コマンドー(映画)

登録日:2009/08/03 Mon 06:14:57
更新日:2024/03/22 Fri 00:39:23
所要時間:約 12 分で読めます


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許せない!! 奴らは、ただでは済まさぬ!



『コマンドー』とは、アメリカ合衆国で1985年に制作された、筋肉と汗と愛によって出来ているアクション映画。
監督はマーク・L・レスター、主演はアーノルド・シュワルツェネッガー

爆発しまくり、汗飛び散りまくりの良作アクション映画。
80年代アクション映画そのものを体現したかのような豪快な作風と妙な味のある独特の言い回しから、アメリカ国内外問わずに絶大な支持を誇る。
日本においても字幕版はともかく、吹き替え版は豪華声優陣の熱演とこれまた味のある翻訳も魅力である。



[ストーリー]

平和な余生を送るアメリカ軍の元コマンドー部隊の隊員達が、次々と何者かに襲われ死亡するという事件が発生していた。

山奥で娘のジェニーと共に静かに暮らしていた元コマンドーのジョン・メイトリックスも狙われることは間違いなく、危険を伝えるべく元上司のカービー将軍が護衛を引き連れて赴くが、悪い予感は的中し、銃撃戦が勃発。護衛は殺され、ジェニーも誘拐されてしまう。
一連の事件の黒幕は、人質との交換条件として、どうやら何かをメイトリックスに持ちかけようとしているようだ。
娘がいなくなった後、彼らのメッセンジャーと思しき人物が姿を表した。

ディアズ「娘は無事だ大佐。少なくとも今のところはな。この先どうなるかはあんた次第だ。無事取り戻したければ、俺たちに協力しろ。OK?」
メイトリックス「……OK!(ズドン!)」

彼を問答無用で射殺したメイトリックスは、早速誘拐犯を追いかけようとするが、誘拐した一味は、予めメイトリックスの車を壊しておいてから逃走を図るという用意周到ぶりであった。
壊れた車を無理やり位置エネルギーで動かして追跡を試みたメイトリックスであったが、さすがに無理がありすぎたのか、力及ばず拘束される。一味の中には、かつて漁船の爆発に巻き込まれ死んだはずのコマンドー隊員、ベネットがいた。
彼らのアジトに連れて行かれたメイトリックスの前に姿を現したのは、かつてバルベルデ共和国の独裁者だった男、アリアス。全ては彼の差し金だった。

アリアス「私を覚えているかね大佐?」
メイトリックス「誰が忘れるものか、このゲス野郎!拷問でどれだけの人々が殺されたか……」

アリアスはメイトリックス率いるコマンドー部隊によって大統領の座から失脚し、返り咲きを企む野望を持っていた。バルベルデの現大統領、ベラスケスはメイトリックスに強い信頼を抱く。ジェニーの命と引き換えに彼に課せられた命令は、ベラスケス大統領を暗殺することであった。
抵抗することも出来ず、空港に連れて行かれるしかないメイトリックス。彼を乗せ、そのままバルベルデ行きの飛行機が出発した。
しかし、メイトリックスは卑劣な悪党に屈するような男ではなかった。
隣の席に座った見張り役の男、エンリケスの顔面に肘鉄を食らわせて気絶させ、さらに首の骨をへし折り、遺体は毛布と帽子でカモフラージュした。

メイトリックス「頼みがあるんだが、連れを起こさないでくれ。死ぬほど疲れてる」

そしてメイトリックスは前輪格納室へ、今まさに離陸しようとする飛行機から飛び降りて脱出した。
もし彼が反旗を翻したことを敵側に知られれば、間違いなくジェニーは殺される。
タイムリミットは11時間。飛行機がバルベルデに到着するまでに掛かるはずの移動時間である。
果たしてメイトリックスは時間内にベネット達のアジトを見つけて、ジェニーを取り戻すことが出来るのか!?


[登場人物]

この作品の主人公である、筋肉モリモリマッチョマンの変態。通称大佐。
当時有名だったロックバンド、カルチャークラブのボーイ・ジョージを「これじゃレディ・ジョージじゃないのか」とツッコんで娘に嗜められたりとオジサンくさい一面もある。
かつてはアメリカのコマンドー部隊を率いて様々な国で戦ってきたが、娘のジェニーに寂しい思いをさせてしまった事から後に退役する。
引退後は木こりに転身し、山奥でジェニーと静かに暮らしていたが、アリアスの野望に巻き込まれ、娘を取り戻すためにたった一人の第三次大戦に挑む。
サリー、クックと部下を倒し、軍放出品ストアで買い物(100%OFF)をして装備を整え、島に乗り込んだ。

飛行機から飛び降りても、車にはねられてもびくともしない頑丈な体の持ち主。
腕力も桁外れで、丸太を腕一本で担ぎ上げたり、サリーが中に入っていた電話ボックスを力づくで持ち上げて放り投げたり、サリーを腕一本で逆さ吊りにしたり。
当然軍人としての戦闘力も圧倒的で、とにかくあらゆる点ですごい人。
僅かな情報から敵の拠点の位置を探り出すなど頭脳も抜きん出ているが、筋肉映画的に面白みのないシーンのためみんな忘れてる。


  • ジェニー・メイトリックス
メイトリクスの一人娘。捕まりながらも自ら脱出を図るなど活動的な性格。
ロリロリで金髪な「つるぺったん」かと思いきや、よく見ると歳の割には中々の巨乳。
演じたアリッサ・ミラノは、80年代後半のころに何故か日本を中心に歌手活動をしていた時期があり、日本におけるユーロビートの普及に貢献するなど意外な功績を残しているが、その後「おっぱい丸出しの18禁映画の主役」になるとは……時の流れは残酷である。

テレビ朝日版吹き替えの声は岡本麻弥氏、TBS版吹き替えは冨永み~な氏、吹き替えの帝王版では中司ゆう花氏が担当。


  • フランクリン・カービー将軍
軍時代のメイトリックスの上司。メイトリックスに戦闘のイロハを叩き込んだのも彼らしい。
彼の元に護衛を送ったりしたが、彼がそうするまでもない実力であるのは承知の上である。

TBS版吹き替えの声は大木民夫氏、テレビ朝日吹き替え版及び吹き替えの帝王版では阪脩氏が担当。

部下「何が始まるんです?」
カービー「第三次大戦だ!
という台詞は『コマンドー』ファンには有名。
どっかのピンクだまは関係ない。


空港でサリーにナンパされたがためにメイトリックスに巻き添えにされた可哀想な人。

サリー「絶対後悔させねぇよゥ」
シンディ「ろくでもない夢でしょう。構わないで、大声出すわよ!」
サリー「けッ…あばずれが」

メイトリックスの勧めで七時半からの空手の稽古*1を休み、サリーの追跡に強引に付き合わされる。
ショッピングモールでサリーを誘いだすはずが警備員にチクったせいで騒ぎを大きくした。

その後サリーを追ってのカーチェイスが始まると、
シンディ「あんた一体何なのよ!
車は盗む、シートは引っぺがす、私は拐う、娘を探すのを手伝えなんて突然メチャクチャは言い出す。
かと思ったら人を撃ち合いに巻き込んで大勢死人は出す、挙句は電話ボックスを持ち上げる。あんた人間なの!?
お次はターザンときたわ。警官が、あんたを撃とうとしたんで助けたわ。そうしたら私まで追われる身よ!
一体何があったのか教えてちょうだい!」
と、やけにテンポのいい文句を言いながら説明を求めたが、メイトリックスからは「ダメだ(No.)」の一言で拒否された。

シンディ「今日は厄日だわ!」

車をお釈迦にされ、散々怖い目にあうが、退っ引きならない事情を知ってからはメイトリックスに協力する様になる。
買い物中に警察に捕まったメイトリクスを助けたのは彼女。説明書を読んだおかげでロケットランチャーを扱える辺り、適応力はすごい。(それでも一発目は反対に発射してしまうが)

メイトリックス「どこで使い方を習った?」
シンディ「説明書を読んだのよ」

そして実は小型飛行機の操縦免許を持ったエリートで、パシフィック埠頭で調達した旧式水上機の操縦を担当した。

シンディ「こんなの飛行機じゃないわ!羽のついたカヌーよ!」
メイトリックス「だったら漕げばいいだろ!」

因みに原語版及び屋良版では、自分を殺したがっている奴がいると説明したメイトリックスに「分かるわ、たった今会ったばかりのあたしでさえ死ねばいいと思うもの」とタンカを切ったり、ロケットランチャーを誤射した際に「チックショウ!(Shit!)」と毒づくなど、かなり気の強い人物として描写されている。
空手を習っているという出任せは原語版にあった下りだが、テレビ朝日版では加えて厄日等日本の言葉が妙にポンポン出てくる。

テレビ朝日版吹き替え&吹き替えの帝王版での声は土井美加氏、TBS版吹き替えは小山茉美氏が担当。


  • エンリケス(エンリケ)
ベネットの部下。メイトリックス(188cm)をも超える身長で作中屈指の大柄な体格を誇り、メイトリックスをバルベルデに送り届けるための見張りとして飛行機に乗る。
荷物扱いされた事に腹を立て、「今度余計なこと言うと口を縫い合わすぞ」とタンカを切るが…、
死ぬほど疲れていたのでそのまま永遠の眠りにつかされた。
テレビ朝日版吹き替え&吹き替えの帝王版での声は田原アルノ氏、TBS版吹き替え版では池田勝氏が担当。


  • サリー
チャラチャラした感じの小男。大佐に気に入られて最後に殺される予定だった。
一味の中でも小柄でか弱いイメージだが、昔は軍に所属していてエンリケスとは戦友だった。
シンディが起こした騒ぎでメイトリクスを発見し、仲間に連絡しようとする。
しかし電話をかけようとした電話ボックスごと投げ飛ばされ、命の危険を感じて逃げ出すも、激しいカーチェイスの末に崖から逆さ釣りにされ、地球の重力を教えられる。

メイトリックス「見上げた忠誠心だサリー。だがな、てめえの命を張るほど、値打ちのある相手か?
 さあ、頭を冷やしてよく考えてみろ。支えてんのは左手だ。利き腕じゃないんだぜ!」
(But...what is important is gravity. I have to remind you, Sully. This is my weak arm.)

メイトリックス「お前は最後に殺すと約束したな」(Remenber, Sully, when I promised to kill you last?)
サリー「そうだ大佐。た、助けて……!」(That's right, Major! You did!)
メイトリックス「あ れ は 嘘 だ」(I LIED)
サリー「うわあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁッ!!!!!!」」(Ooh la laaaa...!)

シンディ「あいつはどうしたの?」
メイトリックス「放して殺ったやった

テレビ朝日版吹き替え&吹き替えの帝王版での声は田中亮一氏、TBS版吹き替えは鈴置洋孝氏が担当。後者は「お前は最後に…」の辺りのやりとりがまんまスタスクである。


  • クック(クーク)
元グリーンベレーの黒人。キャデラックが大好き、特にその値段が。
モーテルでサリーと落ち合う予定だったが、メイトリックスに先回りされる。
借りた部屋の隣でくんずほぐれつしていた男女2人をよそにメイトリックスとくんずほぐれつの戦いを繰り広げる。

クック「くたばれクソッタレが!(Fuck you, asshole!)」
メイトリックス「くたばるのはお前だ!(Fuck YOU asshole.)」

アッパーカットを食らって倒れた拍子に折れた木材(逆さになったテーブルの足らしい)が胸を貫通し即死。ちなみに情報を聞き出す為に生け捕りにする予定だったため、ある意味事故同然である。
「元グリーンベレーの俺に勝てるもんか」と自信満々で挑んだのに銃弾切れに気付かず倒される姿がよくネタにされるが、実はメイトリックスにタイマンでダメージを与えられたのはベネットを除けば彼だけである。
また、冒頭部分で元コマンドー隊員を暗殺していたのは彼の主導であり、ベネットと並んでアリアス一味における2強と言っても過言ではない。
ただし、実は彼も傭兵である。つまり、生え抜きのアリアス一味にはろくな戦闘員がいない
彼の愛車はその後メイトリックスに荷物ごと有効活用された。

ちなみに演者のビル・デューク氏は後の『プレデター』でもシュワちゃん演じる主人公の部下として共演している他、『天使にラブ・ソングを2』の監督も務めるなど多彩な活躍をしている。

テレビ朝日版吹き替え&吹き替えの帝王版の声は坂口芳貞氏、TBS版吹き替えは渡部猛氏が担当。


  • ディアズ
メイトリックスとの交渉係。
やはりそれなりに腕は立つらしく、護衛のジャクソンとハリス双方を奇襲し倒していた。
一味がジェニーを拉致した後、扉に護衛の遺体をセットし、余裕こいてかっこつけて椅子にふんぞり返り、しまいには娘のメッセージカードをちらつかせながらメイトリックスに協力するよう持ちかける。
そこそこ時間をかけて丁寧に準備しただろうにあっさり即射殺された出オチキャラ。

「無事に返して欲しければ、俺たちに協力しろ。OK?」
OK!(ズドン!)」*2

テレビ朝日版吹き替え&吹き替えの帝王版での声は西村知道氏、TBS版吹き替えは小島敏彦氏が担当。


  • アリアス
一連の事件の首謀者。すげぇケツアゴ。
かつてはバルベルデの独裁者で、拷問で大勢の人間を虐殺した。メイトリックス率いるコマンドー部隊の活躍で失脚し、その後ベネットらを雇って再び返り咲く野望を持つ。
バルベルデの現大統領を暗殺したい → 信頼されているメイトリックスなら簡単に近づけて殺せる → メイトリックスに言うことを聞かせるために娘を人質に取りたい → メイトリックスの居場所を知りたい → 元コマンドー隊員を暗殺して居場所を燻り出す
という実に回りくどい手口を取る。とはいえ一応逃亡中の戦争犯罪者のようなものであるため、ここまで慎重にしていたのも仕方ないともいえる。
屋敷を襲撃したメイトリックスとの激しい銃撃戦の末にショットガンで蜂の巣にされた。

テレビ朝日版吹き替えの声は小林勝彦氏、TBS版吹き替えは千葉耕市氏、吹き替えの帝王版では大塚芳忠氏が担当。


かつてのメイトリックスの部下。
任務とは別に趣味で数多くの人々を残忍な方法で殺害したために部隊を追い出されており、そのうえ大統領から国外追放を喰らってバルベルデにも入れないらしい。
加えて過去の任務で置き去りにされたことがあるらしいという裏設定もあり、メイトリックスへの復讐に執着している。
とはいえ、その強さをきちんと理解して警戒(恐怖)している辺り、後述のトーシロ共ほどの向こう見ずではない。
追放されてから漁師をやっていたところ、アリアスに10万ドルPONと貰って今回の仕事を引き受け、トリック(※このトリックは最後まで明かされません)で船を爆破し死んだふりをしていた。。もっとも、本人曰く「(メイトリックスを殺せと言われれば)タダでも喜んでやる」らしいが。
一度自力で逃げ出したジェニーを引っ捕らえ、メイトリックスにも奇襲を成功させるも、挑発にまんまと引っかかり、屋敷の地下にある機械室でナイフ一本での一騎打ちに挑む。

メイトリックス「来いよベネット、銃なんか捨ててかかってこい!楽に殺しちゃつまらんだろ。ナイフを突き立て、俺が苦しみもがいて死んでいく様を見るのが望みだったんだろ?そうじゃないのかベネット!」
ベネット「お前を殺してやる!」
メイトリックス「さあ、子供を放せ!一対一だ!楽しみをふいにしたくはないだろ!……来いよベネット……怖いのか?」
ベネット「ブッ殺してやる!ガキなんて必要ねぇ!……ヘヘヘ…ガキにはもう用はねぇ!HAHAHA……ハジキも必要ねぇや……HAHAHA……誰がテメェなんか、テメェなんか怖かねぇ!!野郎オブクラッシャアァァァァァ!!!……野郎ォぶっ殺してやらぁぁぁぁぁ!!!(渾身の顔芸)」

台詞と事実だけ書き起こすと「メイトリクスの実力を警戒する一方でまんまと挑発に乗ったバカ」に見えるが、国内だけでなく海外でも顔芸と揶揄される複雑な葛藤と逡巡が入り混じった演技は必見である。
その後大佐を鉄パイプでメッタ打ちにして一時は勝負を有利に進めるが、その後彼の馬鹿力の前に逆転される。
高圧電流の流れる設備に叩きつけられ感電するも、何事もなくむしろパワーアップしてそのまま襲い掛かる脅威の生命力を発揮し、一旦は再び逆転したが、最期にはあの最期を迎えた。

ベネット「畜生!眉間なんか撃ってやるものか!ボールを吹っ飛ばしてやる!」
メイトリックス「ふぅん!(鉄パイプを投げつける)」
ベネット「あぁぁぁあ……う゛う゛う゛ぁ……う゛う゛う゛ぇぇぇ………あ゛ーぁ゛…(蒸気の吹き出す音と共に)」

メイトリックス「……地獄に堕ちろベネット!(Let off some steam, Benett!)」

片腕のメイトリックスにも微妙に押されており(最後に至ってはキレてナイフを捨てて銃に頼る始末)、大して強くない印象を受けやすいが、映画を通してみると作中唯一メイトリックスにまともにダメージを与えておりかなりの強敵だったことがうかがえる。


  • ローソン
メイトリックスの元部下。愛妻家らしい。コンビニとは関係ない*3
初登場時は美人のねーちゃんと寝ており幸せそうだが、この瞬間に末路がわかった視聴者も多い。
発車しそうなゴミ収集車を大慌てで呼び止めるが乗っていたのはクックとディアズであり、「とんでもねぇ、待ってたんだ」とゴミの代わりに命を回収された。

テレビ朝日版吹き替え&吹き替えの帝王版での声は千田光男氏、TBS版吹き替えは池田勝氏が担当。


  • フォレスタル(ホレッサ)
ローソンと同じくメイトリックスの元部下。
引退後は車のディーラーで生計を立てており、試乗した客に

「車はアメリカで生まれました。日本の発明品じゃありません、我が国のオリジナルです。
しばし遅れをとりましたが、今や巻き返しの時です。」

「キャディがお好き?けっこう。ではますます好きになりますよ。
さぁさぁ、どうぞ。キャディのニューモデルです。……快適でしょ?
んああぁ、仰らないで。シートがビニール。でもレザーなんて見かけだけで、夏は暑いし、よく滑るわ、すぐひび割れるわ、ろくなことはない。
天井もたっぷりありますよ。どんな長身の方でも大丈夫。

どうぞ回してみてください。……いい音でしょう?余裕の音だ、馬力が違いますよ」

という軽妙な営業トークが特徴。

しかしその客はクックであり、値段が気に入ったのでそのまま一ドルも払わず発車したキャディによってガラス越しに轢き殺されてしまう。
ちなみに日本車をライバル視している下りは原語版からである。

テレビ朝日版吹き替え&吹き替えの帝王版での声は秋元羊介氏、TBS版吹き替えでは朝戸鉄也氏が担当。


  • ジャクソン
  • ハリス
カービー将軍の部下。黒い方がジャクソンで白い方がハリス。
メイトリクスの警護のためにカービー将軍が連れてきた。
カービー将軍に優秀と評されるが、ハリスは敵の襲撃の際に一瞬で殺され、ジャクソンもその時に腕を負傷、その後すぐに殺されている。
結局、『メイトリクス>傭兵団>一般兵』という図式を強調するためだけの存在であった。合掌。


  • ビッグズ
空港を出たサリーが向かったショッピングモールの警備員。ナンパな性格らしく、女性客と楽しくおしゃべりしていた。
彼女らに言ったような「カッコいいところ」は見せられなかったが、メイトリックスを「筋肉モリモリマッチョマンの変態(gigantic motherfucker)」と称したのは彼ということで意外と知名度は高い。

テレビ朝日版&吹き替えの帝王版での声は石塚運昇氏、TBS版吹き替えは山口健氏が担当。


  • 愛国者の皆さん
アリアスの私兵。
愛国者らしいが、ベネットから「口だけ達者なトーシロ」「ただのカカシ」「(メイトリックスと)俺達なら瞬きする間に皆殺しに出来る」と散々にこき下ろされており、
実際、メイトリックスに対しては手榴弾1発のかすり傷以外はまともなダメージを与えられずに無双された。
一部の兵士の断末魔が、日本の視聴者の耳にはバカ殿やエガちゃんみたいに聞こえるともっぱらの評判


  • カルロ
メイトリクスの隠れた倉庫にしこたま銃弾を浴びせた後、上官に「見てこいカルロ」と言われて入ったら天井裏に隠れてやり過ごしていたメイトリックスにブッ刺された。
なお原語版ではただ「見てこい」と命令された無名な兵士で、 「カルロ」という名前がどこから来たのかは謎


  • モーテルの客
メイトリックスがクックを待ち伏せしていた隣の部屋でギシアンしていた男女。突如壁をぶち破って乱入してきたマッチョ2人に終始ビビりまくっていた。当たり前だ。
カップルと呼ばれることが多いが、よーく見ると部屋にビデオカメラらしきものが設置してあるため、 AVの撮影中 だったと思われる。
シュワちゃんとビルデュークさんの戦いを背景にしたAVとか大ヒット間違いなしではなかろうか


  • カーゴエリアの犬
メイトリクスが乗った飛行機のカーゴエリアにこっそり入れられていた犬。
あのメイトリクスを(素で)ビビらせた唯一の存在ということで、実は作中の最強キャラなのではないかと一部でささやかれている。




【吹き替え】

本作は玄田哲章氏がメイトリックスを演じた続発のテレビ朝日版(通称:玄田版)の吹き替えが有名だが、最初のバージョンは屋良有作氏を初めとしたキャストが担当したTBS版(俗に言う屋良版)。
屋良版は玄田版と比べるとはっちゃけぶりはかなり控え目だが、その代わり原語に忠実にシリアスさを強調しており、気の強いシンディや渋カッコいいベネットを忠実に再現していたりと、玄田版とはまた違った魅力がある。
まあ、玄田版を担当したのは戦え!超ロボット生命体トランスフォーマーにて「デストロンの奴らの尻でも蹴っ飛ばしたい気分ですよ」という文脈を「デストロンの奴らを2,3人血祭りに上げてきます!」と訳したりした前歴のある平田勝茂氏なのでこうなったのも当然なのかもしれないが。

因みに、通常のDVDには吹き替えは収録されていなかった。しかし2年に一度くらいのペースで地上波放送されるので楽しみに待っていよう。
iTunes販売の吹替版はテレビ朝日版が採用されている。


【余談】

上記した通り、公開から30年以上経った今なお愛されている。
本国アメリカにおいては、観客にオモチャの火薬銃が配布され好きなタイミングで撃ち放題、劇場においては火薬やスモークも仕掛けられて要所要所で炸裂するという豪華イベント「コマンドー アクションパックシアター」も開催された。ある意味応援上映や4D上映のハシりともいえる。

日本においてもネット上では(主に玄田版の名翻訳集により)カルト的な人気を誇り、実況板では金曜ロードショー日曜洋画劇場の日には、映画の種類を問わず毎回コマンドー実況スレが立つのがお約束になっている。
もちろんただ立てるだけで済ますはずがなく、毎回放送されている映画のシーンに合わせて、さもコマンドーが放送されているかのごとくコマンドーのセリフを用いて実況するという職人技が披露されている。(主演繋がりから、プレデターやターミネーターなどのセリフも使われる)。

「バトルシップ」「天空の城ラピュタ」と並んで実況人気のある映画であり、
2009年の地上波放送時にはサーバー落ちを危惧したのか、珍しく運営が実況板に降臨した。
また「コマンドーのガイドライン」なる物もある。名台詞が多いので是非見てもらいたい。

動画サイトにも『30分で分かるコマンドー』やNCによるレビューなど、笑いどころをほぼ網羅した動画がうpされていたりする。

ロシアでもリメイクされている。
設定と武器がロシア風にアレンジされているようだ。

なんと2013年春に吹き替えの帝王からコレクターズボックスが発売された。
その名も日本語吹替完
その内容は
  • 劇場公開版本編ブルーレイ(監督による音声解説もあり)
  • ディレクターズカット版DVD(日本語音声欠落部分を追加収録)
  • 特典DVD(未公開シーン集等)
  • テレビ朝日版、TBS版放映当時の吹替台本と追加収録版台本(縮刷)
  • 吹き替えの帝王によるコマンドー解説書
……至れり尽くせりである。
5000セット限定生産だったが予約が殺到した結果10000セットに増加。
組合員恐るべし。


そして、なんとこの度ホットトイズが大佐のアクションフィギュア発売を発表。


更に2015年はコマンドー製作から30周年ということで、吹き替えの帝王よりティレクターズカット版のブルーレイが発売された。
しかもベネット役に強力若本を迎えた新録版をも収録するというオマケ付き。
これと一緒に吹き替えの帝王のソフトをもう一本買うことでコマンドー 珠玉の名訳カレンダーがもらえるキャンペーンまで開催された(現在は終了)。
組合員の波及は留まる事を知らない…。

さらにさらに2018年にはテレビ朝日版吹替制作30周年を記念し、全国の映画館でスクリーン上映イベントが長期に渡って開催された。
新しくパンフレットも制作・販売されており、キレキレの文面でひたすら映画を褒めちぎる解説の数々はファンなら必見。
中でも、10月20日に東京池袋で開催された会は二部構成になっており、第一部は一般的な映画上映だが第二部は応援上映
応援上映のほうはコスプレ自由発声自由、タンバリンなどの鳴り物に加えて弾数制限付きで火薬銃やクラッカーまで使用可能なとんでも仕様。
また第一部第二部ともゲストトークが企画され、シュワちゃん担当の玄田哲章氏、シンディ役の土井美加氏、そして翻訳担当の平田勝茂氏が登壇した。
組合員の波及は未だ留まる事を知らない…。



カービー「まだ何か残っているか?」
メイトリックス「追記、修正だけです」

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最終更新:2024年03月22日 00:39

*1 これは誤解されがちだが、その前にデートの約束を断られていることからわかるように嘘である。「空手を習っているから下手なことをしたら反撃する」という脅しだったわけだが、我らが大佐にそんなもの効くわけもなく…。

*2 なお、「口ではOKと言っておきながら即座に射殺する」というのは本項目というか国内ミームの元ネタであるテレビ朝日版・平田勝茂訳による日本語吹き替えでの独自アレンジであり、それ以外では「Right?/いいな?」「Wrong!/嫌だ!(ズドン!)」と『明確に拒否の意を示したうえで射殺する』ニュアンスがはっきりした韻踏みになっている。

*3 アメリカでは一般的な名字で、コンビニの方のローソンも創業者の名前が由来だったりする