インフェルノイド(遊戯王OCG)

登録日:2014/11/27 Thu 05:34:35
更新日:2024/04/13 Sat 14:07:42
所要時間:約 32 分で読めます




God is angry on your doing and want to bring fire flood
神は人の行いに激怒し、炎の洪水をもたらすことを欲している


「インフェルノイド」とは遊戯王OCGに登場したカテゴリ。THE SECRET OF EVOLUTIONで初登場。
属するモンスターは炎属性悪魔族で統一されおり、共通の召喚条件を持つ。

このカードは通常召喚できない。
自分フィールドの全ての効果モンスターのレベル・ランクの合計が8以下の時、
自分の手札・墓地から「インフェルノイド」モンスター○体を
除外した場合のみ手札から特殊召喚できる。

デカトロンを除く全てのモンスターが通常召喚不可で、除外をコストに特殊召喚できる。
レベルが高くなるほど除外する数が増える。
征竜と違い1ターンに効果による同名の特殊召喚制限はかかっていないため墓地さえ肥えていれば除去には強い。
レベル5以上は複数枚のモンスターの除外を要求する代わりに手札だけでなく墓地からの特殊召喚ができる。
そのため手札コストにはうってつけ。

デッキが通常召喚できないモンスターまみれになるという性質を利用し名推理やモンスターゲートによる大量の墓地肥やしをすることが可能。
昔似たようなことをしていたデッキもあった。

なお、手札以外の特殊召喚に制限があるか曖昧なテキストになっているが(特に小型)、裁定ではテキストに書かれた以外の特殊召喚はできない
よって、たとえ正規召喚しても死者蘇生等の効果によって蘇生したり、除外ゾーンから帰還させることは不可能。

自分フィールドの全ての効果モンスターのレベル・ランクの合計が8以下でないと特殊召喚できないため、フィールドにモンスターを出す順番は重要になる。
当然インフェルノイド自身も効果モンスターであるため、複数の大型を次々と並べることは難しい。
エクシーズ召喚をすると合計の数値が半分になるため比較的相性がいい。
特殊召喚する前だけ8以下であればいいのでレベルの高いインフェルノイドを出す時は合計が8の時に出すことが望ましい。

なお、あくまでも効果モンスターのみを算出するため、効果のないモンスターなら自由に並べられる
特に効果モンスターではないシンクロ・エクシーズモンスターである大地の騎士ガイアナイト、スクラップ・デスデーモン、ジェムナイト・パールは相性が良い。

また、自分フィールド上のモンスターをリリースすることで発動する効果も全員が持っている。
現在の所は全て何かしらの方法で相手のカードを除外する効果となっている。

弱点としては、属するモンスターの個々の性能は比較的高いのだが、特殊召喚コストの継続的な捻出が難しく、序盤でうまく墓地を肥やせないとジリ貧になりがちなテーマであり、安定感がないのが珠に瑕である。
墓地肥やしは質以上に量を要求するため名推理や針虫の巣窟、ライトロードによる大量に墓地には送れるが内容は運任せになるカードに頼りがちなのも安定性が低い要因。
専用の墓地肥やしカードもあるにはあるのだが…(後述)

下級だろうがデカトロン以外一切の通常召喚ができないため、虚無魔人やらクリスティアやら虚無空間がもろに刺さる。
これらのカードが出てしまったらインフェルノイドの大半のギミックが全く機能しなくなってしまうため、他のカードを頼ることになる。
上級の特殊召喚を封じるオピオンは下級に除去効果持ちがいるので対策できるが。

征竜と違い除外された時の効果はなく制約によって帰還させることもできず、現在大量に除外されて行くインフェルノイドを活用するカードがない。
インフェルノイド関連カードでなければ、墓地リソースを回復できる異次元からの埋葬が相性がいい。

強さとは関係ないが、禍々しいデザインのイラストや、「邪悪の樹」の悪魔の名を冠したネーミング、封印されていた煉獄の使者たち、といった背景・設定が一部の中二病患者決闘者たちに好評であり、こちらの面からファンになった者も多いようだ。

今OCG化しているインフェルノイドは12枚中7枚がレア以下のため関連カードは安く集まる。
ネヘモスをシークレットレアにしようとするとそれなりにかかるが。

ちなみにクリフォートとは元ネタが関連した要素(上記の「邪悪の樹」)からとられている。司る番号(レベル)や色もきっちりと対応しているので、調べてみると面白いかも。

○モンスターカード

一部のモンスターを除き「守備力0」「上級以上はレベルが上がれば攻撃力が200上がる」というどっかで見たことある特徴がある。

  • インフェルノイド・シャイターン
特殊召喚・効果モンスター
星1/炎属性/悪魔族/攻0/守0
このカードは通常召喚できない。
自分フィールドの全ての効果モンスターのレベル・ランクの合計が8以下の時、自分の手札・墓地から「インフェルノイド」モンスター1体を除外した場合のみ手札から特殊召喚できる。
(1):1ターンに1度、フィールドにセットされたカード1枚を対象として発動できる。そのカードを持ち主のデッキに戻す。この効果の発動に対して対象のカードを発動できない。
(2):相手ターンに1度、自分フィールドのモンスター1体をリリースし、相手の墓地のカード1枚を対象として発動できる。そのカードを除外する。
「シャイターン」はサタンのアラブ語発音。
セットカード限定とはいえセットであればモンスターでも良く、破壊ではなくデッキに戻すなので凶悪。
対象カードとなったカードはチェーン発動できないナイト・ショットのような仕様のため無駄撃ちされにくい。
ナイト・ショットと同じため対象となったカード以外をチェーンに挟み込んだ後なら発動されてしまう。
ステータスは攻守共々絶望的なので後続を出す前の露払いと言った役割になるだろう。
(1)の効果発動→『煉獄の氾爛』の効果or墓地送り後に後続用除外の流れセオリーか。
一応自分のカードを対象にして戻すことも可能。

  • インフェルノイド・ベルゼブル
特殊召喚・効果モンスター
星2/炎属性/悪魔族/攻 0/守2000
このカードは通常召喚できない。
自分フィールドの全ての効果モンスターのレベル・ランクの合計が8以下の時、
自分の手札・墓地から「インフェルノイド」モンスター1体を
除外した場合のみ手札から特殊召喚できる。
(1):1ターンに1度、相手フィールドの表側表示のカード1枚を対象として発動できる。
そのカードを持ち主の手札に戻す。
(2):相手ターンに1度、自分フィールドのモンスター1体をリリースし、
相手の墓地のカード1枚を対象として発動できる。
そのカードを除外する。
相手の表側のカード1体をバウンスする。破壊耐性持ちに使おう。
守備力も高めのためそれなりに維持はできるかもしれない。
下級では唯一このカードのみ自分のカードを対象にすることはできない。
バウンスでの永続使い回しが危険と判断されたのだろうか?

  • インフェルノイド・ルキフグス
特殊召喚・効果モンスター
星3/炎属性/悪魔族/攻1600/守 0
このカードは通常召喚できない。
自分フィールドの全ての効果モンスターのレベル・ランクの合計が8以下の時、
自分の手札・墓地から「インフェルノイド」モンスター1体を
除外した場合のみ手札から特殊召喚できる。
(1):1ターンに1度、フィールドのモンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを破壊する。
この効果を発動するターン、このカードは攻撃できない。
(2):相手ターンに1度、自分フィールドのモンスター1体をリリースし、
相手の墓地のカード1枚を対象として発動できる。
そのカードを除外する。
モンスター1体を破壊する。セットモンスターも可能。
ただしこの効果を使うと攻撃宣言できない。使用後はシンクロ素材かエクシーズ素材に使うといいだろう。
一応自分のモンスターも破壊できる。

  • インフェルノイド・アスタロス
特殊召喚・効果モンスター
星4/炎属性/悪魔族/攻1800/守 0
このカードは通常召喚できない。
自分フィールドの全ての効果モンスターのレベル・ランクの合計が8以下の時、
自分の手札・墓地から「インフェルノイド」モンスター1体を
除外した場合のみ手札から特殊召喚できる。
(1):1ターンに1度、フィールドの魔法・罠カード1枚を対象として発動できる。
そのカードを破壊する。
この効果を発動するターン、このカードは攻撃できない。
(2):相手ターンに1度、自分フィールドのモンスター1体をリリースし、
相手の墓地のカード1枚を対象として発動できる。
そのカードを除外する。
ルキフグスと逆で魔法・罠を破壊。セットカードも可能。
ルキフグス同様効果を使うと攻撃宣言できない。レベル4のためエクシーズ素材には使いやすい。
これも一応自分のカードも破壊できる。

下級インフェルノイドのリリース効果は相手ターン限定の墓地除外。
相手ターン限定とはいえフリーチェーンなのでサクリファイスエスケープができるため、いるだけでも牽制できる。
墓地のカードを使い回すタイプのデッキには大きく刺さる。

  • インフェルノイド・アシュメダイ
特殊召喚・効果モンスター
星5/炎属性/悪魔族/攻2200/守 0
このカードは通常召喚できない。
自分フィールドの全ての効果モンスターのレベル・ランクの合計が8以下の時、
自分の手札・墓地から「インフェルノイド」モンスター2体を
除外した場合のみ手札・墓地から特殊召喚できる。
(1):このカードが相手モンスターへの攻撃で相手に戦闘ダメージを与えた時に発動できる。
相手の手札をランダムに1枚選んで墓地へ送る。
(2):1ターンに1度、自分フィールドのモンスター1体をリリースし、
相手の墓地のカード1枚を対象として発動できる。
そのカードを除外する。
この効果は相手ターンでも発動できる。
相手に戦闘ダメージを与えたらハンデスできる。
ただしモンスターとの戦闘でダメージを与えないといけない。
(2)の効果と合わせるとハンデスしたカードを完全に消し去ることができる。
現状狂宴でのレベル調整をする際、レベル5は扱いにくく、採用されていない場合が多い。
誰だ!不遇とか言ったやつ!

  • インフェルノイド・ベルフェゴル
特殊召喚・効果モンスター
星6/炎属性/悪魔族/攻2400/守 0
このカードは通常召喚できない。
自分フィールドの全ての効果モンスターのレベル・ランクの合計が8以下の時、
自分の手札・墓地から「インフェルノイド」モンスター2体を
除外した場合のみ手札・墓地から特殊召喚できる。
(1):このカードの攻撃宣言時に発動できる。
相手はエクストラデッキからモンスター1体を選んで除外する。
(2):1ターンに1度、自分フィールドのモンスター1体をリリースし、
相手の墓地のカード1枚を対象として発動できる。
そのカードを除外する。
この効果は相手ターンでも発動できる。
攻撃宣言のみで効果が発動するためその後ミラーフォース等の攻撃反応系の除去に引っかかっても効果だけは残すことができる。
効果は相手のエクストラを除外すると言うもの。
ペンデュラムモンスター以外なら蘇生条件を満たしてない状態で除外してしまうため再利用しにくい。
ただし除外するカードを選ぶのは相手の上に1体のみなのでその状況で一番使わないであろうカードを除外されてしまうため効果が薄い。
墓地さえ溜めこんでおけば蘇生は容易であるため攻撃宣言しまくれば相手のエクストラをズタズタにできるが、
直接アドを取れる効果ではないため何度も蘇生してアタックするなら他の2体除外で出せるインフェルノイドを使った方が良いだろう。
レベル6のため2体並べればトレミスを出すことができ、名推理などで墓地へ送られたモンスターの回収ができる。

  • インフェルノイド・ヴァエル
特殊召喚・効果モンスター
星7/炎属性/悪魔族/攻2600/守 0
このカードは通常召喚できない。
自分フィールドの全ての効果モンスターのレベル・ランクの合計が8以下の時、
自分の手札・墓地から「インフェルノイド」モンスター2体を
除外した場合のみ手札・墓地から特殊召喚できる。
(1):このカードが相手モンスターを攻撃したバトルフェイズ終了時に発動できる。
フィールドのカード1枚を選んで除外する。
(2):1ターンに1度、自分フィールドのモンスター1体をリリースし、
相手の墓地のカード1枚を対象として発動できる。
そのカードを除外する。
この効果は相手ターンでも発動できる。
相手モンスターを攻撃したバトルフェイズ終了時に対象を取らない除外効果を発動できる。
バトルフェイズ終了時の発動のため生き残る必要があり相打ちやリバース効果などに巻き込まれて除去されてしまうと効果を使えない。
一応自分のカードも除外できるが、あまり利用することはないと思われる。

  • インフェルノイド・アドラメレク
特殊召喚・効果モンスター
星8/炎属性/悪魔族/攻2800/守 0
このカードは通常召喚できない。
自分フィールドの全ての効果モンスターのレベル・ランクの合計が8以下の時、
自分の手札・墓地から「インフェルノイド」モンスター2体を
除外した場合のみ手札・墓地から特殊召喚できる。
(1):このカードが戦闘で相手モンスターを破壊し墓地へ送った時に発動できる。
このカードはもう1度だけ続けて攻撃できる。
(2):1ターンに1度、自分フィールドのモンスター1体をリリースし、
相手の墓地のカード1枚を対象として発動できる。
そのカードを除外する。
この効果は相手ターンでも発動できる。
開闢と同様に戦闘でモンスターを破壊して墓地へ送ったらもう一度攻撃できる。
高い攻撃力で連続攻撃するため大きいダメージを期待できる。
レベル8のため同名を並べることができれば手札のインフェルノイドを除去に変えるエネアードや、仕留め損ねたらフェルグラントを出すことができる。

前述のように5~8のインフェルノイドは墓地からも特殊召喚できるがコストは2枚除外で、相手モンスターとの戦闘を条件とする効果をもっている。
リリース効果も強化されて自分ターンにも発動できるようになり、完全なフリーチェーン墓地除外に。
奈落に落ちる悪魔なんていなかったんや!
全員が守備力0のため表示形式変更には弱い。

  • インフェルノイド・リリス
特殊召喚・効果モンスター
星9/炎属性/悪魔族/攻2900/守2900
このカードは通常召喚できない。
自分フィールドの全ての効果モンスターのレベル・ランクの合計が8以下の時、
自分の手札・墓地から「インフェルノイド」モンスター3体を
除外した場合のみ手札・墓地から特殊召喚できる。
(1):このカードが特殊召喚に成功した時に発動できる。
「煉獄」カード以外のフィールドの魔法・罠カードを全て破壊する。
(2):1ターンに1度、このカード以外のモンスターの効果が発動した時、
自分フィールドのモンスター1体をリリースして発動できる。
その発動を無効にし除外する。

下記のネヘモスと同じく、レベル/ランク合計8を単体で上回るモンスター。
コストも3体と重いが、(1)の効果が『煉獄』限定の強化版大嵐みたいなものなので、自軍のモンスターを巻き込むネヘモスよりは扱いやすい。
とはいえ、真っ先にこいつを出すと他のインフェルノイドが出せなくなるので、召喚のタイミングには注意したい。
(2)の効果は(1)の効果の性質上、敵は効果モンスターに頼らざるを得ないため、1ターンに1度とはいえ重宝する。
場所の指定が無いのでヴェーラーだろうがネクロ・ガードナーだろうが気にせず無効化できる。
除外もしてしまうため破壊耐性持ちやヴァーユ等の墓地発動でコストで墓地から自身の除外を必要としないモンスターも完全に対策できる。


  • インフェルノイド・ネヘモス
特殊召喚・効果モンスター
星10/炎属性/悪魔族/攻3000/守3000
このカードは通常召喚できない。
自分フィールドの全ての効果モンスターのレベル・ランクの合計が8以下の時、
自分の手札・墓地から「インフェルノイド」モンスター3体を
除外した場合のみ手札・墓地から特殊召喚できる。
(1):このカードが特殊召喚に成功した時に発動できる。
このカード以外のフィールドのモンスターを全て破壊する。
(2):1ターンに1度、魔法・罠カードの効果が発動した時、
自分フィールドのモンスター1体をリリースして発動できる。
その発動を無効にし除外する。

自身の召喚だけで前提のレベル/ランク合計8を上回る弩級モンスター。コストも3枚に増加して結構重い。
無計画に出してしまうとリリースするモンスターがこいつのみと言う事も起こりかねないため出すタイミングには注意しよう。
(1)の効果で特殊召喚時にブラックホール並に爆発してくれる上、召喚無効でなければ(2)の効果で対応できるので高確率で3000のダイレクトを叩き込める。
(2)の効果によって相手ターンにも牽制をかけることができるが1ターンに1度なので過信は禁物。
発動を無効にしたカードは除外してしまうため影依融合などの使い回すタイプの魔法を効果を使わせるために使いにくくさせるのも利点。

レベル9以上のインフェルノイドは墓地に干渉する効果が無くなった代わりに効果を無効化して除外する効果になっている。
共有効果の性質上先に出してしまうと他のインフェルノイドも出せなくなる。
その代わり特殊召喚した時に何らかの全体除去を発動するのでアドは取りやすい。

第二陣

  • インフェルノイド・デカトロン
チューナー・効果モンスター
星1/炎属性/悪魔族/攻 500/守 200
(1):このカードが召喚・特殊召喚に成功した場合に発動できる。
デッキから「インフェルノイド・デカトロン」以外の
「インフェルノイド」モンスター1体を墓地へ送る。
このカードのレベルをそのモンスターのレベル分だけ上げ、
このカードはそのモンスターと同名カードとして扱い、同じ効果を得る。

インフェルノイドのなかでは通常召喚を可能とする唯一のカード。インフェルノイド特有のレベル制限も無し。
墓地肥やしとレベル調整を一度に行え、チューナーでもあるためシンクロにもエクシーズにも使える器用者。推理ゲートもインフェルノイド統一デッキで可能になった。
しかし、何よりアスタロスやルキフグスの効果をコピーすることで敵の特殊召喚メタの抜け穴を通って召喚でき、さらにキーカードを破壊できるのが一番のメリットである。
そのため、インフェルノイドのなかでも特に重要度が高く、シンクロ・エクシーズ無しでも3積みしたいところ。

外見は戦いで脱落したリリスの頭部。

  • インフェルノイド・ティエラ
融合・効果モンスター
星11/炎属性/悪魔族/攻3400/守3600
「インフェルノイド・ネヘモス」+「インフェルノイド・リリス」+「インフェルノイド」モンスター1体以上
(1):このカードが融合召喚に成功した時に発動できる。
その融合素材としたモンスターの種類によって以下の効果を適用する。
●3種類以上:お互いはそれぞれ自分のエクストラデッキからカードを3枚選んで墓地へ送る。
●5種類以上:お互いのデッキの上からカードを3枚墓地へ送る。
●8種類以上:お互いはそれぞれ除外されている自分のカードを3枚まで選んで墓地へ戻す。
●10種類以上:お互いの手札のカードを全て墓地へ送る。

インフェルノイドの融合モンスターその1。
素材がメチャクチャ重いため、『煉獄の虚夢』以外では狙って召喚するのはほぼ不可能。
効果はいずれも墓地肥やしであるため、こちらがほぼ一方的にアドバンテージをとれ、
さらにこいつの召喚にもかなりの数のインフェルノイドを墓地に送るため、墓地に大量のインフェルノイドを蓄えることができる。
近年の融合モンスターでは珍しく、素材代用モンスターが使える利点はあるが、虚夢無しで狙えるのは運が良くて5種類融合くらいまでである。
素材指定がある事を利用して『融合準備』『融合徴兵』でネヘモスやリリスのサーチにも使える。
こいつ自身がレベル11であるため、2枚目以降の虚夢を使用するか、墓地から虚夢を拾って再利用しなければ、デカトロン以外の後続を出すことができなくなる点には注意。
打点がインフェルノイドで最も高い3400なので苦手な耐性持ち高打点のスペリオルドーラに対抗できる。守備表示?知ら管。

クリフォート・ツールのフレーバーテキストに「tierra¥qliphoth.exe」という一文があり、登場前からその存在が示唆されていた。
正体は創星神tierraの本体だが、創造の力を欠いた不完全な状態らしい。


TERMINAL WORLD

  • インフェルノイド・イヴィル
融合・効果モンスター
星1/炎属性/悪魔族/攻1100/守1100
「インフェルノイド」モンスター×2
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードが融合召喚した場合、自分の墓地から「インフェルノイド」モンスター1体を除外して発動できる。
そのモンスターのレベルと同じ枚数だけ、デッキから「インフェルノイド」モンスターを墓地へ送る(同名カードは1枚まで)。
(2):このカードが墓地へ送られた場合または除外された場合に発動できる。
デッキから「煉獄」魔法・罠カード1枚を手札に加える。

インフェルノイドの融合モンスターその2。
インフェルノイド2体と素材がメチャクチャ軽く、ステータスもレベルも低い、とティエラと真逆なカード。虚無から出せるだけでなく、素材の緩さを利用して通常の融合魔法やプロキシー・F・マジシャンなどによる融合召喚も狙え、レベル1なので簡易融合にも対応しており非常に出しやすい。
融合召喚時に墓地のインフェルノイドを除外してそのレベルと同じ数だけデッキからインフェルノイドを墓地に落とすと言う非常に強力な墓地肥やしが可能。
更に墓地に送られるか除外されると言う緩い条件で煉獄魔法罠をサーチ。各種素材にするだけでなく、EXから直接墓地に送られても発動し、墓地に落とした次のターン以降にインフェルノイドの共通効果で除外しても発動するため、非常に使いやすい。
緩い条件かつ確実に墓地にインフェルノイドを落としつつサポートカードのサーチも出来るため、隣の芝刈りや推理ゲートに頼らないほぼ40枚構築も成立するぐらいの影響を与えた1枚。

ザ・ヴァリュアブルブックEX4によると「qliphoth」システムに隠された11番目の死徒との事。
名前の元ネタはおそらくクリフォトこと「邪悪の樹(The Tree of Evil)」と思われる。
姿形はベルフェゴルに似てるが関連性は不明。


  • インフェルノイド・フラッド
リンク・効果モンスター
◀   ▶
リンク4/炎属性/悪魔族/攻3000
【リンクマーカー:上/左下/下/右下】
「インフェルノイド」モンスターを含むモンスター2体以上
このカード名の(1)(2)(3)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):相手がモンスターを特殊召喚する際に、
自分フィールドのモンスター1体をリリースして発動できる。
その特殊召喚を無効にし、そのモンスターを除外する。
(2):自分の墓地からカードが除外された場合に発動できる。
フィールドのカード1枚を除外する。
(3):L召喚したこのカードが相手によって破壊された場合に発動できる。
デッキから「インフェルノイド」モンスター1体を召喚条件を無視して特殊召喚する。

まさかのリンクモンスター。
リンク4と非常に重いがデカトロンさえ墓地に落ちているのなら、魔界特派員デスキャスターや炎魔刃フレイムタンなどのリンク2から賜炎の咎姫に繋げ、賜炎の咎姫でデカトロンを釣り上げる事で簡単にアクセス出来る。
自分のモンスターをリリースする事で相手のモンスターの特殊召喚を無効にして除外、自分の墓地からカードが除外されたら場のカードを対象に取らずに除外、と非常に強力な効果を持つエースモンスター。
更にリンク召喚された自身が破壊されたらデッキからインフェルノイドを召喚条件を無視して特殊召喚する効果もあり、ネヘモスやリリスをぶつけて全体除去をぶつけつつ無効化も構えられるため非常に突破しにくく頼りになるカード。

名前の由来は冒頭のテキストにもあるflood(洪水)。
インフェルノイドそのものを示唆する単語であり、インフェルノイド・ティエラは創世神tierraの不完全体である事を考慮すると、おそらくインフェルノイド側の首領格と思われる。
ザ・ヴァリュアブルブックEX4によると不安定な復活を遂げたイヴィルがデカトロン以外のインフェルノイドの残骸を吸収した姿との事。


○魔法・罠カード

関連カードには全て「煉獄」の文字が入っておりインフェルノイド・リリス、煉獄の消華によってカテゴリ化されている。
カテゴリ名の似ているインフェルなんとかを彷彿とさせるとかなんとか。

  • 煉獄の死徒(しと)
速攻魔法
(1):自分フィールドの「インフェルノイド」モンスター1体を対象として発動できる。
このターン、その自分のモンスターは相手の効果を受けない。
(2):自分フィールドの「インフェルノイド」モンスターが効果で破壊される場合、
その破壊されるモンスター1体の代わりに墓地のこのカードを除外できる。
汎発感染の上位版のような性能。
インフェルノイドをあらゆる効果から守ってくれて、墓地にあれば効果破壊から守れる2度おいしいありがたいカード。

  • 煉獄の氾爛(はんらん)
フィールド魔法
(1):自分スタンバイフェイズにこの効果を発動できる。
自分フィールドに「インフェルノイドトークン」(悪魔族・炎・星1・攻/守0)1体を特殊召喚する。
(2):「インフェルノイド」モンスターを自身の方法で特殊召喚する場合、
自分フィールドからも「インフェルノイド」モンスターを除外できる。
(3):自分フィールドのレベルが一番高い「インフェルノイド」モンスター以外の
自分の「インフェルノイド」モンスターを、
相手は攻撃対象にできず、効果の対象にもできない。
インフェルノイドの展開補助と耐性付与をしてくれる。
トークン生成のタイミングが遅いが、毎ターンのようにコストがかさむインフェルノイドにはありがたいカード。
フィールド魔法である点から、ディストピアを採用した型のデッキであれば、テラフォーミングorメタバースからサーチ可能な煉獄魔法カードとして、狂宴のコストにできるという使い道がある。
なおカード名は氾濫(=水が溢れる)でなく、「爛」(爛(ただ)れる)=炎の要素を暗示していると思われる。

  • 煉獄の消華(しょうか)
永続魔法
「煉獄の消華」の(1)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):手札を1枚捨ててこの効果を発動できる。
デッキから「煉獄の消華」以外の「煉獄」魔法・罠カード1枚を手札に加える。
このターン、自分は「インフェルノイド」モンスター以外のモンスターを召喚・特殊召喚できない。
(2):自分の「インフェルノイド」モンスターが相手モンスターと戦闘を行ったダメージ計算後に、
魔法&罠ゾーンの表側表示のこのカードを墓地へ送って発動できる。
その戦闘を行ったお互いのモンスターを除外する。
(1)の効果は手札を1枚捨ててデッキから煉獄と名のついた魔法・罠カードをサーチできる。
一応「煉獄の落とし穴」もサーチできる
コストとしては上級インフェルノイドを使うと良いだろう。
この効果を使ったターンはインフェルノイド以外をフィールドに出せなくなるが自壊はしないし、
使ったターン以外は何の縛りもかからないため殻醒などに比べれば他のモンスターと共存させやすい。
(2)の効果は自身をコストにインフェルノイドを異次元の女戦士にするような効果。
戦闘で相手を除外するにはヴァエルが存在し戦闘破壊されるぐらいなら自身をリリースして
相手の墓地を除外して逃げる選択肢もあるため無いよりは嬉しい程度か。
下級インフェルノイドを場に出している場合は生き残らせるともう1ターン効果を使われてしまうため、
それなりにプレッシャーをかける事ができる。

イラストではインフェルノイド・リリスがエルシャドール・シェキナーガ共々氷漬けになっている。
足元に氷結界の紋章が確認できるため、氷結界の龍の力を用いた影霊衣に敗れたと推測される。
シェキナーガは完全に氷に閉じ込められ、リリスも身体の半分以上を氷で覆われていたが・・・・

  • 煉獄の虚夢(きょむ)
永続魔法
(1):自分フィールドの元々のレベルが2以上の「インフェルノイド」モンスターは、レベルが1になり、相手に与える戦闘ダメージは半分になる。
(2):表側表示のこのカードを墓地へ送って発動できる。自分の手札・フィールドから、
「インフェルノイド」融合モンスターカードによって決められた融合素材モンスターを墓地へ送り、その融合モンスター1体をエクストラデッキから融合召喚する。
エクストラデッキから特殊召喚されたモンスターが相手フィールドにのみ存在する場合、自分のデッキのモンスターも6体まで融合素材とする事ができる。
インフェルノイドのレベル調節に加えて、もはやトレンドとなりつつあるデッキから融合を可能にするカード。
インフェルノイドの最大の弱点であるレベル制限がほぼなくなるため、シンクロとかエクシーズでも使わない限り、召喚のやりくりに悩む必要が無くなる。
一方、戦闘ダメージが半分になるデメリットもあるが、連続攻撃・破壊・バウンスなど個々の効果が優秀なインフェルノイドを大量に展開できるメリットを考えれば
ダメージ半分など些細なことである。
(2)の効果は現状は対応モンスターは2体だけ。
イヴィルの場合はデッキ融合を狙えずとも非常に軽い素材指定を活かして高レベルのインフェルノイドを墓地に送り、更に自身の効果で追加で墓地肥やしが出来るためデッキを素早く回転させられる。
ティエラを出す場合は融合そのものというよりも、むしろ融合で素材にしたモンスターを大量に墓地に送るほうがメインの役割である。
しかし、融合と同時に墓地に送られるため、高レベルの状態でティエラが残り、後続を出し辛くなる。
デッキから代用できるのは6体までなのでティエラの8種類以上を狙う場合自分の手札かフィールドに用意しておく必要がある。
墓地から虚無を拾うなり、2枚目以降をサーチするなり、ティエラを退場させるなりしないと、こちらが身動きを取れなくなってしまう点には注意。

  • 熾動(しどう)する煉獄
通常魔法
このカード名の(2)の効果はデュエル中に1度しか使用できない。
(1):手札の「インフェルノイド」モンスター1体か「煉獄」魔法・罠カード1枚を相手に見せて発動できる。
自分の手札を全て捨てる。
その後、自分は捨てた枚数分だけドローする。
(2):自分フィールドのモンスターが、存在しない場合または悪魔族モンスターのみの場合、
このターンに墓地へ送られていないこのカードを墓地から除外し、
自分の除外状態の「インフェルノイド」モンスターを11体まで対象として発動できる(同名カードは1枚まで)。
そのモンスターを墓地に戻す。
専用手札抹殺みたいなカード。
手札事故を起こした時にあると便利ではあるがそのために採用するかと言われると首を傾げざるを得ない。
本命は後半の効果であり、なんと最大11枚まで除外されたインフェルノイドを墓地に戻せるためリソースを大幅に回復できる。これまでライフを削りきれなかった時にジリ貧になりがちだった【インフェルノイド】にとっては非常にありがたい効果。
とは言えあくまでもリーサルを取れなかった時の保険でしかなく、発動条件も自分の場にモンスターがいないor悪魔族のみかつこのカードが墓地に送られたターン以外と厳しいため採用率が分かれる1枚。
イラストではイヴィルが活動を始めた様子が描かれている。
カード名から察するにイヴィル(=邪悪の樹)が始動したので他のインフェルノイド達も活動を始めた、と言う事だろうか。

  • 煉獄の決界(けっかい)
永続魔法
このカード名の(2)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分フィールドの「インフェルノイド」モンスターの攻撃力は、
自分の除外状態の「インフェルノイド」モンスターの数×100アップする。
(2):自分フィールドのモンスターが、存在しない場合または悪魔族モンスターのみの場合、
以下の効果から1つを選択して発動できる。
●自分の除外状態の「インフェルノイド」モンスター1体を手札に加える。
●手札から「インフェルノイド」モンスター1体を召喚条件を無視して特殊召喚する。
インフェルノイドのパンプアップに加えて、自分の場にモンスターが居ないor悪魔族のみの時に除外ゾーンからインフェルノイドを回収するか、手札のインフェルノイドを召喚条件を無視して出すか選べるカード。
パンプアップで打点を揃えてリーサルを取りやすくなる上に、回収効果で状況に応じたインフェルノイドを追加したり、レベルがオーバーしてこれ以上インフェルノイドを展開できない場合でも追加で展開したりと非常に使いやすいカード。
イラストではフラッドが聖霊獣騎 ノチウドラゴと対峙している。フラッド(洪水)が顕現したから決「界」と言う事なのだろう。

  • 殻醒(かくせい)する煉獄
永続罠
(1):自分スタンバイフェイズ毎にこの効果を発動できる。
デッキから「インフェルノイド」モンスターを2体まで墓地へ送る。
(2):自分フィールドに「インフェルノイド」モンスター以外の
モンスターが存在する場合にこのカードは墓地へ送られる。
インフェルノイド専用の墓地肥やしだが、自分スタンバイと遅い上にインフェルノイド以外がいると自壊してしまう。
伏せてからスタンバイフェイズまで残らせないといけないため除去に弱く、自分のスタンバイフェイズまで残っても永続罠のためサイクロンの餌食になる危険もある。
墓地肥やし性能は高いが速度が遅く不安定要素を多く抱えており、なによりデメリットがきつすぎるために、残念ながらあまり採用されていない。
「殻」醒の名の通り、イラストではクリフォート・アーカイブの内部からヴァエルが出現する様子が描かれている。

  • 蒼焔(そうえん)の煉獄
通常罠
(1):手札から「インフェルノイド」モンスター1体を召喚条件を無視して特殊召喚する。
この効果で特殊召喚したモンスターの効果はターン終了時まで無効化される。
面倒な召喚手順をすっ飛ばしてインフェルノイドを特殊召喚できる。効果無効もターン終了時までなので比較的扱いやすい。
フィールド上のレベル・ランクの合計を気にしないで出せるのも嬉しい所。
特殊召喚時の効果は使えないが打点が高く牽制効果を持ち、自身の特殊召喚のための除外枚数が多いネヘモスを狙いたい。
他にも同種のインフェルノイドを場に揃えてエクシーズに繋げる使い方もアリ。コストや合計レベル制限で揃え辛い高ランクのエクシーズが出しやすくなる。

ちなみにイラストではインフェルノイド・ネヘモスと星輝士 セイクリッド・ダイヤが相まみえているが、闇属性メタの効果を持つダイヤがなぜか炎属性であるネヘモスと戦っているために(ネヘモスの)禍々しい姿に闇属性と早とちりして突っこんでいったに違いないなどという説が飛び交っている。もしかして→シャドール

  • 遡洸(そこう)する煉獄
永続罠
「遡洸する煉獄」の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):相手スタンバイフェイズ毎に、自分の墓地の「インフェルノイド」モンスター1体を対象としてこの効果を発動できる。
そのモンスターを手札に加える。
(2):自分スタンバイフェイズ毎に、除外されている自分の「インフェルノイド」モンスター1体を対象としてこの効果を発動できる。
そのモンスターを墓地に戻す。
(3):自分フィールドに「インフェルノイド」モンスター以外のモンスターが存在する場合にこのカードは墓地へ送られる。
お互いのスタンバイフェイズにそれぞれ違う効果を発動する永続罠。
相手のスタンバイフェイズに発動する(1)の効果は自分の墓地のインフェルノイドモンスターを回収できるというもの。
上級インフェルノイドを回収する意味は殆どないので墓地からは出せない下級インフェルノイドを回収することになる。
自分のスタンバイフェイズに発動する(2)の効果は除外されているインフェルノイドモンスター1体を墓地に戻せる。
発動が遅く1枚と少ないが毎ターンノーコストで1枚戻してくれるのは有難い。
だが(3)の殻醒する煉獄にもついていた残念な自壊効果を持っており維持するにはインフェルノイドモンスターのみで戦略を練る事を強いられる。
(1)の効果で使い捨ての下級インフェルノイドモンスターを回収できるカードと割り切ってもいいかもしれない。

イラストでは氷漬け後にシェキナーガとリリスが融☆合して誕生したらしいエルシャドール・アノマリリスがドラグニティの神槍によって粉砕される様子が描かれている。
シャドールの名を冠していたが、案外リリスの方が意識の主導権を握っていたのかもしれない。

  • 煉獄の狂宴(きょうえん)
通常罠
(1):手札及び自分フィールドの表側表示の魔法・罠カードの中から
「煉獄」魔法・罠カード1枚を墓地へ送って発動できる。
レベルの合計が8になるように、デッキから
「インフェルノイド」モンスターを3体まで選んで召喚条件を無視して特殊召喚できる。
レイジングテンペストで登場。煉獄カードをコストに、なんとデッキからインフェルノイドを呼び出せる。コストには、このカードをサーチできる煉獄の消華が適任だろうか。
召喚条件を無視してデッキから複数のモンスターを特殊召喚できる効果でありながら、効果無効化や攻撃不可、シンクロやエクシーズに使用できないといったデメリットはない。
結構とんでもない効果に見えるが、特殊召喚する際には必ずデッキから・レベル合計が8にならなければならない・最大3体までという制約があるので、出せるモンスターには限りがある。例えばレベル1のデカトロン(シャイターン)を2体出すならば、必ずレベル6のベルフェゴルも出さなければならない。レベル8のアドラメレクは単体で出すことになるし、リリスやネヘモスはそもそも出せない。名推理などで大量に墓地肥やしをした後には、デッキ内に条件を満たすインフェルノイドの組み合わせが存在しない可能性もあり得る。
とはいえインフェルノイドにとっては、今までにない展開ができるカードである。シンクロ、エクシーズ、煉獄の虚夢と合わせてティエラの8種以上融合効果狙いなど、色々と夢が広がる1枚。

○相性のいいカード

手札のインフェルノイドをコストにしつつ墓地のインフェルノイドをコストにして特殊召喚が可能。
特に上級インフェルノイドは墓地からも特殊召喚できるため実質コストになっていないので相性がいい。
特殊召喚効果もインフェルノイドをレベル制限に引っ掛かるまで展開しきった後、最後のひと押しに使える。
レベル7のためヴァエルとランク7エクシーズモンスターを出すこともできる。
ただし墓地をインフェルノイドと喰い合うため無暗には特殊召喚できない。
15/04/01より禁止となったため、このカードが投入される型は消滅したが、8年後の23/04/01にまさかの制限復帰を果たす。

  • クリバンデット、魔導雑貨商人
キーカードとなる推理ゲートの確保を狙いつつ墓地を肥やす事ができる。
ただし推理ゲートで出てきてしまった場合バニラ同然のためかなり弱い。

効果を持たない青眼の究極竜等を出せばラッシュがかけられる。
このカード自体が棒立ちになってしまう欠点もベルゼブルとエクシーズしたり、
またはノイドの効果のリリースに使ってしまえば問題ない。
ただし、23/07/01に禁止指定を受ける。

自己再生可能なレベル2チューナー。
墓地肥やしの過程で落ちてくれると大変おいしい。
ドローロックのデメリットも墓地肥やしが得意な関係上あまり気にならず、異次元からの埋葬ともシナジーしている。

  • カードガンナー
即座に3枚の墓地を肥やす事ができ破壊されれば1ドローできる1900打点のアタッカー。
推理ゲートから出てきた場合も比較的無駄になりにくく、使い勝手がいい。

  • マスマティシャン
下級限定おろかな埋葬+戦闘破壊限定で1ドロー効果を内蔵したモンスター。
こちらも推理ゲートで呼ばれてもドロー効果は使えるため、使い勝手がいい。
現在は制限カード。

  • 魔界発冥界行きバス
インフェルノイドのモンスターカードであれば種類を問わずにサーチ出来る。
リバース効果なのが難点だが、インフェルノイド勢が召喚権を使用しないモンスターであることに加え、
セットカードの状態であればフィールドのレベル・ランクの合計を圧迫しないため、意外とシナジーは高い。

墓地肥やしと言えばやはりこのテーマの出番。
とはいえ推理ゲートを使う場合はセットしないと役に立たないライコウはあまり向いていない。
候補は即座に墓地肥やしができてエンドフェイズまで行けば1ターンに4枚墓地を肥やせるチューナーのライデン
インフェルノイドが苦手とする永続罠を破壊できるライラ辺りが筆頭候補。
ウォルフは墓地肥やしの過程で落ちれば特殊召喚出来るが、手札に来るとかなり処理に困るのでソーラー・エクスチェンジを入れる等フォローしよう。

相手ターンにノーコストで除外カードを墓地に帰還させる効果を持ち、墓地の消費をカバーできる。
レベルは8だが、ハンデス効果を発動するときに一時的に除外されるため、フィールドのレベル合計数を圧迫しない。
墓地の効果もティエラを使うことで直接エクストラから墓地へ送りシンクロ召喚せずに使うことも可能。

  • 旧神ヌトス
ティエラの3種類の効果の自分のエクストラデッキ破壊を有効に活用できるカード。
墓地へ送られた時にフィールドのカードを破壊できるためティエラ融合召喚と当時に最大3枚のカードの破壊が可能。
自分のカードも対象にできるため、自分の場に蓋をしてしまっているティエラを退かし肥やした墓地を即利用することもできる。

  • 魔海城アイガイオン
1ターンに一度、相手のエクストラからランダムに1枚を除外する効果を持つ。
除外効果だけならORUを必要とせず、ティエラやベルフェゴルと併用して、すごい勢いでエクストラ破壊が可能になる。
ランクは8でアドラメレクやデカトロンを使用すれば召喚は容易だが、素材の準備段階だけでなく召喚後もレベル・ランク合計数を圧迫してしまう点には注意したい。

  • リンクモンスター
新マスタールールによって実装されたモンスター。
レベル・ランクのいずれも持たないのでインフェルノイドの展開を阻害しないのが強み。
元々インフェルノイドはEXへの依存度が低いテーマなので新ルールは追い風と言える。
新マスタールール改訂後も、新たな切り札ポジションとしてリンク4モンスターのフラッドが登場したため、むしろリンクモンスターは必須となった。

手札と場に何もなくてもインフェルノイドを墓地に溜めこんでおけば展開できるため、所謂【ファンカスノーレ】のギミックとも相性がいい。
ノーレラスは通常召喚できないため推理ゲートでインフェルノイドと一緒に墓地へ送ることが出来て、推理ゲートの効果でファンカスの特殊召喚に成功できれば理想。
ノーレラスは☆8のためアドラメレクとトレード・インを共有できる。
ファンカスも墓地のインフェルノイドをコピーすることが可能で効果を利用でき、上級インフェルノイドをコピーすれば相手ターンに低攻撃力を晒す前に退場できる。

元々墓地肥やしや枚数調整が得意なデッキなので、特殊召喚は決して難しくはない。
固有効果で1ターンキルのお供になるだけでなく、万が一失敗してもアドラメレクと共にランク8エクシーズすればデメリットを踏み倒せる。
また、ノーレラスと同じく通常召喚できないため推理ゲートの特殊召喚条件に引っかからないこともポイント。

このデッキのキーカードと言っても過言ではないカード。
インフェルノイドは通常召喚できないため特殊召喚コストを墓地へ稼ぎつつ墓地へ上級インフェルノイドを送ることが可能。
名推理はモンスターを特殊召喚出来るかは不確定だがコストがいらない。
モンスターゲートは確定で特殊召喚ができるがリリースするモンスターが必要。ただインフェルノイドを使えば召喚権を使わずにコストを確保できる。
大量に墓地へ送りたい場合はデッキ構築の際に通常召喚できるモンスターを極力減らすと大量墓地肥やしが期待でき、狙ったモンスターを出しやすくなるがより特殊召喚メタには弱くなる。
運要素が高いカードなので1枚目に特殊召喚できるカードが来ても泣かない。
しかし16/04/01の制限改定により両者とも制限カードとなってしまった。ノイド使いは左腕を切る覚悟をしよう。
その後モンスターゲートは16/10/01の制限改訂により準制限に復帰。18/04/01に無制限となった。

  • 手札抹殺、手札断殺
比較的手札にいても無駄になりやすいモンスターが多く、それを墓地へ送って墓地を肥やしつつ手札交換ができる。
ただし相手にも手札交換させてしまうため注意が必要。

  • 異次元からの埋葬
インフェルノイドは帰還が不可能なため除外されてても無駄であり墓地へ戻して特殊召喚のコストを確保できる。
現在は無制限カード故、奇跡の発掘まで採用する必要性は薄い。

手札複数枚を除外という大きなディスアドを負うが、とにかく名推理orモンスターゲートを迅速に確保したいこのデッキでは十分な採用候補。
かつては必須級とまでいわれたが灰流うららの登場により不発リスクが大幅に上昇したため、採用を見送る構築が多い。


自分のデッキ枚数が相手より多い場合、その差分のカードをデッキトップから墓地に送るとんでも効果を持つ。
相手が強欲で貪欲な壺を使った後に発動するとかなりおいしい。
左腕を切り落とすことでもサーチできるため、デッキの枚数を60枚にして大量の墓地肥やしを狙う【芝刈りノイド】という派生デッキが誕生。
大会でも結果を残している。

エラッタされて復活した元・禁止カード。
1ターンのタイムラグはあるものの、ティエラを指定すればデッキのインフェルノイドを全て墓地に送れると言う凄まじいアドを稼げるカード。
そう簡単には成功しないが決まれば爽快な浪漫砲。





余談だが、このテーマと先述したインフェルニティはお前ら喧嘩してるのかってぐらいに相性が悪い。
元々両方癖のあるテーマだが、全力で足を引っ張り合いデッキとして成立できない。両方「業火」と「煉獄」がモチーフのデッキなのにどうしてこうなった…
なので、混合して【煉獄】デッキを名乗るのは現状不可能と言える。


追記・修正は墓地のインフェルノイドを3体除外してからお願いします。

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最終更新:2024年04月13日 14:07