主人公(Fate/Grand Order)

登録日:2016/02/15 Mon 18:31:36
更新日:2024/03/27 Wed 16:54:24
所要時間:約 18 分で読めます






決まっている……!


『生きる為』だ─────!

Fate/Grand Order』の主人公で、プレイヤーの分身。
男か女かで選ぶことが出来る。


CV:島﨑信長(右記除くメディアミックス男主人公)/関根明良(右記除くメディアミックス・女主人公)/金田朋子(『マンガで分かる!Fate/Grand Order』・男女双方)




●目次

【概要】

プロローグでのカルデアのアナウンスによると塩基配列はヒトゲノムで、霊器属性は善性・中立。
各種イベントから、日本人であることは確かなようだ。
リアルでも作中時空でも4年経つがいわゆるサザエさん時空のため、未成年なので、飲酒はできない。
なお、水着バゲ子のマテリアルで大型免許を取得したことが明らかになった。
白紙化地球のどこに免許センターがあるんだというツッコミをスルーしてこの件を考えると、彼/彼女は19歳であり、普通免許を1年以上取得していたことになる。*1

◆性別・容姿

ビジュアルのコンセプトは「男体化した遠坂凛」と「女体化した衛宮士郎」とのことだが、彼らの血縁があるというわけではない。
また、性別はゲーム開始後もマイプロフィール画面で自由に変更でき、基本的に性別でシナリオが変わったりすることはない。
一人称は男性が「オレ」、女性が「わたし」*2

男アバターのぐだ男はさわやかなイケメンで、マスター礼装による変化はぐだ子ほどではないが礼装含めると多様な衣装持ち。
リヨぐだ子(後述)の印象があまりに強いが、ぐだ子自身もスタイルの良さや各衣装の愛らしさから人気はなかなか高い。
礼装に登場する機会は互いに同程度。

◆愛称

ファンからの愛称はもっぱら「ぐだ男/ぐだ子」*3、まとめるときは「ぐだーず」
これはFate/EXTRAの主人公のザビーズに倣う形で、経験値氏の公式サポート漫画「ぐだぐだオーダー」からぐだの字を取って付けられた。
元を辿れば「ぐだぐだ」は「ランドオーー」のもじりのはずなので、「Grand Order主人公」の意でも通ると言えば通る。
後に経験値氏は彼らを「ぐだぐだオーダー」内に登場させた際にこれを仮称として採用しているが、
「さすがにこの愛称をネットとかで見た時は、ぐだぐだオーダーの功罪とはなんぞや、と自問自答せざる得ない感じでした」とコメントしている。

◆「藤丸立香」

FGOのTVアニメ化に際し、付けられた名前は藤丸(ふじまる)立香(りつか)
菌糸類曰く「基本的に名前は無い方が好ましいが、アニメである以上付けねばならず、男性の場合は苗字で呼ばれるとそれっぽく、女性の場合は名前で呼ばれるとそれっぽい」
という思いで付けたとの事。
先輩であるザビーズのデフォルト名『岸波白野』と同じく、男女両方で使える名前である。
「FGO(エフジーオー(まる))」と「FGOの夏スタート(()に立ち上げ)」をもじったのかもしれない。そのためか「立夏」と間違われやすい
各種コミカライズ(後述)でも基本男女問わずにこの名前を採用している。


【略歴】

人理継続保障機関「カルデア」にマスター候補として呼ばれた人物。
ただし他のマスター候補とは違い、あくまで「数合わせ」の為に呼ばれた保険の保険のような存在で、サーヴァントや聖杯、魔術師としての常識も持っていない「素人」。

戦力としてカウントできないぐらい未熟であることと、所長オルガマリー・アニムスフィアの説明会で居眠りしたこと*4から彼女の怒りに触れ自室へと引っ込むように命令されるが、
それが幸いしてレフ・ライノールが仕組んだ爆発事故からマスター候補としてただ一人逃れることができた。

爆発現場で瀕死のマシュ・キリエライトを発見し、助けようとするもその間に出入り口のシャッターが下りてしまい、火災現場に閉じ込められてしまう。
最早助からないと覚悟を決めながら、それでも瀕死のマシュを励まし、彼女の手を握った直後にレイシフトに巻き込まれ、目的地だった冬木の地へとマスターとしてレイシフト。
そこで、デミ・サーヴァントとなったマシュやレイシフトしていたオルガマリーと合流。
マシュだけでなく、現地に召喚されていたサーヴァントの助けも得て冬木の聖杯に辿り着くも、そこで味方と思われていたレフ・ライノールの真意と目的を知る。
そして、既に肉体が死去し、精神体としてレイシフトしていたというオルガマリーが彼に事実上抹殺されてしまった。

聖杯は回収されたとしてマシュと共にカルデアに戻された後、絶望的な現状や敵の強大さを知ることとなるが、Dr.ロマンやダ・ヴィンチちゃん、そしてマシュと共に、
最後に残ったマスターとして人理を継続させるため、未来を取り戻すために永きに渡る人類史を遡り、果てなき戦いへと身を投じることを決意したのであった。


【人物】

基本的にセリフは選択肢のみなので性格面を推し量るのは難しいが、普段は真面目で実直。
コメディ場面ではツッコミにもボケにも回ることが出来るが、重要な局面ではキチンとシリアスな対応を取る、ある意味万能な人物。

性格は超お人好し。
特異点の修復を果たしたら、例えどれほどの善行を果たしたとしても記録に残ることはなく、人々からも忘れられる事になる。
そのため、現地の民間人を見殺しにしようが犠牲にしようが、任務の性質上特異点の修復さえ果たせば問題はないのだが、
彼/彼女はそのような選択肢は可能な限り取らず、助けられるのならば手を伸ばそうとする。
マシュに語った「記録には残らなくても、意味は残るよ」という言葉は、彼/彼女という人間を表す言葉であろう。

他にある種の大胆不敵さも持っているようで、例え相手が敵対するサーヴァントであっても臆することはない。
歯に衣を着せぬ物言いをするようで、エリザベート清姫に対しキレて言い返したり*5
勝ち誇っているイアソン相手に「黙れ」と言うなど胆力が備わっている。
6章ではサーヴァントですら臆してしまう神霊モドキである獅子王に対して啖呵を切るなど、その度胸は並大抵のものではない。

これはコメディ場面でも遺憾なく発揮され、選択肢によっては「それ以上いけない」と周囲に止められるマジレスをしたり、
基本先輩全肯定なマシュに口を閉じておくように言われる程の大ボケをかますこともできる。
例えば、クリスマスイベントでは険悪な雰囲気になっているジャンヌ・オルタサンタオルタを指して「ニ人はオルタちゃん……!」と呟き、
「「相変わらず一言多いな、貴様は!」」と双ツッコミを受けている。

また、5章にてアメリカの繁栄のみを願い、聖杯への願いもアメリカのことだけで他の国々など知ったことではないといった事を口にしたエジソンに対し、
戦力的に不利なので取り敢えず共闘し、聖杯を手に入れた後に裏切るという手段が最善手であったのにもかかわらず、はっきりと拒絶の意思を示すなど、
自分の信念は嘘でも曲げることを嫌う性格である。

ただし別に恐怖心が薄いとか危機感が欠如しているといった異常者ではなく、例えばマシュを庇うためにモードレッドに立ち塞がった時は、足が恐怖で震えていた。
一般人が敵サーヴァントやエネミーに襲われている場面でも、基本的に見殺しにせず、助けに入ろうとするが、
出くわした時点で既に手遅れだったり、助けようとすることで自身や仲間にも危害が及ぶと判断する、あるいは仲間に諭された場合は、
何も出来ない状況に歯を食いしばりながらも、見殺しにするという選択肢も取る。
ギャグ時空的なイベントにおいても、嫌な予感がするといった具合に危機に対する感知能力は結構高い方である(危機から逃げられるとは言ってない)。
イベントクエスト『ハロウィン・カムバック!』では、ハロウィン騒動がトラウマ気味だったのか遂にキャラ崩壊。
レイシフト早々「来ちゃったかー……」とメンタルが挫け気味で、「くじけそう」「ライブ中止カナ!?」等と珍しく後ろ向きな発言が飛び出したり、勇者エリちゃんを見ないふりしようとしたりした。
マシュの励ましで意を決して勇者エリちゃんのパーティーに加わることを決め、引率のお兄さん委員長気質の魔法使いを仲間にしながらダンジョンを踏破していくも、
ダンジョンでマイルームの寝床に勝手に入り込んでくるトリオを目撃した際は恐怖のあまり「おうちかえる!!!」と悲鳴を上げた。

そんな彼(彼女)の性質を、クー・フーリン「人間らしい人間」と評し、

自分に出来る事を、出来る範囲で努力する。

出来ねえ事なら、出来る範囲に収めようとする。

先達の助けを借りて、未来を夢見ている。

絶望的な状況下でも。人間として正しく抗い続ける。

時折挫けそうになる───振り返りもする。

だが足を止めるのも振り返るのも一瞬だ。

と述べている。
たった1人の力だけではなく、自分に関わる仲間達や英霊全ての力を借り、過酷な任務を潜り抜けているのである。



【能力関係】

魔術師としての能力ははっきり言って未熟。カルデアに来た際に一回模擬訓練を行った程度である。
「素人」と言われていたのは伊達ではなく、上述の通りサーヴァントや魔術協会などについての知識も殆ど無く、魔術回路を起動させたことすらない。
当然時計塔のロードに関する知識もなく、対面したロードの一人からは少々呆れられていた。
魔術師としての地力は彼とさして変わらない、ということなので恐らく魔術回路も同程度。
一応能力らしい能力と言えば「適合者発見確率ほぼゼロと言われた日本で発掘された脅威のレイシフト適性100%持ち」という点ぐらいのもの*6
第一部が終わり、第二部が開始した後でも簡単な魔術も使うことが出来ず、専らカルデアから支給されている魔術礼装を用いて戦闘時の援護を行っている。

英雄に関する知識も一般的なものに留まり(この辺もプレイヤーの選択次第)、細かい逸話に関してはマシュやロマンのフォローを必要とする。
ただ、決して無勉強というわけではない模様。*7

しかし魔術的な要素以外のマスターとしての素質は高いようで、各特異点で仮契約したサーヴァントからは采配を褒められたりしている。
兵×4、×1、海賊×1でヘラクレスヘクトールメディアリリィという強大な敵に挑むという場面でも、
他の面子が作戦内容を決めあぐねている中限られた手段で最大の難敵であるヘラクレスのみを引き剥がし、撃破するための作戦を立案するなど、頭の回転は早い。
また未熟ながらも前に進もうとする、成長しようとする姿勢や、世界を救うという強い気持ちを併せ持っており、英霊達からも高い評価を得ている。
女神イシュタルからは、古代ウルクの人々と同等のバイタリティの持ち主と感心されている。

孔明曰く「凡人ながらも気骨はなかなか。策はないがやる気だけはある」とのこと。
両儀式からは幹也と同じタイプの莫迦」金時からは「神も鬼も人間とも繋がっちまう傑物」などと評価。
序章で出逢ったクーフーリンは、運命を掴む天運と、それを前にした時の決断力の持ち主であると彼の持っていた資質を見出している。

また1.5部以降からは戦闘時はカルデアの霊器グラフから契約したサーヴァントの影を戦闘時に召喚し、戦闘を行うという描写がなされるようになった。
要はプレイヤーがサーヴァントを選び戦闘する本ゲームのシステムをシナリオ内に落とし込んだものであり、相手に有利なサーヴァントの影を召喚し戦うその戦闘力は作中でもかなり高く見られている。*8
これにより(一応)自力での戦闘力を獲得した事で単体戦力としてもカウントされる様になった他、諸事情で「マスター」という身分を明かせない時は「召喚系のキャスター/魔術師」と身分を偽ったりもする様になった。
しかし一方で過剰な召喚により魔力不足で消耗するシーンも多くあり、その際は「活性アンプル」という怪しげな薬品を使い無理やり戦闘を続行するなど、仕方ないとは言え身体をかなり酷使している。

身体能力は一般人にしては高く、マシュやアタランテの援護を受けていたとはいえ、
あのヘラクレスからエウリュアレを抱えた状態で逃げ回るという芸当を成し遂げている。シナリオ内ではアメリカ大陸すら旅をしており、体力・脚力ともに極めて高いと言える。

また、人間離れしたレベルで「毒」に対する耐性を持っている。
第四特異点では、魔術師ですら外をまともに出歩くことが出来ない「魔霧」に包まれたロンドンを、普通に歩くことが出来ていた。
第六特異点では、皮膚に触れただけで猛毒に侵され、口づけなどされればサーヴァントですら死にかねない全身毒の静謐のハサンとダイレクト接吻をしても「ちょっと痺れる」程度で済んでいる。
この関係で、遠慮なく触れても死なない人間として静謐のハサンからはベタ惚れされ*9ニコラ・テスラからは要観察対象、
セミラミスに至ってはチョコを使っての臨床実験対象にされている。
Dr.ロマンは契約しているマシュ(の中身の英霊)の能力が主人公の方にも影響を与えていると推測しているが、詳細は不明。


5章でも近くに着弾した砲弾の爆風できりもみ回転をしながら吹き飛んだりして重傷を負ったが、
取り敢えず負傷した場所を切断しようとするナイチンゲール相手に元気に突っ込むほどの謎の生命力を見せている*10


プレイヤーからはこの常人離れした精神力と身体能力、そしてほとんどのサーヴァントから認められるという人間としての器の大きさから、
「何か特別な出自なのでは?」と推察されているが、『TYPE-MOON Vol.11』の奈須氏のインタビューによると、「れっきとした一般人」「駅前でのテスター募集に何となく応募して、当選した人ってイメージ」らしい。
一応話のコンセプトとしては、普通の人間が周囲の手助けもありながら困難を乗り越えていく、というのが根幹にあるようなので、実は何かしら正体があるという可能性は低い。
それにきのこ的には幹也やザビーズも素人で一般人だし、異様に一般人のハードルが高いような気がするが、恐らく一般人である。*11
ただ、劇中で一人主人公の本質を探ろうとした世界最高峰の探偵は「主人公そのものではなく『契約形式』が特別」という風な意味深な言葉を残している。まあ意味深といえばカルデアも大概だし…

なお、上述したが主人公の性別がどちらであっても選択肢の内容などはほとんど変わらない(大抵口調が変わるくらい)が、
バイな美人さんなどとデートをする場面で「ていうか私、女なんですけど?」と突っ込むなど、シチュエーションによっては性別が影響した選択肢が出ることも。
男主人公だと新宿編である事情から女装する羽目になり、全力で拒否し続けていた。

ちなみに、『ハロウィン・カムバック!』でやらかした茨木童子を「そりゃ茨木が悪いわぁ」or「茨木のせいや、悲しいわぁ」と酒呑童子の真似をしてビビらせるシーンがあるが、
この時女性主人公だとマシュから「びっくりするほど似てた」とコメントされるため、「声がつくならぐだ子は悠木碧さんか…?」とファンの間では言われている。
まあそもそも何でもアリなギャグシナリオでの発言なので、深く考えてはいけないかもしれないが。
※男性主人公の場合、「声真似は似てないけど妙な迫力があった」とコメントされ、どちらの性別であってもイバラギンは死ぬほどビビっている。


仕様上複数のサーヴァントと契約を結んでおり、通常どころか一流のマスターであっても魔力供給が心配される状況だが、
足りない分の魔力はカルデアの電力を変換した魔力供給やカルデアキッチン組による食事*12で賄っているとのこと。
なので例えば万が一カルデアが攻めこまれて電力が落ちると、サーヴァントは魔力が枯渇して現界出来なくなるらしい。

しかしサーヴァントの性質と特性の認識力、サーヴァント運用能力については、1人で膨大な数のサーヴァントを従える関係上、かなりの地力を得ている。
人格面で難のありすぎる反英霊や精神汚染保有者達、狂化:EX勢と深い絆を結び、彼らを自在に運用できる能力は実際驚嘆すべきもの。
膨大な人格を有する百の貌のハサンの全人格とその特性を把握していたり、あの青髭と芸術で相互理解を行えるなど、
ある意味とんでもないマスターへと成長している。
奏章Ⅰや『盈月剣風帖』では会った事のあるサーヴァントやその関係者の真名を即座に看破するという、
普通の聖杯戦争でやられたらたまったもんじゃない事を度々やらかしては驚愕されたり警戒されたりしており、丑御前からは「魔術師としては下の下だがマスターとしては古今無双」と称された。

前述したような超の付く程お人好しな性格と、悪く言えば能天気とも言えるレベルの大らかさや大胆不敵さ、
そして特別な出自や経験、トラウマといった過去がない「素人」という経歴が、逆に英霊反英霊を含めた多種多様なサーヴァントを惹きつける強い魅力と求心力の源なのかもしれない。



【人間関係】

◆家族

両親兄弟友人の有無は不明。
というかカルデアに来る前のプロフィールが作中で一切触れられていないので、どんな人生を送ってきたのかも分からない。
かと言って記憶喪失という描写も特にない。必要がないから明かしてないだけなのか、それとも何か別の事情があるのかは不明。
少なくとも日本人なのは間違いなく、カルデアに来る前は普通に学校に通っていた(=学生だった)のは確かなようである。

一応巴御前の幕間の物語「わが心、あの旭を忘れじ」にて、子供の恋愛を心配する母ポジションの巴御前に聞かれて「恋人はいないし子供もいない」と語っている。

◆カルデアメンバー

パートナーであるマシュとの関係は極めて良好。
マシュに全幅の信頼を置いており、彼女が己の無力さを嘆いている時も「だいじょうぶ、マシュはきっと強くなる」と言っている。
これは単なる慰めの言葉ではなく嘘のないまっすぐな言葉であり、心の底から彼女の成長を信じているのである。
眼鏡を掛けたマシュがお気に入りのようで、「そんな事より眼鏡似合ってるねマシュ」と月見団子が盗まれたと血相を変えて報告に来たマシュに言ってのけ、彼女を赤面させている。

Dr.ロマンに関しては、基本的に信頼しているが時々ロマンの軽薄な性格もあって辛辣。
息が切れてちょっと色っぽくなったブーディカに協力してもらって2人でノリノリで「くっ、殺せ!」の小芝居をしたりするなど、仲は良いようである。

ダ・ヴィンチちゃんにもメインシナリオでは信頼を置いていて、彼(彼女?)からも人類史を救うマスターとして認められているが、
トラブルメイカーな一面も嫌というほど知っているため、ダ・ヴィンチちゃんがメインのイベントクエストでは「でもやっぱりダ・ヴィンチちゃんが悪いと思う」など、結構辛口なコメントをしている。
「モナ・リザとかふざけてるの?」と言いつつアイテムを小石よろしく投げてぶつけてもいたが、これに関しては「いいぞもっとやれ」とはやし立てるプレイヤーも多かった。

マシュ以外のカルデアの研究員にはあまり懐いていなかったというフォウからも気に入られており、マシュほどではないが懐かれている。

所長ことオルガマリーは基本的にイジりまくっていたがなんだかんだでお互い信頼しており、
彼女が消滅した後も「所長の仇」と憤ったり「所長は生きている」と言うなど相当気にしている模様。

◆サーヴァント達

サーヴァントに対しては基本的に英霊・反英霊などの区別はせず、誰が相手であっても別け隔てなく接している。
ダ・ヴィンチちゃん曰く「英霊だとか反英雄だとかへの拘らなさに関しては、満点三つ星のマスターだよ」とのこと。
マイルームではお気に入りサーヴァントとスキンシップをとっているようだが、それは積極的にボディタッチも行っていくというやはり大胆なもの。
絆が低いうちはそれを拒絶するサーヴァントも少なくないが、最終的には根負けしてマスターとして認める形になっている。

人気者の宿命か、人間関係は複雑骨折している。
祖母、、恋人、、妹、などが該当し、ほぼ全てが自称。

大体どのサーヴァントにも最終的には信頼されるのだが、清姫ジャンヌ・オルタメルトリリスなど好意を寄せてくるサーヴァントも少なからず居る。
もちろんこの手のゲームでは男女にテキストの差異は殆ど無いので、見ようによってはとても百合百合しくなるのだが…。
まぁ英霊なんて男女問わずどんと来いなバイセクシャルが多いので、性別など問題ではないのかもしれない。
更には少なからず死や死後の世界を司る存在とも親しいため、死後もその魂は取り合いになることが予想される。

他には一部サーヴァント達に色々な人物を重ねて見られることがある。
清姫には安珍の生まれ変わりだと信じられているし、ファントムからはクリスティーヌと連呼される。
他にもスカサハに似ているとかネロに似ているとか妹に似ているとか弟に似ているとか、
この時代のシグルドとかおかあさんとかトロイアとかローマとか、もうお前誰だよと言わんばかりの評価である。
ただしオジマンディアスはかつての友を思い起こさせると言いかけて最終的には違うと否定されている。

実際の所は姿形が似ているとかそういう意味ではなく、魂とかその在り方が似ているという意味だと思われる。清姫は多分違うと思うが。
あるいは「実際に似ているかどうかに関係なく、一種の褒め言葉や愛称・尊称的に自身の知る中で最も好ましいモノに準えている」と取れるケースもある。
何にせよ、どのサーヴァントからも理想のマスターとして見られている、という意味かもしれない。
また、サーヴァント以外、2章で言う生前のネロや3章のドレイク船長などにも気に入られているので、そういった英雄たちに好かれやすいタイプなのだとも推測できる。


このように仲間に対しては誰にでも優しい人物なのだが、敵対者、特に非道を行った者に対しては感情を露わにするタイプの人間である。
特に仲間を愚弄したり傷つけた相手にはその傾向が強く、カルデアの爆破事件を引き起こし、オルガマリーを惨い方法で殺したレフ教授には強い怒りを表しており、
第1部6章にてダ・ヴィンチちゃんの命を奪った仇とされていたランスロットにも複雑な感情を抱く選択肢が存在する。
CCCコラボに登場したアーノルドに対しても、いきなり「自分の方が立場が上」と主張して頭ごなしに話し始める、
自分は安全圏にいながら通信越しに現場で命を張る主人公たちの行動にケチをつけ、ろくに状況も分かっていないのに口を挟もうとする、
生存が第一に優先される状況下にあり、そのように行動する主人公を「自分の責任問題になる」と制止する等の身勝手な振る舞いは我慢していたものの、
特異点に着いてからずっと自分の剣として戦い、協力してくれたメルトリリスが窮地に陥った際に、
(メルトの意思ではなく主人公の指示とはいえ)自分も命を助けられておいて「アルターエゴは敵」という認識から「見捨てろ」と言い放つ態度に堪忍袋の緒が切れ、
その指示を撥ねつけて「メルトリリスを助ける」と再三主張し、なおも見捨てるよう言い募ってくる彼からの通信を一方的に打ち切り、メルトの救出に向かっている。


【メディアミックス】

ゲームでは基本的にプレイヤー視点で主人公の姿が映らず発言も選択肢のみだが、漫画やアニメ版などでは無論ゲーム準拠のエピソードでも、キャラクターとの交流での様々な発言や主人公の表情なども描かれており、個性豊かになっている。

◆漫画『マンガで分かる!Fate/Grand Order』(リヨぐだ子)



人類はどんな逆境にも立ち向かう力がある

未来を勝ち取れ*13

公式の初心者サポート漫画である「マンガで分かる!Fate/Grand Order」では、著者の名前を取って付けられた通称「リヨぐだ子」が、
その頭のネジがぶっ飛んだ奇行破茶目茶過ぎる性格と行動から一部ファンの間で愛されている。
挙句の果てにはサーヴァントの上位に立つ「グランドクラス」に準えて「グランドマスター」と呼ばれたり、
竹箒できのこが採集決戦の様相について「そうそう、人類悪ってこういうことよ。」と発言した事から、
リヨぐだ子が登場すると「人 類 悪 顕 現」コメントが大量に着いたりと、ファンから濃すぎる扱いを受けている。
ぐだ子フィギュア化の際には別顔としてリヨ風表情パーツが付属したり、AnimeJapanでリヨぐだ子ポーチが販売されたりと、その愛され方は公式でも同様。

ちなみに、2016年年末特番「Fate Project 大晦日TVスペシャル First & Next Order」にてアニメデビューも果たした。「ぶらっくすいまー」で。

なぜそこまで彼女が畏れられるのかに関しては、実際にマンガを読んでみるのが一番良い。ぶっちゃけここでは伝えきれないほどカオスである。
男主人公がモデルの通称「リヨぐだ男」の方も、男の娘スキーというかぶっちゃけガチホモだったりとリヨぐだ子とは別の方向に頭がぶっ飛んでいる。

◆漫画『Fate/Grand Order -turas realta-』

作画:カワグチタケシ
連載:別冊少年マガジン
性別:男 

少年漫画主人公らしい性格の好青年。
献血という名目でカルデアに拉致され、当初は恐怖で涙目になったりしていたが、特異点の旅を通じて不屈のメンタルを身に着けていく。

マシュの他にも第一特異点での冒険を通じて惚れられた清姫とも契約しており、ゲームではモブのカルデアスタッフとも仲良し。
36話ではカルデアの改修といった仕事が忙しくて誕生日を祝えなかったスタッフの茅昂昂(マオマオマオ)の誕生日を偶然知って、ケーキを作って祝った。

プライベートでは料理男子で、4巻や9巻収録の番外編では料理漫画と化している。
また妙に尻がムチムチだったり肌を晒すシーンがあったりとセクシーカットが多く、
清少納言実装時のFGOダブルピース絵の流れではカワグチ先生の手によってテレ顔ダブルピースが描かれた。もっかい言うが性別は男である。

カルデア待機のサーヴァントは清姫など少なめ。
47話では、初めてカルデアにいる清姫の力をシャドウサーヴァントとして戦闘中にのみ召喚することを行なった(ゲームにおける戦闘の再現)。

◆漫画『Fate/Grand Order -mortalis:stella-』

作画:白峰
連載:月刊コミックZERO-SUM
性別:男

この作品では主にマシュの視点で進むため、描写は少な目。

◆漫画『亜種特異点Ⅰ 悪性隔絶魔境 新宿 「新宿幻霊事件」』

作画:佐々木少年
連載:月刊少年エース
性別:男

得体の知れない新宿のアーチャーを信頼する好青年。そのお人好しっぷりから、契約を結んだセイバーオルタには少し呆れられている。
新たに契約を結んだジャンヌ・オルタがそんな自分にサーヴァントを警戒するよう注意してくれたことに感謝して、
「ジャンヌってすごく真面目だね」と言ったのでジャンヌ・オルタもびっくりしていた。
一方、ジャンヌ・オルタとセイバーオルタの喧嘩を前にしても動じない胆力のある一面も(魔力不足で倒れかけたが)。
二人の喧嘩を見て平気で「仲良く出来そうで良かった」と言うため、ジャンヌ・オルタには「アンタも結構いい性格」と評された。

なお新宿編と言う事で前述の女装姿の公式メディアミックス初披露となったが、佐々木少年先生の本気もあってものすごく可愛らしい仕上がりとなっており必見。そしてマシュはバグった。性癖を壊されたマスター達も大量発生した模様

◆漫画『亜種特異点Ⅱ 伝承地底世界 アガルタ 「アガルタの女」』

作画:武中英雄 
連載:ヤングエース
性別:男

1.5部のコミカライズでは現状ゲーム本編に一番近い性格。
不夜城城下町でイチャイチャするカップル集団を見て思わず嫉妬したり、シュヴァリエ・デオンの恥じらいながらの女装姿にドキドキしたりする面も。
レジスタンスのライダーとの最後の会話は主人公の「本質」を独自の視点から垣間見ることが出来る名シーンである。

◆漫画『亜種特異点Ⅲ 屍山血河舞台 下総国 「英霊剣豪七番勝負」』

作画:渡れい 
連載:マガジンポケット
性別:女

女傑
普段のカルデアではつまみ食いをしたジャックを優しくとっちめたり、
亜種特異点では柳生但馬守宗矩の気迫に気圧されても舌をかんで意識を保ったり、大変な状況でも努めて明るく振る舞ったりと、
7つの特異点修復の旅を終えたこともあってかなり胆力がついている。

本作オリジナル設定として、18話によればバレーボール部に所属していたとのこと。

カルデアには多くのサーヴァントが滞在。
戦闘中にはカルデアで契約しているサーヴァントの力を戦闘中にシャドウサーヴァントとして召喚することで、ゲームの戦闘を再現している。

◆漫画『亜種特異点Ⅳ 禁忌降臨庭園 セイレム 「異端なるセイレム」』

作画:大森葵
連載:月刊Comic REX 
性別:女

乙女
人理こそ救えたもののロマンを失ったことのショックが未だ抜けきれていない模様で、サーヴァントやカルデアの皆から支えられている優しい娘。
また、作者の趣味で全体的にマシュと距離が近く、同じベッドで寝ていたりボディタッチが多い。すなわち百合女子。
ストーリーの陰鬱さもあってか、肉体的ダメージが多い剣豪ぐだ子に対してエグいレベルでの精神攻撃による心的ダメージが絶えない。

◆漫画『亜種特異点EX 深海電脳楽土 SE.RA.PH』

作画:西出ケンゴロー
連載:ヤングエースUP→TYPE-MOONコミックエース
性別:男

精神的イケメン。作画もあって顔もよりイケメンに
メルトリリスを全面的に信頼している。タマモキャットパッションリップらにも変わらず優しいため、メルトリリスが拗ねた顔をすることもある。

◆漫画『教えてFGO! 偉人と神話のぐらんどおーだー

作者:津留崎優
連載:星海社のTwitter4コマ「ツイ4」
性別:男

名前「ぐだお」。
マシュや偉人たちから歴史を学んでいく。
年並みにはスケベで社会は「5段階の2」という少年。通称「社会2」。
「カッコいいから」という理由で初手で「王書」に手を出し、金時の「四天王」という言葉に心を踊らせる少年ハートの持ち主。
そんなこんなでイベント時空寄りのコミカルな描写も多いが、作品の性質上英霊達の本質的な面、デリケートな面に触れる事も多く、そういった面に寄り添う優しさ、強さも兼ね備えている。
英霊達は勿論マシュとの関係も良好で、「女性サーヴァントと接するぐだおに膨れるマシュ」といった場面も多い。

◆漫画『藤丸立香はわからない

作者:槌田
連載:TYPE-MOONコミックエース
性別:男

短編ギャグ漫画主人公。通称「謎丸」。
のほほんとしたユルい性格。精神年齢・趣味・嗜好は小学生レベル。英霊達の名前を覚えきれていない。
当初はボケ役だったが、周囲の英霊達がブッ飛んでいるため連載が進むにつれて彼がツッコミ役を担うことが多くなっている。

なおこんなんだが第2部かつノウム・カルデアが舞台であるため2024年春現在のメディアミックスでは最も時間軸が未来の藤丸だったりする。

◆アニメ『絶対魔獣戦線バビロニア』

2019年10月から2020年3月まで放送されたテレビアニメ。
名前「藤丸立香」。性別:男
いつものカルデア制服ではなく、第7特異点の環境に合わせたオリジナルの魔術礼装を着ている。*14
主人公らしい性格だがセンスが独特で、ジャガーマンを何故か雑魚エネミーに例えた口説き文句で落とした。
過酷な旅でもやっていけるように毎夜筋トレを欠かしていないとか。

ギルガメッシュがマスターポジを半分担っている上に敵味方共に規格外だらけのため、戦闘面では若干空気。(シリーズ構成がいないというメタ的事情も相まって、特に物語前半が顕著)
しかしティアマト覚醒後は人並み外れた胆力と判断力でサーヴァント達を指揮しており、6つの特異点を踏破したマスターの実力を発揮している。
最終決戦ではまさかの大役により漢を見せた。

◆OVA『Fate/Grand Carnival』

特番「Fate Project 大晦日TVスペシャル2020」内で、「1st Season」に収録されるエピソード「第一特異宴 英霊限界大祭オリンピア」が先行オンエアされた。

性別:女
ギャグ時空の住人。彼女も含めて皆が暴走し続けるのでマシュの心労が絶えない。

カルデアの財政が苦しい時は星3以下のサーヴァント(とクー・フーリンズ)をリストラしたり、マシュがオリオンにセクハラされてもノーリアクションだったり、
麗しい女性水着サーヴァントに興味無かったりするなど色々酷い。
一方、赤兎馬が大好きで聖杯突っ込んでLV100にしており赤兎馬のリストラには私情まみれで断固反対して上記のリストラを回避させた。
時には赤兎馬からナデナデしてもらっている。





追記・修正は爆発事故を逃れたマスター候補の方がよろしくお願いします。

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最終更新:2024年03月27日 16:54

*1 2022年5月施行の道交法改正が適用されていた場合

*2 ただし、男女問わず「自分」となっている台詞の方が圧倒的に多い

*3 男の方は「ぐだお」「ぐだ夫」で表記が揺れがち

*4 これは慣れない霊子ダイブを体験した事による副作用であり、本来なら昏睡・卒倒と言うべき事態になるところを居眠り程度で済んだだけのもので、主人公が特別不真面目だとかオルガマリーを舐めていたとかいう事ではない。

*5 なお、この時出てくる選択肢は「哺乳類の方が格上だ」or「爬虫類よりましだ」。相手はサーヴァント、ましてかたや無辜の怪物による疑似竜人化、かたや思い込みによる変化とはいえ、型月世界最高の幻想種である竜種に対してよくもまぁここまで言えるものである…

*6 序章アニメDVD/Blu-rayの特典ブックレットでのきのこの発言で発覚。ゲーム内で明言された訳ではない

*7 ソースはメディアのチョコ礼装のフレーバーテキスト。「ふってわいた教え子へ。バレンタインも魔術儀式の一環として使えるので、気を抜かず修行すること。」

*8 二部六章では敵陣営から「妖精騎士に匹敵する使い魔を操る」と噂されていた。

*9 無論、彼/彼女自身の性格等、他の要因もあるが

*10 念の為に言っておくが、ナイチンゲールが切断を選ぶのはあくまで他に処置がしようがない場合に対する最終手段。必要ならば躊躇いなく切断してくるが、必要もないのにするといった看護の現場に似つかわしくない行動は彼女は決してしない。つまりその時の主人公は、物資の都合で施せる治療に限りがある現場だったとはいえ、切断が必要とされるほど重傷だったわけである

*11 きのこは一般人という言葉を「特別な力を持たないただの人間」として使う傾向にある。きのこ作品は「人間的な強さ」を描いた作品が多いので、「唯の人間にしか出来ない努力をちゃんとして、艱難辛苦を乗り越えた末に偉業を成す」様子がある種異様にも見えるのだろう。

*12 紅閻魔の幕間の物語『閻魔帳の秘密』

*13 これだけだと正当派主人公にしか見えないが、作中空前絶後のカオスな状況で言い放った狂気の発言である。

*14 後にゲームでも「第五真説環境用カルデア制服」として実装された。女性版はまさかのへそ出しルック。