ドラえもん のび太と竜の騎士

登録日:2019/08/17 Sat 23:51:04
更新日:2024/02/16 Fri 21:53:32
所要時間:約 14 分で読めます






謎の騎士 新登場!!

夢とスリルがいっぱいの

地底大冒険がはじまる!!


監督:芝山努
脚本:藤子・F・不二雄(「藤子不二雄」名義)
主題歌:大山のぶ代・森の木児童合唱団「友達だから」

『ドラえもん のび太と竜の騎士』とは、『映画ドラえもんシリーズ』の第8作目及び『大長編ドラえもんシリーズ』第8作目のタイトルである。
1987年3月14日公開で上映時間は90分。
同時上映は『プロゴルファー猿 甲賀秘境!影の忍法ゴルファー参上!』と『オバケのQ太郎 進め!1/100大作戦』の2本。

ここでは原作漫画版を中心に解説する。

●目次

【概要】

大長編シリーズ2作目となる恐竜をテーマにした作品。
舞台を地底にする事で『のび太の恐竜』との差別化がなされている。

本作には地底人として、恐竜人ディノサウロイドをモチーフとした人種が登場している。
地底国を舞台にした作品には本作以外に『異説クラブメンバーズバッジ』や『のび太の地底国』があるが、
これらの国はのび太達が作ったのに対し、本作の地底国は元々地底にあった大空洞に恐竜人が築いた国家という設定になっている。

本作は「なにかかっこいいタイトルがいい」という理由で『のび太と竜の騎士』として連載が開始されたが、
連載中盤まで竜の騎士が敵か味方か定めておらず、結末も決めていなかったという。
とはいえ、さすがに前作前々作の失敗で懲りたのか、本作では全体的にインフレは抑え気味になっている。彗星?あれは自然現象だし……

また、最終的に竜の騎士こと恐竜人は明確な敵ではなくなったので、本作は悪役が登場しない初の作品となった。あえて挙げるなら、ドラえもん達を食べようとしたナンジャ族あたりが悪役に該当するかもしれない。
書籍によっては彗星が悪役扱いになっている事も。

のび太の大魔境』の後日談でもあり、ドラえもんが「衛星写真でアフリカを調べたことがあったっけな」と当時を振り返る場面がある。


【あらすじ】

ある秋の日。
恐竜が今でも地球上のどこかで生きていると信じているのび太をスネ夫は正論で言いくるめ、ジャイアンと一緒にのび太を笑いものにする。
すぐにのび太は恐竜が生存している事を証明しようとするが、ドラえもんの道具であっさり否定され、つまんないと落胆した。

だがその直後、ラジコン飛行機を多奈川へ落としたスネ夫は、川から首長竜らしき巨大生物が現れるのを目撃。
さらにその夜、庭で巨大生物が柿を食べている様子を目撃し、見間違いだと自分に言い聞かせノイローゼとなってしまった。

一方のび太はドラえもんの道具「どこでもホール」で0点の答案を隠す空洞を探すが、その過程で地底の大空洞を発見する。
その翌日、皆で大空洞を使おうという事となり、それぞれ秘密の遊び場作りに没頭した。
その時にスネ夫は大空洞の奥で恐竜の群れを目撃するが、皆に話しても信じてもらえなかった。

翌日。スネ夫は恐竜の正体を突き止めるために、ビデオカメラを持って大空洞の奥に進んでいく。
だがその先で、先日なくしたはずのラジコン飛行機が飛んでいるのを見つけ、驚いて走っているうちに迷子になってしまう。

その頃、どこでもホールが壊れてしまう事態が発生。
その後でスネ夫が大空洞に取り残されている事に気づいたドラえもん達は、多奈川の川底に大空洞への入り口がある事を調べ、
スネ夫を助けるためにその奥に進んでいった。
その先で見たものは、広大なジャングルの中で恐竜が闊歩しているという驚きの光景であった。

地底世界を調べていたドラえもん達は、途中でナンジャ族に捕まってしまう。
そのままナンジャ族の食料にされかけるが、恐竜に乗って現れた騎士によって助け出された。
バンホーと名乗った竜騎士はドラえもん達にスネ夫を保護していると言い、彼らを首都エンリルまで案内する。
その後ドラえもん達はエンリルでスネ夫と再会し、地上に帰る手続きが済むまでの間、地底世界を見物する事にした。

だが偶然の事故で謎の施設に迷い込んだのび太は、そこで恐竜人が何やら不穏な計画を立てているらしいことを知ってしまう。
それを知ったドラえもん達はすぐに逃走を図るが失敗。「大遠征」が終わるまで、施設で建造されていた巨大船の一室に閉じ込められる事となった。

後に巨大船はタイムマシンであった事が判明。
船が白亜紀にタイムスリップした事に気づいたドラえもん達は、恐竜人の目的が歴史改変による恐竜の絶滅の阻止であり、
哺乳類の殲滅によってその目的を果たそうとしているのではないかという推測を立てる。。
何とか計画を阻止するため、ドラえもん達はひみつ道具で脱出して彼らと対立する事に決めるが…


【登場キャラクター】

【メインキャラクター】

ご存知22世紀のネコ型ロボット。
のび太が0点の答案を隠そうとした時にどこでもホールを使う事を思いつく。
スネ夫が行方不明となった後、ビデオカメラの映像から多奈川に大空洞に繋がる入り口があると考え、のび太達と一緒にそこから大空洞へ突入した。
地底人にはロボットではなく変な生き物として認識される。


ご存知怠け者のメガネ少年。
今でも恐竜が地球上のどこかで生きていると信じていたが、○×うらないで呆気なく否定されたので、今回はすんなり諦めた。
0点の答案が溜まっていたので、どこでもホールを使って隠し場所を確保。翌日には仲間達と一緒にそこに秘密の遊び場を作った。
謎の施設に迷い込んだ時に祭司長達の会話を聞き、彼らが地上世界を取り戻そうとしていると知り戦慄していた。

ご存知風呂好きヒロイン。
今回の出番は控えめ。
白亜紀に着いた際、段々と大きくなっていく彗星を誰よりも気にしていた。

ご存知頼りになるガキ大将。
毎日母ちゃんに「勉強しろ」「店番しろ」とうるさく言われているので相当参っているらしい。
恐竜人と対立する事になると、「やってやろうじゃん!!」と殺気に満ちた表情になっていた。
映画版では「ノイローゼ」を「ノゼローゼ」と間違えて連呼していた。また「センセーショナル」を「センセンセー」と間違える場面も。

ご存知イヤミなお坊ちゃまで、中盤までの主人公。
冒頭で恐竜の生存を否定するも、多奈川や自宅の庭で立て続けに恐竜らしき巨大生物を目撃し、精神的に参ってしまう。
さらにその翌日、大空洞の奥で恐竜の大群を目撃し、錯乱状態でそれをドラえもん達に話すも誰にも信じてもらえなかった。
翌日はビデオカメラで証拠映像を撮ろうとするも、多奈川でなくしたはずのラジコン飛行機が飛んでいるのを見て、ビックリして逃げたせいで迷子になってしまう。
その後は地底湖に落下してしまうが、その場にいたバンホーに保護された。
エンリルでドラえもん達と涙の再会を果たすと、さりげなく「近いうちにロールスロイスを買う予定だから」と自慢する等、いつものスネ夫に戻っていた。
白亜紀にタイムスリップすると、地底人達の目的が哺乳類絶滅と考える。

電話でスネ夫から相談を受ると、自室に置かれた固定電話にて、「考えすぎだよ」「怖い怖いと思っていると、干し物のシーツがお化けに見えるとか、よくある事だよ」等と言って彼を安心させていた。
映画版では姿を見せない。

最近のび太が0点の答案を見せないため、機嫌のいい日が続いている。だがその一方で、0点の答案を隠しているのではと疑っている。
のび太が嘘をついて遊びまわっている事に気づくと、説教した後で当分の間学校以外の外出禁止を命じた。

  • ジャイアンの母ちゃん
のび太のママの話からジャイアンが嘘をついて遊びに行った事を知り、「あのガキ!」と怒りに震えていた。

  • スネ夫のママ
スネ夫がノイローゼ気味だと知ると、「もっと他の子みたいに無神経になったほうがいい」とパパに話しながらスネ夫を慰める。
その後でスネ夫から「のび太の家で2泊3日の勉強合宿をする」と聞き、少し心配したもののドラえもんが一緒との話を信じ、安心して送り出していた。

  • スネ夫のパパ
スネ夫がノイローゼ気味だと言い出すと、「男の子はもっとたくましくならないといかん」と叱る。
映画版には未登場。

  • 先生
答案を返す場面で少しだけ登場する。
映画版には未登場。

空き地でどこでもホールを見つけると転がして遊んでいたが、それが車に跳ね飛ばされて神成さんの家の窓に突っ込むと、見つかる前にすぐに逃げていた。
映画版では彼らとは別の子供達がどこでもホールで遊んでいた。

  • 神成さん
空き地でどこでもホールを見つけると、それをゴミと勘違いしてゴミ捨て場に捨てに行く。
その後、飛んできたどこでもホールによって窓ガラスが割れると遂に激怒。
どこかから持ってきた大きなハンマーでどこでもホールを叩き潰した。
映画版には未登場。

【ゲストキャラクター】

  • バンホー
CV:堀秀行
竜騎隊士の1人で原始動物保護区の監察官。職務中は兜を被っている事がほとんどである。
勇敢で心優しい好青年で、ドラえもん達にも友好的に接する。
大学で電子工学を学んでおり、初めて見たスネ夫のラジコンを辺境監視用に改造している。
戦闘力も高く、ナンジャ族に奇襲されても難なくかわし、あっという間に追い払っていた。
近々「大遠征」に参加するらしく、日々そのための演習に励んでいる。
地底湖に落ちたスネ夫を保護し、エンリルまで連れて行く。その後はナンジャ族に捕まっていたドラえもん達を助け、エンリルでスネ夫に会わせる事を約束し案内した。
脱走したドラえもん達を保護すると「信頼を裏切るのがどんなに大きな罪か分かっているのか」と怒りを露わにするが、
彼らの気持ちも理解していたので、軍団長に彼らの身柄を任せてもらうよう直訴していた。
その後でドラえもん達と対立する事になると、全力で彼らと戦う事に決めるが…

  • ロー
CV:神代智恵
バンホーの妹。
ドラえもん達にエンリルを案内する。
歴史博物館では、地底世界の事と6500万年前に発生した「大災害」について教えた。
ドラえもん達の話を聞き、地上世界に憧れるようになる。
映画版では、のび太がそのかわいさにメロメロになっており、静香がそんなのび太に少し怒っていた。なお、今時の創作と違い「恐竜人は女性だけ地上人にそっくり」なんて都合のいい設定はないため、ぶっちゃけクリーチャー顔である。可愛いといえば言えなくもないが…

  • 法王
CV:巖金四郎
恐竜人の長。
神に仕えている一番偉い人で、普段は法王庁にいる。

  • 祭司長
CV:大塚周夫
法王に仕えており、「大遠征」計画の実行責任者。
哺乳類(人類)が支配している地上世界を恐竜人の手に取り戻す事を夢見ている。

  • 軍団長
CV:田中信夫
竜の騎士団の団長。
他の恐竜人と比べて地上人への警戒心が強い。
「大遠征」計画の指揮官であり、大災害の前夜には騎士団の前で演説を行っていた。
ドラえもん達が脱走すると、彼らが恐竜を絶滅させたのではないかと考える。


【用語】

  • 地底世界
地下100キロメートルほどの位置に存在する大地底空間で、バンホー達恐竜人が住んでいる。
恐竜人は大空洞の事を「大陸」と呼んでおり、地殻の中を次元転換船で行き来している。
ちなみに首都のエンリルはアメリカ大陸の地底に存在する。

地下空洞なので太陽は存在せず、本来は真っ暗なはずであるが、22世紀のバイオテクノロジーが生み出したはずの日光ゴケが岩脈に自生しており、
これが24時間ごとにしぼむ事によって昼夜が存在している。
だが季節が存在せず、雨や雪も降らない。

街の外れは原生林となっており、恐竜が昔のままの姿で生息している。
たまに恐竜が地上に迷い込む事もあるようで、バンホーはそれを防ぐための監視官の役職についている。

地上人が地底に迷い込んだ時には、徹底的に調査をした後で記憶を消してから地上に戻すようにしている。

中世風の文化を持っているが科学力は地上世界より優れており、前述の次元転換船の他にも巨大なタイムマシンも完成させており、
リニアモーターカーも実用化されている。
地底なので大気を汚してしまう排気ガスを出すようなエンジンは使っておらず、街中ではオルニトミムスに乗るか竜が牽引する「竜車」が利用されている。

  • 恐竜人
地底世界に住んでいる種族。
6500年前に大災害が発生した時、一部の恐竜が地下に逃げて難を逃れ、そこに住み着く。
その中のトゥロオドン*1は飛びぬけて大きな脳を持っていたので、それがやがて際立った進化を辿り恐竜人となった。

一部の未開の原住民を除いて、神への信仰心が強い者が多く、高い宗教性と道徳性・技術力を持った種族。
迷い込んだ地上人に対しても、それなりに警戒心は強いものの殺さずに地上へを送り返すなど基本的には穏健である。
バンホーらも、地底世界の安全と秘密保全のための厳しい掟の存在を示唆しつつ、
ドラえもんらが危機に落ちれば見捨てずに助け、約束通り地上に送り届けてくれたりと、地上人に親身に接している。

  • ナンジャ族
原生林や渓谷等に住み着いている野蛮な部族。
頑固に文明を拒否しており、昔ながらの血なまぐさい恐竜狩りを今でも行っている。
姿が河童に似ており、映画版では河童の正体だと推測されていた。
ドラえもん達を捕まえると食べようとするが、バンホーに阻止されていた。
バンホー達とは違った言語を使っているが、『ギガゾンビの逆襲』ではカタカナだが普通に会話をしている。

  • 次元転換船
恐竜人が大陸間を移動するのに利用している船。
これの発明によって未知の大陸が次々と発見され、恐竜人の社会は大きな発展を遂げる事となる。
現在はタイムスリップが出来る次元転換船の開発が進行中。物語終盤で完成し、6500万年前の大災害の前日にタイムスリップした。

  • 6500万年前の大災害
地上の生物を殆ど根絶やしにした恐るべき災害の事。
自然現象説、宇宙からの侵略者説などがあるが、未だに何が原因だったかは分かっていない。
これがなければ現在は恐竜人が地上で栄えていたとされており、現在はそれを突き止めるための大計画が進行中らしい。
前述のタイムスリップ可能な次元転換船が開発されたのは大災害の原因を突き止めるためで、「大遠征」の目的は恐竜の絶滅を阻止する事であった。

  • 聖域
地底世界の片隅にある小さな空洞。
地質学者の測定によると大災害のあった時に突如出来た空間であり、北海道ほどの大きさがある。
だがなぜか真四角の形になっており、なぜこのような形となったのかは現在も不明である。
大災害の際に一部の恐竜がここに逃げ込み、その後トゥロオドンが恐竜人へと進化していった。



【登場したひみつ道具】

  • ○×うらない
どんな質問にも○か×かで答えてくれる。
結果は100パーセント信用出来、結果に文句を言うと×が怒って飛んでくる。

  • どこでもホール
地面の中にひとりでに出来た空洞を探す道具。
空洞と繋がった後は、ダイヤルさえ覚えておけば取り除いても大丈夫で、部屋の中からでも空洞に行く事が出来る。
原作では窓を割られカンカンになった神成さんがハンマーで壊していたが、映画版ではおもちゃにしていた子供たちによって車道に飛び出した際にトラックにひき潰された。

  • 日光ゴケ(映画版:ピッカリゴケ)
太陽光線と全く同じ光を出す苔。吹き付けるとひとりでにどんどん増えていき、洞穴全体を照らすようになる。24時間周期でしぼんで光らなくなってはまた光りだすというサイクルを繰り返す。
22世紀の科学技術が生み出した植物だが、なぜか恐竜人の大空洞に自生していた。
地底大陸と郷里人に成り立ちに纏わる密かな伏線となっている。

  • 岩細工セット
コテとヘラを使うと岩が粘土細工のように柔らかくなり、好きな部屋を作れるようになる。

  • インスタントルーム お湯付
映画版で岩細工セットの代わりに登場。
小さな粒にお湯をかけると、数秒で部屋があっという間に完成する。
粒の色によって完成する部屋が違う。

  • どこでも蛇口
壁にくっつけるだけで地下水脈を勝手に探して接続し水が出てくるようになる。天然のガスだまりに接続するガス管バージョンもある。
原作版に登場。

  • るす宅警報テレビ
家を留守にしていたり、嘘をついて外出していた事がばれると、ブザーで知らせてくれるテレビ。

  • 夢風鈴
眠っている人を眠ったまま呼び出す風鈴。
深夜に使い、眠っていた静香とジャイアンを呼び寄せた。

  • テキオー灯
連載版のみ登場。
単行本では水中酸素アメに変更されているが、ドラえもんの「テキオー灯のせいじゃないぞ」の台詞はそのまま残されている。

  • 水中酸素あめ(映画版:タント酸素あめ)
水を分解して酸素を取り出すあめ玉。
これを食べると水中でも空気中と同じように息ができるようになる。

  • ミニ探検隊
小さなテント型の道具で、中には目玉おやじのようなミニロボットが何体も入っている。
何か変わったものを発見するとブザーで教えてくれる。

お馴染みの移動手段その1。

  • 救いの手
恐竜に食べられそうになったのび太を助けるために取り出す。
だが助ける前にのび太が捕まってしまったので、これに掴まるとどうなるかは不明。
映画版には未登場。

  • ほんやくコンニャク
恐竜人の言葉を理解するのに使用する。

  • 通りぬけフープ
巨大船から抜け出すのに使用する。映画版では珍しく赤色をしている。

  • こけおどし手投げ弾
投げるともの凄い音と光が出る爆弾。
だが脅かすための爆弾なので、バンホーにはすぐに見抜かれていた。

バリアが完備されている日本風のお城。
その名の通り巨大な城型のひみつ道具であり、現時点でドラえもんがポケットから出すひみつ道具の中では最大級の大きさを誇っている。
また、壁面にはデカデカと「風雲ドラえもん城」と書かれており、のび太に「いくらなんでも目立ちすぎじゃない?」とツッコまれていた。
防御力に優れており、城全体にバリヤーを発生させることで砲撃程度ならば防ぐことが出来る。
名前の元ネタは当時放送されていたバラエティ番組の「痛快なりゆき番組 風雲!たけし城」から。
「たけし」という名前の人物が存在する点も共通している。

  • ハッタリバズーカ
  • みせかけミサイル(映画版:おどかしミサイル)
  • みせかけ銃
どれも脅かすための武器で、大した戦力にはならなかった。
みせかけ銃は映画版に登場する。

  • 天地逆転オイル
これを撒くと天地が逆転し、空に向かって落ちていく事となる。
すぐに元に戻るので、そのまま空に落ちていく心配はない。
原作では抱えるほどの大きさのビンに入っていたが、映画版では片手で持てるほどの大きさになっている。

  • ポップ地下室
土に埋めて爆発させると一瞬で地下室が出来上がる。過去作にも何度か登場している。

  • シミュレーションホログラム
コンピュータの計算で算出したデータを立体的に見せてくれる機械。
恐竜人達に恐竜絶滅の真相を教えるために使用した。

  • 桃太郎印のきびだんご
どんな動物でも食べさせると言う事を聞くようになるだんご。


【余談】

メインテーマ自体が「恐竜絶滅の原因に真っ正面から向き合う」という
どうしても事前の予習が必要で、理屈に走らなければいけない題材だったため、
藤子F先生は何とか「理屈を突き詰めることで作られる面白さ」にこだわらず、
いつも以上に意識的に視覚面での見せ場を用意して、説明的にならない様にした。

今回は彗星による恐竜滅亡説を取り入れており、藤子F先生も本作の執筆に意欲を抱いていた。
だが、描き終えた後で彗星衝突説より隕石衝突説のほうが有力だったのではないかと思ったらしい。

【後日談】

第3章「地底編」がそのまま竜の騎士の地底世界を舞台としている。
先述した通り「竜の騎士」には「絶対悪」が存在しないのでステージボスはギガゾンビの手下「ツチダマ」の上位個体が登場。

  • ドラえもんゲームブック2 地底大魔王の逆襲
たかや健二*2による正式な続編。
地上人の隷属を目論むマッドサイエンティスト「カール」が竜の騎士を裏切って「地底大魔王」を僭称、
地震や石油資源の独占で地上制圧を目論む。
悉く計画が失敗したカールは、拾った透明マントで昼寝していたドラえもんのポケットからもしもボックスコソ泥するという情けない方法で再び権力の座に返り咲き、地上を征服ではなく滅亡させるため、環境破壊を激化させようとするが…。








追記・修正は地底世界で恐竜を見てからお願いします。

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最終更新:2024年02月16日 21:53

*1 連載当初は「ステノニコサウルス」となっていたが、学説の変化に伴い最近発行された漫画版では「トゥロオドン」に修正されている。しかし、近年ではトゥロオドンは別の恐竜ではないかという説が出ており、そのうち「ステノニコサウルス」に戻されるかもしれない。

*2 F先生のチーフアシで、一部原稿は丸ごと代筆していたお方。ザンダクロスを白い百式にしたのもこの人。