終焉のカウントダウン(遊戯王OCG)

登録日:2011/02/16(水) 21:20:46
更新日:2024/01/03 Wed 10:02:26
所要時間:約 4 分で読めます




終焉のカウントダウン……このカードを発動してから20ターン後にてめえは死ぬ
その20ターンの間に自分の罪深さを思い知れ!


《終焉のカウントダウン》

通常魔法カード
ライフポイントを2000払う。発動ターンより20ターン後、自分はデュエルに勝利する。




終焉のカウントダウンとは、遊戯王OCGのカードのひとつ。
数少ない特殊勝利を可能とする魔法カードである。

このカードを使用して20ターンの間生き残りさえすれば問答無用でデュエルに勝利してしまえる、シンプルながら侮れない効果を持つ。

これ以外に特殊勝利出来るのは、長い間エクゾディアヴェノミナーガウィジャ盤位…だった。
今じゃファンサービスとかゴーストリックの堕天使とかそこそこ増えている。
最近も「トムの勝ちデース!」とか増えてるし、これからも増えていくだろう。

まぁそれはともかく、この通常魔法1枚を発動さえできればいいので、上記の他カードのようにハンデスを警戒しながらデッキを掘り進めたり、面倒な召喚条件を満たしたり、特定のカードを守ったりしなくて良いのがポイント。

ただ、高いライフコストを払った後に20ターン耐えるというのはなかなかキツく、最近の遊戯王ならば数ターンどころか1ターンもあれば相手を殺せるデッキがいくらでもある。
このカード使うならばこのカードに勝ち筋を絞った専用デッキを組む必要がある。


しかし、その専用デッキを組むと、このカードの強さは一変。

コンセプトはずばり「カウントダウン撃ったらひたすら防御固めて生き残る」
こっちから攻撃は基本行わず、ただただ身を守ることに専念するデッキである。


現環境では効果で破壊したり、特殊召喚したモンスターで殴るのが主体なので、それを凌げばいいことになる。

大会では地雷デッキ(環境ではあまり対策されていないデッキ)として結果を残すこともある。
特に魔法・罠への意識が下がっている時は勝ちやすい。
反面、無効化・制圧系のデッキが流行している時期は勝ちにくい。

この20ターンとは「お互いのターン」で20ターンなので相手が動けるのは実質10ターンである。
一方デッキの枚数は40枚。つまりこのカードとドローソースやサーチカードで10枚ほど消費したとしても、残り30枚は全部妨害カードを積めるのだ。
ただし、この辺は好みもあるので妨害カードを必ず30枚にする必要はなく、ドローソースやサーチカードを多めに入れる構築も選択肢になり得る。というよりカードの種類の問題でそうなることが多いだろう。
場合によってはこのカードのコスト以外ノーダメで完封勝ちすら狙える。

また、勝つためには必然的に20ターン以上かかるので、マッチになると長期戦になることも。
大会運営などに支障をきたす恐れもあるため、心配な場合は運営に確認しておくことが望ましい。

状況次第では
私のライフは残り500。あと一撃で死ぬからさっさと倒したらどうなの?
ちなみに私のフィールドは手をつなぐ魔人とマシュマロンと弾圧される民と大木炭21と機動砦のギア・ゴーレム。魔法・罠はスクラム・フォースとくず鉄のかかし二枚。手札は速攻のかかしと眠れる巨人ズシンとエネミーコントローラーとクリボールと速攻のかかしとバトルフェーダーだから。さて、私は弾圧される民にズシンカウンターを乗せてターンエンドを宣言。弾圧される民のズシンカウンターは9個。あなたの命はあと6ターン

とライフが少なくても某ひたぎさんばりに強気で戦うことが出来る。
直接火力が飛んできたら?諦めろ。

あるいは
さあ、振り切るぜ
20ターン。それがお前の絶望までのタイムだ

と、どこぞの赤い刑事さんの変身するライダーよろしく戦うのも一興か。

あるいは冒頭のように世紀末救世主っぽく宣告して発動するもよし。
幸い、一度発動に成功すれば、その後に「20ターン?面白い、ならその20ターン数えてやろう」などとカウントダウンを無効化してくるカードはまず無いので安心?である。

タッグフォースでは、無駄に凝ったエフェクトでカウントダウンされる。




相性のいいカード

必要なのは相手の攻撃を止めるカードと、防御手段とカウントダウンを引き当てるためのドローソース。
最近は永続ロックが通じにくいため、「使いきりの防御カードで1ターン凌ぐ」を10回繰り返すタイプが主流。


  • バトルフェーダー、速攻のかかし、ゼロ・ガードナー、クリフォトン、クリボール、クリボーなど
攻撃を封じたり、ダメージを0にする効果を持つモンスター達。
特に相手のバトルフェイズを終了させられる、バトルフェーダーと速攻のかかしは優先度が高い。
この2枚はフル投入も検討できるだろう。
他にもライフコストが必要だが全てのダメージを無効化できるクリフォトンや他のモンスターを守りつつも戦闘ダメージを無効化できるゼロ・ガードナーもよく投入される。
これらでも足りない時には他のカードの投入も検討できるか。


罠カード。相手の戦闘をさせないカードで、覇者の一括以外はフリーチェーンなので相手に破壊されても気にならない。


召喚や攻撃に反応する除去。
フリーチェーン防御だけでは相手の攻め手が減らないので、潰しつつターンを稼ぐ。


天敵ともいえる無効化系モンスターを後出しで確実に除去できる。


  • レベル制限B地区、グラヴィティ・バインド、平和の使者
ロックカード。
古くからカウントダウンに投入されてきたカードだが、除去の蔓延とレベルを持たないエクシーズリンクの登場で信用度が下がっている。


フィールド魔法屈指の問題児ロックカード。
モンスターの攻撃を封じ、モンスターの効果を発動できなくするという近年のデッキに刺さりまくるロック強度で有名。罠サーチの悪魔嬢リリス+メタバース、終焉の地も追加で採用しても良いかもしれない。詳細はリンク先へ。
規制前は専ら【魔鍾洞】方の勝ち筋として終焉のカウントダウンが使われていた。*1


  • カードカー・D
カウントダウンデッキならデメリットは無いも同然。
1ターンに1枚の強欲と化す。


  • デスラクーダ
効果モンスター、反転召喚成功時にカードを一枚ドロー。
戦闘破壊をされにくいデッキだからこそ維持しやすいカードなので、何度も利用が見込める。
ただ相手のデッキによってはデッキ破壊で負ける場合があるのでご利用は計画的に。


  • 一時休戦、成金ゴブリン、強欲で謙虚な壺、封印の黄金櫃など各種ドローソース
ドロー、サーチ関連の魔法カード。
終焉のカウントダウンをなるべく早く手札に呼び込む為に何種類か入れておきたい。
また、このカードに特化した場合どれもデメリットがあまり気にならない。一時休戦に至ってはほぼメリットである。


  • 月の書
モンスターを裏側守備表示にするカード。
相手のシンクロ召喚などを妨害したり、モンスターの攻撃を防いだり、


ご存じ戦闘モンスターの攻撃を無効にするかかし先生。
再利用できるため、1ターンに1度攻撃を防ぐカードとして運用できる。

カウントダウンを無効にされては意味がない。
なので相手のカウンターにカウンターをしてカウントダウンを守る。
ちなみに、一度カウントダウン発動に成功してしまえば、後は止める手段は全く無いので発動を守り抜くことが大事。


  • 戦闘破壊耐性のあるモンスター
文字通り壁。マシュマロン、魂を削る死霊、アルカナフォース0-THE FOOLなどが該当する。
貫通ダメージを持つモンスターが天敵なので、エクシーズモンスターやリンクモンスターなどの素材にできるようにしておきたい。


  • 手をつなぐ魔人、守備力の高いモンスター、スクラム・フォース
フィールドの表側守備表示の守備力の合計分だけ守備力をアップさせ攻撃対象を自分に限定する効果を持ったモンスターと表側守備のモンスターに効果破壊耐性を与える罠カード。守備力の高いモンスターを並べればただでさえやっかいなのにそこに戦闘破壊耐性持ちとスクラム・フォースがあれば要塞と化する。


ご存じエネコン。攻撃してきたモンスターを守備表示にしたり相手の攻撃力の高いモンスターを奪ってそのターンの全ての攻撃を凌ぐ等応用が利く。

  • サイバー・ヴァリー
攻撃対象にされた時、場から除外する事でバトルフェイズをスキップ+一枚ドローという頼もしい性能を持ったカード。ライトニングは天敵。
相手がバーンデッキなどで攻撃を仕掛けてこなくても、一体のモンスターと一緒に除外すればカードが2枚もドローできる優れた奴。


  • 宣告者シリーズ
強力なパーミデッキだが一方で勝ち筋に欠ける【宣告者】系統のデッキに投入されるケースもある。
カウントダウンが引けない状況でも持ちこたえやすい一方、ロックを崩されると一気に敗北するケースも。


  • 運命の火時計
他のデッキではまるで出番がないが、このカードでカウントダウンを早める事ができる。
最後のカウントのターンに発動すると効果処理後に勝利する。
カウントダウンのミラーマッチで先にカウントダウン開始されてもこのカードで巻き返しができる!…かもしれない
満足デッキならこいつを使いまわすことで 相手に何もさせずに先攻ワンキルが可能 。まぁもちろん理論上の話であるが。


弱点

弱点はまず運。
カウントダウンを引けなければ当然勝てない。

そして戦闘以外の勝利を狙うデッキ全般。
何しろダメージソースと呼べるものがほぼ無い上、デッキ全体が対ビートダウンに特化し、勝利条件を満たすのにどうやってもターン数がかかる。

よってバーンデッキ破壊エクゾディアには速さで追いつけないし、妨害手段も無いのでまず勝ち目がない。
バーンからすれば勝手にライフを2000も削ってくれるいいカモである。

決闘者C【カウントダウン】「初手終焉のカウントダウン発動!お前の命は後20ターンだ!俺のデッキがお前を地獄に連れて逝くぜ!
決闘者B【フルバーン】「な゛に゛!?(20ターンもくれるのか…?)

そして相手の終焉のカウントダウン。
ミラーマッチになったとき先にこのカードを発動されたら……

普通のビートダウンデッキから飛んでくる弱点はお触れ等の無効化カード。
もしくは発動できないうちに防御札を割れるサイクロン系のカード。
デッキをフリーチェーン防御で固めようが、デッキがバレた瞬間から相手はエンドフェイズの破壊に切り替えてくるだろう。

永続無効でなくとも、1ターンを1枚で凌ぐデッキなので2枚以上使わされるとどこかで動けなくなる。
同じ理屈で、X-セイバートリシューラなどの1回のハンデスが致命傷に至る事もある。
時間稼ぎ用のモンスターを根こそぎ叩き落とす魔のデッキ破壊ウイルスは天敵だろう。

あまり見ないカードであるが、封魔の呪印は天敵中の天敵。
同名カードの使用を封じる効果を持つため、勝利が絶望的な物となる。


大会において


余談だが大会でこのカードを使う際には注意が必要である。

というのも、
  • 大会は1決闘40分。
  • 引き分けで勝敗がつかなかった場合、エクストラターンに突入する。この時ライフが多いほうが勝ち。

つまり、ターンを時間ギリギリまで使われ、相手がある程度遅延プレイをすれば、自然とエクストラターンに入ってしまい、ライフコスト差で負けてしまう可能性がある。

もっとも、一戦目で時間を使わせ勝利を取ればサイドチェンジでライフゲインにスイッチすればいいだけなのだが。
というか相手の遅延を訴えれば警告やゲームロス、マッチロスなどを与えられるだろう
逆に【終焉のカウントダウン】と当たった場合に露骨な遅延行為は避けるべきであろう。

このカードは何かと大会進行の妨げになりやすい等の理由で非公式大会でオリジナル制限を課す場合真っ先に制限対象となりやすい。
また、海外の制限リストだと公式で制限カードとなっている。




2000ライフポイントを払う。発動ターンより20ターン後、自分は項目に追記修正する。

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最終更新:2024年01月03日 10:02

*1 波動キャノンのイメージが強い人も多いだろうが、こちらは残像効果なので発動できれば除去される恐れがない、カードも1枚多く伏せられるという強みがある