キシュア・ゼルレッチ・シュバインオーグ

登録日:2011/01/06(木) 00:48:58
更新日:2024/04/05 Fri 20:54:51
所要時間:約 5 分で読めます




いつか気がつく。君の人生は、目が覚めているだけで楽しいのだ。


TYPE-MOON作品に登場する人物。

CV:西前忠久(『Fate/stay night [Réalta Nua]』)、沢木郁也(劇場版『Fate/stay night [HF]』)

悪に義憤し善を笑う、傍若無人なハッスル爺さん。なんだかんだ正義のひとなんだとか。
初登場は『月姫』の前日譚「tale」。『Fate/stay night』などFate系列の作品にも姿を見せている。

世界に現存する4人の魔法使いの一人で、第二魔法「並行世界の運営」の使い手であると同時に死徒二十七祖の第4位でもあり
"魔道元帥"、"宝石翁"、”時の翁”、"万華鏡(カレイドスコープ)"など数々の二つ名をもっている。
なお二十七祖の順位についてはリメイクに伴い3位に変更となった。
西暦以前の神代から活動している最古の魔術師の一人であり、ソロモン王の弟子として修行していた過去が型月稿本において明かされた。
彼が並行世界の概念を証明したおかげで、夢を失いつつあった星は希望を与えられ、世界は寿命を延ばしたという。
ソロモン王死後、魔術史における神代の終わりを見届けて表舞台から姿を消す。

約1700年程前に気に入らないからという理由で月のアルテミットワンである朱い月のブリュンスタッドに闘いを挑み「月落とし」という鏡像化した月を相手に向かって落とすという反則技ともとれる荒技をさらなる反則技で打ち破って勝っちゃった超人。
(詳細は不明だがゼルレッチだけが使用できる特殊な魔法陣展開法によって放たれる"無尽エーテル砲"で迎撃したらしい)
しかしさすがに無事では済まず、朱い月に噛まれて自身も死徒となってしまった。
それ以降は体力も衰え全盛期程の魔法行使は出来なくなったという。
ちなみに死徒になったのは月姫系世界の話で、Fate系世界では死徒ではないという設定がHF映画の一問一答にて明らかにされファンを驚愕させた。

リメイク後の最新設定では朱い月ではなく本来の二十七祖・第三位の死徒に突貫を受け、これを倒すも血を吸われてしまい、死徒化。朱い月も諸共に滅ぼし勝利の結果は変わらないものの以後は朱い月と敵対できなくなり、魔術の表舞台からまたもや姿を消した。
その後は、生み出された真祖の姫・アルクェイドの後見人となったり、冬木における最初の大聖杯降臨の見届け人を勤めたりしながら、第二魔法を使って平行世界を自由に放浪しており、たまに現れてはいろいろ厄介ごとを起こしたり、周囲を引っ掻き回しては去って行くという日々を送っている。
マジ、迷惑極まりねぇ……
そんな日々を送っているせいか、詳しい消息は不明である。ちょっとは落ち着いた隠居生活をして下さい


前述からもわかる通り、世にも貴重なはずの「魔法使い」にしてはやたらとアクティブで、魔術師としてちょくちょく弟子をとっている。

魔術礼装である宝石剣ゼルレッチカレイドステッキなどの制作者でもあり、これらを記した本や実物を遠坂家が持っていたのは時臣の祖先である遠坂永人がゼルレッチの弟子だったからである。
ゼルレッチの弟子の取り方は気まぐれで、遠坂永人も気まぐれで勧誘され気付いたら魔術の道に傾倒してしまったというわけである。
ちなみに永人はゼルレッチ曰く「最も芽のない弟子」だった模様。てか実態は宿賃代わりにちょっと教えただけで厳密に言うと弟子ですらない門下生程度という始末。

まあ当人も「術を磨いて無の境地に至ることで根源に到達する」という斜め上の発想をしていたから仕方ないが。ドジだったみたいだし(魔術師としては娘の方が才能あったとか)。
ただ人間的にはけっこう気に入られたため、宝石剣の設計図を託された。ステッキとそれが入っていた箱の由来? 知らん。


ちなみ彼の弟子になるという事は、成功か破滅かの二択のみ。
そのため、彼を捕まえるには最も優秀な人材でなければ無理だが、同時に貴重な才能を失う可能性も高い、魔術協会にとってはハイリスクハイリターン仕様。
ただしこれは「魔法使いの弟子」にしようとした場合であって「魔術師の弟子」として育成するのなら大丈夫である。


『Fate/complete material Ⅲ』では「遠坂永人は、彼(ゼルレッチ)の弟子となるも無事帰還した稀有な人材」と記述されていたが、
『TYPE-MOON Fes. オフィシャルパンフレット』の一問一答にて変更された。
「永人は魔法使いの弟子としては最底辺」かと思いきや、
「実は魔法使いの弟子でも魔術師としての弟子ですらなかった」という変更は色々紛糾したりもした。


後何気にケータイさん喫茶店アーネンエルベの制作者だったりもする。

光のカプさばおじさんトキオミのゼル式鉄球も、名前からして彼の作と思われる。

《主な登場作品》
  • tale
DVD『真月譚 月姫 prologue』の特典小説。『月姫読本 Plus Period』に再録。
忘れられた、遠き日の、白き姫君の記憶。ただ無垢であることだけを求められていた幼い彼女に、老いた魔法使いが捧げた祝福の言葉は、永い時を経て、ひとつの幸福の形として結実する。


御三家の一角・遠坂家の魔術の祖。その縁で冬木の聖杯戦争の見届け人をつとめている。


この世界では聖杯による英霊召喚が為され、なおかつ死徒二十七祖が存在しているため、Fate関連作品でありながら二十七祖の一人として登場。
傍観者に徹するつもりでスノーフィールドの聖杯戦争を観測していたが、キナ臭いものを感じ取った事でコーバックと共に介入を決意する。


Fate本編とは別世界。
なぜかエルメロイⅡ世を部下のように扱っている。この世界では彼の講師繋がりで鉱石学科(キシュア)所属なんだろうか?
更になぜか時計塔で大々的に弟子を募集し、候補である凛とルヴィアにカレイドステッキを授けて試験がわりに「カード集め」の任務を命ずる。
アニメ版でも登場はしているが、キャスティングの都合で台詞はⅡ世が代弁する形になっている。


Fateオールスターな本作には未だに登場していないが、概念礼装にゼルレッチ自身を描いた星5礼装「カレイドスコープ」が存在する。
その効果はなんと「バトル開始時にNPを80%チャージする」というとんでもないもの。
装備したサーヴァントにスキルで残り20%分をあてがってやれば、1ターン目でいきなり宝具発動が可能となる。
これが一つあるだけで戦略の幅が大きく広がる当たり礼装。
最高レア度ゆえに複数入手は困難だが、限界突破すれば最初から100%貯まった状態でスタートする。スキルの補助無しで宝具がすぐ使えるのは絶大なアドバンテージである。
サポート編成で全体宝具鯖につけてあげるとかなり喜ばれる。

もちろん短所もあり、NPを貯めるだけなのでそれ以外に特殊効果を一切持たない。強いて言うならパラメータ補正でATKが伸びる程度。
イベント礼装の中には50%止まりの代わりに、カード性能など色々な部分を強化してくれるものが多いため、サーヴァントのスキルや魔術礼装、戦術に応じた使い分けが重要。

その後、「魔道元帥」という概念礼装も実装された。効果は「カレイドスコープ」と同じだが、ステータス補正がATKではなくHPに偏っている。


追記・修正よろしくお願いします。

この項目が面白かったなら……\ポチッと/

+ タグ編集
  • タグ:
  • 好き放題←だが決して悪い人ではない
  • 時計塔
  • 時の翁
  • 万華鏡
  • プリズマ☆イリヤ
  • 魔術協会
  • 第二魔法
  • 吸血鬼
  • 死徒
  • TYPE-MOON
  • 月姫
  • Fate
  • 魔法使い
  • 宝石翁
  • ウルトラじいさん
  • 宝石剣よりカレイドステッキの方に力入れて制作
  • 並行世界
  • カレイドスコープ
  • 魔道元帥
  • 師匠
  • 死徒二十七祖
  • キシュア・ゼルレッチ・シュバインオーグ
  • NPがたまるお爺さん
  • またおまえか

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

最終更新:2024年04月05日 20:54