクト・ヴェーラー》や《D.D.クロウ》、《ドロール&ロックバード》などのレベル1も多いため、役目を終えたそれらを活用できる点も強力。

西洋の伝説より

  • 不死之炎鳥(フシノトリ)
スピリットモンスター
星4/炎属性/鳥獣族/攻1200/守 0
このカードは特殊召喚できない。
召喚・リバースしたターンのエンドフェイズ時に持ち主の手札に戻る。
このカードが相手ライフに戦闘ダメージを与えた時、与えた戦闘ダメージの数値分だけ自分のライフポイントを回復する。

霊魂(エスプリット)

まさかの儀式スピリットカップルとそれを取り巻く下級スピリット3枚。
スピリットモンスターを召喚条件を無視して特殊召喚というこれまた前代未聞の効果を持っているが実は既存スピリットとの相性がイマイチな物が多い。
詳しくは項目参照。

日本の国技

  • 《カラテ魂 KURO-OBI》
ペンデュラム・スピリット・効果モンスター
星5/風属性/戦士族/攻2400/守1000
【Pスケール:青9/赤9】
(1):フィールドにモンスターがP召喚された場合に発動する。
Pゾーンのこのカードを持ち主の手札に戻す。
【モンスター効果】
(1):このカードが召喚に成功した時に発動できる。自分のPゾーンのカードと同じ縦列の相手の魔法・罠カードを全て墓地へ送る。
(2):このカードが召喚・リバースしたターンのエンドフェイズに発動する。このカードを持ち主の手札に戻す。

  • 《スモウ魂 YOKO-ZUNA》
ペンデュラム・スピリット・効果モンスター
星5/風属性/戦士族/攻2400/守1000
【Pスケール:青1/赤1】
(1):フィールドにモンスターがP召喚された場合に発動する。Pゾーンのこのカードを持ち主の手札に戻す。
【モンスター効果】
(1):このカードが召喚に成功した時に発動できる。自分のPゾーンのカードと同じ縦列の相手のモンスターを全て墓地へ送る。
(2):このカードが召喚・リバースしたターンのエンドフェイズに発動する。このカードを持ち主の手札に戻す。

  • 《ケンドー魂 KAI-DEN》
ペンデュラム・スピリット・効果モンスター
星5/風属性/戦士族/攻2400/守1000
【Pスケール:青9/赤9】
(1):フィールドにモンスターがP召喚された場合に発動する。Pゾーンのこのカードを持ち主の手札に戻す。
【モンスター効果】
(1):このカードが召喚に成功した時に発動できる。自分のPゾーンのカード1枚を選び、そのカードと同じ縦列の相手のカードを全て墓地へ送る。
(2):このカードが召喚・リバースしたターンのエンドフェイズに発動する。このカードを持ち主の手札に戻す。

海外からやって来たペンデュラムスピリット三人衆。
召喚時にペンデュラムゾーンの縦列に位置する相手のカードを墓地送りにする除去効果と、スピリット共通の自己バウンス効果を持つ。カラテは魔法・罠、スモウはモンスターしか除去できないがペンデュラムゾーン両方を参照し、ケンドーはモンスターも魔法罠も外すがペンデュラムゾーンは片方しか参照しない。
スピリットではあるが他のスピリットとの相性は最悪。設計的には魔導獣とのコンボを想定されている。
ちなみに全員が帝ステータスなので「帝王」カードのサポートを受けられる。

そのほか

  • 《氷結界の神精霊》
名前の後半は「しんせいれい」ではなく「しんしょうれい」と読む。
氷結界の創設者であるおじいちゃん。元々は「氷結界の伝道師」という名前。
フィールド上に他の氷結界モンスターがいる場合、自身ではなく相手のモンスターを選択してバウンスさせる効果に変わる。

  • 《リチュア・エミリア》/《リチュア・ナタリア》
氷結界、現リチュア出身のお二人。
諸事情で幽霊になっているためスピリットモンスターになっている。



また、スピリットには専用のサポートカードも登場している。

【主なサポートカード】

  • 《スピリットの誘い》
永続罠
このカードのコントローラーは自分のスタンバイフェイズ毎に500ライフポイントを払う。または、500ライフポイント払わずにこのカードを破壊する。
フィールド上に表側表示で存在するスピリットモンスターが自分の手札に戻った時、相手フィールド上に存在するモンスター1体を相手が選択して持ち主の手札に戻す。

  • 《八汰烏の骸》
通常罠
次の効果から1つを選択して発動する。
●自分のデッキからカードを1枚ドローする。
●相手フィールド上にスピリットモンスターが表側表示で存在する場合に発動する事ができる。自分のデッキからカードを2枚ドローする。
普通に使うと1枚ドロー、相手の場にスピリットが居ると2枚ドローできる罠カード。
「強制転移」や「死のマジックボックス」で相手にスピリットを送りつけてから発動するのが定番。

  • 草薙剣(クサナギノツルギ)
装備魔法
スピリットモンスターにのみ装備可能。
装備モンスターが守備表示モンスターを攻撃した時、その守備力を攻撃力が超えていれば、その数値だけ相手ライフに戦闘ダメージを与える。
装備モンスターが自分フィールド上から手札に戻る事によってこのカードが墓地へ送られた時、このカードを手札に戻す。
三種の神器の1つ。
スピリットモンスターに守備貫通能力を与える。

  • 八汰鏡(ヤタノカガミ)
装備魔法
スピリットモンスターにのみ装備可能。
装備モンスターはエンドフェイズ時に手札に戻る効果を発動しなくてもよい。
装備モンスターが戦闘によって破壊される場合、代わりにこのカードを破壊する。
三種の神器の1つ。
スピリットモンスターを場に留まらせる効果と、戦闘破壊の身替わり効果を持つ。
スピリットは召喚(特殊召喚)・リバースしたターンのエンドフェイズに手札に戻るので、一度そのターンを過ぎればこのカードがなくなってもスピリットモンスターは場に残る。

  • 八尺勾玉(ヤサカノマガタマ)
装備魔法
スピリットモンスターにのみ装備可能。
装備モンスターが戦闘によって相手モンスターを破壊し墓地へ送った時、破壊したモンスターの元々の攻撃力分だけ自分のライフポイントを回復する。
装備モンスターが自分フィールド上から手札に戻る事によってこのカードが墓地へ送られた時、このカードを手札に戻す。
三種の神器の1つ。
スピリットモンスターが戦闘破壊したモンスターの攻撃力分だけ自分のライフを回復させる効果を持つ。
阿修羅と組み合わせてモンスターを一掃すれば一気にアドバンテージが稼げる。

  • 伊弉凪(イザナギ)
効果モンスター
星6/風属性/天使族/攻2200/守1000
このカードは手札のスピリットモンスター1体をゲームから除外し、手札から特殊召喚する事ができる。
このカードが自分フィールド上に表側表示で存在する限り、自分フィールド上に存在するスピリットモンスターは
エンドフェイズ時に手札に戻る効果を発動しなくてもよい。
嫁はスピリットなのに何故か自分はスピリットじゃない夫。手札のスピリットを一体除外して特殊召喚できる。
「八汰鏡」「霊子エネルギー固定装置」を内蔵したアタッカー。状況によって先述のカードと使いわけよう。

  • 《霊子エネルギー固定装置》
永続魔法
このカードがフィールド上に存在する限り、スピリットモンスターはフィールド上に残り続ける。
自分のエンドフェイズ時に手札を1枚捨てる。捨てなければ、このカードを破壊する。
また、このカードがフィールド上から離れた時、フィールド上に存在する表側表示のスピリットモンスターは全て持ち主の手札に戻る。
色々制約が付く代わりに永続魔法になった八汰鏡。
ちなみに相手のスピリットモンスターも手札に戻らなくなる。
一応スピリット抜きでも手札を捨てる手段には使える。意味があるかは別として…。

【類似するカード】

  • 《邪悪なるワーム・ビースト》
効果モンスター
星3/地属性/獣族/攻1400/守700
自分ターンのエンドフェイズ時、表側表示でフィールド上に存在するこのカードは持ち主の手札に戻る。
スピリットではないが、手札に戻る効果を持つモンスター。
効果が似ている以上の関連性は無く、スピリットモンスターでもない。
スピリットと違い、特殊召喚が可能であるという事を活かしていきたい。

同上、詳しくは項目参照



砂塵「シンクロに文明あって文化なし」
大蛇「はぁ?特殊召喚とかハメでしょ?俺のシマじゃノーカンだから」
火具「半上級とか絶対流行被れだろ」

伊凪&大和「サーセンwwwww」


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最終更新:2024年01月30日 17:32

*1 モンスターの誘発効果が発動条件を満たしても、発動の前にそのモンスターが別のゾーンに移動した場合は効果の発動が不発になってしまう。例えばこのカードを対象にして発動された《強制脱出装置》にチェーンし、(1)を発動して表側表示に変更させることはできる。だが、(2)の発動前に手札に戻されてしまうため、(2)を発動させることはできない。