星十字騎士団(BLEACH)

登録日:2012/09/07 Fri 07:36:35
更新日:2024/02/07 Wed 20:06:41
所要時間:約 30 分で読めます


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AtoZ BLEACH ×正十字騎士団 どんどん死ぬ ←けどもっとずっと殺してる アルファベット エリート集団 ザル警備 チームワーク皆無 ネタバレ項目 ブラック企業 個性のバーゲンセール 個性派揃い 初見殺し 化物 十人十色 千年血戦篇 卍解奪い隊 壊滅組織項目 奇人変人 いいえ、人間辞めてます 奇襲 完聖体 悪の組織 所要時間30分以上の項目 技名:ドイツ語 コードネーム:何故か英語 敵勢力 敵組織 新旧ゾフィー 星十字騎士団 曲者揃い 架空の組織 滅却師 滅却師って何だったっけ? 濃すぎるキャラクター性 濃すぎるキャラクター性←たまに影が薄い奴も… 異能集団 白服 称号 精鋭部隊 聖別 聖文字 色物の巣窟 色物集団 見えざる帝国 訣別譚 豪華声優陣 閲覧数100万回以上の項目


※もしかして→正十字騎士団
※もしかして→綺羅星十字団
※もしかして→ヴォルケンリッター





※以下、『BLEACH』最終章ネタバレ注意!!








慄け 死神共

これより 星十字騎士団(シュテルンリッター)がお前達を粛正する



星十字騎士団(シュテルンリッター)とは、漫画『BLEACH』に登場する部隊である。


+ 目次



ß概要


最終章『千年血戦篇』に登場。
見えざる帝国(ヴァンデンライヒ)』が擁する、26の聖文字(シュリフト)のうちの一字を拝命した滅却師(クインシー)で構成された精鋭聖章騎士(ヴェルトリッヒ)が率いる滅却師の軍隊。
護廷十三隊隊長及び副隊長虚圏・虚夜宮の十刃に相当する帝国の幹部格である。

「陛下」であるユーハバッハを首領に、全員に通達される情報(ダーテン)から逐一状況を分析、彼の命令を忠実に遂行する。
一人ひとりの霊圧が隊長格と同等以上の力を有しており、霊子を凝縮した青い炎の火柱は瀞霊廷を囲んでいる強固な遮魂膜すらも貫通する
……とされていたが、第二次侵攻時には「元々瀞霊廷の中にいる事」を利用した奇策を用いており、その際に第一次侵攻時も同様の奇策を使用していた事実が判明したため、実際はどうなのかわからない。

全員が統一された描きやすそ…美しい白い軍服を着用しており、帽子やベルトもあるがこの2つは着用の義務はないようで、身に付けていない者もいる。
ちなみにベルトは個人に自由があるようで、バンビエッタやミニーニャはハート型のバックルを、マスキュリンはチャンピオンベルトを付けている。

本作の敵集団は個人主義が強い傾向にあるが、彼らの場合はそれが顕著。
メンバー間の嗜好や性格の凸凹が激しく、必ずしも仲間内での信頼や意識があるわけではない。
寧ろ仲間の粗を探し合って貶すような発言も見られ、挙句仲間同士で殺しあう*1始末。
敵対する組織との勝ち負けや種族の存亡以上に、陛下の理不尽な粛清に戦々恐々している模様。
ぶっちゃけ団員の半分は陛下の聖別や処刑、同士討ちや味方内での粛清で死んでるし

チームワークという点では最低レベルであるが、その分最終章の敵らしく戦闘能力は非常に高く、初見殺し系の能力も豊富。
死神の殲滅に対して一切の躊躇いがなく、星十字騎士団のうちの16人が尸魂界(ソウル・ソサエティ)に侵攻した際には、侵入からわずか7分で1000人以上の犠牲者を出した。

彼らの基本戦闘術に『血装(ブルート)』や卍解・帰刃(レスレクシオン)に相当する『滅却師完聖体(クインシー・フォルシュテンディッヒ)』、『聖隷(スクラヴェライ)』等があり、さらに一人ひとりが陛下から『聖文字(シュリフト)』という形で始解に相当する固有の能力を授かっている。

今回の侵攻における目的に「尸魂界の破壊」が定められていたが、この際発生する対死神戦では「卍解の奪掠」も目的の一つとされていたようで、卍解を奪掠して『星章化(メダライズ)』するためアイテム「メダリオン」を全員が最低一つは所持している。

ちなみに石田雨竜「僕が弓以外の武器を使うと思うのか?」と言っていたが、こちらの滅却師には特に規則はないようで、棘、銃、声といったようにメンバーの戦いから様々な武器が見られる*2
キルゲ・オピー曰く、雨竜の師匠である石田宗弦は「我らの研鑽と進化を拒んだ」そうなので、この相違はその「研鑽と進化」の影響かもしれない。


ß聖章騎士メンバー


【A】

1番目の聖文字

†『The Almighty ― 全知全能 ―』

ユーハバッハ/Yhwach

[能力]未来を見通し、その未来を改変する
[完聖体]「神の???」
[CV]菅生隆之

見えざる帝国の総帥で、元は光の帝国の統治者。滅却師の始祖。
彼から始まる全ての血脈が最後に回帰する唯一絶対の父である滅却師の始祖。
通称「陛下」もしくは「バッハ」

通常の滅却師の真逆とも言える能力を持ち、力を分け与えた相手が死亡すると、その者の才能・能力・鍛錬の結果・知識などを全て吸収し、無限に強くなる。
力を吸収し続けなければ、生まれた当初の全盲状態に戻ってしまう。

最期は黒崎一護斬月で斬り伏せられ、完全に死亡した。
本編では倒された瞬間にフェードアウトしたため死亡シーンまで描かれることなく、その後は不明でだったが、小説『BLEACH Can't Fear Your Own World』では戦後、兵主部一兵衛の手によって亡骸を新たな霊王にされた事が判明した。

名前の由来は「Y・H・V・H(ヤハウェ)

詳細は個別項目を参照。


†『Antithesis ― 完全反立 ―』

石田雨竜/Uryū Ishida

[能力]指定した2点の間に“既に起きた”出来事を“逆転”させる
[完聖体]「神の???」
[CV]杉山紀彰

一護の親友であり、新参ながらユーハバッハの後継者に指名された。
物語中盤で滅却師故に騎士団側につくが、本当に部下になったわけではなく、フリをしているだけだった。
最終的に一護の元に戻り、ハッシュヴァルトと戦闘する。
しかし戦闘中に聖別を受けたことでハッシュヴァルトは戦闘不能に。
更にハッシュヴァルトが裏切ったこともあり無傷でユーハバッハ戦に合流し一護と共闘。ユーハバッハ撃破に貢献した。

最終回では、大学卒業後に医者になっていたことが判明。

詳細は項目参照。


【B】

2番目の聖文字

†『The Balance ― 世界調和 ―』

ユーグラム・ハッシュヴァルト/Jugram Haschwalth

[能力]世界に起こる不運を幸運な者に分け与えることで、世界の調和を保つ
[完聖体]「神の???」
[CV]梅原裕一郎

ユーハバッハの側近。
見えざる帝国(ヴァンデンライヒ)皇帝補佐・星十字騎士団最高位(シュテルンリッター・グランドマスター)という頭が痛くなるような肩書きを持つ。
陛下によって切れ目を入れられていた一護の天鎖斬月を破壊した。
天秤に関連する能力を持っている。

騎士団を裏切った雨竜と交戦するが、彼に止めを刺そうとした瞬間に聖別を受け、戦闘不能になったことで死期を悟る。
ユーハバッハへの忠誠心こそ変わらなかったものの雨竜の友への想いを認めたことにより、「このままでもどうせ死ぬ」という理由で彼に能力を敢えて使わせ、彼を全回復させた代わりに死亡した。
皮肉にも親友のバズビー同様、聖別が切っ掛けで裏切った形になる。

語感がハッシュドポテトと似ているからか、その名前からしばしば一部読者の間で「ポテト」と呼ばれる。

詳細は個別項目を参照。


【C】

3番目の聖文字

†『The Compulsory ― 強制執行 ―』

ペルニダ・パルンカジャス/Pernida Parnkgjas

[能力]神経を相手の体内に潜り込ませ、強制的に動きを制御する
[完聖体]「神の???」
[CV]???

陛下の親衛隊の一人。
騎士団の中でも上位の実力者らしい。
フードで全身を覆っているため中身が見えないが、その正体は……

涅ネムを食べたことが切っ掛けで自滅し死亡。

詳細は該当記事を参照。


【D】

4番目の聖文字

†『The Deathdealing ― 致死量 ―』

アスキン・ナックルヴァール/Askin Nakk Le Vaar

[能力]生物の完全致死量を自在に調整する
[完聖体]「神の毒見(ハスハイン)
[CV]武内駿輔

ラテン系の毒使いの滅却師。
瀞霊廷の掃討を担当していたが、陛下直轄の精鋭部隊「神赦親衛隊」に抜擢される。

浦原喜助と連携したグリムジョー・ジャガージャックに倒されて死亡。
しかし、死ぬ間際に毒を全解放したため、浦原サイド全員を毒に侵して相討ちに持ち込んだ。

詳細は個別項目を参照。


【E】

5番目の聖文字

†『The Explode ― 爆撃 ― 』

バンビエッタ・バスターバイン/Bambietta Basterbine

[能力]霊子を打ち込んだものを爆弾に変える
[完聖体]「神の???」
[CV]竹達彩奈

生意気なドヤ顔が可愛いと専ら評判。しかしその実、気に入らない事があるとイケメンを選んで殺す癖を持つ事が判明した。
さらに仲間から「クソビッチ」とまで言われてしまった。バンビエッタちゃんのバスターバインがバインバイン。

平子真子を一撃で粉砕するも、狛村左陣に倒され、その後はジジにゾンビにされた。それ以降もゾンビ状態で生存(?)。

詳細は個別項目を参照。


【F】

6番目の聖文字

†『The Fear ― 恐怖 ―』

エス・ノト/Äs Nödt

[能力]恐怖の幻覚による精神破壊
[完聖体]「神の怯え(タタルフォラス)
[CV]松岡禎丞

見た目がかなりヤバい人物。一部読者からの愛称は「能登さん」。武器は周りに浮く光の棘のような矢。

朽木ルキアの卍解「白霞罸」に倒され凍死。

詳細は個別項目を参照。


【G】

7番目の聖文字

†『The Glutton ― 食いしんぼう ―』

リルトット・ランパード/Liltotto Lamperd

[能力]口を巨大化させ、相手を食い殺す
[完聖体]「神の飢え(ガガエル)
[CV]悠木碧

バンビーズの一員。愛称は「リル」
ロリッ娘可愛い。しかし毒舌、だがそれがいい。男勝りなオレっ娘

聖別を受けたことでバズビー、ジジ共々裏切り陛下に挑むが敗北。千年血戦篇後も生存。

詳細は個別項目を参照。


【H】

8番目の聖文字

†『The Heat ― 灼熱 ―』

バズビー/Bazz-B

[能力]炎を操る
[完聖体]「神の???」
[CV]小野友樹

吉良イヅルを殺害した(と思われる)モヒカン
ハッシュヴァルトの事は「ユーゴー」と呼んでおり、次期リーダーとして認めていたようで、唐突に後継者指名された雨竜の出現に荒れていた。
モヒカンを剃って隈取りをしたらどこぞのツイてるハゲに似てなくもなくもない。
モヒカンにはこだわりがあるようで貶されるとブチギレる

聖別を受けたことでリル、ジジ共々裏切り、ハッシュヴァルトとまともに戦うが死亡。

詳細は個別項目を参照。


【I】

9番目の聖文字

†『The Iron ― 鋼鉄 ―』

蒼都(ツァン・トゥ)/Cang Du

[能力]体を鋼鉄に変える
[完聖体]「神の???」
[CV]倉富亮

口元に傷のある寡黙な男。日番谷冬獅郎の卍解を奪った。「共に生きた者とは共に死すべし」という流儀を持つ。

日番谷に敗北したことが原因で見えざる帝国に撤退後、ハッシュヴァルトに処刑され死亡。

詳細は個別項目を参照。


【J】

10番目の聖文字

†『The Jail ― 監獄 ―』

キルゲ・オピー/Quilge Opie

[能力]相手を閉じ込める檻の形成
[完聖体]「神の正義(ピスキエル)
[CV]山寺宏一

虚圏狩猟部隊(ウェコムンド・ヤークトアルメー)統括狩猟隊長。
最初に完聖体を披露した鬼畜眼鏡。

グリムジョーらしき人物に真っ二つにされ即死。

詳細は個別項目を参照。


【K】

11番目の聖文字

†『The K????????? ― ????? ―』

ベー・ゲー・ノイン/BG9

[能力]??????????
[完聖体]「神の???」
[CV]田中秀幸

甲冑に身を包んでおり、砕蜂の卍解を奪った。吹き出しが四角い。触手(?)とガトリング砲が武器。

砕蜂に敗北したことが原因で見えざる帝国に撤退後、ユーハバッハ(アニメ版ではハッシュヴァルト)に処刑され死亡。

詳細は個別項目を参照。


【L】

12番目の聖文字

†『The Love ― 愛 ―』

ぺぺ・ワキャブラーダ/Pepe Waccabrada

[能力]ハートに触れた相手を洗脳し、意のままに操る
[完聖体]「神の情愛(グドエロ)
[CV]山口りゅう

白く長い顎鬚を蓄えたグラサンデブ。
奇怪な杖を持ち、笠のようなものに乗って宙に浮いている。「ゲッゲッゲッ」と笑うことが多い。

同士討ちを仕掛けたことが原因で涅マユリ特製のゾンビ六車拳西にフルボッコにされた後、リルトットに食われて死亡。

詳細は個別項目を参照。


【M】

13番目の聖文字

†『The Miracle ― 奇跡 ―』

ジェラルド・ヴァルキリー/Gerard Valkyrie

[能力]傷を負ったものを“神の尺度”に交換する
[完聖体]「神の権能(アシュトニグ)
[CV]小山剛志

神赦親衛隊の一人。
ローマの戦士やマイティ・ソーを思わせる姿をした、筋骨隆々の大男
騎士団の中でも上位の実力者。

日番谷、更木剣八朽木白哉の連携に敗れて死亡したかと思いきや、やや人外の姿で復活。しかし聖別で結局白骨化し死亡。

詳細は個別項目を参照。


【N】

14番目の聖文字

†『The N????????? ― ????? ―』

ロバート・アキュトロン/Robert Accutorone

[能力]??????????
[完聖体]「神の歩み(グリマニエル)
[CV]土師孝也

眼鏡をかけた老紳士。武器は拳銃。読者からの通称は「カーネル」
京楽春水の右眼を負傷させたのはこのお方である。
原作でいつの間にか白哉に敗北した人その③。

聖別を受け白骨化し死亡。

詳細は項目参照。


【O】

15番目の聖文字

†『The Overkill ― 大量虐殺 ―』

ドリスコール・ベルチ/Driscoll Berci

[能力]敵味方問わず命を殺すほど強くなる
[完聖体]「神の???」
[CV]金光宣明

髭を生やした粗暴な大男。雀部長次郎を殺した張本人。

雀部の卍解を使いこなせていなかったことが原因で火に油を注ぎ、怒り心頭の山本元柳斎重國に瞬殺され、骨すら残さず即死。

詳細は個別項目を参照。


【P】

16番目の聖文字

†『The Power ― 力 ―』

ミニーニャ・マカロン/Meninas McAllon

[能力]怪力
[完聖体]「神の力(ポーニポラ)
[CV]上田麗奈

バンビーズの一員。愛称は「ミニー」
顔文字多用。あざとい系長身女子。

ペペに操られてリルトットを襲ったが、逆に彼女に気絶させられた。
聖別を受けたかは不明だが、気絶していたのが原因かマユリにゾンビにさせられていた。
千年血戦篇後も一応生存しており、マユリのゾンビとして活動中。

詳細は個別項目を参照。


【Q】

17番目の聖文字

†『The Question ― 異議 ―』

ベレニケ・ガブリエリ/Berenice Gabrielli

[能力]??????????
[完聖体]「神の???」
[CV]KENN

ヴィジュアル系。
異議あり(笑)→うるせえ(剣八)。
現時点では能力は明らかにされていない。
回想シーンで能力の説明中に剣八に喉を引き千切られて即死。

詳細は個別項目を参照。


【R】

18番目の聖文字

†『The Roar ― 咆哮 ―』

ジェローム・ギズバット/Jerome Guizbatt

[能力]大猿に変身し、咆哮による衝撃波を発生させる
[完聖体]「神の???」
[CV]藤原貴弘

ゴリラになる必要あんの? というか元々ゴリラ。
回想シーンで剣八に真っ二つにされ即死。

詳細は個別項目を参照。


【S】

19番目の聖文字

†『The Superstar ― 英雄 ―』

マスク・ド・マスキュリン/Mask De Masculine

[能力]声援を受けると戦闘力が上がる
[完聖体]「神の???」
[CV]間宮康弘

阿散井恋次をドロップキックで倒した男。チャンピオンベルトとマ ス クをしているプロレスラー風の巨漢。名は体を表すとはよく言ったもんだ。
お供にセコンドの如く振舞う小柄な滅却師・ジェイムズ(CV:鈴村健一)を連れている。

その後は檜佐木修兵、拳西、鳳橋楼十郎(ローズ)を倒したが、恋次の新卍解「双王蛇尾丸」に逆に倒され死亡。

詳細は個別項目を参照。


【T】

20番目の聖文字

†『The Thunderbolt ― 雷霆 ―』

キャンディス・キャットニップ/Candice Catnipp

[能力]雷を操り、雷と同じように動ける
[完聖体]「神の雷霆(バルバリエル)
[CV]内山夕実

バンビーズの一員。愛称は「キャンディ」
気性が荒く好戦的&露出過多なギャル系の姉御。口が悪いヤンキー。
原作でいつの間にか白哉に敗北した人その1。

その後は聖別を受けたが辛うじて生存しており、瀕死で動けないところをマユリにゾンビにさせられた。千年血戦篇後はマユリのゾンビとして活動中。

詳細は個別項目を参照。


【U】

21番目の聖文字

†『The Underbelly ― 無防備 ―』

ナナナ・ナジャークープ/NaNaNa Najahkoop

[能力]相手を麻痺させて動きを封じる
[完聖体]「神の???」
[CV]前野智昭

奇抜な髪形とアイマスクとオセロ歯が特徴の男性。ナナーナナナナナーナーナーナジャークープさん。
完聖体になるが、原作でいつの間にか白哉に敗北した人その2。

裏切りを決めたバズビーに背後から不意討ちで倒され死亡、その後マユリが死体を回収したらしく、千年血戦篇後は彼のゾンビとして活動中。

詳細は個別項目を参照。


【V】

22番目の聖文字

†『The Visionary ― 夢想家 ―』

グレミィ・トゥミュー/Gremmy Thoumeaux

[能力]想像を現実にする
[完聖体]「神の???」
[CV]花江夏樹

フードを被った少年。「星十字騎士団最強」を自称し、想像したことを現実にする夢のようなチート能力を持っている。
あまりにも強力かつ無軌道な力故に仲間の騎士団員はおろか、主であるユーハバッハすらも無差別に攻撃に巻き込む凶暴性から長い間どこかに幽閉されてたらしい。

剣八に対し能力を使うが殆ど通じず、最後に彼以上の力を手に入れようとするが、剣八のあまりにも巨大な潜在能力に耐えられず自滅する形で死亡。

詳細は個別項目を参照。


†『VANISHING POINT ― 消尽点 ―』
グエナエル・リー/Guenael Lee
[能力]自分の存在を相手に認知させなくする
[完聖体]「神の???」
[CV]宮澤正

小柄な眼鏡の老人。能力の頭に「THE」がついていないが、実はグレミィの能力で創られた疑似生命体。
主のグレミィに倒され死亡。

一応こちらの詳細もグレミィの個別項目を参照。


【W】

23番目の聖文字

†『The Wind ― 紆余曲折 ―』

ニャンゾル・ワイゾル/Nianzol Weizol

[能力]自身に近づく、「本能で認識した敵」を捻じ曲げる
[完聖体]「神の???」
[CV]保志総一朗

霊王宮へ侵攻したユーハバッハの影から出てきたり、舌が2枚になってたりとものすごく人外キャラ。
舌の数は多いが、喋り方は舌足らず。

修多羅千手丸の能力で死亡。唯一零番隊に倒された。

詳細は個別項目を参照。


【X】

24番目の聖文字

†『The X-axis ― 万物貫通 ―』

リジェ・バロ/Lille Barro

[能力]射線内にある全てのものを等しく貫通する
[完聖体]「神の裁き(ジリエル)
[CV]日野聡

神赦親衛隊のリーダー格。
左目に丸と×印が合わさった刺青がある青年。武器はライフル「ディアグラム」。
騎士団の中でも上位の実力者。ユーハバッハの聖文字第1号。
週刊少年ジャンプ』掲載時に「石物貫通」と誤記されてしまった人

京楽、伊勢七緒の連携で倒された。その後も一応生きてはいたが、描写的に吉良に止めをさされたと思われる。

詳細は個別項目を参照。


【Y】

25番目の聖文字

†『The Yourself ― 貴方自身 ―』

"L"のロイド・ロイド/Loyd Lloyd

"R"のロイド・ロイド/Royd Lloyd

[能力]対象に変身する
[完聖体]「神の???」
[CV]小林裕介

双子であり、共にスキンヘッドで第三の目を持つ。天津飯ではない。

Lは剣八に化けたが、前述したベレニケ、ジェロームと仲良く回想シーンで死亡。
Rはユーハバッハの影武者になり、山本元柳斎の卍解「残火の太刀」を受けるという大役を引き受けた末に死亡。

詳細は個別項目を参照。


【Z】

26番目の聖文字

†『The Zombie ― 死者 ―』

ジゼル・ジュエル/Giselle Gewelle

[能力]不死身の肉体&返り血を浴びた者を死体に変えて操る
[完聖体]「神の死(アザルビオラ)
[CV]東山奈央

バンビーズの一員。愛称は「ジジ」
男の娘。そしてメンヘラ。頭に触角もといアホ毛がある。そこ、「ゴキブリ」とか言うな

マユリに敗北したが生きており、聖別を受けたことでバズビー、リル共々裏切り陛下に挑むが敗北。千年血戦篇後も生存。

詳細は個別項目を参照。


【?】

??番目の聖文字

†『The ??? ― ??? ―』

シャズ・ドミノ/Shaz Domino

[能力]???
[完聖体]「神の???」
[CV]高橋伸也

剃りこみを入れたメガネのチンピラみたいな男。
第一次尸魂界侵攻終盤、虚圏から出てきた一護と出くわして瞬殺された。

分かっているのは星十字騎士団に所属しているという事のみで、読者から「結局何者だったんだ」と困惑の声が上がっていたが、ファンブック『13BLADEs.』の書き下ろし小説でようやく詳細な設定が判明した。

詳細は個別項目を参照。


◆過去のメンバー

  • ヒューベルト
見えざる帝国が光の帝国(リヒトライヒ)だった頃、ユーハバッハの部下だった男。
ユーハバッハにより星十字騎士団が設立される際は、民衆にその主旨のお触れを出した。
ハッシュヴァルトが星十字騎士団団長となった後は副団長となっており、彼にに対して嫉妬心を滲ませていた。
その後、約1000年前に星十字騎士団が尸魂界に侵攻した際、山本元柳斎に焼かれて死亡。

  • ザイドリッツ
左目に眼帯をした口髭を生やした壮年の男。光の帝国時代、ユーハバッハの側近を務めていた。
1000年前に星十字騎士団が尸魂界に侵攻した際、山本元柳斎に焼かれて死亡。

  • アルゴラ
額に傷がある男。
1000年前に星十字騎士団が尸魂界に侵攻した際、山本元柳斎に焼かれて死亡。

  • 石田宗弦
雨竜の祖父にして師、竜弦の父である。
作中序盤で石田の回想で出てきた時は非常に優しそうなおじいちゃんだったが、『千年血戦篇』の過去話では家にも嫁にもあまり構わずに修行ばかりして家庭は冷え込んでいたという真逆の印象がある。
かつては帝国にいたこともあるそうで、ハッシュヴァルトやキルゲが彼の存在に言及している。

雨竜に意味深な言葉を残して散霊手套を渡す、何が何でも滅却師は死神と協力して(ホロウ)を倒すべきと主張していることから元から帝国の存在を危惧し打倒するような描写が見られる。
というより後述の静止の銀を含めると是が非でもユーハバッハを滅ぼしたかった模様。
さらに帝国を脱退する時、帝国の技術を全否定した挙句に帝国の私物を幾つか盗んでいくという、ある意味凄まじいことを仕出かしてもいる。

雨竜からは非常に尊敬されていた師父であり祖父なのだが、竜弦からは毛嫌いされている。
実際、竜弦の過去や宗弦が家庭を顧みなかった描写を踏まえると、竜弦が父と滅却師を毛嫌いするのは至極当然である*3

恐るべきはユーハバッハの能力を無効化する静止の銀を発案したのは他ならぬ彼である可能性が高いということ*4
帝国はおろか、ユーハバッハ本人すら静止の銀から作られた鏃の秘密を知らなかった様子なので、これを石田家……延いては宗弦が独学で生み出した物なら本当に凄まじい知識と執念、研鑽である。
なので描写は極めて少ないが、間違いなくユーハバッハ打倒の功労者の一人である。
影の中から尸魂界を監視するユーハバッハに余計な情報を与えないためか、最終的にマユリに大きな抵抗も見せずなぶり殺しにされた。


ß基本能力


◆『血装(ブルート)

恐らく鬼道のようなもの。
星十字騎士団の全員が持つ戦闘術の一つで、自らの血管に霊子を流し込むことで攻防双方の能力を飛躍的に上昇させる、いわゆる身体能力強化術。
攻撃用血装「動血装(ブルート・アルテリエ)」と防御用血装「静血装(ブルート・ヴェーネ)」を戦況に応じて切り替え、攻撃に転じれば隊長格の卍解をも上回る力を発揮し、防御に転じればあらゆる刃を通さない皮膚へと硬質化することができる。
しかしこの2つは別々の霊子回路で構成されているため、どちらか一方に血装を集中するともう一方に対応することができなくなってしまう。
この血装をバランス良く扱うことは星十字騎士団にとって生命線といえる。
防御力に全振りすれば破面(アランカル)鋼皮(イエロ)以上の性能があるようで、アニメ版『千年血戦篇』#4ではエス・ノトがなんと生物で一番脆い部分である眼球すら硬化し、白哉の千本桜を完璧に防いでいる。
というよりアニメ版の説明ではこの能力は発動する滅却師の力が強い者ほど強力になり、強力な滅却師が使えば卍解時の死神に匹敵する能力だと言われている*5
ちなみに「純血統滅却師(エヒト・クインシー)」なら生まれつきこの能力を持ち、「混血統(ゲミシュト)」の滅却師でも後天的に身に着けることができる。
また、これは滅却師全体の基本戦術なので、帝国と違う戦術を用いる石田家の滅却師も同様に扱う*6


◆『聖文字(シュリフト)

能力解放の一段階目。
一言で言えば始解の滅却師版

各メンバーがユーハバッハから賜った固有能力とその頭文字(ジェラルドなど一部例外もあり)。
その実態はユーハバッハの吸収能力の効率を上げるためのもの。敗北者が処刑されるのも、ユーハバッハの糧とするためである。
ユーハバッハの魂の欠片を血杯を通して摂取する事で、対象者が独自の能力を授かる。
読者や視聴者からは聖文字はユーハバッハから力を与えられたと勘違いされているが、ユーハバッハの魂の欠片を与えられて、対象者の魂の奥底に眠っている能力を開花させるものと、死神でいうところの浅打と義魂を合わせたようなものが正しい模様。
実際、ユーハバッハが魂の譲渡と収奪を繰り返しているという事は、ユーハバッハの魂自体が多数の滅却師の魂を重ねて作られている事になるので、死神の浅打の成り立ちとも似た面がある。
そして、この時に対象者に発現する能力や魂の本質がユーハバッハには頭文字という形で見えているらしい。

固有能力はその滅却師ごとに異なるが豊富で攻撃力特化、防御型、速度、捕獲、洗脳、絡め手型と非常に多彩。
中でも親衛隊は攻撃防御速度に加えて厄介窮まる生命力と再生力、絡め手という全部備えた万能型である。
さらにユーハバッハ、ハッシュヴァルト、雨竜、グレミィに関しては概念系能力に位置する反則領域である。
一応共通の特徴としてはキルゲ等の一部を除き、殺傷力が極めて高い聖文字が多い。
そして初見殺しも多数。
前述の通りに「その滅却師の特性にあった力を開花させる」ものなので聖別を受けても固有能力は使用可能だが弱体化は受けており、第二の聖別を受けたナナナの発言などでも言及されている。


◆『滅却師完聖体(クインシー・フォルシュテンディッヒ)

能力解放の二段階目。こちらは一部メンバーのみ使えるらしい。
一言で言えば卍解の滅却師版

200年の研鑽と進化を積み重ねた『見えざる帝国』が完成させ、石田一族の『滅却師最終形態(クインシー・レツトシュティール)』と同等以上の力を誇る、次世代滅却師・星十字騎士団の新たな戦闘体系。
死神の卍解や破面の帰刃に相当する形態であり、能力は卍解同様、聖文字をそのままパワーアップさせた能力である場合が多い。
なお、完聖体は霊子兵装と全く同じ水色の霊圧で出来ている事が多かったが、アニメ版では各キャラクターの個性を出すためか、個人個人で色合いが異なっている。

滅却師最終形態と違い、発動後の能力消滅のリスクは解消され、全体的に霊子を収束・隷属する能力の性能が向上している。
最終形態と能力面で最も違う点はこの完聖体が聖文字の能力をさらに強化するということ。
つまり、聖文字を持たない滅却師ではこの完聖体も扱えないと予想される。

ただマユリ戦の最終形態を見る限り、純粋に滅却師の戦闘力が跳ね上がり、隊長のマユリが手も足も出ない程だった雨竜と比較すると、爆発的な出力と戦闘力上昇はこちらに軍配が挙がる模様。
また最終形態が余程の才を持つ滅却師でなければ力の全てを失うように、この完聖体もユーハバッハが不要と断じた者を聖別すると確実に失うという致命的な欠点がある*7
完聖体時に頭に出現する光輪は「ハイリゲンシャイン」といい、こちらも雨竜の最終形態時に現れた片翼のような、隷属した霊子を吸収する能力が付加される。
翼状器官も形成され、最終形態は片翼だったが、こちらは双翼が現れる。

そして完聖体には個人ごとに名称が定められており、他の発動したメンバーも同様の名前を持っていたことから『神の○○』で統一されている模様。
どれも読みは別にあるが、ドイツ語あるいは英語が概ねベースとなっている滅却師の法則性からも全く外れており、どの言語由来の単語か非常に分かりにくい*8が、一部では「へブライ語の単語のカナ読み」という説が挙げられている*9
はっきり言って一部を除き、どいつこいつも人間離れしたフォルムで大変キモい(ぺぺの完聖体は人間離れしたフォルムではないが、別の意味でキモい)。
なお、最初に披露したキルゲがこの姿を「俗世を超越した究極の美」と自画自賛している。

ちなみに原作では主に零番隊戦や霊王宮で一護達と対峙した時の親衛隊メンバーだけだったのだが、
この形態は人によっては第一段階、第二段階のようなものがあるようで、アニメ版では後述の聖隷を使って完聖体の形状がさらに変化する団員もいた。


◆『聖隷(スクラヴェライ)

完聖体状態時の能力。
天使の光輪(ハイリゲンシャイン)に見立てた頭部の円盤から、周囲の霊子を隷属・吸収する「霊子の絶対隷属」能力。
滅却師の基本的な能力である「霊子の集束」を極限まで高めた絶対隷属であり、あらゆる霊子構成体(尸魂界や死神や虚)を見境なく吸収し、際限なく取り込んだ対象の霊圧に比例して自身を強化していく。
ちなみに吸収する基点となってる頭部の円盤が弱点であり、この部分を破壊されると能力の発動はできなくなる。

原作ではキルゲのみが使用したが、小説『Can't Fear Your Own World』ではリルトットによって、ユーハバッハに力を没収される前の完聖体を扱える者なら誰でも使えることが示唆されており、
戦闘シーンが追加されたアニメ版ではバンビエッタ以外のバンビーズとロバートがそれぞれ完聖体の強化目的で使用している(ただし、この時は一護や白哉の肉体から霊子を奪う描写は無かった)。
キルゲは「できれば使いたくなど無かった 聖ナル翼が邪ナルモノで穢れて仕舞〼カラ」と発言したが、
アニメ版では浦原が「虚であるアヨンをとりこんで大きく形が崩れた。力が制御できていないと感じた」と述べ、滅却師の弱点が虚であることに気づく一因となった。


◆『(かげ)

影の中に霊子による異空間を作ることができる滅却師の能力の一つ。恐らく鬼道のようなもの。
作中での扱いを見る限り穿界門や黒腔の滅却師版とでも言うべきか。

それを通じて拠点の作成や移動を行うことができ、見えざる帝国の本拠地も瀞霊廷の影の中に作られたもの。ただし、この影の中以外で活動するための限界時間も存在する模様。
当然、影が無ければ移動もなにも出来ない*10


◆『星章化(メダライズ)

死神の卍解を強制的に強奪する技術で、ユーハバッハの簒奪聖壇を応用して作られた術。
各メンバーが最低一つ所持する真円状の金属板「メダリオン」を卍解発動中に使用すると奪い取り、更に自らが使用する事が可能になる。
奪われた卍解は色が変色し、原作では薄い紫、アニメ版では濃い紫に色が変わる。

切り札を奪られるという死神側にとっては最凶最悪の力だが、それ相応の弱点と致命的なリスクがある。
まず奪った卍解は弱体化する。
そもそも卍解は一部の才ある死神が手にして、数十、数百の年月を掛けてようやく強く出来る切り札である。
当然元の使用者でもない者が使えば弱くなるのは自明の理だが、描写を見ると卍解習得直後、もしくはそれ以下まで能力が落ちるようである*11
さらに奪った卍解の正確な使用方法を知らずに全く真価を発揮できない者もいた。
そして卍解が強大すぎるとその奪取者が扱いきれずに奪った卍解が暴走暴発する危険性もある*12

そしてここからは深刻な弱点とリスクである。
滅却師は虚に対して耐性がない種族なので、虚の力が混ざると全く扱えなくなる。
一護の卍解は虚の力が斬魄刀を形成しているため、誰が試しても奪うことすらできなかった。
この応用で卍解を虚化させることにより、奪われた卍解を使用者に戻すことができる。
虚化した卍解は滅却師にとってにしかならなくなるので、無意識のうちに切り離すしか選択肢がなくなるのである。
しかも卍解を虚化された時に元の使用者と対峙していると奪取者は肉体にある程度のダメージと負担が生じる*13

もう一つが完聖体が使えなくなること。
ある意味で虚化した卍解よりこちらの方が滅却師にとって深刻な問題で、要は相手の切り札を奪って使える代わりに自身の切り札を失うことになるのである。
基本的に卍解を奪った者だけが完聖体を使えなくなるようだが、卍解奪取者の近くにいると周りの滅却師も少なからず影響されるようである*14

恐らく自分達が卍解を使いたかったというよりは、山本元柳斎対策と隊長格クラスを弱体化させること(つまり卍解の無効化そのもの)がメインであろう。
でなければ、デメリットが多すぎるこの技をわざわざ使う必要がない。
一護から「お前らなんでそんなに卍解を封じたいんだ? もしかしてお前ら卍解が怖いのか?」と問われた時のキルゲの怒りぶりがその証左と言えよう。


ß用語


◆『見えざる帝国(ヴァンデンライヒ)

ユーハバッハ率いる滅却師達の勢力名であり本拠地。死神達でいう瀞霊廷に相当する場所……というよりある意味瀞霊廷そのもの。

厳密に言えば全く別物だが、この世界の正体は1000年前に死神達に敗れたユーハバッハ一行が、瀞霊廷のありとあらゆる「影」の中に作った霊子の空間。
瀞霊廷の影に作ったのは、
  • 死神達の本拠地故、内部に変な空間を作っても全く警戒されない
  • 地理的な関係から侵攻が容易
  • 天敵となる虚がおらず(いても極めて少ない)、その上霊子に満ち足りた空間である
といった理由からである(虚圏はより霊子が多いかもしれないが、天敵である虚が跋扈する空間であるため危険が伴う)。

この性質故、死神達が滅却師達との戦いでは後手後手に回らざるを得ず、死神側の壊滅的な被害の原因の一つになっている。
※瀞霊廷の中にあるため殺気石は無意味同然であり、仮に何かを仕掛けても、瀞霊廷を見えざる帝国で上書きさせれば事実上無効化することができる。
ただし、上書きについては影のない空間を作り上げることで対処可能であるが、時間がなかったため、マユリの研究室しかこの対策が取れなかった。


◆『銀架城(ジルバーン)

見えざる帝国内に存在するユーハバッハの居城。
上記に上げた影があれば移動も簡単なのか、序盤では虚圏にあった。
第一次侵攻が終わってからは瀞霊廷の影にまた戻ったようで、再侵攻時は丸ごと瀞霊廷と入れ替わる形で出現。
最終的には霊王宮を乗っ取る形となり、この城も下記の「真世界城」という名にユーハバッハが改名した。


◆『影の領域(シャッテン・ベライヒ)

1000年前の初代護廷十三隊との戦いで敗れたユーハバッハら滅却師達が、瀞霊廷内の影の中に作り出した霊子の空間。
見えざる帝国の滅却師達は、この空間の外での活動には時間制限がある。
後半では自分達の空間を瀞霊廷に上書きする事により、活動の制約と死神側の地の利や既設の活動拠点をなくした。


◆『太陽の門』

銀架城や帝国の至るところに配置されている金属板の門。
騎士団全員に配られている「太陽の鍵」という物があり、これを門にかざすことで門同士を移動できる。
さらに帝国外部にも通じており、確認されているのは尸魂界と現世用の門だが、虚圏に進攻していることを見ると虚圏用もあるはずである。


◆『聖兵(ゾルダート)

帝国の一般兵。
個性的に改造した制服を着用する聖章騎士達と異なり、制帽、マント、ガスマスクのような仮面と全員が同じ格好をしている。
霊子兵装は剣と神聖滅矢(ハイリッヒ・プファイル)の2種類。
第一次侵攻では終盤で投入され、疲弊した死神達を数の暴力で蹂躙した。
アニメ版では第二次侵攻でも死神を蹂躙していたのだが、なんとその途中でユーハバッハの聖別によって死亡する描写が追加された。
この点から彼らも聖文字を授かってないにせよ、ユーハバッハからわずかなりとも力を与えられていた可能性がある。


◆『親衛隊(シュッツシュタッフェル)

「神赦親衛隊」とも。ユーハバッハに選ばれた聖章騎士の中でも抜きん出た実力を持ち、陛下の直掩を務める滅却師を指す。
一員に選ばれると、五角形の十字の赤模様が施された専用のコートを着用する事が許される。
人数に制限が定められているかは不明だが、作中では最初から選ばれていたペルニダ、ジェラルド、リジェと新たに選ばれたナックルヴァールの4名(ニャンゾルは護衛というより同行していたに過ぎない)。

リジェがリーダー格だが、戦闘能力が高くても周りがあれでは必然的にそうなるだろうなぁ……
また、陛下の『聖別(アウスヴェーレン)』による力の譲渡対象に含まれており、戦闘不能になった場合でもこの恩恵によって即座に復活することができる(聖別の発動は陛下の任意なので必ずしもこの限りではない)。

作者の久保帯人師匠が明かしている親衛隊のモチーフは古代・中世・近代・現代の各時代の戦争である。
  • ペルニダ…古代の手による戦争。
  • ジェラルド…中世の剣と盾による戦争。
  • リジェ…近代の銃火器による戦争。
  • アスキン…現代の化学兵器(毒)による戦争。


◆『特記戦力』

ユーハバッハすら警戒・着目するほどの存在。作中では5人おり、それぞれが「未知数の脅威」を有する者達である。
  • 黒崎一護…未知数の「潜在能力」。死神の父・黒崎一心と(虚の力が混じったとはいえ)純血統滅却師の母・黒崎真咲を持つ生まれた「人間」(作中ではかなりこれが強調されている)。その複雑な出自故に死神・虚・滅却師の力をそれぞれ有している。
  • 更木剣八…未知数の「戦闘力」。斬魄刀の名前すら知らない状態ですら、一般隊士が彼の霊圧を感じられなくなるほどの実力を持ち、上限がどれくらいか現在でも不明である(仮に分かったところで「卍解」を残しているため、最大でどれくらいの脅威になるのかが不明であることは変わりがない)。
  • 浦原喜助…未知数の「手段」。元隊長であるため戦闘能力も十分高いが、それ以上に技術者としての技術力の高さと洞察力を利用して対策を取るため相手にとってはこの上ないほど厄介である。

上記3人はユーハバッハだけではなく藍染も警戒・着目した。

  • 藍染惣右介…未知数の「霊圧」。約2年前の活躍ぶりは言わずもがな、マユリ作の椅子で拘束されていても黒棺が使え、その威力は一護戦と同等以上と依然として脅威である。
  • 兵主部一兵衛…未知数の「叡智」。全ての名前を司るため、その力は思いのままと言ってもいい。ユーハバッハが自ら出向いて倒したほどである。

なお、山本元柳斎はかつてユーハバッハと戦った時には持ち合わせていた勝利のためには手段をも選ばぬ非情さを失い、また人間である井上織姫に欠損した腕を再生してもらうことを選択しなかったこともあり、特記戦力には選ばれなかったとのこと。


◆『真世界城(ヴァール・ヴェルト)

霊王を取り込み、霊王宮を実質的に制圧したユーハバッハが、見えざる帝国と同化した瀞霊廷と霊王宮を使って作り上げた新たな拠点。
五角形状になっており、中心にユーハバッハの居城がある。
元が霊王宮である上、瀞霊廷の上空にあるため外部からの侵入は難しく、死神一同は浦原の技術を使って突破した。

……が、基本的に外部の滅却師が入ってくることを全く想定しておらず、出入りの方法は古い居城と同じになっている。
宗弦が残した100年前の通行証で息子の竜弦が誰にも気付かれずあっさり入れたので、同族に対する警備体制は非常に甘い。
普通なら滅却師がユーハバッハに楯突いたところで能力を奪われて返り討ちに遭うだけなのだが、
最終決戦の重要な局面でこのザル警備が仇となり、対ユーハバッハ用の秘密兵器の持ち込みを許してしまった。


◆『聖別(アウスヴェーレン)

滅却師の始祖であるユーハバッハのみが扱える力。
全ての滅却師から力や命を奪い取り、それを必要な者に分配するという能力。
霊圧ではなく命や力そのものに作用する能力なので、霊子の移動を阻害しても意味をなさない。
全ての滅却師といったが対象外もあり、例えばユーハバッハから聖文字等の力を授かっていない純血統滅却師である竜弦や帝国の兵士は聖別の対象外だった*15
作中では2回、本編開始前に1回と合計3回行われた。
ユーハバッハと接触して力を得た滅却師で全ての聖別を逃れたのは石田雨竜ただ一人。

  • 第一の聖別
本編開始の7年前、一護と雨竜が9歳の時に行われた最初の聖別。
これはユーハバッハが復活するために不浄と決めた滅却師の力と命を奪い、自身の復活のための糧にした。
聖別の対象は全ての混血統滅却師と一部の純血統。
これにより雨竜以外の混血統滅却師はほぼ全滅した*16
また、純血でも虚が混じった真咲はこの聖別により滅却師の力を発揮出来ずにグランドフィッシャーに敗北。
生まれつき体が弱いエス・ノトも半死半生の状態に陥っていた*17
この聖別により一護と雨竜は自身の母を失うという悲劇に見舞われた。

  • 第二の聖別
本編で初めて行われた二度目の聖別で、ユーハバッハが零番隊との交戦時に使用。
聖別対象は聖文字をユーハバッハから貰った騎士団員で、霊王宮に連れていかなかった親衛隊以外の団員(アニメ版では前述の通り聖兵も含む)全てから命と力を奪った。
ユーハバッハの手のひらから出た光が瀞霊廷にいた騎士団員に降り注ぎ、直撃した者は命を奪われた。
光から逃れてかろうじて生き延びた者も滅却師や聖文字の力は残ったものの、完聖体にはなれなくなった。
奪われた力は親衛隊に分配され、これにより能力が底上げされた状態で復活。
倒したはずの滅却師がさらに強化されて復活するという二重の驚愕に陥り、零番隊は敗北することとなった。

  • 第三の聖別
最後に行われた3度目の聖別。
聖別対象は一護と霊王宮で生き残っている親衛隊。
正確には一護を破ったユーハバッハが一護の滅却師の力を直接奪い尽くした後で親衛隊の聖別を行った。
これによりユーハバッハに挑んで半死半生だったリルやジジ、再起不能状態で後にマユリによりゾンビ化したキャンディスやミニーニャ、ナナナ以外の騎士団員は全滅*18
生き延びた滅却師は上記の騎士団員と帝国の一般兵士、竜弦、そして最後まで聖別対象外だった雨竜のみである。


◆『光の帝国(リヒトライヒ)

かつてユーハバッハが統治していた帝国。
場所は現世のどこかだった様子。

約1000年前、護廷十三隊にユーハバッハが敗れた後、ユーハバッハらは尸魂界の影に空間を築きそこに退避する羽目になった。
そして瀞霊廷の影に入り、最も尸魂界の近くにいながら決して干渉出来ないという性質を以て『見えざる帝国(ヴァンデンライヒ)』という名に改めたという経緯である。



陛下より星十字騎士団(シュテルンリッター)へ王命

星十字騎士団は全名 即時 装備を整え 太陽の門へ集結せよ


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最終更新:2024年02月07日 20:06

*1 仲間同士の戦闘自体は死神や破面もしていたが、前者はあくまで喧嘩、後者は結果論とはいえこれが原因で死んだキャラは実質一人もいなかった(もっとも、ルピ・アンテノール達のように一度死んだ事を死亡扱いせず、涅骸部隊を死者扱いしなければの話だが)。

*2 いずれも「矢」を放つ機能はあり、一応弓の延長として扱っている節もある。

*3 竜弦は父を呼び捨てにしたり、死んだ父に対して「手癖の悪い父に初めて感謝する」と言ったり中々に散々。

*4 作中で竜弦が宗弦から静止の銀を聞いたと述べている。最終形態を使った滅却師が力を取り戻す超限定的な方法も彼が編み出した可能性が高い。

*5 実際、原作でも戦闘が本職とは思えない女子高生だった真咲は静血装の達人だったらしく、始解の隊長格すら圧倒する改造虚(ホワイト)を捨て身の攻撃で仕留めている。

*6 雨竜が血装を使わなかったのは宗弦が教えなかったのと竜弦が滅却師の情報を彼に秘匿していたから。つまり雨竜は血装を全く知らなかった。

*7 こういった問題があるから帝国と袂を別った宗弦は完聖体ではなく最終形態を極めた模様。

*8 一部は基督教の天使のように「〇〇エル」というネーミングの完聖体もあるが、全てではない。また伝承における具体的な天使の名前、例えばミカエルやサマエルといった既存の名称と同じ完聖体は存在しない。

*9 ピスキエル→piskei’el (神の判決)、グリマニエル→gur imanu’el (神は我等と共におわす)、タタルフォラス→ta tar foles (視細胞の侵入者)、グドエロ→gdol’erom (デブの裸体)、ジリエル→zerih ’el (神の発光)、ハスハイン→has hayim (命の救済)、アシュトニグ→r’shut oneg (歓びの権能)。

*10 最初の奇襲が顕著で総隊長の私室に踏み込んだ者達は、いつでも撤退出来るように全員影の中に陣取っている。

*11 エス・ノトは白哉に何度も直撃させても殺しきれず、恋次には始解の状態で受け止められている。ドリスコールは使用方法を誤ったが、それを差し引いても卍解習得直後の雀部の威力にすら遠く及ばなかった。蒼都に至っては初侵攻時に卍解を使ったにもかかわらず、日番谷を仕留められなかった。

*12 山本元柳斎の卍解がそれにあたり、ユーハバッハは影武者として戦場に投入したロイドに自身が戻るまで、山本の卍解に手を出すなと命じていた。

*13 白哉と狛村が主戦場から離れていたので、エス・ノトとバンビエッタは無傷だったが、持ち主と対峙していた蒼都とBG9は体にダメージを受けていた。

*14 一人で京楽と対峙していたロバートは問題なく扱えていたが、卍解が死神に戻って滅却師が完聖体を使用した直後は、キャンディスが周囲に釣られて本人の意思に反して羽が出ている描写がある。

*15 原作では聖兵は聖別されてないと思われたのだが、アニメ版では前述の通り全員かは不明だが、尸魂界侵攻に参加していた聖兵達も聖別されてしまった。

*16 作中ではユーハバッハ自らが雨竜以外の混血統は息絶えたと明言している。

*17 こちらは生存していることで目を付けたユーハバッハ自らが聖文字を与えることで以前よりも遥かに快調した姿で復帰している。

*18 生存と言っていいか曖昧だが、一応ジジにゾンビにされたバンビエッタも活動している。