ジャンクドッペル(遊戯王OCG)

登録日:2012/05/27(日) 03:16:19
更新日:2023/10/15 Sun 09:27:50
所要時間:約 5 分で読めます






(俺の手札はこの3枚…そして場はがら空きだ…しかしあのカードさえ来てくれれば…!)


「俺の…タアァァァァァン!」
カンコーン!

※BGM「Clear Mind」

「来た…!俺は手札からジャンク・シンクロンを召喚!その効果により、墓地からエフェクト・ヴェーラーを特殊召喚!」
/ハッ\

「墓地からモンスターが特殊召喚されたことにより、手札からドッペル・ウォリアーを特殊召喚!」
/フーッ\

「レベル2のドッペル・ウォリアーに、レベル3のジャンク・シンクロンをチューニング!」
「シンクロ召喚!T G(テックジーナス) ハイパー・ライブラリアン!」
/ハアッ\

「そして効果によりドッペル・トークン2体を特殊召喚!」
/フーッ\/フーッ\

「レベル1のドッペル・トークンに、レベル1のエフェクト・ヴェーラーをチューニング!」
「シンクロ召喚!シンクロチューナー、フォーミュラ・シンクロン!」
/フォアッ\

「さらにTGハイパー・ライブラリアンとフォーミュラ・シンクロンの効果により,
デッキから合計2枚ドロー!」

「そして魔法カードワン・フォー・ワンを発動!
手札から音響戦士(サウンドウォリアー)ベーシスを墓地に送り、デッキから2体目のベーシスを特殊召喚!」
/ギュイイイィィィィン\

「墓地にいるベーシスの効果発動!(フィールド)にいるベーシスのレベルを、手札の枚数分アップさせる!」
①+②=③
「さらにカードを一枚伏せ、場のベーシスの効果を発動!手札の枚数分レベルをアップする!」
③+①=④

「レベル1のドッペル・トークンに、レベル4の音響戦士(サウンドウォリアー)ベーシスをチューニング!」
「シンクロ召喚!A・O・J(アーリー・オブ・ジャスティス) カタストル!ハイパー・ライブラリアンの効果で1枚ドロー!」
/キィィィ\

「レベル5のハイパー・ライブラリアンとレベル5のカタストルに、レベル2のシンクロチューナー、フォーミュラ・シンクロンをチューニング!」

「新たな境地、オーバートップ・クリアマインド!
 集いし星が1つになるとき、新たな絆が未来を照らす!光差す道となれ!
 リミットオーバーアクセルシンクロオオオオオオ!」

「進化の光、シューティング・クェーサー・ドラゴン!!」

「シューティング・クェーサー・ドラゴンの効果発動!このカードはチューナー以外の素材モンスターの数だけ攻撃できる!」

「シューティング・クェーサー・ドラゴンの攻撃!天地創造撃・ザ・クリエイションバースト!ニレンダァ!!」







とまあ前置きが糞長くなってしまったが、ジャンクドッペルとは遊戯王OCGのデッキの1つ。略称はジャンド。
ジャンク・シンクロンと、ドッペル・ウォリアーのシナジーを生かしたものとなっている。

●目次

【概要】

《ジャンク・シンクロン/Junk Synchron》
チューナー(効果モンスター)
星3/闇属性/戦士族/攻1300/守 500
(1):このカードが召喚に成功した時、自分の墓地のレベル2以下のモンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを守備表示で特殊召喚する。
この効果で特殊召喚したモンスターの効果は無効化される。

《ドッペル・ウォリアー/Doppelwarrior》
効果モンスター
星2/闇属性/戦士族/攻 800/守 800
(1):自分の墓地からモンスターが特殊召喚された時に発動できる。
このカードを手札から特殊召喚する。
(2):このカードがS素材として墓地へ送られた場合に発動できる。
自分フィールドに「ドッペル・トークン」(戦士族・闇・星1・攻/守400)2体を攻撃表示で特殊召喚する。


ドッペル大佐は釣り上げをトリガーに手札から特殊召喚することができ、さらに自身が釣り上げの対象にもなれるためジャンクロンとの相性は抜群。

そしてシンクロ素材にされるとレベル1トークンを2体生み出すので、
チューナーを場に出すことができればさらなるシンクロ召喚につなげることもできる。

その強さから2011年の世界大会出場者の使用デッキでは最も使用率が高かった。

が、相次ぐキーパーツの規制強化により(特に司書とフォーミュラの制限化、植物族チューナーやトリシュの禁止が非常に痛かった)
デッキパワーが落ちていき、エクシーズが主流の環境も相俟ってこのデッキを使用する人も徐々に減少していった。

しかしトリシューラの復帰、新しいシンクロ先の誕生、ストラクによる新規などで徐々にまた強化され始めている。

遊星や5D'sが人気なこともあり根強いファンも多く、今でも人気の高いデッキの一つである。

派生デッキが多いのも特徴。
最初は『デブリダンディ』と呼ばれるデッキを雛形にした『植物ジャンド』しかなかったが、前述のキーパーツ規制でこれが組めなくなって以降、実に様々なパターンが生み出された。

機械族を中心に固め、ギアギガント(クロス)でこれらをサーチ、サルベージして回していく『ギアギガジャンド』、
下準備が必要だが一度決まれば全盛期の輪廻天狗のような運用ができる輝白竜ワイバースター、暗黒竜コラプサーペントを中心にした『白黒ジャンド』がその代表例である。

特に『白黒ジャンド』の強さはかなりのもので、実際の運用については他サイトを参考にしてもらいたいが、デッキパワーで言えば炎星と互角に戦えるほど。

とにかく派生や回し方やらエクストラ15枚の選択肢やらが色々多いため、
どんな構築がベストかと言うのはそう簡単に決まらない。試行錯誤の上で見つけ出すしか無い。

基本的にジャンク・シンクロンとドッペルウォリアーさえいればそれはジャンドとなるので、自分なりに様々なジャンドを試してみると良いだろう。
オリジナルのジャンドを生み出し、それが回せたときの喜びは非常に大きい。



君ならきっと見つけられる……

君だけの、アクセルシンクロを……!


【基本の動き】

ジャンクドッペルと言えば真っ先に思いつくのはやはりライブラフォーミュラだろう。

①ジャンクロンでレベル1チューナーを釣り上げドッペル大佐を特殊召喚
②ジャンクロンとドッペル大佐でTG ハイパー・ライブラリアンをシンクロ
③生み出されたトークン1体と釣り上げたチューナーでフォーミュラ・シンクロンをシンクロ
④F1と司書の効果で2枚ドロー

これにより、手札を減らさずに、F1、司書、トークンと3枚のアドを獲得できる。
ここからレベル7~8シンクロにつなげたり、司書とフォーミュラでアーカナイト・マジシャンをシンクロしたり、
手札や墓地の状況によればシューティング・クェーサー・ドラゴンを繰り出す事もできる。

またストラクチャーデッキ『シンクロン・エクストリーム』の登場によりこんな流れも可能になった。
①ジャンクロンでドッペル大佐を釣り上げ
②ジャンクロンとドッペル大佐でアクセル・シンクロンをシンクロ
③アクセル・シンクロンの効果でシンクロン・エクスプローラーを落としてレベルを7に
④生み出されたトークン2体とアクセル・シンクロンでトリシューラをアクセルシンクロ

これにより手札1枚消費で相手ターンにトリシューラと言う強烈なプレッシャーをかけることも出来る。
勿論レベル変動出来るのでトリシュで無くとも閻魔竜でもスクラップ・ドラゴンでも、縛りの無いシンクロならなんでもこの二体から出せる。
更に言うとシンクロチューナーの増加に伴い、縛りがあってもうまく中継すれば大概の縛りはクリア可能。


こうやって低消費or消費を回復しながら状況に応じたシンクロを行える柔軟性がジャンクドッペルのキモなのである。


【相性の良いカード】

このデッキの特徴として相性の良いカードに遊星が使用したカードが多いということがある。
これによりガチデッキ使いも、ファンデッキ使いも等しく満足することができるのである。


・メインデッキ

ライトロード
墓地肥やしが肝となるこのデッキにおいてライトロードはかなり役に立つ。
お父さん複数枚+ライラピン差し+光の援軍が一般的か。
同様に墓地を肥やす事ができ、デブリで釣る事もできるカードガンナーも優秀。

エフェクト・ヴェーラー
現環境では必須とも言うべきカード。ジャンドでは墓地に送り易いチューナーとして重宝される。
ジロジロ見てるとリアリストに打ち抜かれるので注意。

◆レベル・スティーラー
場の上級のレベルを1下げることで墓地からはい出してくる虫。
素材数稼ぎやレベル調整にどうぞ……とか言ってたら無限反復横飛びでハンデスしまくったせいで禁止カードに。

◆クイック・シンクロン
調律やシンクロン・エクスプローラーなどのサポートカードをジャンクロンやアンノウン・シンクロと共有できる。
こいつとエクスプローラーとレベスティが手札にあればクェーサーを繰り出すこともできる。
素材縛りがあるのでエクストラデッキを圧迫するのが玉に瑕。
打点や効果優先で、ジャンクシリーズすべて、ニトロ・ウォリアー、ロード・ウォリアーあたりがオススメ

植物族
ローンファイア・ブロッサム、ダンディライオン、グローアップ・バルブ、スポーアの植物族出張セットは
シンクロを主体とするジャンドと最高に相性が良い。
これがアキさんと遊星(あと龍可も)の絆☆パワーだ!
と思ってたら天狗の仕業でバルブが死んだ。
スポーアは冤罪だとわかり帰ってきたので、なんとか持ち直せる。

音響戦士(サウンドウォリアー)ベーシス/音響戦士(サウンドウォリアー)ギータス
スポーアの代用としての採用が考えられるチューナー。
ベーシスは手札を稼ぎ易いジャンドでは幅広くレベルを変えることができ、
ギータスは手札1枚を音響戦士に変えられる。

カオス
デッキの構成上、光属性と闇属性が増えるのでスムーズに投入できる。
開闢はもちろんのことソーサラーもレベルの低さからシンクロ素材にできるため採用が検討できる。

ダーク・アームド・ドラゴン
デッキの構成上闇属性が多くなるので(ry
ジャンク・シンクロン、ドッペル・ウォリアー、TGハイパー・ライブラリアンの3体でお手軽ボチヤミサンタイ

◆幻獣機オライオン
レベル2なのでジャンクロンで釣れるチューナー。
墓地に行った時にレベル3の幻獣機トークンを生成出来る。

T G(テックジーナス)
司書はもちろんのこと、釣り上げをトリガーに手札から特殊召喚できるワーウルフ、
レベル2非チューナーシンクロモンスターレシプロドラゴンフライ、シンクロチューナーワンダーマジシャンなど優秀なモンスターが多い。

D-HERО(デステニーヒーロー) ディアボリック・ガイ
長らく準制限だったが、無制限に復帰。
高レベルシンクロ素材として、Ωと共に利用…というか悪用されている。

◆ジェット・シンクロン
手札1枚をコストに自己再生するチューナー。
機械族、レベル1、低ステータスとサポートにも恵まれており、デッキの潤滑油として働いてくれる。

ブンボーグ001
機械族が2体以上同時に特殊召喚したら墓地から特殊召喚されるレベル1チューナー。
ハリファイバーでリクルートしてそのままアウローラドンに繋げれば、トークン生成に反応して出てくるので即座にシンクロ召喚に繋がる。


・シンクロモンスター

構築のパターンは多いが、シンクロチューナーとライブラリアン、加えてスピーダーが重要。
これらを駆使すれば、カテゴリ専用シンクロを除いてあらゆるシンクロモンスターを利用できるし、
何なら構築次第で一部のカテゴリ縛りすらもクリアできる。


フォーミュラ・シンクロン
ドロー効果のついている優秀なシンクロチューナー。
大体司書の隣に出て来てアクセルシンクロする。

TG ハイパー・ライブラリアン
シンクロを連発するこのデッキにおいては非常に優秀なドローエンジン。
クェーサーに繋ぐ時にもハンドを回復させてくれる。
かつてのライライフォーミュは死の呪文。
これがブルーノちゃんとの絆☆パワーだ!

◆スターダスト・チャージ・ウォリアー
ドローできるレベル6シンクロ。
このカードで手札を増やしつつ踏み台にして更なるシンクロに繋げるルートが基本。

◆アクセル・シンクロン
レベル変動効果を持った優秀なシンクロチューナー。
上記にあるようにジャンク&ドッペルの組み合わせから出せて、
ドッペルトークンと合わせれば素材指定の無いほぼ全てのシンクロに繋がる。

◆ジャンク・スピーダー
シンクロ召喚成功時にデッキから各レベルのシンクロンチューナーを展開できる☆5シンクロ。
発動後はEXデッキからS召喚しかできなくなるが、通れば莫大なリターンを生み出す。
具体的には挨拶代わりにクリスタルウィングが出てきて最終的にデルタアクセル達で固めたえげつない盤面ができる。

アーカナイト・マジシャン
司書+フォーミュラ、ライラ+ジャンクロン、皿+レベル1チューナーなどの組み合わせでシンクロ召喚が可能。
効果を使い終わったら、さらなるシンクロにつなげよう。

◆ブラック・ローズ・ドラゴン/月華竜ブラック・ローズ
司書+フォーミュラから出て来るものその2とその3。
クェーサーまで繋げなかった時、相手ターンでアクセルシンクロして妨害してやろう。

◆ガーデン・ローズ・メイデン
レベル5シンクロ。
S召喚時に《ブラック・ガーデン》のサーチ・サルベージと墓地から除外することでドラゴン族シンクロモンスターを蘇生する効果を持っている。
扱いが難しいが万能蘇生札になりうる《ブラック・ガーデン》を採用できるようになるのが利点。墓地からドラゴン族シンクロを蘇生できるのも強力。

スターダスト・ウォリアー
シューティング・スター・ドラゴン
アクセルシンクロモンスターたち。
下記のデルタアクセルたちよりは出しやすい。
クェーサーを採用するなら自然とシュースタは入ってくるだろう。

シューティング・クェーサー・ドラゴン
コズミック・ブレイザー・ドラゴン
聖珖神竜 スターダスト・シフル
デルタアクセルシンクロモンスターたち。
最高のフィニッシャーたるクェーサーや最高の妨害カードコズミック、それらより地味だが高い防御性能を持つシフルと三者三様。どれも出れば大活躍してくれるだろう。
しかも手札三枚ぐらいから軽く出せる。

ただ、最近はあっさり除去されることも増えたため過信は禁物。

クリスタルウィング・シンクロ・ドラゴン
アクセルシンクロモンスターより緩い素材指定のモンスター効果絶対許さないドラゴン。
アクセルシンクロより指定が緩いのでポン出しでき、フィニッシャーにもなれる万能選手だが、最近のジャンドではこいつを踏み台に更なるシンクロを狙うなんてことすらある。

PSYフレームロード・Ω
一時的なハンデス効果、除外ゾーンから墓地へカードを戻す効果、自己サルベージ効果を併せ持つ。
効果を使ったディアボリックやゾンキャリ等を戻せるが、こいつを3体並べて3枚ハンデスを狙う型が流行中。
メインデッキを見ると【シンクロダーク】と呼ぶほうが相応しい気もするが。
残念ながら制限入りしてしまったためハンデス戦法は消滅した。

◆ヴァレルロード・S・ドラゴン
リンク召喚を取り入れたことで新たに参入したレベル8シンクロ。
同じレベルのクリスタルウィングと違い魔法罠も止められるのが強みだが、着地時にヴェーラーを投げられると置物に成り下がるのが玉に瑕。


・リンクモンスター

水晶機巧(クリストロン)-ハリファイバー
素材にチューナー1体以上を要求するリンク2のリンクモンスター。リンクマーカーは斜め下に2つ。
新マスタールールの導入で複数のシンクロモンスターを並べづらくなり、特にアクセルシンクロを狙うジャンクドッペルやクリストロンは大打撃を受けていた。
ハリファイバーはシンクロモンスターと同じような召喚条件でリンクマーカーを取得できるため、従来に近い連続シンクロが可能となる。

+ リンクマーカーを与えただけならこれまでのジャンドと変わらない。そう思ってのハリファイバーだった。

だが奴は…弾けた。


ハリファイバーの召喚条件は『チューナーを含むモンスター2体』のため、チューナー2体でのリンク召喚が可能。また、レベルも問わない。
よってこれまでのシンクロでは場合によってうまく展開できないという難点があったが、このカードの登場でそのような状況でもモンスターの展開ができるようになった。

リンクモンスターはレベルを持たないためシンクロ素材にできず、ハリファイバーを出すとシンクロの流れは止まる……
なんて大人しいわけがないのが不動性ソリティア理論。
まず、ハリファイバーはリンク召喚時に手札かデッキからレベル3以下のチューナーを特殊召喚できる。トークンを生み出すカードと組み合わせれば続けてのシンクロ召喚やリンク召喚が可能。
このままハリファイバーも混ぜてリンク4のリンクモンスターの召喚を狙っても良いし、もう1つの効果の布石にしても良い。

もう1つの相手ターンのみ発動できる効果、それはハリファイバー自身を除外することでシンクロチューナーをシンクロ召喚扱いで特殊召喚するというもの。
フォーミュラ・シンクロンやアクセル・シンクロン、ライフ・ストリーム・ドラゴン、
そして本来シンクロ召喚のためにTGが必要なTGワンダーマジシャンと言った連中を踏み倒し、更にシンクロ召喚成功時の効果も発動する。

続けてシンクロチューナー得意の相手ターンでのシンクロを発動することで、マスタールール3時代よりも遥かに容易にアクセルシンクロが可能。
活用しづらかったコズミック・ブレイザー・ドラゴンも狙いやすく、制圧力・攻撃力ともに凄まじいことになっている。

これによってハリファイバーを手に入れたジャンクドッペルは2017年末の当時は環境ダントツトップであったSPYRALを真っ向から勝負を挑み、トップメタの一角に食い込むほどとなった。

2020年のルール変更によって、リンクモンスターが無くても展開できる従来の仕様に戻ったが、このカードは展開力を底上げできる事から未だに採用される……

と思いきや、EXデッキのスロットがないという理由で外される場合もあったりする。

◆幻獣機アウローラドン
ハリファイバーとセットで採用されるリンク3。
発動後リンク召喚できなくなってしまうものの、リンク召喚時に幻獣機トークンを3体ばら撒くという衝撃の効果を有する。
更に場のモンスターを2体リリースすればオライオンをリクルートでき、連続シンクロ召喚の起点となりアドを乱造できる。
ハリファイバーと組んで展開力の大幅な底上げに貢献している1枚。


【ジャンクドッペルを組みたい!】

と言う方にお勧めなのはやはり遊星ストラクことストラクチャーデッキ「シンクロン・エクストリーム」だろう。
中核となるジャンク・シンクロン&ドッペル・ウォリアーはもちろん、
レベル・スティーラーやボルト・ヘッジホッグなどのレベル合わせに役立つモンスター、
遊星デッキのアイドルであるエフェクト・ヴェーラー、ジャンドを組むのにネックだった高額カードの調律、
そしてあのソニック・ウォリアーなど遊星さんを支え続けて来たカードが取り揃えられている。
遊星さんが使ってないカードでもゾンキャリ、バードマンなどの有用な汎用チューナー、
後述の白黒ジャンドのキーであるコラプワイパーなどなどシンクロに役立つカードが山積み。
これ三箱だけでメインデッキはほぼ揃った。

現在は絶版している為、入手はやや骨が折れる
ただし、上記のように再録がされていることから、全盛期よりは安く組めることだろう。


【弱点】

墓地利用・特殊召喚に特化しているため、一通りのメタが刺さる。
加えて連続でシンクロ召喚するのが基本戦法なので、一度止められるとあっさり止まる。
極端なケースでは、ジャンクロンにヴェーラー打たれるだけで止まる。

ネクロバレーマクロコスモスなどの墓地封じやヴェルズ・オピオンなどのシンクロメタは弱点。
S召喚に神の宣告撃たれるのも怖い。

ソリティア系のコンボデッキなので、サーチ封じも苦手。
メインデッキは弱小モンスターの集まりなので、効果の無効化や除去にも弱い。
魔デッキなぞ撃たれようものなら手札が消滅しかねない。
その場合も調律が1枚残ってれば何とかなったりするが。

他にもGも怖いしニビルも怖い、うららも怖けりゃうさぎも怖い。
抹殺の指名者はジャンド使いのお守り。
そして手札から罠で止められる

最大の難点は、弱点が多すぎて、メタへのさらなる対策が難しいこと。
結局は「やられる前に先手取って殺る」しかないことが多い。
しかし先攻1ターン目だろうがとんでくる手札誘発に対してはこっちも対策カードが引くしかないし、
必死で出した大型シンクロもリリースで踏み越えられることも多い。


逆に言えば、如何にして妨害をかいくぐり、ちょっとやそっとじゃ返せない盤面を作る、あるいは一気に削りきるか。
展開ルートとデッキ構築に頭を悩ませるのがこのデッキの楽しみと言えよう。


【余談】

遊戯王5D'sの主人公である不動遊星が使用したカードを多く使用する事から、不動遊星のファンデッキか否かという話題がよくあがる。
ギミックの中核がアニメで遊星が使用したカードなことは間違いないが、そこからシンクロ召喚するモンスターは様々だし、
第一話からラストデュエルまで印象的に使われたジャンクロンはともかく、ドッペルの方は一回しか使っていないのもあるだろう。

キャラのファンデッキの定義は元々難しいが、ジャンドは派生も多いのでなかなかややこしいところ。
かの遊戯王Wikiは不動遊星のファンデッキから派生した別のデッキとしている。

ちなみに「ジャンド」と呼ばれるデッキはMTGにも存在する。詳しくはこちらへ>ジャンドコントロール/Jund Control(MtG)

あちらは略称ではなく、地名が由来になっている。
名前以外の関係はなく、デッキの趣もまったく異なる(MTGも相当強いが)、
両方のゲームをプレイしている人に「ジャンド」と言うと混乱する可能性があるので注意。
『白黒ジャンド』なんてMTGプレイヤーには意味不明だろう。
一応、デッキの成立としてはMTGの方が先。


追記・修正はレベル1チューナーを釣り上げてからお願いします。

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最終更新:2023年10月15日 09:27