レジェンズ(玩具)

登録日:2011/12/12(月) 14:44:56
更新日:2024/04/13 Sat 18:03:48
所要時間:約 4 分で読めます




レジェンズとはWiz原案の元、2004~2005年に展開されたシリーズである。また、各作品に登場するモンスターの総称も指す。


【基本設定】

かつて地球上では、「レジェンズ」と呼ばれる伝説のモンスターが存在した。
しかし彼らは「レジェンズウォー」という戦争の末、「ソウルドール」と呼ばれる結晶体に姿を変えて眠りに就いた…。

そして現代、レジェンズは伝説の魔道具「タリスポッド」を使って復活させることが出来ることが判明。
今ここに、新たなレジェンズウォーが開戦した。


【用語説明】


〈レジェンズ〉

昔、地球上に存在した伝説のモンスター。全6つ(+α)の属性が存在しており、各属性に「竜王」が存在する。
その正体は、自然を欲望のまま破壊する人間を裁くために地球から遣わされた存在

風/トルネード
風を操る種族。魔法を跳ね返すカウンター系の魔法が得意。
水・光に強く土に弱い。
シリーズでおなじみのウインドラゴン・シロンとゲーム版に登場するヘキサドラゴンが所属する。
ただし後者は自由に属性を変えることが出来る。

竜王はウインドラゴンの最終形態、「トルネードキングドラゴン」
8000メートルを超える極寒の高山に住み、強大な竜巻で全てのものを粉々にして天空に巻き上げる力を持つ。
一方で、好奇心が強く、異国の不思議な話が好きという一面も。
また、ウインドラゴンには別の究極形態「トゥルーウインドラゴン」がおり、全てを超越した竜王になった姿と言われる。
そのためか、カードゲーム版では無属性かつ属性を変更する能力を持っている。

火/ヴォルケーノ
火を操る種族。魔法攻撃が得意。
土・光に強く水に弱い。

竜王は「ヴォルケーノキングドラゴン」
溶岩が煮えたぎる火山に住み、「荒ぶる神」と呼ばれる。
マッハ6の速度で飛行し、国一つを簡単に火の海にする能力を持つ。
竜王の中では唯一、当時のアニメ公式サイトにて壁紙が配布されていた。

土/アースクエイク
土を操る種族。打撃系の攻撃が得意。
風・光に強く火に弱い。

竜王は「アースクエイクキングドラゴン」
ジャングルの人知れぬ奥地に住み、国一つを滅ぼす地震を起こす。
背中に森を背負った巨大な亀のような見た目に似合わず、かなり敏捷でジャンプ力もあり、スピードはないが空を飛ぶこともできる。
実際、「大地の息吹」のカードでは翼を広げているのが確認できる。

水/ストーム
水を操る種族。回復系の魔法が得意。
火・光に強く風に弱い。

竜王は「ストームキングドラゴン」
絶対零度の世界に住み、強力な回復魔法を持つため「生命を司るレジェンズ」と呼ばれる。
普段は冷静だが、怒りが限界を超えると手が付けられなくなるらしい。

光/スピリチャル
光を操る種族。状態変化・回復系の魔法が得意。
闇に強く四大元素には弱い。

竜王は「スピリチャルキングドラゴン」
人間との接触を嫌い、人の近づけない乾燥した場所に寂しく暮らしている。
一方カードゲーム版では「癒しの力と聖なる力で天地を治める、心優しき王」とあり、ツンデレなのかもしれない。
アニメでは最終決戦でエレメンタルレギオンとして登場した。

闇/ネクロム
闇を操る種族。攻撃・状態変化系の魔法が得意。
四大元素に強く光に弱い。

竜王は「ネクロムキングドラゴン」
冷たく暗い地の底に身を潜め世界をじっと見つめており、その力は世界を闇で覆うほどのものと言われる。
カードゲーム版では「破滅の闇と虚なる力で天地を破壊する、暴虐の王」とあるが、『サインオブネクロム』では真逆。
闇の巫女アリサ曰く、その本質は「破壊や絶望の力ではなく、光や全てのものを生み出す全ての源、母なる世界の力」なのだという。
竜王の中で唯一アニメ未登場。

〈サーガ〉

地球からレジェンズのパートナーとして選ばれた子供で、各属性のタリスポッドを使用できる。
しかしレジェンズウォーのことを考えると、人間でありながら文明を滅ぼす片棒を担がされるという矛盾した存在でもある。
基本的には自分が授かったレジェンズしかカムバック/リボーンできないようだ。

〈ソウルドール〉

レジェンズが封印されている結晶体。
レジェンズたちはソウルドールの状態でタリスポッドにセットされることで、傷を癒したり新たな力を得る。

〈タリスポッド〉

レジェンズ解放/封印の役割を果たす魔道具。
「リボーン」で解放し、「カムバック」で封印(ソウルドールに戻す)する。
某マフィア漫画とは無関係である。

〈タリスダム〉

タリスポッドが進化したもの。3体のソウルドールが装着可能であり、リボーンしたレジェンズはエレメンタルレギオン(後述)になる。

〈エレメンタルレギオン〉

3体のレジェンズが合体した姿。組み合わせは様々で、属性や威力も変化する。

〈シフトエレメント〉

レジェンズが自分の有利な属性の地形に切り替えること。

〈レジェンズウォー〉

レジェンズ達が、人間の心の闇から生まれた最強のレジェンズ・ジャバウォックから地球を守るために行う大規模な戦争。
これが行われる時点で地球は相当傷ついている状態であり、それ以上傷つくことを避けるために戦いは「レジェンズ・キングダム」なる異世界で執り行われる。
勃発してしまえばレジェンズたちの自我は剥奪され、人類側にとっては地球が滅びるか文明が滅びるかという、どっちに転んでも破滅的な末路を迎える。
アニメ版でウインドラゴンはこれを司る存在として描かれており、「レジェンズ・キングダム」や四大竜王を召喚する力を持っている。
そして四大竜王はこの戦いを先導する存在であり、復活すると止める手段はなくなる。


【玩具展開】

2004年にバンダイからタリスポッド、ソウルドール、タリスダムが発売された。
タリスポッドとタリスダムは液晶画面が付いたゲームハード機で、ソウルドールを差し込んでレジェンズを育成する。
バトルもでき、通信対戦も可能。

ソウルドールは限定商法や特典商法がやたらと多い
タリスポッドやタリスダムの付属はともかく、フィギュアの付属、ゲームソフト予約特典、DVDの初回特典、店頭キャンペーン、ガシャポンにゲームセンター・アミューズメントの景品etc……
当然現在では多くが入手困難な状態になっており、物によっては15万円以上で落札されたという報告も存在する。

一覧はこちら。

出典:レジェンブックver.3

総数は103種類*1なのだが、ソウルドール化されたウインドラゴン系は…

ウインドラゴン(A)
ウインドラゴン(B)
ウインドラゴン(C)
ウインドラゴン・バーサクモード
ウインドラゴン・グローイングバーサク
スピリチャルウインドラゴン
マンガ版シロン 黄金Ver.
コマンドウインドラゴン
コマンドウインドラゴン・グローイング
コマンドウインドラゴン・ブレイクアームド(A)
コマンドウインドラゴン・ブレイクアームド(B)
カネルドウインドラゴン
カネルドウインドラゴン・トルネードソウル
カネルドウインドラゴン・ストライクアームド
ランシーン(A)
ランシーン(B)
チビシロン
チビシロン 黄金Ver.
チビシロン・ガガガモード
チビランシーン
トゥルーウインドラゴン*2

21種類。実に総数の約20%を占めているのである……*3


【メディアミックス展開】

レジェンズ~甦る竜王伝説~
TVアニメ版。大地丙太郎監督が手掛けた。
これでレジェンズを知った人も多いだろう。
詳しくはリンク先参照。

レジェンズ~甦る竜王伝説~(小説版)
↑の初期設定である小説。残念ながら未完。

レジェンズ(漫画版)
月刊少年ジャンプで連載された漫画。
アニメとは異なるキャラ・展開で進む。

◇リボーンだよ!シロンくん
月刊少年ジャンプで連載された漫画。
こちらはアニメ版が原作で、4コマ漫画がメイン。
ドラマCDの内容を収録した短編漫画も掲載された。

◇レジェンズ~甦る試練の島~/レジェンズ~サインオブネクロム~
GBAで発売されたRPG。アニメ版の設定を踏まえたオリジナルストーリー。
オリジナルキャラも多数登場し、クオリティが高い。

◇レジェンズ 激闘!サーガバトル
PS2で発売されたアクションゲーム。
こちらもアニメ版の設定を踏まえたオリジナルストーリー。

◇レジェンズ・ザ・カードゲーム
バンダイから発売されたトレーディングカードゲーム。
基本ルールは「1ターンに1枚パワー(マナ)を溜め、それを参照してレジェンズを召喚*4。レジェンズで相手を攻撃して体力を0にすれば勝ち」と一見オーソドックスなのだが……
パワーが溜まるタイミングがよりによってそのターンの最後。つまり、1ターン目はパワーを置くだけで終了してしまう。
さらに召喚酔いのルールもある上、攻撃するにも1体ごとにパワーを1枚消費するという設定。
おかげで、下手に攻めると手札やパワーのリソースが枯渇しやすく、元々悪いテンポがさらに悪化するという致命的な欠点を抱えていた。
つまり、低レベルレジェンズの立場が全くなく、「高レベルレジェンズを並べられるようになるまで待って一斉攻撃」が定石というゲームバランスになっているのである。
なお、サイコロを振って出た目で効果が決まるカードもあるのだが、実はタリスポッドやタリスダムにもサイコロ機能がある。
しかもレジェンズの育成次第で7の目以上が出るのでこちらを使った方が有利かつ、7の目以上が出た時の効果を持つカードも存在する。
おまけに当時の公式大会では、これらの玩具を持ってないと参加することさえも出来ないという無茶苦茶なレギュレーションだったらしい……
そんな仕様を実装したり強制させたりするくらいなら、最初から7面体以上のサイコロを付属させとけという話である。


レジェンズ名/Wikiコモリ
属性/アニヲタ
特徴/膨大な知識が詰まったWikiに生息する。
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最終更新:2024年04月13日 18:03

*1 さらにカタログ外には、ガシャポン「ソウルドール1」の強化版に当たる「ソウルドール1.5」のクリアカラー6種、大会限定品のシルバーカラー5種が存在する

*2 元が『サインオブネクロム』の予約特典とただでさえ希少なのに、イラストコンテスト「イラストウォー」の入賞商品版は「ハルカ先生のデータ入り」という代物だった

*3 さらにブレイズドラゴン系は15種類であり、それらを含めると約35%にまで跳ね上がる

*4 場に置けるのは最大7体で、条件を満たしていれば1ターンに何枚でも召喚できる