マルタ(Fate)

登録日:2015/10/21 Wed 00:04:04
更新日:2024/04/03 Wed 10:58:26
所要時間:約 18 分で読めます





「私はマルタ、ただのマルタです。きっと世界を救いましょう。」


【ライダー】


マルタは『Fate/Grand Order』に登場するサーヴァントの一人。クラスはライダー
CV.早見沙織
ILLUST:坂本みねぢ


姉弟と共に歓待した救世主の言葉に導かれ、信仰の人となったとされる一世紀の聖女。
愛用している十字架型の杖も「彼」から授かったものであるという。

救世主が処刑された後も信仰を捨てず、時のローマ総督によって追放されるも死せず、神の恩寵を受けて南フランスに漂着。
ローヌ川沿いのエルルクの町にて、人々を苦しめる暴虐の竜と対峙し、これを祈りによって鎮めたとされる。

彼の人と直接面識のある正真正銘の信仰者であるため、聖杯にかける願いはない。
聖杯とは、神の子の血を受けた杯。それ以外の偽なる聖杯にかける願いなど、聖女たる彼女には存在しない。

本来であれば、神の子の奇跡たる復活ならざる復活によって、サーヴァントとして召喚される事も有り得ないのだが、
世界が消滅の危機に瀕している今この時、自分が求め、願われた事には意味があると信じるがゆえに、主人公達に力を貸してくれている。

ストーリーではジャンヌ・オルタによって狂化スキルを付与されたバーサーク・ライダーとして召喚され、無理矢理従わされていたが、
精神力で狂化を押さえ込み、竜の魔女が駆るファヴニールへの切り札となりうるジークフリートを匿っていた。
あんまり役に立たなかったとか言うな。


外見も内面も完璧な聖女。妹の存在のためか、お姉さん的な言動が多い。
ちなみに主人公は妹に少し似ているらしい。男でも。多分魂の色的なものが見えているんだろう。

優しく清らかで、穏やかな―――輝くばかりの人。



身長:161cm
体重:49kg
出典:史実、新約聖書
地域:欧州
属性:秩序・善


◆ステータス
筋力 耐久 敏捷 魔力 幸運 宝具
D C B A A+ A+


◆スキル
○クラス別スキル
対魔力:A
Aランクの魔術すら無効化。
現代の魔術師では、魔術で彼女に傷をつけることはできない。


騎乗:A++
乗り物を乗りこなす能力。「乗り物」という概念に対して発揮されるスキルであるため、生物・非生物を問わない。
マルタはその逸話から、例外的に竜種への騎乗を可能にしている。


○保有スキル
信仰の加護:A
一つの宗教に殉じた者のみが持つスキル。
加護とはいっても最高存在からの恩恵ではなく、自己の信心から生まれる精神・肉体の絶対性。


奇蹟:D
時に不可能を可能とする奇蹟。固有スキル。
星の開拓者スキルに似た部分があるものの、本質的に異なるものである。
適用される物事についても異なっている。

聖女の誓い:C

神性:C
救世主の旅に於ける同行者であり、リヴァイアサンの子たる邪悪な竜タラスクを鎮めた聖人として、マルタは崇拝、崇敬の対象となっている。

水辺の聖女:C
船上で漂流し、ローマのほとりでタラスクを制したマルタは水に縁深い。
水辺を認識した時、マルタの攻撃力は上昇する。ノッてくるのである。






「神が五日目に作りたもうたリヴァイアサン――」

「その仔にして、数多の勇者を屠ってみせた凶猛の怪物」

「今は、私と共にあるタラスク。愛知らぬ悲しき竜」

「さあ、タラスク。太陽に等しく滾る熱を操り、今、ここに」

「生まれ出る時を違えた哀れなものたちに、ひとときの眠りを与えましょう――」


宝具
愛知らぬ哀しき竜よ(タラスク)
ランク:A+ 種別:対軍宝具 レンジ:1~200 最大補足:300人

怪獣タラスクの召喚と行使。
巨大な頭、鋭いトゲを生やした甲羅、六本の脚、サソリのような毒のトゲを生やした長い尾、といった特徴を持つ怪物こそがタラスクであり、
旧約聖書に記されるリヴァイアサンの息子と伝えられる。
水陸を自在に移動する怪物にして竜種であるタラスクはローヌ川に潜み、船を沈めては人々を喰らい、
討伐に訪れた戦士たちの刃や矢を固い甲羅でことごとく弾き、火を吐いて彼らを焼き尽くしたという。
そんな無敵の怪物を鎮めたのが、聖女マルタだった。
マルタの宝具として召喚されたタラスクは、大鉄甲竜・灼熱大回転撃によって敵陣を完膚なきまでに焼き尽くし叩き潰す。

その為、マルタは竜種への騎乗を可能にしており、騎乗ランクは現在登場しているサーヴァントの中でも最高ランクのA++。
その特性のためか、竜種の魔力を感じ取る事も出来る。

ちなみにタラスクは高速回転して空を飛ぶことも出来るのだが、なんだかそんな大怪獣がいたようないなかったような…


刃を通さぬ竜の盾よ(タラスク)
ランク:A+ 種別:対人宝具 レンジ:1 最大補足:1人

一時的に怪獣タラスクの甲羅を召喚し、自分や味方を守る。
味方(単体)の防御力を大幅にアップさせる。もしくは短期間の物理ダメージ無効。



以下ネタバレ




完璧なる聖女・マルタ。
しかし、特に親しい相手には「聖女ではないマルタ」を見せることもある。
言ってみれば聖女になる前、町娘時代の彼女であり、言動が変わってもその芯は何も変わりはしない。

が、その言動は完全に


ヤンキー


である。


そちらの面が出ると言動が荒々しくなり、勝ち気で活動的になる。


キャラクエではワイバーンの群れに

――は。百年早いわトカゲども。たかがワイバーン、私とタラスクに敵うつもり?

とか毒を吐いたり。

キリスト教においてはありえないものとされているゴーストや、
「あの人」が原罪を全て持っていったにもかかわらず現れた悪魔の類に対しては問答無用でタラスクを召喚し、葬り去ろうとする。

そもそも「彼」から杖を授かる前は「拳」で竜種を退治していた武闘派聖女だったらしく、その鉄拳はタラスクの大鉄甲レベルでなければ耐えられないものらしい。
どんな拳してんすか聖女…
しかも自分でドラゴンスレイヤーを名乗る。言う事を聞かない竜には実力行使あるのみらしい。

後、煽り耐性も低い。
お月見イベントでは手合わせを望むドラゴンスレイヤー佐々木に対し、争いの虚しさを説く者として戦いを断っていたが、
佐々木の「ええー?ほんとにござるかぁ?」とか腹の立つ言い方に簡単にキレていた。

更にその後、お団子を取り戻しに来た主人公達をタラスクより重い筈の聖女の誓いを海に捨てて、お団子を食べるために倒しにかかってきた。
マシュ「ずいぶん軽かったんですね、タラスクさん」
それでいいのか聖女。

そして負けた後は

「シャバ僧ども、私はこれで失礼するわ!今度会ったらお礼参りを覚悟しておくことね!」

と捨て台詞を残してタラスクに乗ってヒュンヒュンと回転しながらアンアイデンティファインド・フライング・オブジェクトのように逃走していった。
この時のタラスクは絶妙に疲れた顔をしていたという。意外とタラスクは苦労人なのかもしれない。

聖職者としてあるまじき姿だが、まあ型月ではよくあること。

一応前述の通り、聖女としてのマルタも町娘としてのマルタも両方とも芯の部分は同じであるらしく、「フィルターのオンオフ」と表現されている。

他にもクリスマスイベントでケーカちゃん牛若丸と女子会を開いた際には手製の料理を振る舞ったり、プレゼントとして包丁セットを欲しがったり、
飲んだくれていたケーカちゃんを叱ったりと家庭的な面を見せた(マルタは主婦・料理人の守護聖人でもある)一方で、
「あの人」の生誕日(そもそも正確な生誕日ですらないのだが)にかこつけてにぎわうカップルへのイライラを吊るしていた鎖が切れるまでサンドバッグにぶつけたり、
偽サンタにいいように騙されたりした様も見せてしまったため、サンタオルタからは他二人と一括りに「女子力ゼロ」「残念三人組」などと分類されてしまった。
翌年2016年のクリスマスイベントではこの面子にさらにマタ・ハリも参加。
周りが全員酔っ払っている中唯一素面を保っており、相変わらず面倒見のいいオカン属性を発揮していた。
贈り物は有用なであるべしという二代目サンタちゃんにプレゼントは実用性よりも喜びを与えるのが重要と説くが、
サンタちゃんは頑なであり、彼女の事情も察したのか主人公に後を託し、見送った。
ちなみに後述の通り本体のジャンヌからは熱烈な尊敬を受けているが、サンタちゃんはあくまでオルタの方のリリィだからかそういった様子は見られず、むしろ反抗的であった。



教義的に色々触れるところがあるためかメッフィー(悪魔)やアルテラ(神の鞭)には内心かなり頭に来ているらしい。

同じ聖人かつ竜退治の逸話繋がりを持つゲオルギウスからは絶大な信頼を寄せられている(「まあ、私の方が有名ですが」)他、
聖女繋がりであるジャンヌ・ダルクからは「まぁ!あのマルタ様が? 祈りだけでタラスクを退散させた、尊き聖女様がいらっしゃるなんて!」と熱烈な尊敬を受けている。……うん。



ゲーム上の性能としては、Artsカード3枚の構成によりArtsチェインを狙いやすく、自身、味方ともに宝具を使いやすい。
また奇蹟スキルは貴重な味方全体の状態異常を解除できるスキル。
信仰の加護や対魔力のおかげで彼女自身は弱体にかかり辛いのでスタンや魅了にかかってしまった仲間に活を入れ、もとい、目を覚まさせやすい。

一方で宝具は派手な見た目の割りには平凡な威力で、火力要員としてはいささか不足気味(だった)。
単体性能よりも、宝具が強力なサーヴァントと組ませてのArtsチェインやタラスクの防御デバフ、回復スキルで支えるサポーターとして輝くタイプである。
特に自身の宝具でスタンしてしまうジャンヌやタマモキャットと好相性。
また、1周年記念の際の強化クエストにて相手のバフ解除&防御ダウンの効果のスキル「聖女の誓い」を得たことでよりサポート役として磨きがかかった。
その前にも強化クエストがあった? いやいやアレはただの回復力修正クエストですし

相手が強敵であるほど、バフやデバフを連続でかけたりする嫌らしい戦法を取る相手ほど、その真価が発揮できるサーヴァント。
序盤こそそういった敵は少ないので活躍の機会を得ることになかなか恵まれなかったが、物語終盤や高難易度の敵が現れてくるにつれてその価値が見出され始めた。
現状としては味方全体のデバフ解除と相手のバフ解除の両方を一手に担える唯一のサーヴァントということもあり、サポート系として不動の立ち位置に付けたといえる。流石姐さん。

…そして1200万DL記念の強化クエストでついに宝具強化が実装。
威力強化に加えて1ターンのバスター威力アップが追加されるというまさかの火力強化はマスターたちに衝撃を与えた。
この強化で欠点の火力不足が解消され、まさに隙の無い性能になったといえよう。
…ただ、強化内容もさることながらクエストのエネミーがチンピラやゴリウーだったりと、
後述のアレにこっちのマルタさんも引っ張られている感が否めないのには、流石に悪ノリが過ぎるとの声も挙がってはいる。


モーションは初期実装組によく見られる、いわゆる光弾組の一人であったのだが、
2018年12月のクリスマスイベントでメインキャラに抜擢されたのと合わせて悲願のモーション改修が実施。
後述のアレや強化クエストでの扱いもあって「ライダーでも拳を解禁してしまうのでは?」と囁かれたものの、
蓋を開ければ敵の足元に聖なる爆発を引き起こしたり、キラキラした光と共に可憐な動きで杖で叩き斬ったりといったモーションが中心となっている。
ある程度は武闘派の要素を入れつつも、ライダーかつ聖人としてのマルタ本来のイメージを損なわないようにした配慮が見られる。

タラスクもEXアタックで攻撃に参加し、敵を火炎放射で焼き払ってくれる。
……が、宝具の方はアーケード版からの逆輸入となっているので、後方に飛び退いたマルタがゴルフのようにタラスクを打ち転がす。タラスクの受難がまた一つ増えるのであった。


「いいえ、そんな。私はただの――」

「――ただの、素敵なドラゴンスレイヤーです♡」





……そして、2016年夏、ついに彼女の拳が解禁された。



「――マルタ。改めて参りました。」
「どのような姿であろうと、私は私です。」
「――迷いなく、あなたと共に世界を救います」

【ルーラー】


水着イベントにて拘束具杖をついに捨てた。解き放たれてしまった。ドラゴンスレイヤー(素手)だ……。
イベント前のマチアソビや雑誌では予告されず、イベント直前の宣伝CMにて突如姿を見せたため、
キャスターバージョンのマリーともどもマスターたちを大いに賑わわせた。
敵として登場したジャンヌ・オルタを除けば ジャンヌ天草に続く3体目のルーラークラスでの参戦となった。
☆4のルーラーとしては初で、後にケツァル・コアトルのサンタが登場するまで1年以上彼女だけであった。

後に石田あきら氏による漫画版『Fate/Apocrypha』において、ルーラークラスの説明で1コマだけ聖女姿で登場している。
所謂FGOユーザーへのファンサービスと言ったところだが、どこかの聖杯戦争でタラスクを連れて自慢の鉄拳による蹂躙裁定を行っているのだろうか。
ちなみに原作である小説版『Apocrypha』でもジャンヌのモノローグにて聖女の例としてマルタの名前が挙げられていたりする。
前述の通り、マルタリスペクトが著しいジャンヌであった。



◆ステータス
筋力 耐久 敏捷 魔力 幸運 宝具
B+ B B A A+ A
ルーラークラスの補正なのか、はたまた抑えていた力が解放されたからなのか、大英雄かと見紛うかのようなステータスを獲得した。
宝具を除けばGOのアルトリアさん(剣)とだいたい同じくらいだったりする。

◆スキル
〇クラス別スキル
対魔力:EX
揺るぎない信仰心によって高い抗魔力を発揮する。
ただし、魔術を逸らしているだけなので、広範囲魔術攻撃の場合、助かるのはマルタだけである。
(※騎乗と神性は失われてしまった、もしくはゲーム上では再現されなくなってしまった)


〇保有スキル
水辺の聖女:B+
船上で漂流し、ローマのほとりでタラスクを制したマルタは水に縁深い。
今回は水着になったことでその性質が強化された。
水辺を認識した時、マルタの攻撃力は上昇する。ノッてくるのである。
FGO内ではNP獲得&水辺のあるフィールドにおいてのみ、追加で攻撃力アップの効果。
水辺のあるフィールドは現在とても限られている。

天性の肉体(海):A
聖衣を脱いだマルタの肉体は生物として完全である。
脱いだらすごかった。
肉体の絶対性を示すスキルだが、他者への魅了スキルとしても機能する。
FGO内では弱体無効付与(1回)&HP回復。魅了の方は再現されなかった。

ヤコブの手足:B
ヤコブ、モーセ、そしてマルタへと脈々と受け継がれてきた古き格闘法。極まれば大天使にさえ勝利する。
伝説によれば、これを修めたであろう聖者が、一万二千の天使を率いる『破壊の天使』を撲殺している。
宝具の真名解放時にマルタが「ああいう振る舞い」を成し遂げられるのも、本スキルあればこそ。
FGO内では神性・悪魔・死霊への特攻付与の効果。色んな意味で水着マルタさんの性能を支えるスキル。
ちなみにヤコブとはユダヤ人の祖で、天使と格闘して「イスラエル(神の勝者)」の名を拝領した人。ついでにダビデソロモンのご先祖様でもある。

真名看破:C
直接遭遇したすべてのサーヴァントの真名及びステータス情報を自動的に把握する。
ただし、隠蔽能力を持つサーヴァントに対しては、幸運値の判定が必要となる。
「持ってはいるんですよ。ルーラーとして備わるべきスキルですもの」

神明採決:A
ルーラーとしての最高特権。
「聖杯戦争」に参加した全サーヴァントに二回令呪を行使する事が出来るが、FGOでは異なるスキル効果となる。
「持ってはいるんですが……聖杯戦争ではない以上、ルーラーの役目も自ずと変わってくる、ということなのでしょうね」



主よ。暫し目をお瞑りください……。


宝具
荒れ狂う哀しき竜よ(タラスク)
ランク:A 種別:対人宝具/対竜宝具 レンジ:1~50 最大補足:1人



愛を知らない哀しき竜、ここに――。星のように! 『荒れ狂う哀しき竜よ(タラスク)』!!



ライダー時と同じように敵に向かって高速回転し、突撃するタラスク。ここまではいい。




逃げ場はないわ!


突如タラスクの上に乗り、思いっきり殴りつけ拳を乱打するマルタさん(タラスクに)。怒涛の連続パンチ(タラスクに)


そしてトドメの渾身の一撃


聖   鉄

裁   拳


タラスク、爆散。相手は死ぬ。「『荒れ狂う哀しき竜よ(タラスク)』だッ!」



タラスク。
鉄拳聖裁。そういう使い方だけはしてほしくないなぁ、というタラスクの願いが形となったかのような恐るべき対人宝具。
飛来したタラスクを対象にぶつけつつ、拳の連打によって更なるダメージを与える。
まるでタラスクを殴りつけているかのように見えるが、マルタの振るう拳は一種の「徹し」「寸勁」が如き打撃法であるため、
タラスクにはダメージはなく、タラスクの下になっている対象にすべてのダメージが届くようになっている―――らしい。
タラスクの声「いや痛いですよ結構」



…………とまあ、こんな感じの水着サーヴァントの中でも特に色濃い演出がなされた宝具。哀れ、タラスク…。
「どう見ても荒れ狂ってるのはマルタ自身だろ」とか言ってはいけない。
また、ライダー霊基とは違ってこちらは単体宝具となっている。
クラス的には、バーサーカー以外には数がかなり少ないムーンキャンサーにしか有利が取れないが、
攻撃の前に相手への防御デバフがかかるため、意外と侮れない火力を誇る。

性能はルーラー系の中でも超前のめりのアタッカー。
ライダー時もArts3枚という同クラス内では特異なカード構成だったが、こちらはBuster3枚、宝具含めれば4枚というバーサーカーじみた攻撃偏重構成。
ルーラークラス故に、バーサーカーとムーンキャンサー以外に攻撃有利を取れないが、
ルーラークラス由来の高防御力に体力回復スキルの「天性の肉体」も持っているため、非常に場持ちがいい。
また有利を取れる相手自体は少ないが等倍を取れる相手は多く、クラスの特性で表記よりも火力は高い。
その上Arts・QuickでそこそこNPが溜まる上に「水辺の聖女」でNPも補充できるので、礼装選択の幅も広い。
総じてアタッカーとしては高い水準にまとまっているといえる。

また、クラス的には相性有利をバーサーカー・ムーンキャンサーにしか取れない水着マルタだが、
「ヤコブの手足」を使用することで、「攻撃面でクラス相性有利が取れる相手が少ない」というデメリットはある程度カバーできる。
というのも、「ヤコブの手足」のバフ効果はスキルレベル最大で2倍となるので、
特効が入る「神性・悪魔・死霊」属性持ちに対しては1ターン限定だが相性有利と同じ状態となるため、
スキル効果が発揮している状態でバスターチェインや宝具を叩きこめば、バーサーカーと見まごうほどの火力を発揮できる。やはり杖はリミッターだった…?
これらの特効対象となる属性持ちがボスエネミー・サーヴァントに多いのも見逃せない。

欠点があるとすれば、NPブーストスキルがあるとはいえやはりカード構成のせいでゼロからはNPが溜めにくく、
相方か礼装でカバーしてやる必要があること。
パーティ全体のArtsカードの枚数を増やしてArtsチェイン発生を狙うのがいいだろう。
また、神性・悪魔・死霊相手でないと「ヤコブの手足」の恩恵が受けられず、等倍のダメージしか与えられない。


バトルモーションは、ライダー時とは一転し、両腕を前に構えたボクシングスタイル
そして攻撃はすべて徒手空拳。敵がキメラだろうがファフニールだろうが魔神柱だろうがステゴロスタイルで立ち向かっていく。
第三段階以外は素手で殴っているはずなのに打撃音のSEはやたらと重く、スキル発動時には指をパキパキと(SE付きで)鳴らす。えっと、聖…女……?
喰らいモーションも他のサーヴァントはよろけたりするのに、このマルタはよろけることなくファイティングポーズのまま耐える。
戦闘を倍速にしているとまるで喰らいモーションがないかのように見えることさえある。
この仕様のため、倒されると立ったまま消えていく。これがホントの立ち往生
通称「凄女」「殴ルーラー」。うんあんまりにも聖人から掛け離れた字面だけど事実だから仕方ないね。
更には何となくサクラシリーズっぽい見た目からか「暴力のアルターエゴ」とも。

いかにもすぎるモーションな為か、無敵・回避スキルの表示が変わった際、
公式で示されたイメージショットに選ばれたのは当然のようにマルタだった。
なお、「EXTRA CCC」とのコラボイベントの際は、舞台設定上ごく一部の例外を除いた戦闘で水辺判定がなされる仕様だったため、
スキルで恩恵を受けられる水着マルタが大暴れすることになった。
特にBBに対してはクラス相性で元々有利だったが、相手も水着化した際に神性を獲得したため、さらに有利に。
水着BBが黒幕・ボスとなるイベントでは、ボス戦でBBちゃんを(宝具で)ワンパンKOする姐さんの姿が恒例行事になりつつある。


そんな霊基変化はどうやらマルタの精神にも影響しているらしく、本人曰く「いつも(ライダー時)より加減ができない」とのことで町娘モードになる頻度が増している。
具体的には、戦闘時の好戦的な言動に関して主人公に「見なかったことにしろ」と威圧してきたり、世間話では聖女めいた口調が砕けたものになったり。
当人としては町娘モードを普段よりも隠せない状況に思う所があるようで、そんな姿を見せても自分を普段と同じく「聖女」と見てくれる主人公に感謝している様子。

イベントでも正体不明の実をカンで拾って主人公達に食べさせたり(自分で味見はしない)、兄貴カルナの絡みをのぞき見ようとしたりと町娘モードがちょくちょく顔を出しており、
謎のアイランド仮面を(タラスクごと)ぶちのめしたり、ベオウルフ相手に喧嘩で勝ったりとお茶目な面を見せたりした。
一方で聖水を操り毒で汚染された土地を浄化するなど聖女らしい面も見せた。

ベオウルフと対峙した時は、話す前からオーラでベオウルフを血沸き肉踊らせるほどの存在感を発揮。
さぞや名のある戦士なのだろう、と興奮して手合わせを願うベオウルフに対して「聖女です」と(一応)名乗って断るも、ベオウルフは「凄女」と聞き間違えてさらに興奮。
結局マルタの方が折れて手合わせをすることになった。そして殴り勝った。


霊器再臨前の第一段階の姿では帽子に黒のビキニにパレオといかにもザ・ビーチな恰好をしているが、
第二段階では帽子とパレオを取り、タラスクの刺繍入りのジャージ(ジャケット?)を羽織る。ポージングとか戦闘モーションのせいでこの時点で既にスケバンじみてる
そして第三段階ではライダー時の恰好を彷彿とさせる白い水着に変わった他、なんとナックルを装備する。
本人曰く「再臨したらいつのまにか腕に実体化していた、外そうにも外せない武器」とのこと。それなんて呪われた装備品?
そんな勇ましい装備も相まってか水着のハズがレスリングの恰好のように見えてしまったりする。



水着マルタさんがガチャ実装された日、竹箒日記において「■マルタ外伝」なる裏話が明かされた。内容はマルタさんとタラスクの出会いについて描かれており、
簡単に要約すると
「交換条件という訳ではないんですがね、これを機にほら、多少はお淑やかになられては?」
弟ラザロの件で「あの人」にそう言われたためにステゴロを卒業したマルタさんだったが、
救世主処刑後に漂着した街でタラスクが暴れまわる様子を見て封印していたステゴロ解禁を決意。
これは街の人々を救うため…というよりも、母親に認知されず世の中を僻んで泣き言を漏らすタラスクに怒りを覚えた為であった。
鉄・拳・聖・裁!と流れるようなコンボを決めたマルタさんは
「そんなに独りが寂しいってんなら、アタシが一生、最後まで面倒みてあげようじゃない!」
と宣言。タラスクはそんなマルタさんのあまりの迫力に全面降伏した。
その後ケジメとして街の人々に謝るよう促し、タラスクもこれに同意。しかし家族を殺されている街の人々が赦してくれるハズもない。
また、幻獣であるタラスクにはどの道時代に取り残されて殺されるしか道は無かった。世界の裏側に行く力も、タラスクは持っていなかった。
ならば、肉体は街の人々に差し出し、魂は私に憑りつけ、とマルタさんは提案。以降は守護霊として自分と一緒に修行して徳を高め、世界の裏側に旅立てばいい、ということである。
タラスクは竜であるため、教義的にもかなーりアレな行為ではあったが、一度舎弟にした面倒を見ると決めたマルタさんは揺るがなかった。
タラスクはマルタさんに激惚れし、後に魔力を高め裏側に行けるようになっても世界に残り、マルタさんが死ぬまで彼女を守り続けた。


ちなみに、このタラスク、フツーに喋れることが水着イベント内やこの裏話で判明した。
一人称は「ワシ」でマルタのことは「姐さん」と呼ぶ。




【余談】

元ネタの聖書に出てくるマルタはごく普通の信仰心が篤い一般女性である。
つーかこんな規格外が聖書中に出てくるわけないじゃないですか(棒読み)

太宰治の短編小説「駈込み訴え」では、かの裏切り者・ユダの視点から見たマルタさんについて記述されている箇所がある。
曰く「骨組頑丈牛のように大きく気性も荒くどたばた立ち働くのだけが取柄で、なんの見どころも無い百姓女」。
……。

公式漫画『教えてFGO!』のマルタ回では、お手製の皿うどんを主人公にご馳走してくれる場面があり、
元々村娘ということもあってか、普通に家事全般はこなせる模様。
「ハレルヤーッ!」と叫びながらバイクでカルデアの廊下を全力疾走していたのは気にしてはいけない


追記・修正はマルタさんの鉄拳に耐えてからお願いします。

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