唯一神(Y・H・V・H)

登録日:2012/02/16 Thu 09:16:24
更新日:2024/02/17 Sat 09:03:08
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わたしはあなたの方の神。
アブラハムの神、イサクの神、ヤコブの神である。

お前が神を恐れる者であることがわかった。お前の子孫を天の星のように、海辺の砂のように増やそう。
地上の諸国民はすべて、あなたの子孫によって祝福を得る。


Y・H・V・H

或いはYHWH,JHVH,JHWH,IHVH,YaHVeH,YaHWeH…etc.

【概要】

紀元前1280年頃、シナイ山にてモーセに「十戒」を授ける場面で登場し、古代よりヘブライ民族を導く唯一至高にして全能の神と信仰される最初(α)にして、最後(Ω)の者


他の宗教や神話が最高神とその眷属により構成された多神教を基本としているのに対し、Y・H・V・Hのみを崇めるユダヤ教キリスト教は一神教と呼ばれる。


なお、本質的には「在る者」としか「名乗っていない」「神の名を妄りに口にしてはならない」と云う共通した信仰により、一般的に我が国の聖書では「主」「神」と訳される。

【御名】

宗教、信仰の基本が精霊信仰、多神教国家であり根本に仏教的、神道的な概念のある日本では西洋の事情がピンとこないこともあり、神の類は等しくGODと訳してしまいがちなのだが、厳密にはキリスト教圏では一神教の神(つまりはこの神)こそがamaterasuであり、多神教の神々は“Deity”として分けられていた。
流石に、他の宗教、信仰への理解が進んだ現代では西洋であっても多神教の神々をyhwhと呼ばないこともなくなったが、特に一文字目を大文字で“God”とした場合には真の神である、一神教の神を指す。
ラテン語のdeus/Deusと同一の語源、用法であり、神と呼べるものに広く使われていた古ゲルマンに由来するyhwh/deusでは、最初を大文字とした場合にはこの神(Y・H・V・H)を指していたということである。
これに倣い、イエズス会により日本に持ち込まれた当初は日本語で全知全能に相応しい語であるとして大日を対訳として当てられていたのだが、キリスト教自体を仏教一派の一つと勘違いされてしまうことに繋がったので、以後はイエズス会での呼び名に従いデウス(でうす)を呼び名に天主を対訳として当て、明確に従来の仏教や神道とは区別されたという過去がある。……のだが、今度は仏教にて外来の神々を指す天部諸尊の一つと勘違いされたりといったことも。(無駄に懐の深い仏教視点からは合ってるのだが一神教側からしてみればたまったものではないという話である。)…しかし、そのことが逆にキリシタン弾圧の際に「主」の呼び名を誤魔化せることにも繋った*1という助けられた面もある。
日本でのキリスト教自体の対訳語としては耶蘇(やそ)教という呼び名が存在していたのだが、現在では殆ど使われていない。

時代や言語による別の表記も存在し、上記の英語圏のゴッド、ポルトガル語圏のデウスの他、イスラームではアッラー(アッラーフ)と呼ぶが、これも意味は spirit God、万能神である*2

この神への信仰が起こったユダヤでは呼び名に関する話題がもう少し詳しく、この神の名を表すとされるギリシャ語の神聖四文字(テトラグラマトン)で最も一般的な「Y・H・V・H」(アドナイ)に古代のラビ*3が子音四文字を当てた「YaHVeH(ヤハウェ)」「YaHWeH(ヤーウェ)」等が主に“この『神』”の呼び名として広まっている。
同じ読みから以前は「エホバ(イェホバ)」が聖書の神の名として広まっていたが、現在は誤訳とされることが多くなっている。
因みに、ヘブライ語は表記が右から左に流れるので、HVHYとする方が本来の並びに近い。

この他、エジプト、ギリシャ、カナンで通用した「エル(主)」「エロヒム(神々)」「エルシャダイ(生命の王、全能の神)」「ツァバト(万軍の主)」「アグラ(殺戮の主)」と呼び顕され、中世の神秘学で「ヨーット・ヘー・ヴァウ・ヘー(地水火風)」と訳す場合もあり、ユダヤの密教である「カバラ」では肉体その物が宇宙で構成されている原初の人間「アダム・カドモン」と呼び顕される。


現在、この神の信仰を取り仕切る中で大本山とされるカトリック・ローマ教会では、

「好き勝手に神の名前を口にすんじゃねえ主で十分だろデコ助共がぁ!(意訳)」

と公式に注意を促しているが、まあ基本的に日本人辺りにはどこ吹く風である。

余談となるが、源氏の氏神たる「八幡神」は日本に秦氏が持ち込んだとされる渡来神にして、ミシャグジ同様に正体不明の神格であり、神仏習合神*4「ヤハタ」と読み解ける事から、祭られる社寺の多さに影響されてか否か、「Y・H・V・H」の事を指す……と、オカルト界隈では主張される*5

【性格】

本来的には古代宗教に於ける天空神の一人或いはその属性を借りた存在で、「貧者の宗教」「砂漠の宗教」であるユダヤ・キリスト・イスラム教において、絶対者かつ救世主かつ真の善

他宗教と習合しつつも徹底的に攻撃・弾圧し、絶対者かつ救済者の信仰を布教していったユダヤ教は生け贄を求める「妬む神(jealous deus)」であり、他の神の信仰を禁じ、恩恵を与える替わりに生命の代価を求めたとする伝承が残る。

これを「唯一完全なる善性」と繋げたキリスト教はYHVHを「父」とし、キリストがその「子」。そして霊である「聖霊」を加えて「聖三一」としている。
一人の神が三つの形態に都度移行するのでもなくそれぞれ別個に活動するが同一の存在で神が三人いる訳ではなくあくまで「神はお一人」で……となんのこっちゃだが、キリスト教徒自身が「論理ではなく信仰として受け入れるもの」と、よくわかってない

ムスリムのサイイド・クトゥブによれば、「神の支配権と権威を承認させ、生活のあらゆる局面で聖法に服従させる」存在なので、イスラムでは「世界の支配者にして究極善であり、世界の終末までを司る存在としてサタンの反抗をも見通していた」と語られている

実際には世界に完全なる善も完全なる悪も存在せず、本来の一神教徒は弾圧される存在であったが。

一神教の裡面は一魔教なり(一神教の裏面は一魔教である)
多神教の裡面は即ち多鬼教なり(多神教の裏面はつまり多鬼教である)
北村透谷『他界に対する観念』(1892)

近代以降の比較神話学では、むしろY・H・V・Hは他の神話の創造神や、世界最古の唯一神であるエジプトの神「アトン(アテン)」との共通点が研究されている。
ギリシャのゼウス、カナンのバアルらと同じ性格を持つ気象を司り、豊穣と災害を齎す神話を取り込まれて伝えられてもいるようだ。

神秘学から派生した「グノーシス(真理)主義」においては「神は偽りの創造主であり、不完全な世界を創り不幸をばら撒いた存在である」と捉えられたりもしており、アルコーン、ヤルダバウト、デミウルゴスと呼ばれる存在が「Y・H・V・H」と同一視される*6






【聖霊】

創作含め「父なる神」「子なるキリスト」には馴染みがある人にすら、天使や精霊によく勘違いされるキリスト教の三位一体で白い鳩や燃え盛る火炎として表現される一位格。

この概念を説明するには、キリスト教神学において聖霊と対概念で、悪魔と同義語とされる悪霊(あくれい)について語る必要がある。

新約聖書福音書を読むと、旧約では一切存在しなかった「変なお化けが憑いて頭をおかしくなった人」というのが大量に出てくる。

このような悪さをする霊がいるなら人間を導いたり力付ける霊もいると考えた一部の信仰は正統派ユダヤ教に取り入れられ、キリスト教で唯一神と合一したのである。

その「善い霊」こそ「神の霊」で、憑いた*7人間に善行をさせたり、知らない異国の言葉を話せるようにしたりするのだ。
尤も、天使の存在を信仰の中に受け入れてしまった現代では“天使と認めざるを得ない”なんて意見もある。



【天使】

ヘブライ語の「マラーク(使者)」から転じた「神の影の善なる部分」。

神と人間の橋渡し役として神からの啓示を間接的に下したり、神に代わって人間を助けたりする。カトリックでは守護天使を初めとしてさまざまな信仰がある。ユダヤの神秘主義でも重要視され、イスラームでも神と人間に仕える存在として伝えられる。

キリスト教ではミカエルが、ユダヤではメタトロンが、イスラームではジブリールが特に重要な天使として、神の代行も果たす。

天使の成立には、古代イスラエルの友好国であったペルシャのゾロアスター教の影響が非常に強く働いたと考えられている。
一神教と言えば他宗教の排撃・弾圧というイメージが強いが、ユダヤ教を信仰するユダヤ人のイスラエル国は所詮地域の一中小勢力でしかなく、むしろ周囲の大国の宗教の影響を受ける場合が多かった。

それでも正統派のユダヤ教神官や預言者などが宗教の純粋性を保とうとして民間信仰への批判を繰り返していたケースが旧約聖書内でも頻出するが、結局「異教」の影響を排除しきれなかった例も多い。天使はその代表格のような存在である。

実際に、「モーセ五書」のような聖書の古い部分には天使は一切出てこない。
例えば「創世記」のソドムにいるロトの元に来た神の使いは、キリスト教などでは天使ということになっているが、原文を読むと神の啓示を受け取っただけの単なる人間の男性とも解釈できるようになっている。
ヘブライ語の「マラーク」ギリシャ語の「アンゲロス(Angelの語源)」はともに「使者・メッセンジャー」という意味しかないことに注意。
これが拡大解釈されて「【御使い】という名前の霊的な種族である」と見なされたのはだいぶ時代が下ってからの話である。

そんな新しい概念であるから、新約聖書の時代には普通に信じないユダヤ人も多かった。実際に福音書では「天使も死後の世界も存在しない」とイエス・キリストに論争をしかける者がいたことが記載されている。

しかし天使の存在を信じるキリスト教の勃興とそれを受け継ぐイスラームの登場、そしてユダヤ教は神殿の崩壊とイスラエル滅亡により守旧派が消滅するなどして、天使を否定する主要な一神教は無くなった。
こうして「全知全能の神でなんでも一人でできるはずなのに、なぜか仕事を手伝わせる存在を必要として作り出した」という教義的に疑問が残る結果となって現在に至る。

天使は多神教に於ける「最高神以外の神々」に相当する存在だが、ユダヤ教・キリスト教・イスラームのような主要な一神教においては信仰対象ではない場合がほとんどである。

ただし、ローマ・カトリックにおいては一部の天使は人間の聖人と同じ扱いで例えば「聖ミカエル」などと呼ばれており、崇拝ではなく「崇敬」ならOKということになっている。
人間に比較的近い存在である聖人や天使に祈れば、人間に同情した彼らが側にいる唯一神と直接交渉してくれて願いが届きやすいのだそうだ。
あくまで願いを叶えるのは神だから、天使や聖人を信仰しているわけじゃない!これが崇敬と崇拝の違いだ!とのことである。

一方でプロテスタント教会では「そんなものはカトリックの欺瞞である」とし、一般信徒はともかく牧師などが天使崇敬などと語れば即異端認定されると思われる。


悪魔

一神教において、神の世界を実現させる上で欠かせない存在でありながら、最も教義から外れた、矛盾した存在である。悪霊、偶像とも。
「神の裏」「神の影の悪なる部分」であり、何故「唯一完全なる善である神」が悪魔を作ったのかは、宗教界隈で未だに議論が尽きない。

もっとも、宗教学(science of religion)上では答えが明確になっている。
つまり、天使と同様、一神教が他から借用した存在である。

一神教は、自分が説明できない問題や失敗を「悪魔(偶像)」のせいにしてきた。また、他宗教を劣った存在として印象づけるため、他宗教を「悪魔(偶像)崇拝」と表現してきた。
現在でも、一神教が抱える問題・失敗や他宗教の神は、一神教にとっては等しく「悪魔」なのである。

多神教は悪魔をそれほど必要としてはいない。(中略)神々は、利害に応じて善人にも悪人にもなりうる曖昧な存在であるから、それだけで悪の存在を説明するに足りるのである。
一神教はこれとは正反対で、悪魔なしでは立ち行かない
唯一神である限り、その神がすべての源とならざるをえない。つまりは、善のみならず悪の源泉にもなってしまう。
この大問題を回避する方法は一つしかない。すなわち、悪の存在を説明できる逃げ口上を、なんとか見つける以外にない。
この逃げ口上がまさしく悪魔であって、これ以外に解決法は見当たらない。
ただし、全能者の創造した世界を、なぜより劣った存在が混乱せしめうるのかを、まだ説明する必要は残されているが。
神にとって悪魔の存在は、もはや必要不可欠なものにならざるをえない。
逆説的なことに、サタンのみが神を救いうるのである。
サタンのおかげで、現世における理不尽な肉体的・精神的苦痛を説明することが可能になるからだ。
ジョルジュ・ミノワ(著)、平野隆文(訳)『文庫クセジュ876:悪魔の文化史』

ちなみに、徹底した弾圧で痛め付けられたユダヤ/キリスト教、砂漠で厳しい生活を送るイスラムでは、明確な終末論と神の世界に救いを求めたが、
ユダヤ教の中でも伝統的な古代宗教に近い派閥では元来は地獄も天国も無く、悪魔への考えも大らかであったようだ。

中世では悪魔の王たるサタンは神に倒される運命を背負った存在だが、グノーシスや黒ミサでは矛盾した
信仰の解答として、サタンの正体たるルシファーを神の最高の被造物としてイエス・キリストと同一視する。


【主な登場作品】

◆ゲーム『女神転生』シリーズ




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                /          ".i 、
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              i .i              .i i
             i ノ       i      i .i /i
           iヽ'      、ヾi /     ヽ/` i
           i  〉、__ 、.,__,ゝメ,__,.、 -ェ'  i
           .i  `'ー--‐''´i レ`'‐-‐'´ i  i
            i´ヽ     ,   ヽ.,_, -‐'  ,ノ
              ゝ.,iヽー ..入    ,k'     i
             i/  i´  `""`  ´yヽ i
              i . γ -ニ二ニ=-`' .ゝi
                 '、    ー-‐''    乂
                    ゝ.,       .,t'`
                    `''ー - ‐'"

我が名を称えよ
我が 栄光に満ちた 並ぶ者無き 我が名を称えよ…

恐らくY・H・V・Hがそのままの名称で登場する唯一無二のゲーム。
上記のAAのように空中に浮遊する金色の巨大なオッサン男性の頭部という極めてシンプルかつインパクトあるデザインで有名。デザインのモチーフは父性とされる。

実際にゲームに登場する機会は少ないが、FCの『女神転生Ⅱ』以降の同シリーズが「唯一神の支配する世界への旧き神々の反抗」を共通したテーマにしているがゆえ、その眷属たるヘブライ系の天使共々「悪役」扱いである。
LAW陣営の支配者にして象徴的存在であり、「旧き神々」を率いるルシファー閣下とCHAOS陣営にとっては不倶戴天の敵。
配下に自身の分霊である「神霊」と呼ばれる悪魔を持つ。

+ デジタルデビル物語 女神転生ⅡでのY・H・V・H


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デジタルデビル物語 女神転生Ⅱ』ではアブラハム宗教の神とは別の存在であることをほのめかしている。
デザインは叫ぶような表情の青い男の頭と、メガテンでイメージされるY・H・V・Hとはちょっと異なる。
最終戦争とその時に発射された新型爆弾から生まれた次元の裂け目から出た悪魔たちによって荒廃した地上と民について憂いを感じており、救世主(主人公一行)を導いて地上及び魔界から主要悪魔を一掃しようと目論む。

そして全ての目的を達成した主人公達の前に現れて労いの言葉をかけた後に仲魔達を消し去った後で千年王国へ導いてくれる。


われ ゆうきゅうのときをこえまたれり
われこそ ばんぶつのしんりたる
そうぞうしゅである

われは あんこくに うまれしものを つかい
なんじらより えらび そして ほろぼした

おおくの あくいのなかにて たたかいぬいたる
ワタシ?????よ
なんじらは えらばれた

さあ まいろう
おおくのたみより えらびしものとともに
われがつくるえいえんのしふくのせかい
せんねんおうこくへ


主人公達の行動次第でルシファーから自身の意にそわない者達を悪魔に貶めて魔界へ追放した元凶だと諭され、神性を取り戻した悪魔たちに率いられた主人公一行に討伐されるルートがある。

むすこらよ ついに きてしまったのか
アクマに そそのかされた いききつは
よくわかっている

それも しかたのないこと

むすこらよ なんじらに さいごの
きかいを あたえよう

その のろわれし ものたちと てをきり
わが しもべとして さかえるか

さもなくば ここで わが いかづちに
うたれ じごくに おちるか

わたしは そのせんたくに したがおう
したがう
たたかう

このシリーズでは自らの意志で最終戦争まで引き起こし、地上を荒廃させたにもかかわらず地上の人間を完全に見捨てておらず、間接的とはいえ人類の救済行為を行っており、主人公に対しても選択権を与えて意志の尊重をする等一概に悪とは言い難い存在として描かれている。
実際、貶められたとされる悪魔達の中には地上を支配して人間を苦しめていた者も存在していたのでルシファーの言い分が真実だったとしても地上を荒らされた人間にとってははた迷惑以外の何物でもなくあまり納得のいかない内容だったので当時のプレイヤーの中には「もしかしてバッドルート通ってるんじゃないのか?」と勘繰った者もいるかもしれない*8
従うのならやはり仲魔(当然ルシファー達も)を消し去った後で千年王国ルートへのエンディングへ向かう事となる。

⇒したがう
たたかう

のろわれ じごくにおちよ アクマたち!
せかいの おわりの ときまで あんこくの
ほのおの ばんにんたれ!

ルシファーたちは
ほのおとなって きえた


それでも戦う事を選択すると…

したがう
⇒たたかう

のろわれよ ワタシ?????
そして ショウジョ!!

じごくにて
せかいの おわりの ときまで
えいえんの ごうかに やかれるのだ!


そして死闘の果てに打ち倒すと…



なんということだ
みずからつくりし つちくれに
ほろぼされるとは

しかし これでよかったのかもしれぬ
これが なんじのせんたくなら・・・

さいごに いっておこう
わたしは むげんのうちゅうをとうかつする
いしきたいの ごくいちぶでしかない

このうちゅうには よりきょうだいな
いしきの しゅうごうたいがいる

いいか これでおわったわけではない
なんじらは よりくるしいみちを
えらんでしまったのだ・・・

今作のY・H・V・Hは敗北の際にはそれを認めて主人公の行動に肯定の意志さえ見せた上で、自らの存在とより強大な存在の事と主人公達の辿る展開の苦しさを警告した上で果てる。

主人公を終始敵視し、選択肢に肯定するとゲームオーバーになる罠を貼り最後には呪いの言葉をつぶやいて果てる当時のRPGのラスボスは勿論、他のメガテンシリーズでも類を見ないスタンスとなっている。


実際、Y・H・V・H討伐ルートでもゲーム上では地上から悪魔は一掃されて「これからは人類が自らの手で未来を築き上げていくんだ」的内容で希望に満ちた終わり方である。
……と言いたいところではあるがこのルートの場合、ルシファーやバアル等は魔界へ帰ったとは言え健在であるのでY・H・V・Hやサタンと言う抑えが無くなった事で自身が新たな唯一神になって人類を支配するという野望が芽生えないとは言い切れず*9、よく考えるとかなり後味が悪い終わり方ではある*10



+ 真女神転生Ⅰ・ⅡでのY・H・V・H
数え切れぬほどの 命を

もて遊びたる 呪われし者どもよ…

我が名を 称えよ

我が 栄光に満ちた ならぶ者無き

名を 称えよ

真・女神転生Ⅱ カオス・ニュートラルルートより抜粋

真・女神転生』には直接登場も介入もしない。
しかし、ラストダンジョン「カテドラル」はY・H・V・Hを降臨させる神殿としての側面を持ち、『真・女神転生』では地上にて自身より信仰の強まったルシファーを魔界に堕とし、世界統一のために数多の神を打ち倒したと語られる。

しかし続編の『真・女神転生Ⅱ』では、LAW陣営が人類を支配する世界「千年王国」を地上に建国する事を目論み、悪魔や過去に過ちを繰り返した現人類がいる限り目的達成は不可能と判断し、一部の優れた人間等の生命のみエデンに避難させた上でサタンにメギド・アークを使用させ、地球上に残された生命を全て一掃しようと企んでいたという事が明かされた。

その為に滅ぼすべき地上を統治しようとカテドラルやセンターによる支配を試み、人造救世主生成計画「メシア・プロジェクト」を推し進めて自身の意志に背いたミカエル・ラファエル・ウリエルの三天使にも見切りをつけており、独り疑問を抱いていたガブリエルにのみ、自身の配下であるサタンを補佐するよう告げている。……四大天使不遇の時代はここから始まった気がしないでもない。

だが、ルシファーやアレフ、そして従えていた筈のサタンにさえも反発され戦いを挑まれる事となる。
最終的にアレフに敗れるも、人類を導き、人が頼り、縋るべき超越存在がいないために未来が混沌するという「罪」を犯したと告げて消滅した。

このシリーズでは「Ⅱ」終盤までY・H・V・H自身の意志は本編で語られず、メギド・アークが放たれたLawルートがY・H・V・Hの望んだ結果だったことを考慮すると「Ⅰ」のICBM発射の時点で既に地上とそこで生きる者達の大半に見切りを付けていて「選ばれた者以外はどうせ皆滅ぼすから地上等もうどうなってもいい」と言うスタンスだったのかもしれない*11


+ 真・女神転生NINEでのY・H・V・H
真・女神転生NINE』では「Y・H・V・H」としての登場はない。
その代わりにラスボスとして、グノーシス主義にて同一視されるヤルダバオートが登場。
歪な形で存在し続ける人類を滅ぼすために堕天使ラグエルを送り込むが、ラグエルが失敗すると自ら抹消しに現れる。
同作は『真・女神転生』の後半の時期から派生するパラレルワールドであるが、このヤルダバオートとY・H・V・Hとの関係は不明。


+ 真・女神転生 STRANGE JOURNEYでのY・H・V・H
真・女神転生 STRANGE JOURNEY』では、はっきりとその姿を見せることはないが、



これらの作品以外では表立って登場せず、長らく音信不通だったが、
真・女神転生IV』を経て、『真・女神転生Ⅳ FINAL』にて再びラスボスとして姿を見せた。

+ 真・女神転生Ⅳ・FINALでのY・H・V・H


遂に我が前まで来てしまったか 悪魔共に唆されし人の子よ…

我はYHVH…

有らんとして在る者なり

無限の創り主にして宇宙の法と秩序そのものである

CV:麦人
『真Ⅳ』シリーズにおける全ての騒動の元凶。
宇宙の外に存在する自身の領域「YHVHの宇宙」から人間を観測する、無限の創り主にして宇宙の法と秩序そのものとされる存在。 通称「有らんとして在る者」
『真Ⅳ』の世界におけるYHVHは、人間に肉の体を与えることで人間の持つ「観測の力」を自身に都合の良いように捻じ曲げ、絶対神としての位階を確立した存在であるとされ、
その過程で唯一教以外の敵対していた神々を軒並み悪魔扱いし貶めたために多神教の神々から蛇蝎のように忌み嫌われている。
しかし真に驚くべきは、そのスタンス。

Neutral

そう、Neutralなのである。
配下の天使たちはバリバリのLawなのに、こいつは「地上の主役は人間」という立ち位置にいる。マンセマットはやはりおいしい役だった。

天使らが語る「安寧」という誘惑の対極として、わざと反逆者ルシファーを生み出して「自由」という誘惑を用意し、悩みの中で他人と寄り添う道を歩ませている。
神が最初から意識していたのは人間だけであり、悪魔も天使も単なる駒に過ぎないのである。いや、もはや駒っていうか噛ませ犬。
天使の掲げる安寧の楽園も、それを目指す過程が重要なのであって、秩序に従って黙々と生きる世界は別に望んでいない。
天使の分裂を放置し、メルカバーを屠った事も咎めないなど、天使については多分心底どうでもいいと思っている。
そして、ルシファーが「神よ、なぜ応えてくれないのです我々を認めてくれないのです!」と神の存在を求めもがく姿を、当の神は「よし、その調子だ。がんばれ!」とか言って見ていたのである。双方不憫すぎる。

それでも、「自身が絶対の上位者であり、唯一信仰される存在である」「人間は自身の存在にのみ盲従すべし」という傲慢な執着心は健在。
一見超越者として振る舞い、あたかも人間を大切に思っているような言動や素振りを見せていたが、自身の下した審判から生き延びた旧人類は、たとえ自分を謙虚に信仰する者でも等しく虐殺の対象と見なすその本質は非常に身勝手。
おかげで『真Ⅱ』同様サタンに反逆を喰らい、ワルターやフリンからはその本性を「人間を羨み、恐れている」と断ぜられた。


『真Ⅳ』では自分のみを信じる都合のいい国を作るために画策。
作中時間で25年前に世界中で悪魔が突如出現し、世界が混乱した挙句戦争に発展することになる。
この戦争は世界各国が同時に核攻撃を行い、マサカド公によって守られた東京以外は滅亡することになった。

しかし、これこそがYHVHの真の狙い。
核攻撃を煽って地上を一掃し、天使を使い「方舟」によって人間を選別。
選別した一部の人間を利用し、あらゆる文明の利器から隔絶された、唯一神のみを信仰する天使の支配する国家「東のミカド国」を建国させている。
ちなみに、その戦争は「神の御業戦争」と呼ばれているが、これはミサイルの同時発射を天使が画策したからと噂されたための名称。
また過去に世界と人類の滅亡を四度に渡ってもたらしており(ホワイトメン)、また可能性の世界の一つ「砂漠の東京」では魔王プルートを遣わして地上に治療不能の猛毒を撒き散らし生き残った人類の皆殺しを画策した。

DLCクエスト「日の老いたる者」では、眷属とも言える悪魔「神霊エンシェントデイ」が登場。
エンシェント・デイは自身の審判から生き延びた旧人類を『宇宙の摂理に反する悪しき命』と一方的に断じ、「地上の浄化」を名目に生き残った「砂漠の東京」に住まう人類を皆殺しにしようとした。
砂漠と化した東京において未だに神を信仰する「キヨハル」も、エンシェントデイから神の真意を聞いたときは失望し信仰を諦めてしまった。


また、自らが四大天使を遣わせ建国させた東のミカド国の住民に対しても、東京からミカド国に民を「選別」する際に大天使が近くにいない状態で一定以上の文明に触れると、その人間が悪魔に変化する遺伝子をDNAに予め仕込み、例え東のミカド国の人間がいずれ自身の意に反した思想や行動を起こした場合、その者が悪魔化するよう予防策を施していた。
おまけに悪魔化を発症すれば悪魔化は周囲に感染し、感染の兆候のないものさえ巻き込んで悪魔化してしまう可能性がある。
そのため、一度悪魔化が爆発的に広まれば、後は悪魔化した全人間を皆殺しにするしかない。
つまり『真Ⅳ』におけるミカド国での悪魔化騒動の元凶でもあったのである。

これを人間に例えてみよう。
自分に楯突くムカつく奴を殺してそいつの双子を奪い、一方を自分ともう一方の双子を憎むように育つ環境に放置&もう一方は自分を無条件で慕うように洗脳し、
双子同士が小競り合いを起こすことで自分の懐に金が舞い込む仕組みを作り、挙句にその間にいる搾取対象が逆らったら洗脳で一部勢力を暴走させたり武力を行使したりで叩き潰す。
どこに出しても悍ましい、果てしない外道である。

ただし、『Ⅳ』の時点では少なくとも具体的な指示を出しておらず、果たしてどこまでが彼の意思でどこまでが天使や分霊たちの独断だったかは判然としない*13
自身の意思に対する解釈で対立するマンセマットと四天使を放置したり四天使の計画を阻んだことを咎めないなどやたら無関心である。
とはいえ、実質何もやってないのに救ってやっているという超上から目線なスタンスは普通にムカつくが。


続く続編『真・女神転生Ⅳ FINAL』の最終決戦にてラスボスとして遂に降臨。
当初は『真Ⅱ』に出た時のような金色の頭だけの姿で、言動もアブラハム宗教における慈悲深く苛烈な唯一神を思わせる超然的な言動を取り、ただ相対して戦うだけでは打ち倒しえない絶対の神として猛威を振るった。
しかし主人公たち人間が持つ「観測の力」によって、「救い」「免罪」「博愛」「公明」「自由」「清廉」「慈悲」というYHVHを支える神性を全否定され、揚げ句に悪魔として観測された事で悪魔に零落した末に弱体化。


我がこのような姿に貶められるとは…
人の子如きが…我は汝らを赦さぬ

…大人しく我が与えた肉の身体と
その範囲の答えに盲従すれば良いものを…

涜聖せしめた汝らの罪は死よりも重く
その罰は永久の苦痛を強いることだろう

…オオオオオオオオオオ!!


荘厳とも言えた姿から一転。
二本角の悪魔、ヤモリ、山羊、牡牛、蝗、蛇、青白い炎に焼かれ苦悶する人間の上半身を生やした醜悪な七つの頭部、蛇の身体、2対の悪魔の翼を有する醜悪極まるキメラのような邪神を彷彿とさせる悪魔の姿に変貌。
同時に人間を見下す傲慢極まる本性も露わとして己を否定し醜く貶めた主人公一行に襲い掛かった。
なお、この形態の際に生えてくる生物の頭は、かつて自分の宗教が「不浄な生き物」と認定してきた生物群であり周り巡った因果応報と言えなくもない。
しかし最後は死闘の末に「神殺し」たる主人公によってトドメを刺され敗北。
『真Ⅱ』の時と同様、人が頼り、縋るための「YHVH」という絶対者と、自身が齎す法と秩序が消える事を「罪」と断じながら消滅した。


今までのシリーズ同様、このYHVHも「大いなる理」と呼ばれる「より強大な宇宙の意思」によって生み出された存在なのだが、
どうも「大いなる理」からも見捨てられている節があり、別段倒す必要の無い絆ルートにおいても、ある存在が主人公にYHVHの討伐を要請してくる。

ところで、作中彼がやっていた事は
  • 博愛的な平等を見せながら、実は自分は絶対有利な位置をキープ
  • アメとムチをコントロールして全自動搾取システムを構築
  • 相手に与えた唯一の慈悲を利用され、やった事をそっくり自分に返される
……これ、どこぞの地下にいる班長と同じじゃないのか?
どこの世界も、盤石を期した支配体制とその末路は似たようなものなのかもしれない。

なお、唯一神が人間が観測した事象を支配におけるメカニズムなどは詳しく明かされていない。
これについてはこのように考えることができる。
人の目に映らない唯一神が存在するというロジックは、神の子が聞いたとされる「言葉」を基軸とする。つまり、その存在は言葉を依り代としていると言える。
神が言葉を発することで、それを受け取った天使という実行力が活動を成して神意を示すのである。故に、受け取り方が違えばその活動も変化する。
また、人が事象を観測するにあたって確実に行うことがある。
それは「命名」である。命名とは言葉を割り当てるということであり、すなわち言葉を権能とする唯一神の支配下に組み込まれる、という形となる。
これを示す根拠として、作中で唯一神の名前を呼ぼうとしてもよく分からないボイスとなっていることが挙げられる。
これは、唯一神が人間によって観測されておらず、唯一神自身を示す言葉が割り当てられていないからと考えることができる。唯一神やYHVHなどは「表現」であり、存在を定義する名前ではないのである。
最終決戦においては、唯一神が自身の加護だと主張することを仲間たちが再観測したことで、唯一神の存在が「自分勝手な指示を部下に命じて行わせてきた外道」として定義され、それに応じた醜悪な存在へと変換された、と考えられる。

ちなみに、そんな唯一神を倒したパーティは、一度人として死んだもの・一般人に近いもの・2種族の狭間にいるもの・個我を否定され続けたもので構成される。
即ち救世主・魔王・神の戦車・メシア・人造メシア・人修羅らと異なり存在を明確に定義されてない「名もなき者ども」である。


+ 真・女神転生ⅤでのY・H・V・H

真・女神転生V』では

開始時点で死んでる。

盤外でルシファーにぶっ殺されてる。


マジかと思うかもしれないが、2回言うくらいマジである。
四大天使も一通り封印され、少しレベルの劣る大天使がトップになるくらいで、かつてないほどロウ勢が不利な状況。
ちなみに、メタトロンは半人半神ともいえる存在のためか、設定的に今回は中立。
あと、ルシファーも実質中立で、配下であった混沌の軍勢が何をやろうが興味なし。何この状況。

一方で、今回はかなりマシなキャラクターをしている。
まず、曲がりなりにも自力で王を決める戦いを勝ち抜いて最高神の座に就いており、他の神々からも一応「前王」「法の神」「創造神」として扱われている。
神々から知恵を奪い、新たに王位を決める戦いを起こさなくする小賢しさは健在であるが。
逆に言うと知恵を奪うだけで自身の支配下に就くことを強制したわけでもなく、自身の指揮下にある組織「ベテル」の各国支部の神々は秩序維持さえしていれば発言権もあるなど支配は超緩い
前述の知恵も、知恵の実にしてたのをうっかり食べた人間たちを拘束・封印せず追放だけで終わらせたのも、後々の王座の危機を考えればありえないほど軽い処分である。
後に東京が「受胎」で消滅してしまったときは、わざわざ住民ごと再生し、ずっとその存在を維持していた。
この唯一神、人間が好きなんじゃない?
ここまでしといて八百万の神々勢からの独裁者扱いは流石に泣いていい。

トップがそんな感じなので、配下の天使たちも比較的人間には友好的で、クエストや一部イベントを除いて天使が敵として登場することは非常に少ない。
というか、かなり人間臭い。
結果として、唯一神が死んだ後は瓦解する羽目になってしまった。

SJといいこれといい、比較的人間に親身なケースだと頑張って調整役をしてるのに酷い目に遭っている辺り、「お前ら黙って自分に従え」となるのも仕方ないと思われる。

余談だが、原典での唯一神が宇宙を生み出した創造主であるのに対して、女神転生のY・H・V・Hは「宇宙の意思が我を生み出す」と発言しているので、彼も被造物*14であることから、両者は別物という見方も出来なくない。
また、真ⅡやⅣ・FINALなど唯一神との戦いが不可避な作品ではやたらバグが多いという共通点があり「唯一神の祟り」とネタ交じりで吹聴されている。


神霊

YHVH直属の眷属或いは分身というべき悪魔たち。
登場回数は非常に少ないが出てくる場合基本ボスとして現れる。

  • ツァバト
新しい世界を 悪意と暴力で満たし破壊しないよう 神をうやまい従う
より優れた人間を選び出したはず
破壊と殺生を ただくり返し
邪教の技により悪魔を合体させ続ける
罪深き者は 方舟には乗せん!


                            l   i      .i   /
                            l  i      l  /
                    、          l  |     |  ./   ,      ,
                  \     〵   l  .|    |  /   ./     /
                   \    〵   | _|,,,,,,,,,,,,,|__./   ./     /
                 \  \   〵-''"  _____   ゛`ヽ/    / ./
         - __       \,,,,,,\/   /     \    \∠___/      __
           ー- 、__   ./    .:.╲  /:.  ::::  :.:〵 ./:.    \   _,-‐''´
             / ̄ ̄\-./  :  ......:.:.:〵_/ r'三ヲ ヾ三ヽ.|_ .i:.:.:........  ::: ヽ-/ ̄ ̄\
          / :'  :.:.:.:.:.V'--, r''ニヲ:.:.:ィ}ヾ `''´ ハ  ̄.../ィ}ト  ヾ三ツ r=}/:.:.:.:.   .〵
     / ̄`ーノ  r',ツ :.:.:.:,.ィレ ___:   ...rイ}|ヾ}  ,--、......:.レ/ |ヾ}...   ___ヾツヽ:.:.:.:.r-..、: {/ ̄`ヽ、
    /   :.:.:.|rツ_. ̄ :.:.:.レ|、 ヾツ  :.:.:.''r' ╲ i  r{三}-, / ヽ:.:.:.:  `''´ /\|:.:.:.  ̄:_ iツ}:.:.:..   ╲
    | ,.:ィ   ,╲ ニ___  .:.:.:r'’i╲  ̄   /  .\  ____  /    ╲   ̄_ /i\    _'ニ ハ   r.、 .|
    }r-''”  レ.╲{r-i〉 .:.:.|:.:.i \____./      `ー-一´     \____./ i:.:.i   ヾニ}/ヾ   .ヾツ/
   ∠     i:..:.:\_____/:.:.:i                              i:.:.:\_______/:.:.:i    _ ヽ
     ヽ-  /.:.:.ノ i:.:.:.:.:.:.:.ノ                          ハ:.:.:.:.:.:.:.:.i ヽ:.:.\   ン´
     ヽ.∠-―ヽ /:.:.:.:.:ノ .|〵   /               \   / } \:.:.:.:.:.:i / ̄ー-ヽ./
           \___/ _,,-ヾ  /                   \//、_ \___i./
             ___,-''   >'                     ./\  `\__
                 /  \       ./    .i       /   \
                 /     / 、   /  /     | 〵   ╲     \
                /     /  \ /  /      | _.〵/⌒ ╲      \
                    /    / ̄ /- r----i'´ | 〵    ╲
                   /    /  ./  |    |  | 〵     ╲
                  '    /   /  .|     i   i  〵     `
                       /

初出は「真・女神転生Ⅱ」。
ツァバト(万軍の主)
「力の儀式」に由来する13の頭部がリングのように並んで回転している光球というデザイン。
悪魔合体を繰り返し力を付ける主人公を敵視しており、何故主人公が方舟に乗り込めたのか疑問視している。
物語の最終ダンジョンである、サタンに選ばれた人間が乗る方舟において主人公の前に立ちふさがる劇中最初の神霊。


  • シャダイ
神のつくった生命を ねじまげること
思い上がりも はなはだしい
生命最高の王 シャダイ が許さん!


                                  O
                             ヽ__ノ
                                中
                          ___ .>| |< .___
                       ,..--./ rヽ╲`| |'_/-.、╲--.、
                     ,,,,././ .| .|/人` ' ,ん,ヽ.| .|⌒i〵-、
                    { ./| 〵 ,>,╲:.\_  _/:::/./、  } .}i i
                     { .{ .\ヽ{__>`-‐''  ''ー'´ノ:/// | .|
                  、  ╲\__} ,,- ''´,,二二 ̄ -、 <__//
              \ \ \ \7'',-二三-----三ニ\.|.フ  / / _/
            -、__  `ヽ、 \ \ .V:/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.\}/  / /_/   __,-‐''
         ̄--______ `ヽ、  `ヽ,\_\'´:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.\'´// ___,-‐''  __-- ̄
     ̄ー--     `ー-、__`ヽ、 \/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:╲''__,-‐''" _,--'' ̄   __,,--―
          ̄ー----、____`ー--__ン:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.,.-,---、:、:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:〵-―'' ̄ ,---- ̄ ̄
   ̄ー――------_____---i:.:.:.:.:.:.:.:../ /:::::::::::ヾ\:.:.:.:.:.:.:.:.:.に--‐二二----------――― ̄
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 ---------------------------i:.:.:.:.:.:\   ヽ:.:.:.:.:.ノ  /:.:.:.:.:.:.|r二二――――――
    _________------―― ̄ ̄二>.|:.:.:.:.:.:.:.:.\    ̄  /:.:.:.:.:.:.:.:.:.|--_______ ̄ ̄ ̄ー――-----____
   ̄       ____,,,,,,--- ̄__,,-‐''フi:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:`ー―一´:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/_--__  ー---_____
    ____---―''  ___,,--'''´ _,-''´ ,╲:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./r、 `ヽ、  ̄--、__    ̄ー--___
        ___--‐''  __,,-''´  /'/ 7:、:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./、 \`ヽ、 `ヽ、   ー--___
           ,,-''´  _/ / ./ /\:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:../\ \ \ \  `ヽ、__
                / /´ / /  /`ーr--r-r'''i''´ 〵   \ \ `\ `\
                          /   「  | | |  〵

初出は「真・女神転生Ⅱ」。
シャダイ(生命の主)
見た目は王冠を被った一つ目が付いたボール。
存在自体が神の定める生命の法に逆らう主人公の存在を「悪魔の子」と呼び嫌悪と共に見下し蔑んでいる。
また自らを「生命最高の王」と豪語するなど傲慢な性格を持つ。
方舟において、YHVHの分霊として主人公の前に立ちふさがる。


  • エロヒム
悪魔の子は 悪魔の声を聞き
悪魔の群れを引き連れ
悪魔の刃を 手に 我に刃向かうか
消えよ!


              ,.へ
         r-‐'´ ̄'〈  .ノ     ___,.へ___
       r-'’     L__,|   ノ-<__ `ー `ヽ__
      /           ̄ ̄     \,、    \____
           ___,,,,,.-/r--‐'' ̄ ̄≦,,ヽ╲    ╲ \___
     /⌒ヽr''´ __/r'/:::::::::::::・::::::::::::::.::::\    }    \
    / rノ´7/ / ./::、・:::,,, rッ::::::、_,:::::::::ヾ::\ r,}    } .}
    | r',ィ }.╲  r'./:::,::::::Lii/:,,,,:::::::”::ッ::::::”`、_,::::╲` /   __ノ /
   ,/ .ニ/ .ノ/ /〳:Y:::ヾツ::::::::::r-”::::::::::::::)-'’:::L〵   | | ̄
  { .r’ //  r', r’::::L:::ヾ:::「::::|iL::r-y:::’:::,,,,、::::’:」〵,  ヾ,
   >.} .| }  ノ.| i:::::::::::::L_::L_ノ`ヾL{<ツに⌒レ:::ヾ::| }、  r.}
   ( < り r'/ |:.:r::::::::ヾ:::}:::/::::下::::⌒りトノ⌒:::Vハニン
   り   jノ  ハ::::ヾ:::ね:::>L_::ノ::__/ヾ}/::ri::ヾ:/ //´
   ヾ  r'’  ヾ〵:::r:::::::::::::⌒\-:::r-<_ヒ:::ヾ::)/ }`}
      `ヾヽ_< ̄╲::::::,,::ヽ::::L\__iヽト::::: ̄::にフ/ } r./
       ヽ___r'´⌒\::ヽツ::::フ三::`{:::::十r<:/ / ,-’
       r、{_  ̄ヽ/`ヽ、ノへ;;;;-;;;;;;;,,;;;;-,,/,r/ ./
      j 〉 ̄\_/   __`}ー-----≦r'’ '´
      り    ̄   r,へ__ノ ̄ ̄ //
                _,..---、_____ノ.>
            ___ ノ ノ ̄`ヽ、/
           ノr---' ̄

初出は「真・女神転生Ⅱ」。
エロヒム(唯一なる神)
見た目は燃える太陽のような球体。
上記2体よりも主人公への敵意が強く、出逢ってすぐの段階で主人公を抹殺しようと襲い掛かる。
方舟において主人公の前に立ちふさがる劇中最後の神霊。


  • 日の老いたる者(エンシェントデイ)
我が使命は この地上を浄化し 次の人類を地上へ導くこと
そのため 汝ら旧き人類を この地上より一掃するものなり
全ては神の定め 滅びを受け入れよ

初出は「真・女神転生Ⅳ」のDLC。IFの世界ともいうべき「砂漠の東京」に出現した神霊。
ビジュアルは半透明の球体型オブジェクトから機械の天使が無数に接続された名状しがたいナニカ。
球体の上には口だけしかない顔に謎の模様が走った人型ロボットのようなものが生えて?いる。
自身を「神の一部であり、神の代行者」と豪語して旧人類を「低き次元に生きる者」として露骨に見下している。
神の審判から生き残ること自体を大罪と考える苛烈な性格で、YHVHを敬う信徒すらもエンシェントデイにとっては等しく抹殺対象でしかない。
存在そのものが別次元にあるためか、通常では主人公ですらその存在を知覚できない存在である。

プルートが消滅したことで神の呪縛を破り、新たな自由を獲得しようとしていた「砂漠の東京」世界の旧人類の生き残りに強襲。
自身の審判から生き延びた彼らの存在を罪と断じ「地上の浄化」を名目に皆殺しにしようと暴れ回り、地上の大部分を焼き尽くす暴挙に出た。
その残酷さ故に狂気に陥りながらも未だYHVHへの信仰を捨てなかったキヨハルも、エンシェントデイと神の真意を知ったことで絶望し信仰を捨ててしまった。
しかし最後は主人公の手によって討伐されたことで崩壊。

宇宙の摂理は…
宇宙ノ…摂理…ハ…
ウちゅう…ノ…セつ…リ…ハ…
……

最後まで己の使命にこだわりながら、最終的に機能停止したロボットのように沈黙して消滅した。
しかしエンシェントデイ消滅後、天から威厳に満ちた謎の声が飛来。
「例え敗北してもソレはただ形を1つ失ったにすぎず、己の存在も力も法も未だ不滅である(意訳)」と宣言し、己が選定した「新たな人類」を方舟に乗せて砂漠と化した東京に降り立たせている。
デザインは東映特撮でお馴染みの篠原保氏が担当。

また、神霊では無いが『真・女神転生Ⅲ-NOCTURNE』及び、マニアクス以降の通常ルートでのラスボスである無尽光カグツチも『真・女神転生Ⅱ』までの唯一神のイメージを引き継いだ存在であると明言されている。この頃はスタッフに自重する意識があったのだろうか。
偉そうなことを宣ってくるが、大半のプレイヤーにとっては月齢の代わりか、マニアクス以降は閣下の前座という程度の認識。




◆小説『神々のいない星で』(川上稔)



♪りっふじ――ん♪




何と多神教の世界に擬人化されて登場。主人公にツッコミ入れられた際には「唯一神、結構ー数がいぃるからねえ。弟達とか、仲悪くてねえ」等と解説していた。
1990年の立川市(を模した神界)の高校で長身丸ハゲ学生「四文字・真正」としてゲーム部部長を務めており、いつも間延びした様な口調で話している。
…こんなんだがその力は本物であり、コストを度外視すれば直径1㎞の隕石を落とし、それによる大破壊を即修復出来たりもする。



追記修正は「」に全てを捧げてからお願いします。



EL
ELOHIM
ELOHO ELOHIM SEBAOTH
ELION EIECH ADIER
EIECH ADONAI
JAH SADAI
TETRA GRAMMATON SADAI
AGIOS O THEOS
ISCHIROS ATHANATON
AGRA
AMEN

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最終更新:2024年02月17日 09:03

*1 つまり、私達の拝んでいるのは仏教の神様ですよと建前でも言えた。

*2 なので「アッラーの神」と云う表記は重複した表現となってしまうので厳密には宜しくない

*3 ユダヤの律法師

*4 尊名「八幡大菩薩」。神道と仏教の融合した神

*5 現代の歴史学・文献学で八幡神は、中国・朝鮮が起原だと示されている。本場の研究をGoogle Scholarで検索すれば、「八幡神」は、元は日本神話・仏教とも無関係。「八幡神」=「Y・H・V・H」という主張が説や論として度外視されていることが分かる。

*6 迷いから生じた異形の子で、真の世界に至れないが故に自分を崇めさせる世界を創造した。

*7 キリスト教界隈では「聖霊が降(くだ)る」とか言う。

*8 当時のFCのRPGでは容量の都合もあってエンディングは一つ、それ以外はゲームオーバーと言うゲームが多かった。

*9 実際前作ではルシファーは魔王として人間界の支配を試みていたので主人公一行に倒された。

*10 その為に一部の攻略本ではバッドエンド扱いでこのルートが記載されていた。

*11 実際、ICBM発射阻止ルートを辿った系列の作品では直接的関与が見られない。

*12 ディープの追加ダンジョンを含めると別

*13 そもそも天使が作る世界を達成されて困るのは彼である

*14 メタ的に言えば宇宙の意志=メガテンシリーズを開発する作者及び企業の意志であり、被造物とは唯一神として設定されたゲームキャラと言う意味である。